教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

「理科の応用力」日本は6位 OECD調査

2007年12月02日 20時52分33秒 | 受験・学校

経済協力開発機構のOECDが、昨年実施した15歳を対象とした国際的な学習到達度調査(PISA)の「科学的リテラシー(応用力)」の分野で、日本は参加した57国・地域中、6位で世界的には第3グループに位置していることが11月29日わかった。 科学的リテラシーを重点的に調査したのは初めてで、参加国も増えたため単純比較は難しいが、日本は前回の2003年調査では41国・地域中2位。1位は前回も今回もフィンランドだった。 調査はOECD加盟国の平均点が500点になるように調整されている。今回は、日本の531点に対し、フィンランドは563点、2位の香港は542点。3位のカナダから7位のニュージーランドまで4点差。フィンランドと香港の二つが突出して良く、日本はそれに続くグループに入る結果となった。 科学的リテラシーは、日本の教育課程では理科中心の内容。さらに、PISAでは、知識や技能を実生活で活用できるかや、論理立てて考える力が身についているかも調べる。  PISAは00年から3年おきに実施され、科学的リテラシーのほか、読解力や数学的リテラシーも調べている。OECDは12月4日夕方(日本時間)に世界同時に公表する予定だったが、スペインの教育専門誌が結果の一部を報じたため、科学的リテラシーの順位と得点を発表した。残り2分野の結果や今回の問題などは予定通りの日程で公表するという。日本の理科教育は、受験本位の為科学的な実験や自然観察、実地調査が少し疎かになっているのではないでしょうか。実際の教育現場には、調査によりますと理科の苦手な先生や実験の不得意な先生も居られようですが。今後大学院で理科系の研究された先生が各学校に赴任されれば子供達の理科離れも防げるでしょう。各学校の実験設備の充実と整備もこれからの日本を背負う子供達為に必要です。教科書で習ったことの応用力を付ける為に実験による証明も大切です。理科の実験や実習で習った事が実際に証明されますし面白さも体験出来ると思います。校内や校外での実験で、直接いろいろなことを学びながら、物理の公式や計算の仕方の勉強にもなり、理科の応用力や理解力が身に付くのではないでしょうか。資源の乏しい日本は、新しい科学技術の研究を日夜目指しさ無ければ日本は生き残れません。暗記力や物真似の上手な人材よりも創造力豊かな人材を養成しなれば、日本は斜陽化してしまいます。今更江戸時代の農業国家には戻れません。科学技術立国の日本として、国際的競争に打ち勝ち、勝ち残らなくては為りません。子供達の理科離れ、ひいては日本の理科教育全般の有り方について今のうちに再考すべきでは有りませんか。

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