◆「米軍の支援を受けるイラク治安部隊が数カ月以内にイラクで『イスラム国=ISIL』支配 地域の奪還作戦を開始する」と米国のアシュトン・カーター次期国防長官(前国防副長官)が、2月4日、米議会上院軍事委員会の公聴会で証言したという。米 オバマ大統領は2014年8月8日から、イラクへの地上軍派遣を躊躇し、専ら「空爆」によって、イスラム教スンニ派過激武装勢力「イスラム国=ISIL」 を壊滅させようとしてきたけれど、「地上軍派遣」を提唱する国防総省(ペンタゴン)の制服組の付き上げをバックにしているヘーゲル国防長官を更迭し、カー ター次期国防長官に交代させる人事を断行する。
そのカーター次期国防長官が、イラク治安部隊とシリアの反体制派による「イスラム国=ISIL殲滅」に大きな自信を示したのである。国防総省は、すでに 米軍が訓練してきたイラク治安部隊やシリアの反体制派に向けて「武器弾薬」を大量に送り込み始めているという。この作戦が成功すれば、米国が地上軍を派遣 して多数の将兵を消耗しなくても済むと計算しているのだ。
◆しかし、イスラム治安部隊とシリアの反体制派が、砂漠地帯が広がるイラクから隣国シリア国内に勢力を拡大し、兵力3万人(世界各国からリクルートされて きた戦闘員約1万5000人)を擁する「イスラム国=ISIL」を相手に、「数カ月以内にイラクにおける『イスラム国=ISIL』支配地域を簡単に奪還で きる」ものかどうかは、即断できない。このため、上院軍事委員会のマケイン委員長(共和党)が、カーター次期国防長官の証言について「それは戦略ではな い」と批判しているという。マケイン委員長は、「米地上軍を派遣しなければ、『イスラム国=ISIL』の武装勢力を殲滅するのはムリだ」という考え方に 立っている。要するに、イスラム治安部隊とシリアの反体制派の「尻」を叩いて、「進め、進め」と進軍ラッパを吹いているだけでは、到底、勝てないと冷静な 目で見ているということだ。
◆実は、ヘーゲル国防長官更迭劇は、地上軍派遣に消極的なオバマ大統領と派遣に積極的な国防総省(ペンタゴン)の間での対立劇、すなわち「政略劇」であ る。ヘーゲル国防長官が板挟みになり、更迭された。その先には、2016年11月の次期大統領選挙をめぐり、オバマ大統領が所属する米民主党と「政権交 代」を目指している米共和党との政争があり、早くも次期大統領選挙の前哨戦が激化している。
オバマ大統領は2011年11月、訪問先のオーストラリアで米外交軍事戦略の重心を中東からアジア・太平洋に移すと宣言し、2012年にイラク駐留米軍 を完全撤退させ、さらに2014年12月までにアフガニスタン駐留米軍の大半を撤退させ、2015年12月までに完全撤退させる計画を進めている。駐留米 軍がイラクから完全撤退した後、軍事力が「空白」になったところに「イスラム国=ISIL」が勢力を拡大してきたからと言って、改めて地上軍を派遣すれ ば、オバマ大統領が「失政」を追及され、次期大統領選挙で米民主党が大変不利になる。このため、何とか「空爆」により、「イスラム国=ISIL」を殲滅さ せようとしてきたのだ。
オバマ米大統領は2月2日、2016会計年度(15年10月─16年9月)の予算教書を議会に提出した。国防費を除く裁量的経費は5300億ドルとなり、強制削減で定められた水準から370億ドル増額、国防費は380億ドル増の5610億ドルが盛り込まれているという。
◆これに対して、米共和党は、中東に莫大な「石油利権」を握ってきた米最大財閥デイビッド・ロックフェラー系の石油メジャーをバックにしているので、この 「既得権益」を守るためにも、地上軍を派遣して、強力に掃討作戦を展開して「イスラム国=ISIL」が支配している地域をどうしても奪還したいのである。
しかし、米国内では、アフガニスタン空爆・イラク戦争で多数の将兵を消耗した挙句の果てに事実上、敗北を喫してしまったことに懲りて、米国民の間で「厭 戦気分」が濃厚に漂っている。このため、オバマ大統領は、有志連合軍(日本を含めて61か国)から地上軍を編成してもらいたいと考えている。陸海空3自衛 隊も目をつけられているということだ。安倍晋三首相が、集団的自衛権行使容認・憲法解釈変更・閣議決定を受けて安保法制整備→日本国憲法第9条改正(国防 軍創設)へとガムシャラに突っ走っているのは、これを好機ととらえているからだ。
【参考引用】朝日新聞DIGITALが2月5日午前10時11分、「『イスラム国』支配地域の奪還に意欲 米次期国防長官」という見出しをつけて、以下のように配信した。
