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安倍首相に迎合し、はしごを外され、自滅した朝日新聞の木村前社長
発売中のZAITEN(財界展望社)3月号に、「すべてはこの日から始まった 朝日新聞木村社長・安倍首相『極秘会談』」という見出しが躍っていた。
その見出しにつられて買い求め、その記事を読み、そして深いため息とともに天を仰いだ。
すべては私が推測した通りだった。
その要旨は一言でいえばこうだ。
安倍政権が復活すれば河野談話の見直しや朝日幹部の国会証人喚問がありうる、それをおそれた木村社長ら朝日幹部が、保身のために、先手を打って安倍首相に恭順の意を表し、宴会会談を重ねて迎合し、謝罪記事を出したまではよかったが、思わぬ激しい批判を受け、頼りとしていた安倍首相の援護もなく、見事に自滅した。木村をカモに朝日をハメた安倍官邸の高笑いが聞こえる、というものだ。
中村洋子というルポライターが書いたこのザイテンの4ページにわたる渾身の記事は、権力とメィアの光と陰をまるでドラマのように描いた秀逸な記事だ。
朝日新聞は権力と戦って敗れたのではない。戦わなかったから敗れたのだ。
それにしても残念だ。
さまざまな批判にも関わらず、朝日新聞はリベラル紙の雄だった。
記者の質も、その記者が書く記事の内容も、そしてまた読者の層も、この国を代表する者たちだった。
だからこそ、敵も味方も、皆が朝日に注目していた。
だからこそ朝日はつぶされたのだ。
朝日の幹部はエリート意識に取りつかれていた。
そのエリート意識の故に自滅したのだ。
もはや朝日は立ち直れないだろう。
どんなに安倍政権を批判しても、誰もついてこない。
いまさら安倍首相に迎合しても、安倍首相は更なる追い打ちをかける。
そして、朝日のメディアとしての終焉は、この国のメディアの終焉を道連れにしたのだ。
木村伊量前朝日新聞社長の責任はあまりにも大きい(了)
2015年02月06日
山本太郎議員の勇気ある行動と小沢一郎の沈黙
報道で知ったばかりだから詳しいことはわからないが、山本太郎議員が参院のテロ非難決議の採決時に退席して、その理由を記者会見で明らかにしたという。
テロ決議のすべてに反対というわけではないが代案を提案したが聞き入れられなかったとして、次の提案をしたことを明らかにしたらしい。
すなわち、1.人質事件のさらなる検証の必要性 2.イスラム国を生んだイラク戦争の総括の必要性 3.決議案の英訳の必要性 4.特定の国名の削除(特定の国名が入ることで有志連合との距離が取れなくなるからということらしい)
このうち4.については、必ずしも報道だけではよくわからないが、その趣旨が、私が主張しているように、イスラム国と戦っているのは有志連合に過ぎないという実態を、あたかも国際社会全体がテロと戦っているが如き文言を使うのは賛成できない、という意味なら同感である。
この4点はいずれもまともな提案だ。
それが一顧だにされなかったのなら、私でも退席する。
それにしても、この山本太郎の後に続く議員が一人もいなかったことは驚きだ。
あれだけ安倍首相の今回の対応を批判していた小沢一郎は、同志山本太郎の退席について、いまのところ沈黙を守っているごとくだ。
なぜだ。
この非難決議をめぐる経緯をメディアは検証して国民に伝えなければいけない。
安倍政権を擁護する自民党議員が起案し、まともな議論もなく衆参両院で急いで全会一致の決議を成立させる。
その事自体が安倍外遊の大失策を隠す見え透いた仕業だ。
山本太郎を見殺しにしてはいけない(了)
2015年02月06日
テロとの戦いはオウンゴールだ
仏銃撃事件でイスラム国に宣戦布告したフランスは大丈夫か。
いまでも、1万人の兵隊をパリ中に配備しているのだろうか。
イスラム国は新たなビデオをネット上に公開したという(カイロ発共同)。
フランス国内の「戦士」たちに、「義務を果たせ」と命じたらしい。
仏で再びテロと起こせと言っているのだ。
起きるだろう。
有言実行のイスラム国である。
オランド大統領は軍隊を更に増やさなければならなくなった。
それでも、いつ、どこで、どのような形で起きるかわからないテロを防ぐことは出来ない。
片時も手を緩める事はできない。
緩めたとたんにテロが起きるかもしれないからだ。
こんなことでフランスと言う国が、まともに機能できるというのか。
パリ観光客は減るだろう。
のんびりとセーヌ河畔を、ボードレールの詩の一つでも口ずさんで、散策できない。
そこには、萩原朔太郎や永井荷風があこがれたフランスはない。
フランスは自滅しようとしているのではないか。
フランスが誇るサッカーに例えればオウンゴールではないか。
安倍首相はオランド大統領からから学ぶべきだ。
アベノミクスどころではなくなる(了)