教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

応援団で暴行、3年生自殺 明治大、解散含め検討

2007年12月29日 14時01分46秒 | 受験・学校

記事によりますと7月に自殺した明治大学の元応援団リーダー部員の男子学生・当時21歳、理工学部3年が生前、上級生部員から暴行を受けていたことが分かった。大学側は、同部で社会通念上許されない行為や暴力を伴う指導があったことを確認しており、応援団の解散も含めて厳正に対処するとしている。明治大学によると、この学生は1月に応援団を辞め、4月から休学中だった。7月4日に自殺を図り、7月15日に死亡した。明治大学は、遺族らの話から学生が応援団との間でトラブルを抱えていたとみて、学内に調査委員会を設け、リーダー部員らから聞き取り調査をしていた。  調査では、部内での慣行として、上級生が拳で下級生の顔などをたたく「鉄拳制裁」や、「かわいがり」「いじり」などと称し、上級生が花火を持って下級生を追いかけ回したり、雑草をかじらせたりする行為があったとの証言を得た。 明大側は「部員らはこうした慣行を『コミュニケーションの一つ』と言っているが、社会通念上許されないと判断した」と話す。自殺した学生の遺書は確認できておらず、暴行が自殺の原因になったかどうかは「分からない」。現時点で上級生部員らの告発は考えていないという。  こうした結果を受け、明大は9月24日にリーダー部を無期限活動停止処分にした。この学生を含む下級生への暴力行為を撮影したビデオテープがあると、複数の部員が証言しているといい、調査委は調べを続けている。1月中旬にも報告書にまとめ、公表する考えだ。 明大応援団はリーダー部・10人とバトン・チアリーディング部・28人、吹奏楽部・61人からなり、野球やラグビーなどの公式戦の応援をしている。大学は 、下級生をいじめるところでは有りません。昔よく体育会系であった悪しき『しごき』の伝統でしょうか。大学は、上級生が、下級生にしごいたり、暴力的な制裁を加えたりする事自体おかしいと思います。一人一人が、自主性を持ち人間形成を図るあるべきところです。大学の応援団は、大学の顔です。軍隊では有りません。鉄拳制裁やしごきで強い応援団は出来ません。応援団の団員同士のお互いの心からの信頼関係が大切です。人と人との信頼が在って初めて良い応援が出来るのでは有りませんか。大学のクラブの一員として「人格陶冶」を目指すべきです。上級生の立場を利用して、下級生をいじめる事は自分達の人格を落とす事です。下級生を自殺まで追い込んで恥ずかしいと思わないのでしょうか。応援団の先輩、東京六大学の大学人として許されぬ暴挙で、伝統有る明治大学の名前に傷をつけたと言えます。大学でこのような暴行事件が起こり大学生徒として情けない限りです。何の為に大学で学んでいるのでしょうか。下級生は、先輩からも学び、大学在学に喧々諤々の議論をし、真のコミュニケーションの一つとしてお互いに話し合いながら楽しい応援団活動が出来ないのでしょうか。

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高卒認定試験、05年度から採点ミス プログラム不具合

2007年12月29日 13時16分47秒 | 受験・学校

 文部科学省は、12月28日に、高校卒業程度認定試験・旧大検の「世界史A」の採点プログラムに不具合があり合格判定が誤っていた、と発表した。不具合は、高卒認定試験が始まった2005年度から計6回続いており、最新の07年度第2回だけで12人を誤って不合格にしていたという。それ以前の試験の影響人員についても調査を急いでいる。中国出張中の渡海文科相は「不利益を被ることとなった受験生の方々に社会的な混乱や不安を生じさせたことについて、心からおわび申し上げます」との談話を出した。2007年の第2回は計1万3313人が受験し、4819人が高卒程度の認定を受けた。新たに合格が判明した12人には12月28日付で合格証書を送るとともに、出願が締め切られた大学入試センター試験が受験できるよう対応する。それ以前の試験でも合格者が判明次第、同様の方針をとる。ただし、2005年度分に限っては、答案が廃棄済みのため、得点状況を分析し一律加点などを検討するという。不具合があったのはマークシート方式の採点プログラム。大検から移行した際、世界史Aの一部の問題を自動的に採点から排除する誤った仕様となり、100点満点で、2006、2007年度は最大6点、2005年度は最大12点の得点が反映されなくなった。 直接の原因は、採点プログラムを作成した日立製作所の作業ミス。文科省も「チェックプログラム」で採点が正しいか確認していたが、両プログラムの設定が異なっていたため、これまで見抜けなかったという。高校程度卒業 認定試験・旧大検は、いろいろな家庭の事情や年齢を問わず、社会的、経済的、健康面の理由やその他様々な要因から高校に行けなかった人達の為に有る資格検定であると思います。教育は、お金持ちの恵まれた人々のためにだけあるものでは有りません。経済的、社会的に苦労し、頑張っている人達を救済するものでなくてはなりません。弱い立場にある人達を悲しませてはいけないと思います。最近は登校拒否や閉じ困りの子供達も受験しているそうですが、資格試験や大学入学等基礎資格になると思いますので、改正教育基本法の第四条の1項「総ての国民は、等しく、その能力に応じる教育を受ける機会を与えられ無けばならないものであって、人種、信条、社会的身分、経済的地位又は、門地によって、経済的に差別されない。』の教育の機会均等の精神を守るべきです。社会的、経済意的に恵まれていない人達にこそ学ぶ権利を保障すべきです。高校卒業認定試験を受けた皆様にとっては、作業ミスでは済まされない問題です。高校卒業認定試験を受けた受験生にとっては、高校卒業の資格ですから一生を左右する問題です。答案を廃棄されてしまった2005年の受験生皆さんも不利にならないように、調査し納得の行く措置を取って欲しいと思います。

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