「日本維新の会」の橋下代表代行からみんなの党に対して、
合流の呼びかけがありましたが、渡辺代表は断りました。
旧「たちあがれ日本」の皆さんたちと一緒にやれるとは、
私にはとても思えません。政策の方向性がちがいます。
橋下氏は、あたかもみんなの党が人間関係を理由に、
旧「たちあがれ日本」と組めないと言っているように
ご説明されているようですが、事実に反します。
そもそも「たちあがれ日本」の国会議員団の政策と
みんなの党の政策は真逆に近いものがありました。
主要な顔ぶれを見れば、明らかだと思います。
平沼赳夫氏は、郵政造反組で改革つぶしの頭目でした。
藤井孝男氏も、衆参あわせて8回当選の自民党の元重鎮で、
派閥政治のど真ん中にいて改革とは程遠い印象です。
片山虎之助氏も、自民党参議院の保守本流でした。
自治省出身のベテランで公務員制度改革などでは、
明らかに改革抵抗勢力だったと記憶しています。
園田博之氏は立派な先輩議員だと尊敬していますが、
財政再建強調派で消費税増税や霞が関改革においては、
みんなの党のスタンスとは異なる立場です。
園田先生が自民党の政調会長代理をなさっていた頃に
自民党の「ムダ遣い撲滅プロジェクトチーム」にいて、
お世話になったことがあり、個人的に尊敬しています。
しかし、政策の方向性が異なるのは事実です。
単に人間関係や好き嫌いで旧「たちあがれ日本」とは、
協力できないと言っているわけではありません。
政策的な志向があまりにも異なるので、
合流は不可能だと言っているわけです。
私も自民党とみんなの党で国会議員を7年以上やってきて、
ベテラン議員が日頃どんな主張をしているかわかります。
特に元自民党議員であればどんな考えの人か大体わかります。
みんなの党は、人間関係や好き嫌いは重視していません。
我われが重視しているのは、政策や理念の一致です。
私は、政策実現のために必要なら、私的な感情は捨てて、
嫌いな政治家とでも協力するのが、政治家だと思います。
私的な感情より、公的な大義を優先すべきなのは明らかです。
そういう意味では、旧「たちあがれ日本」の皆さんには、
別段悪感情はありませんが、政策的に組めません。
ただそれだけのことだと思います。
引用元http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/c