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あれほど重要な会議であったはずの対テロ対策国際会議が、知らないうちに始まって知らないうちに終わった感がする。
それほどメディアの報道が小さい、精彩のない会議だったということだ。
無理もない。
報じられるその内容は、オバマ大統領の勇ましい演説が踊り、テロ拡散防止行動計画などという大げさな対策が採択されるというが、その内容は情報共有とか、テロ予備軍の監視強化だとか、宗教指導者たちとの協力だとか、およそ中・長期的な二次的対策ばかりだ。
こんな会議をいくら重ねても、拡散するばかりのイスラム国の攻勢には何の役にも立たない。
イスラム国対策は、つまるところ、どんな犠牲が出ようともイスラム国を根絶させるか、米国がみずからの中東政策、軍事政策の誤りを認めてあらためることしかない。
そして米国がみずからの誤りを認めない以上、今度の会議は有志連合の軍事力増強と結束を決めるしかなかった。
それがまったく議論されない今度の対テロ会議に米国の限界を見る。
そんな不毛な会議で、日本だけが突出して援助支援を表明した。
そして、もはや人道援助という言葉すら消え、イスラム国との戦いのための援助であることをはっきりと表明した。
イスラム国の敵になることを宣言したのだ。
イスラム国との戦いは終わりのない泥沼の戦いになるというのに、どこまで行っても愚かで危険な安倍外交である(了)