乱の時代(その7)<本澤二郎の「日本の風景」(4477)
<自立しない羊の群れとなっも気付かない哀れ21世紀の民衆>
歴史は繰り返すのであろうか。アメリカは周到に準備されたロシア・ウクライナ戦争を、背後で巧妙に操っている。中国は毛沢東の時代へ舵を切っている?日本はA級戦犯の岸信介の時代に、大きく踏み出している。
「人びとはアベノミクスも黒田日銀も知らない。金利や物価の急騰にも。ロシア・ウクライナ戦争の真相などは、全く知ろうともしない。軍拡改憲の危険な渦に巻き込まれようとしている。武器弾薬で平和は勝ち取ることは出来ないのに。ただノホホンとしてついて行こうとしている」「期日前投票の闇にも無関心。落ちるとこまで落ちるしかないのか」
以上は識者の本音の声だが、これが新聞テレビで報道されることはない。「ごまめの歯ぎしり」か。
「せめてインターネット上でモノを言おうとすると、侮辱罪の厳罰化。戦前の治安維持法のような恐ろしいことにも、議会も言論も無頓着。恐ろしい」とも指摘するのだが。
<やくざにレイプされても110通報しなかった美人栄養士の最期>
いま中国・河北省唐山市の焼き肉店で黒社会・やくざが、客の女性に暴行する映像が、世界に流れて注目を集めている。スマホ社会の中国である。沈黙する中国人社会は、動画を世界に発信することで、政治と社会を変革しようとしているのであろう。
この事件は、やくざと官僚・警察が癒着していることを、内外に伝えようとしているのが分かる。日本の女性に比べると、中国人女性は自立している。店内に多くの客がいることも意識していたのであろう、果敢にやくざに対抗している。日本では見られない光景である。
アメリカの映画を見ると、取り締まる側の警察とやくざが癒着していることが分かるのだが、このような映画を見た当初は、ひどく驚いたものだ。民主の先進国と教えられてきたものだから。米国ではギャングと呼ぶ。日本だとやくざと警察が癒着している?ありえないことだと信じ込んできた。
実際は違った。サツ回りしていたころの体験が、幻想であったことを、いま思い知らされている。やくざは政治屋の懐に入り込み、警察とは仲間同士の間柄であることが分かってきた。「木更津レイプ殺人事件」では、やくざがカルト教団の信者だったことに驚愕した。しかも、そこをステップにしたのであろう、やくざが介護施設を経営していた。さらに同じ教団の純朴な栄養士をアルバイトとして引きずり込み、遂には一人住まいの瀟洒な住宅にまんまと入り込んだ。
以来、性奴隷として水商売をさせられていた。逃げ出そうとした途端、ばらすぞとやくざ特有の恐ろしい死のドーカツを繰り出し、哀れな被害者は大動脈りゅう破裂で即死状態となって、強い心臓が2日後に止まった。犯人は木更津市に住む富津市生まれの浜名。共犯者はヘルパーの吉田ふみえと大工の佐久間清。
勇気ある市民の告発状を木更津署の刑事二課長は、人事異動直前に「無理だ」とほざいて逃げた。筆者は