教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

10人で「48件合格」 岐阜東高が受験料負担し実績

2007年09月09日 13時31分53秒 | 受験・学校

 私立高校が生徒の受験料を負担して有名私立大学の入試を受けさせ、合格実績を上乗せしていた問題で、岐阜市の私立岐阜東高校が、2007年度入試で10人の受験料を肩代わりして、計48件の合格実績を上乗せしていたことが9月8日に分かった。 学校によると、大学入試センター試験で高得点をとり、国公立大学 へ進学を希望する10人に、センター試験の結果だけで合否が決まる同志社大学、立命館大学、関西学院大学、南山大学の4大学の学部・学科のべ55件を受験させた。そのうち48件に合格したが、いずれも進学しなかった。  同校では授業料補助などの奨学制度があり、8年ほど前から慣例として、生徒と保護者、担任教諭の面談で受験料を負担する運用を決めていたといい、酒向総友校長は「奨学制度の一環として運用し、合格数を水増しするつもりはなかった」としている。上乗せ問題発覚後の日本私立中学高等学校連合会の通知を受け、来年度から受験料負担を廃止する。大学に進学していない生徒の合格者数を公表するのはおかしいのでは有りませんか。奨学制度とは、国公立大学に進学し、センター試験で私立大学に複数合格するのが条件なのでしょうか。受験料が学校負担なので、生徒や保護者の経済的負担とはなりませんが。たくさん合格した生徒は、他の生徒に対して自慢にはなると思いますが。社会的格差や18歳人口 の減少で大学全入時代を迎え、国公立大学への受験者が減らない状況では有名私立大学の合格者数でその私立高校を評価する時代は遠のいて行くのではないでしょうか。水増しや上乗せを止め難関国公立大学への合格者を一人でも多く出さないと私立高校の定員割れ、経営破綻の足音が近づいて来るのでは有りませんか。今後私立高校間の競争は、生き残りを掛けて全国的に激しくなるでしょう。

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