教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

関西3府県、私立高の2割に「関関同立」入学枠が存在

2007年12月11日 11時47分37秒 | 受験・学校

関西の教育ニュースによりますと 「関関同立」と呼ばれる関西の四大私学への一定数の入学枠をもつ全日制私立高校が、京都、大阪、兵庫の3府県で2008年度には全体の約2割にあたる36校になることがわかった。数年前までは、まとまった入学枠をもつのは、大学の系列高校・付属校の10校ほどだった。しかし最近は、少子化を背景に、系列でなかった大学と高校が急速に関係を深めている。 最近の入学枠確保は主に3通りある。一つは、高校を運営する学校法人を大学が吸収合併するなどし、系列化する方法。すべて、または多くの卒業生がその大学へ進める。二つ目は、特定の大学への進学を保証するコース(クラス)を高校につくるやり方。三つ目は、大学と高校が協定を結び、5人程度の数十人の入学枠を設ける。大学が高校に推薦枠を与える「指定校推薦」も前からあるが、人数は数人が多い。 大学との系列化、コース、協定のいずれかの入学枠がある私立高について、関関同立の四大学では、京都、大阪、兵庫の3府県で関西大13校、関西学院大6校、同志社大4校、立命館大17校あった(開校時からの系列校、08年度からの分も含む)。複数の大学と提携する高校もあり、実質は36校で、3府県の全日制私立高186校の19%を占めた。  府県別では大阪17校(95校中)、京都14校(39校中)、兵庫5校(52校中)。京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学の「産近甲龍」を加えると計43校になった。  関関同立との協定は関西以外の私立高にも広がり、同志社大学は北陸学院・金沢市などと、立命館大学は星稜(同)、明徳義塾・高知県須崎市、広島城北・広島市などと結んでいる。 こうした動きが本格化したのはこの数年からで少子化現象で、入学者を確実に確保したい私立大学と、有力私立大学のブランド力で受験生を増やしたい高校の思いがある。関西の関関同立に限ると、系列化は立命館大学が90年代半ばから本腰を入れ、2000年代になって関西学院大学や関西大学が続いた。コースは、関西学院大学が今年度に3高校に設置したのが最も早い。協定は、立命館大学と関西大学が2006年度から始めた。  大阪市東淀川区の私立北陽高校は来春、「関西大学北陽高校」に生まれ変わり、1学年280人のうち160人は原則として、関西大学への進学が保証される。野球やサッカーの強豪校だが、1989年度に約1850人いた生徒は減り続け、今年度は約610人。ここ数年は定員割れが目立っていた。  昨夏、関西大学に系列化を持ちかけて実現した。柴田洸一郎事務局長は「今後は進学にもスポーツにも強い学校として訴えていける」と喜ぶ。  大阪市住吉区の帝塚山学院高校は今春、高校1年生のクラスに「関西学院クラス」が二つできた。すると、学校説明会の参加者が従来の3倍に増えた。中1学生のクラスにも関学クラスを設けており、同学院中学高校の山本三郎校長は「中高ともに学力も志願者数も目に見えて上がってきた。大学ブランドの威力は期待以上だ」と話す。 大学の動きも盛んだ。  立命館大は今春、「新付属校設置準備室」を設けた。担当者は「優秀な人材を中学や高校の時からじっくり育てられるのがいい」という。18歳人口の減少の影響で高校も定員割れと大学も大学全入時代まじかで学生確保と言うことで利害が一致したと言えます。、東京の有名私立六大学も自前の附属校を新設したり、系列高校を増やして行くでしょう。大学も入学する学生を集める為に関西の有力私立大学と東京の有名私立大学が全国的な展開繰り広げ、系列高校の確保を巡ってどこの高校を大学の系列校に入れるかで競争が激しくなるのでは有りませんか。その結果地方の私立大学は、大学の定員を維持し、学生を確保するのが益々難しくなるのでは有りませんか。地元私立高校との系列化を増やしても志願者数が足りなくなるかも分かりません。大学が、スポーツや野球で有名な高校を系列に入れたのは全国的な広告、宣伝効果を狙ったのでは有りませんか。自分の希望する大学の系列高校に入れば、その大学へ進学が出来るようになりました。受験生が、私立大学の系列高校を選ぶ時代に入ったと言えます。受験勉強か、苦手で好きでないと言う生徒の皆さんには最適な選択です。今後難関国公立大学への進学を目指し生徒を集める有名私立中高一貫校と私立大学の系列高校に入る私立高校との二極化が進むと思われます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする