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<自殺未遂>教諭に手紙も対応なし 母親、学校不信強く
09:30

息子がいじめを受けたとして、報道陣の取材に答える母親=埼玉県川口市で2018年10月12日午後2時26分、中川友希撮影
(毎日新聞)
◇川口・男子中学生「助けてください」
埼玉県川口市の市立中学の男子生徒(14)が、いじめが原因で3回にわたり自殺を図った問題で、生徒の母親(43)が12日、毎日新聞などの取材に応じた。学校に相談したのに十分に対応してもらえなかったとして「学校が重く受け止めていれば、つらい思いをさせないで済んだ」と訴えた。【中川友希】
母親によると、生徒は2016年4月に入学。翌5月ごろから同じサッカー部の同級生や先輩にからかわれたり無視されたりした。
同9月、生徒は担任の教諭に「助けてください」などと複数回手紙を渡したが、学校は対応しなかった。9〜10月に自宅で2回、自殺を図り、9月から不登校になった。
しかし自宅を訪れた当時の校長らは、報道関係者の取材に応じないことや生徒の手紙を渡すよう求めた。11月には学校から「アンケートの結果、いじめは確認できなかった」と連絡があったという。
17年4月、生徒は自宅近くのマンションから飛び降り3回目の自殺を図った。頭などの骨を折る重傷を負い、現在も車椅子生活が続く。生徒が書いた遺書には「2年になってもいじめは解決しない。学校も先生も許さない。僕が死んで分かってもらう」と記されていた。学校は3回目の自殺未遂後、初めていじめを認めたという。
生徒は今年2月ごろから車椅子で少しずつ登校を再開。6月には一部の加害生徒と和解した。市教委は第三者委員会で事実関係を調査しているが、母親に説明はないという。「息子の希望はいじめた生徒の謝罪」と話し、今後は和解ができていない加害生徒に謝罪を求めるとしている。
いじめは、教育現場では減少していません。
学級担任の責任として、いじめられている生徒からの手紙は、読むべきです。
◇いじめなどの相談窓口
・24時間子供SOSダイヤル=0120・0・78310(なやみ言おう)、年中無休、24時間
・児童相談所全国共通ダイヤル=189(いち早く)、年中無休、24時間
・子どもの人権110番=0120・007・110、平日午前8時半〜午後5時15分
・チャイルドライン=0120・99・7777、月〜土曜の午後4〜9時(18歳まで)
<自殺未遂>教諭に手紙も対応なし 母親、学校不信強く
09:30

息子がいじめを受けたとして、報道陣の取材に答える母親=埼玉県川口市で2018年10月12日午後2時26分、中川友希撮影
(毎日新聞)
◇川口・男子中学生「助けてください」
埼玉県川口市の市立中学の男子生徒(14)が、いじめが原因で3回にわたり自殺を図った問題で、生徒の母親(43)が12日、毎日新聞などの取材に応じた。学校に相談したのに十分に対応してもらえなかったとして「学校が重く受け止めていれば、つらい思いをさせないで済んだ」と訴えた。【中川友希】
母親によると、生徒は2016年4月に入学。翌5月ごろから同じサッカー部の同級生や先輩にからかわれたり無視されたりした。
同9月、生徒は担任の教諭に「助けてください」などと複数回手紙を渡したが、学校は対応しなかった。9〜10月に自宅で2回、自殺を図り、9月から不登校になった。
しかし自宅を訪れた当時の校長らは、報道関係者の取材に応じないことや生徒の手紙を渡すよう求めた。11月には学校から「アンケートの結果、いじめは確認できなかった」と連絡があったという。
17年4月、生徒は自宅近くのマンションから飛び降り3回目の自殺を図った。頭などの骨を折る重傷を負い、現在も車椅子生活が続く。生徒が書いた遺書には「2年になってもいじめは解決しない。学校も先生も許さない。僕が死んで分かってもらう」と記されていた。学校は3回目の自殺未遂後、初めていじめを認めたという。
生徒は今年2月ごろから車椅子で少しずつ登校を再開。6月には一部の加害生徒と和解した。市教委は第三者委員会で事実関係を調査しているが、母親に説明はないという。「息子の希望はいじめた生徒の謝罪」と話し、今後は和解ができていない加害生徒に謝罪を求めるとしている。
いじめは、教育現場では減少していません。
学級担任の責任として、いじめられている生徒からの手紙は、読むべきです。
◇いじめなどの相談窓口
・24時間子供SOSダイヤル=0120・0・78310(なやみ言おう)、年中無休、24時間
・児童相談所全国共通ダイヤル=189(いち早く)、年中無休、24時間
・子どもの人権110番=0120・007・110、平日午前8時半〜午後5時15分
・チャイルドライン=0120・99・7777、月〜土曜の午後4〜9時(18歳まで)