日本維新の会と国民民主党の幹事長らが9日会談し、一部の政策で連携していくことを確認しました。

立憲民主党を中心とした野党共闘から距離を置く両党の幹事長らが、9日午前に初めて会談しました。
10日召集の特別国会を前に、両党は今後の国会運営について、考えが一致する政策ごとに協力していくことを確認。

維新側が連携を求めたのは、議員定数や報酬の削減といった「身を切る改革」で、議員歳費の2割を削減する法案を共同で提出することで合意しました。

一方、国民側が協力を呼びかけたのは、ガソリン価格の上昇時の課税を停止するための法案です。
これは、ガソリン価格が1リットルあたり160円を3か月連続で超えた場合に、東日本大震災の復興財源確保を名目に上乗せされている特例税率を停止し、ガソリン価格が約25円安くなる措置です。

また、両党とも憲法改正の議論に前向きなことから憲法審査会を毎週開催することを求めていくことでも一致しました。

統一会派について聞かれた両党幹部は…

【日本維新の会 松井一郎代表】
「政党は政治理念、信条、政策幅の範囲もあるけど、一致すれば一つの政党として活動することは否定するものではない」

維新の松井代表は、党のアイデンティティとする3つの内容、「身を切る改革」「企業からの献金の禁止」「文書通信交通滞在費の領収書の公開」について今後、同調できるなら会派を統一することも否定しませんでした。

しかし、吉村副代表は…
【大阪維新の会 吉村洋文副代表】
「統一会派というのは、そんなに簡単にやるものではないと思っています」
こう述べ、否定しました。

一方、国民の榛葉幹事長は…
【国民民主 榛葉賀津也幹事長】
「初めてコーヒー飲んで、いつ結婚するんですかって質問する人いないよね。話し合いをして具体的な国民生活のための成果を出すことがまず第一です」

今後は、定期的に協議を重ね政策で一致できるものから協力していくということです。