教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

OECD事務総長 将来の日本の教育「科学者育成に懸念」

2007年12月16日 16時45分27秒 | 受験・学校

 国際的な学習到達度調査(PISA)の結果が12月4日発表された。世界57カ国・地域の15歳を対象に調査した経済協力開発機構(OECD)のアンヘル・グリア事務総長が来日し、12月4日に、都内で記者会見した。「日本の教育はいまはあまり心配しなくてよい。しかし、20年後には課題があるかもしれない」 グリア氏は、こうした表現で、日本の教育システムを高く評価する一方、将来の人材育成に関しては懸念を表明した。  今回の2006年PISAでは、30歳で科学関連の職業に就くことを期待している生徒の割合が日本は8%と、OECD平均の25%に比べかなり低かった。「研究職に就く人が少ないと、社会全体の革新ができない」。高齢化や人口減が進む日本では、子どもたちが科学に関心を持ち、科学者や研究職になることに夢をもつような社会にすることが大切だと指摘した。  科学的リテラシー・応用力の分野で日本は、証拠を用いる能力は高かったのに対し、疑問をもち、自ら課題を設定する能力は劣っていた。「単に知識を記憶し再現することだけを学んでいても、大人になって職業に就いたとき役には立たない」と、自ら考え知識を応用する力の重要さを強調。現在の日本の教育改革が、こうした能力の育成に力点を置いていることは「現状認識として正しい」と評価した。  3回目となる今回の日本の順位は、科学的リテラシー6位、数学的リテラシー10位、読解力15位。回を追うごとに下がっている。「調査は、ランキングが問題なのではない。課題をどのようにとらえ弱い点を上昇させるかが大事だ」と、順位の上下に一喜一憂しがちな風潮にくぎを刺した。 小さい時から日本の子供たちは、外で遊ばないで、コンピュターゲームやテレビゲームに熱中しています。通り魔や幼児誘拐の多い御時世ですから仕方が有りませんが。自然に親しみ自然中に入り学ぶことが将来の科学の目を養うのではないでしょうか。小さい頃から塾通いで、受験勉強での点数ばかり上げる競争で、時間内に数学や公式の問題を解く技術や能力、暗記中心の記憶力が付いていても、思考力や応用力が欠如しているのではないでしょうか。受験に有利な勉強ばかりに偏り、理科に含まれる科学的な実験や実習、自然観察、実地見学などの大切な学習がおろそかになっているのでは無いでしょうか。果たして学力低下に詰め込み教育を導入しても、自主性が無くなり、自分で考える思考力や判断力が日低くならないか心配です。小さい時からの点数を上げる差値教育で、人と争うことばかり覚えているうちに、人間としてのやさしさや感覚を失ってはいけないと思います。科学研究は、すぐに成果が出るものでは無く、科学者の地道な日々の研究とて実験から産まれたものです。日本は、資源に乏しい国ですから、科学研究を蔑ろにして日本の未来は有りません。未来の優れた科学者を産む為にも、科学教育の基礎を造る為にも学校での理科教育の充実を計り、理科離れを無くして欲しいと思います。日本の科学者が、日本での研究環境や条件が悪く海外への頭脳流失が起こっていますが。科学者の人材援助と研究条件を良くする為に財政的支出も考えるべき時では有りませんか。そうしないと国家的な損失になります。未来の科学者を目指す子供達も増えると思いますが。

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