〔ワシントン=佐藤武嗣〕米国の次期国防長官に指名されたアシュトン・カーター前国防副長官は4日、米議会上院軍事委員会の公聴会で証 言した。過激派組織「イスラム国」に対し、「支配地域の早期奪還に着手することが重要だ」と述べ、米軍の支援を受けるイラク治安部隊が数カ月以内にイラク で「イスラム国」支配地域の奪還作戦を開始するとの見通しを示した。カーター氏は、シリア領内については「部隊を構築する初期段階にある」と述べ、シリア 反体制派への訓練や武器提供などの支援を急ぐ考えを強調。掃討作戦について、米軍高官や米議会、関係国と密接に協議し、戦略を随時見直す方針も示した。
一方、アフガニスタンにおいても「イスラム国」の影響力が拡大しかねないとの懸念を表明。駐留米軍を縮小し、2016年末までに全面撤退する現行計画について「変更をする必要があれば、大統領に進言する」と述べ、アフガン撤退計画の見直しも示唆した。
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
中国共産党人民解放軍「7大軍区、3大艦隊」が、日本列島を睨んで不気味な動きを示している
◆〔特別情報①〕
イスラム教スンニ派過激武装勢力「イスラム国=ISIL」殲滅作戦に日本の国会議員や多くの国民とマスメディアが、耳目を引きつけられているスキに、中 国共産党人民解放軍が、日本列島を睨んで不気味な動きを示している。8500キロメートル先の「テロ戦争」に囚われていると、目と鼻の先の影がかすみ、 「灯台下暗し」となる。これは、中国共産党人民解放軍の内部事情に詳しい筋の情報である。一体、人民解放軍は、何をコソコソしているのか?
「板垣英憲情報局」はメルマガ(有料)での配信もしております。
お申し込みはこちら↓
blogosでも配信しております。お申し込みはこちら↓
板垣英憲マスコミ事務所からも配信しております。
お申し込みフォーム
第38回 板垣英憲「情報局」勉強会のご案内
平成27年2月8日 (日)
出版記念講演
※勝手ながら演題を変更させて頂くことになりました。何卒ご了承下さいませ。
ゴールドマン・ファミリーズ・グループが認める唯一の承認者
吉備太秦が語る「世界を動かす本当の金融のしくみ」
~地球経済は36桁の天文学的数字《日本の金銀財宝》を担保に回っていた
引用元http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken"
◆新刊のご案内◆
ゴールドマン?ファミリーズ?グループが認める唯一の承認者(フラッグシップ) 吉備太秦(きびのうずまさ)が語る「世界を動かす本当の金融のしくみ」 地球経済は36桁の天文学的数字《日本の金銀財宝》を担保に回っていた | |
板垣 英憲 | |
ヒカルランド |
地球連邦政府樹立へのカウントダウン! 縄文八咫烏(じょうもんやたがらす)直系! 吉備太秦(きびのうずまさ)と世界のロイヤルファミリーはこう動く 人類9割が死滅! 第三次世界大戦は阻止できるか?! (超☆はらはら) | |
板垣 英憲 | |
ヒカルランド |
中国4分割と韓国消滅 ロスチャイルドによる衝撃の地球大改造プラン 金塊大国日本が《NEW大東亜共栄圏》の核になる (超☆はらはら) | |
板垣 英憲 | |
ヒカルランド |
NEW司令系統で読み解くこの国のゆくえ ロスチャイルドの世界覇権奪還で日本のはこうなる(超☆はらはら) | |
板垣 英憲 | |
ヒカルランド |
**********板垣英憲『勉強会』の講演録DVD販売********
板垣英憲・講演録DVD 全国マスコミ研究会
1月開催の勉強会がDVDになりました。
第37回 板垣英憲『情報局』勉強会
「オバマ大統領が安倍晋三首相に仕掛ける大陰謀 」
~米国を恐怖させる日・欧の景気後退危機迫る!(平成27年1月10日開催)
その他過去の勉強会もご用意しております。遠方でなかなか参加できない方など、ぜひご利用下さい。
板垣英憲・講演録DVD 全国マスコミ研究会
【板垣英憲(いたがきえいけん)ワールド著作集】
小泉・安倍VS.菅・小沢の国盗り戦争 | |
板垣 英憲 | |
日新報道 |
『小泉・安倍 VS 菅・小沢 国盗り戦争』(2003年10月25日刊)
目次
5章 中国との関係を有利に展開できるのか ⑤
中国について正しい「歴史認識」「現状認識」「未来への見通し」を
これからの日中関係を良好なものにして行くためには、中国についての正しい「歴史認識」とともに、正しい「現状認識」を踏まえての正しい「未来への見通し」を持たねばならない。政治家はなおさらである。以下、ポイントごとに列記しておこう。