教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

古川学園高校で履修漏れ発覚 宮城 昨年申告せず

2007年12月05日 21時34分29秒 | 受験・学校

 新聞によりますと宮城県大崎市の私立古川学園高校で、複数の必修科目で履修漏れが続いていたことが分かった。昨年秋、全国的に履修漏れが問題化した際には県に届けていなかった。12月4日会見した早坂伊佐雄校長は「未履修と判断されても致し方ない。今となっては判断が甘かった」と述べた。 履修漏れがあったのは、約340人が在籍する普通科進学コース。このコースについて、学校側は「大学への現役合格率が100%。東大や東北大にも合格者」とPRしてきた。  同コースでは、必修科目の一部を長期休業の課題とするなど通常の時間割りに組み込んでいなかった。例えば、70コマを教えるべき地理Aについては、授業は11コマに抑え、後は試験を課すだけだったという。 その結果、現在の3年生では家庭科基礎、書道、保健体育、情報A、倫理、地理の6科目で、単位認定に必要な授業時間を大幅に下回っている。未履修が始まった時期について、「定かではない」としている。  宮城県私学文書課によると、同課が昨年、アンケートした際には、「未履修はない」と回答があったという。12月4日から事情を聴いており、学校側はその結果を踏まえて対応を決めるという。心配なのは、現在の3年生です。必修漏れで、大学に出願出来なく無くなったら困ります。大学受験に合格しさえすれば、良いという教育方針では困ります。大学入試に有利な科目だけ勉強すれば良いと言う短略的な考え方です。本年度の合格実績は、国立大学、北海道大学1名、東北大学4名、弘前大学1名、岩手大学6名、宮城教育大学2名、山形大学16名、福島大学6名、早稲田大学に5名、東京大学には合格者を出していません。高校での3年間の学力保障を学校側がする気は有るのでしょうか。大学に合格しても高校卒業の基礎学力が付いていなければ、将来困るのは古川学園高校の卒業生です。今頃になって履修漏れが発覚しましたと言われても、大学入試センター試験を前に、困り、迷惑するのは3年生の皆さんです。無責任極まりない学校の対処の仕方としか思えません。

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