『大分県日出町の大分自動車道日出ジャンクションで、柳ヶ浦高校(大分県宇佐市)野球部のバス(47人乗り)が横転し、部員1人が死亡、42人が重軽傷を負った事故で、タイヤと路面の間に水の膜が発生する「ハイドロプレーニング現象」が発生し、横転した可能性が高いことが同県警幹部への取材で分かった。 事故は11日午前8時半頃、制限速度40キロの宇佐別府道路と大分自動車道の接続道で発生した。バスは、道路左側の壁(高さ約1メートル)に衝突し、運転手が右にハンドルを切って今度は右側の壁に衝突したはずみで左側面を下にして横転。左後方座席にいた2年の吉川将聖 しょうせいさん(16)(奈良県桜井市出身)が首の骨を折るなどして死亡した。 交通事故に詳しい九州大の志堂寺 しどうじ和則教授(交通心理学)によると、ぬれた路面を車が通過する際、タイヤと路面の間に水の膜ができるハイドロプレーニング現象によって、タイヤが浮き上がり、車体が制御不能に陥ることがある。特に高速で走行している時に発生しやすいという。志堂寺教授は「発生時に、慌てて急ハンドルやブレーキ操作をすると、かえって車体のバランスを崩して横転する危険性が高くなる」と指摘する。 大分地方気象台によると、事故当時、現場周辺は午前8時からの1時間の降雨量が2・5ミリの弱い雨だった。 県警は、バスを運転していた野球部副部長、不破大樹容疑者(26)(自動車運転過失致傷容疑で逮捕)が「速度を出し過ぎた」と供述していることや、バスに目立った整備不良がないことなどから、ハイドロプレーニング現象が発生して横転した可能性が高いとみて調べている。 県警は12日午後、不破容疑者の容疑を自動車運転過失致死傷に切り替えて大分地検に送検した。』 読売新聞
夏の全国高校野球の地方大会が各地で行われていますので、 このようなバスの横転事故が起こらないように学校側十分注意して欲しいと思います。せつかく夏の甲子園で行われる全国選抜高校野球大会に出場を目指し各県高校は、常日頃から練習に継ぐ練習を重ねて来ているのですから、みんなの汗の結晶が報われますように県選抜大会の予選会場の球場まで、野球部員が交通事故に合わないように万全の対策を立てて下さい。今回のバスの横転事故は、濡れた路面を車が通過する際、タイヤと路面の間に水の膜ができるハイドロプレーニング現象にぬれた路面を車が通過する際、タイヤと路面の間に水の膜ができるハイドロプレーニング現象によって、タイヤが浮き上がり、車体が制御不能に陥ることがあるよって、タイヤが浮き上がり、車体が制御不能に陥っ他のが原因であると言われています。未だ梅雨が明けていませんから、バスの運転には、ぬれた路面を車が通過する際、タイヤと路面の間に水の膜ができるハイドロプレーニング現象への安全対策を考え下さい。47人乗りのバスを運転する責任は、野球部副部長不破大樹先生だけに総て責任が有るとするのは荷が重過ぎると思います。やはりプロのバス運転手と契約するなり、バス会社と契約して野球部員を運んで貰う方が、バスの整備点検もおろそかにならずにバス運行も安全では有りませんか。野球部員の安全と命を預かっているのですから経験豊かなブロのバス運転手に任せる方が安心と思います。お金より野球部員の命と体が大切なように思えます。普通乗用車を運転するよりマイクロバスや普通のバスを運転するのは難しいと思いますし、昨年6月に大型自動車免許を取得していても長年の経験が必要では有りませんか。亡くなられた吉川将聖君の分まで頑張って、夏の甲子園目指して大分県大会の決勝進出を果たして下さい。今回の悲しいバス事故を災い転じて勝利となして下さい。大阪の空の下から応援しています。柳ヶ浦高校の野球部員の皆さんに「栄冠が輝き」ますように心からお祈りしています。
※TOYOタイヤのホームぺージより引用
第23回 「ハイドロプレーニング」対策、教えます!
