『公立校に行かなくて、みんな何で私立に行くんだろう」。麻生太郎首相は4日、都会を中心に私立の中学高校などに生徒が流れる傾向があることについて、官邸で記者団にこう語った。 学校現場では、不登校や学力低下などの問題が指摘され、高額の学費を負担してでも私立校に子どもを入れたがる保護者は少なくない。「公立校のレベルを上げたらみんな(教育費が)安く済む」。首相はこうも指摘したが、公教育の立て直しは一朝一夕ではないとの見方が多く、教育改革への熱意が問われそうだ。(了)(2008/12/04-18:15) 「公立校に行かなくて、みんな何で私立に行くんだろう」。麻生太郎首相は4日、都会を中心に私立の中学高校などに生徒が流れる傾向があることについて、官邸で記者団にこう語った。 学校現場では、不登校や学力低下などの問題が指摘され、高額の学費を負担してでも私立校に子どもを入れたがる保護者は少なくない。「公立校のレベルを上げたらみんな(教育費が)安く済む」。首相はこうも指摘したが、公教育の立て直しは一朝一夕ではないとの見方が多く、教育改革への熱意が問われそうだ。』時事ドットコム
麻生首相の「皆なぜ私立に良くのだろう」の発言は、古い時代遅れの歴史的流れ把握していない考え方です。高校の受験戦争緩和策として東京の都立高校改革に学校郡制度導入、1982年からグループ合同選抜が実施されてから、都立高校の御三家日比谷、戸山、西の名門高校から東京大学への合格数の減少に繋がったからである。変わって東京大学の合格数で上位に進出したのが私立の6年の中高一貫校や国立大学の付属校です。私立中学進学が定着し始めたのは今から約30年前では有りませんか。新聞記事に以前、東京都では金持ちの家庭の子供は私立校に、お金の無い家庭の子供は公立校と保護者間で言われていたのが掲載されていました。いまさら私立校と公立校の学力格差を大々的に取り上げても、時代錯誤としか思えません。東京では都立高校復権改革の為に2000年から都内全校区の受験が可能になりましたが、果たして都立高校の3年間のカリキュラムで 補習も増やし、6年間のカリキュラムで合格実績を上げて来た私立の難関中高一貫校にどこまで迫れるかが課題です。東京では、全国に先駆けて「お受験プーム」が生まれ、私立有名中学校に小学校の成績上位者が進学するのコースが定着しています。公立校と私立校の学力格差是正やレベルアップは至難の業ですぐに実現出来るものでは有りません。社会的格差の拡大で、子供達の家庭の経済格差が、学力格差を産んでいるのも今の日本の現実です。どれくらい東京都の子供達が私立中学校に進学しているのか受験率よりも進学率を調査する必要が有るのでは有りませんか。お受験が、私立大学・国立大学付属有名私立幼稚園の入園から始まっている今日、麻生首相の学生時代とは、時代が大きく違っていると言うことを考えて頂きたいと思います。公立離れの根本原因と言われています学級崩壊やいじめ問題、学力格差問題を解決するのは、記事に書かれている通り「一朝一夕」に出来るものでは有りません。公立校の改革と言ってもすぐに数値に現れる簡単なものではなく、 教育改革の成果は、30年後出ないと現れないと言われた故梶谷巌校長の言葉を思い出しました。今後さらに難関国立大学への合格実績を上げる為に改革が行われ、都立高校間の競争が激しくなっても少子化による18歳人口の減少期のあおりを受け統合・廃校問題も生じ、難関国立大学への進学率の高い都立のトップ高校だけが評価され後の都立高校は切り捨てごめん状態になる可能性もあります。少子化による18歳人口の減少期を見据えて、着実に年々実績を上げて経済的に恵まれた家庭の成績の良い子供達を集めた有名私立の中高一貫校の先見性と学校経営の努力の成果と言わざるを得ません。これからも都市圏の伝統ある有名私立中高一貫校の難関国立大学への合格実績は減らないのでは思います。アメリカのサブライムローンの影響で日本は不景気になり、大学生の就職が氷河期になっている今、難関有名国立大学への志願者は減らないと思います。