複雑な授粉システムを持つヤツデとして12月6日に掲載しました。その時の内容は”ヤツデの特色は、雄性先熟(ゆうせいせんじゅく)と言うことです。これは、雄として成熟して繁殖に参加した後、雌に性転換して繁殖に参加することを言います。
開花時は雄しべが成熟して花粉を供給し、その後、雄しべは散ってしまい、こんどは雌しべが成熟して他の花の花粉を受け入れると言うシステムをとっているのです。同じ花の雄しべと雌しべで授粉する同花授粉を避け、近親交配を防ぐシステムが明確に出来上がってる植物です。”と言う内容でした。
前回は雄しべが成熟して花粉を供給する「雄性期(ユウセイキ)」の写真でしたが、今回は雌しべが成熟して他の花の花粉を受け入れる「雌性期(シセイキ)」の写真と合わせて掲載します。
もう一枚はカワウです。小魚を食べてしまうのでカワセミ愛好家には不人気の鳥です。
前回掲載した、雄しべが成熟して花粉を供給する「雄性期」
雌しべが成熟して他の花の花粉を受け入れる「雌性期」、花弁と雄しべが落ち、真中に雌しべが見えます。雄から雌への性転換後の花です。
カワウ