走れ!タイヤくん
水がたまった路面で、ある程度のスピードを出したとき、タイヤが路面をつかみきれずクルマのコントロールがきかなくなる‥‥そう、それが「ハイドロプレーニング」現象です。
動楽メール32号(※1)で、『ハイドロプレーニングという単語は、ご存知ですか??』という四択のクリックアンケートを実施したところ、以下のような結果になりました。
1. | 今、初めて聞いた | 215票 |
2. | 聞いたことはある | 211票 |
3. | 当然!意味もちゃんと知っている | 1,686票 |
4. | 実は、体験したことがある | 1,063票 |
3の「当然!意味もちゃんと知っている」が多いのは、動楽メール読者対象のアンケート結果ならではでしょう。また、実際に体験された方も多く、ハイドロプレーニングに遭遇することは決して珍しいことではないようです。
ハイドロプレーニングは、特に高速道路で起きやすい現象です。路面に雨水がたまっているとき、タイヤは溝によって排水し、路面をつかんで回転しているのです。しかし、速度が上がりすぎて臨界点を超えると、溝による排水が追いつかなくなり、ハイドロプレーニング現象が起こります。タイヤが水の上に「乗った」状態になり、ハンドルが全くきかなくなるのです。
その瞬間、ドライバーはどうしたら良いのでしょうか?アクセルから足を離さず、ハンドルはそのままに、ブレーキも踏まない、シフトダウンも禁物‥‥タイヤの回転に合わせて徐々に減速しながらタイヤのグリップの回復を待ちましょう。
でもこれってけっこう高度なテクニックですし、たいていその瞬間は半ばパニック状態。「起きたらどうするか」ではなく「起こさないようにする」ことが一番の対策なのです。
まず、ハイドロプレーニングを引き起こす主な要因をあげてみましょう。
・たまっている水の深さ(水たまりが深いほど危険) ・クルマの速度(スピードが上がるほど危険) ・タイヤの摩耗(タイヤの溝が減るほど危険) ・タイヤの空気圧(適正空気圧より低いと危険) |
このうち、「たまっている水の深さ」はいわば環境の条件ですから、どうしようもありません。大雨のときや路面に水がたまっている状態では、十分に気をつけて走行しましょう。
それ以外の要因は、ドライバー自身が気をつければ防ぐこともできるんです。中でもクルマの速度は大きな要因。雨の日は特にスピードに気をつけたいものですね。
それから、状況としては次のような場面でハイドロプレーニングが生じやすくなります。
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(※1)動楽メール32号
2003年5月配信のメールマガジン。
ここで実施したアンケートの結果を翌月の動楽メール33号で発表した。
![]() レース用のタイヤで「スリックタイヤ」(※2)というものがありますが、このタイヤには溝がありません。「スリックタイヤ」(※2)とは、乾いた路面用のタイヤのこと。つまり、タイヤの溝は「雨のためにある」といっても過言ではないのです。 水のたまった路面では、タイヤに接触する部分の水が押しのけられてタイヤの溝に集められ、進行方向(前)へと排水されます。そこで、溝の深さがとても大切になります。 新しいタイヤの溝の深さは8~9ミリ。これが1.6ミリ以上なら「法律違反ではない」のですが、安全性を考えると、溝の深さが半分くらいになったらタイヤを交換したいものですね。 タイヤの空気圧も大切です。空気圧不足(※3)だと、タイヤの中央部分が路面にきちんと接地してくれません。そうすると溝からの排水も効率良く行われません。空気圧は適正値を心掛け、低くならないように注意しましょう。 ![]() タイヤの溝は、深さはもちろん、その切り方(パターン)も大切です。 例えばミニバン専用タイヤ「トランパスMP4」は、フラつきなどを抑えるために非対称パターンになっているだけでなく、タイヤと路面が接する内側と外側では、溝のパターンを変えて排水性能を向上させています。 また、「プロクセスT1R」は、V字型に溝を切って排水性を良くしているのが特長です。 そして、インチアップ用(※4)の低偏平タイヤは、さらに溝の幅を広げ、排水性能で劣らないように工夫されています。 【TOYO TIRES】のテストコースでは、8ミリという過酷な水深状態をつくり、ハイドロプレーニング現象が起きにくいタイヤを作るためのテストが繰り返されています。 ハイドロプレーニングに強い溝パターンのタイヤを選ぶこと、これも大切な対策のひとつなのです。 (2008年9月改訂) |
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(※2)スリックタイヤ サーキット走行で晴天時に使われるタイヤ。溝がないため路面と密着しやすく、グリップ力が増す。 (※3)空気圧不足 タイヤ整備不良のワースト1記録を持ち、様々な弊害がある。詳しくは「走れ!タイヤくん:第19回」を参照。 (※4)インチアップ リム径(ホイール)のインチを大きくすること。詳しくは「走れ!タイヤくん:第21回」を参照。 |