4月1日の会見では、羽生次郎会長に続いて田中伸男理事長(前国際エネルギー機関IEA事務局長)がエネルギー問題の新たな取り組みについて説明をした。
田中伸男理事長
新しく笹川財団の理事長に就任いたしました田中伸男と申します。羽生(笹川平和財団会長)さんからご紹介いただきましたように、私もIEA国際エネルギー機関の事務局長を経験した後で、しばらく原子力の問題、エネルギー安全保障の問題をいろんなところで発言して参りました。
新しい財団がでるにあたってどういうアイディアがあろうかというご相談にも預からしていただきました。そのなかで、私も皆さんもご存知だと思いますが、原子力の問題というのはいまの軽水炉、福島で事故を起こしたタイプもそのひとつなんでございますけれども、それを超える「4世代原子炉」、そのなかでははるかにいまの原子炉のシステムより安全かつ、ゴミ廃棄物の処理もはるかに楽、かつ爆弾にもなりにくいという平和利用にも通用するような技術は既に存在しているわけでありまして、「統合型高速炉」と私が呼んでいる米国のアルゴンヌ国立研究所で開発しているものですが、そういったものを日本に紹介してきたわけであります。
具体的につくるほどの予算があるわけではありませんけれども、研究をして日本のなかにぜひ持ってくることが必要だろうと思いながら、なかなか私自身の仕事としてはそういうところまでは向けていなかったわけでありますけれども、今回、笹川平和財団会長の羽生さん等からお話を頂いたときに、こういう政府、産業界でなかなか出来ない分野についてそういったアイディアを実際どこまでやれるか試してみるのも面白いのではないかという大変けっこうなお話を頂きまして、理事長として、もちろん財団全般の運営も当然責任になるわけでありますけれども、こういう新しい取り組みをしてみたら面白い、新しい変化だということでございましたので、それならそういう仕事の仕方をどこからも具体的に進めてくれという方はいらっしゃらなかったので、それなら私としてはぜひ面白いので、ぜひやらせて下さいということでこの仕事をお引き受けした次第でございます。
一体、どこまで出来るのかということは、やってみないとわからないことですけれども、やはり原子力というのは、人類にとってどうしても必要な技術、エネルギーの安定供給、および地球環境問題その他広い分野において、どうしても必要な技術と考えますので、確かに福島の事故によって日本はつまづいてしまったわけでありますけれども、これで立ち上がれないと世界から日本の技術に対する信頼、日本の国への信頼というものをもう一度確保できないのではないかという心配をしていたところ、この財団が日本一の規模の財団となって世界に対して、そういうことを発信していきたいというのは大変素晴らしいことだと私も考えますものですから、このことだけではありません、イランの問題、それからエネルギー安全保障の問題はロシアというのは非常に重要な国だと思っているんですけれども、なかなか政府ベースでは動きにくい面もあります。そういったことも含めてエネルギー安全保障のために一体何ができるか、そのへんのことを課題として少し活動していきたい、こういうふうに考えています。ありがとうございました。
(明日は、寺島紘士常務理事からの説明を掲載させて頂きます)
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
菅義偉官房長官は沖縄県を訪問、翁長雄志知事と会談し、「粛々と最後通牒」を伝えて「引導を渡す」という
◆〔特別情報①〕
菅義偉官房長官は沖縄県を4日に訪問し、午後に宜野湾市で開催される米軍西普天間住宅地区の返還式典に出席、この機会を利用して翁長雄志知事と5日に会談するという。翁長雄志知事は2014年12月に就任し、上京した際、安倍晋三首相や菅義偉官房長官に挨拶を兼ねて面会を求めたにもかかわらず、拒否されてきたことから、菅義偉官房長官との会談は初めてとなる。だが、菅義偉官房長官は、翁長雄志知事が米軍普天間飛行場の辺野古への移設工事に反対し、あくまで阻止する姿勢を続けているので、折り合いをつけるのではなく、「粛々と最後通牒」を伝えて「引導を渡す覚悟」で会談に臨む構えだ。「引導を渡す」とは、一体、翁長雄志知事に対して、何をするつもりなのか?
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目次
第三章 修羅場の選挙戦場から
―あらゆる戦術を駆使したそれぞれの闘い
(その四)まずトータルイメージ―大島理森氏の場合 ①
大島理森衆議院議員は、青森一区選出である。私は毎日新聞政治部記