アカバナユウゲショウ(夕化粧、学名: Oenothera rosea)は、アカバナ科マツヨイグサ属の多年草です。この花は午後遅くに開花し、艶っぽい花色を持っています。和名の由来は、夕方に化粧をしたように咲くことからきていますが、実際には昼間でも開花した花を見ることができます。
アカバナユウゲショウ
アカバナユウゲショウ(夕化粧、学名: Oenothera rosea)は、アカバナ科マツヨイグサ属の多年草です。この花は午後遅くに開花し、艶っぽい花色を持っています。和名の由来は、夕方に化粧をしたように咲くことからきていますが、実際には昼間でも開花した花を見ることができます。
アカバナユウゲショウ
ブタナ(豚菜、学名:Hypochaeris radicata)は、キク科エゾコウゾリナ属の多年草です。ヨーロッパ原産で、日本では外来種(帰化植物)として各地に分布しています。この植物はタンポポに似た黄色い花を咲かせ、特に葉をボイルして食用にすることがあります。成長しすぎた茎葉部は硬いのですが、若葉は苦みが少なく、サラダや茹で野菜、揚げ物などで食されます。また、根はタンポポと同様に、コーヒーの代替品として炒ってハーブティーとして飲まれることもあります。和名の「ブタナ」は、フランスでの俗名「Salade de porc」(豚のサラダ)を翻訳したものが由来となっています。
ブタナ
ゼラニウム(学名: Pelargonium)は、常緑の多年草で、開花期が長くて美しい花を咲かせます。南アフリカ原産で、乾燥に強く丈夫な植物です。夏場でも高温多湿になりにくいヨーロッパでは栽培しやすく、プランターや吊り鉢、ウィンドウボックスなどあらゆる場所で活用されています。ゼラニウムはフウロソウ科ペラルゴニウム属(和名はテンジクアオイ属)の植物を交配してつくられた園芸植物の総称です。
ゼラニウム
シラン(学名: Bletilla striata)は、ラン科の多年草で、春に赤紫色の華麗な花を咲かせます。この丈夫で育てやすいランは、鉢植えでも庭植えでも楽しめる入門品です。関東地方以西の本州、四国、九州の里山の土手や崖に生えるといわれますが、古くから植栽植物として親しまれているため、こぼれダネで増えたものも多く、いまだに野生種か植栽かの区別がつかず正確な分布は不明瞭です。
シラン
アッツザクラは、南アフリカ原産の半耐寒性球根植物で、春から梅雨前ごろまで白やピンクの花を咲かせます。草丈は低く、花も小ぶりなため、寄せ植えや花壇の縁取りに適しています。球根は直径約1cmで、主にポット苗や鉢で開花した状態のものが流通しています。半耐寒性の性質を持つため、東京以西で霜に当たらなければ屋外で育てることができます。和名は「アッツ桜」ですが、花びらが5枚ではなく6枚あることに注意してください。また、花の中心部に雄しべと雌しべが見えない特徴があります。
アッツザクラ
コデマリ(小手毬)は、バラ科の落葉低木で、春から初夏に咲く花と清楚な枝の雰囲気が好まれ、庭木や切り花として利用される、春を代表する花木です。同じ仲間のユキヤナギよりも遅く、赤褐色の新梢が伸びたあと、4月から5月に開花します。コデマリは古く中国から渡来し、江戸時代初期から観賞用に栽培されてきました。和名は花の集まり(花序)を、小型の手まりに見立てたものです。
コデマリ
散歩中にふと足元を見ると変わった花が、ヒエンソウです。この辺では珍しい花が咲いていました。中国から明治時代に観賞用に渡来したとされる外来種です。芹葉飛燕草と書き、セリバヒエンソウと読みます。セリのような葉、ツバメが飛んでいるような花からこの名前になったそうです。
セリバヒエンソウ
ハルジョオン(春紫苑)は、春に咲く紫苑という意味です。漢名の紫苑を日本読みにしての和名であり、シオンとは別属の植物です。草丈が高く、手触りも粗い長大な葉をもったシオンにはあまり似ていません。ハルジョオンは、北アメリカ原産の帰化植物です。ヒメジョオンと共に、道端や空地でよく見かける雑草であり、一部の地域では「貧乏草」と呼ばれ、「折ったり、摘んだりすると貧乏になってしまう」と言い伝えられています。
ハルジョオン
ヤエヤマブキ(八重ヤマブキ)は、小さな黄色の花弁が幾重にも重なり八重咲きする豪華な花姿が魅力的な園芸品種です。花は一重咲きの花と違い、雄蕊が花弁化しており、雌蕊も退化しているため、秋に果実が実ることはありません。この美しい花は、春から夏にかけて一斉に開花します。また、ヤエヤマブキは、気品、崇高、金運といった花言葉を持ちます。
室町時代後期に活躍した武将太田道灌は、ある日、鷹狩に出かけました。ところが急に雨に見舞われ、近くの粗末な小屋で蓑を借りようとしたところ、中から若い娘が出てきて、黙って山吹の花の一枝を道灌に差し出しました。道灌は花を求めたのではないのに、娘の真意を理解せず怒って立ち去りました。
後でこのことを家臣に話すと、それは、「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞあやしき」という古歌を踏まえたもの、娘は貧乏で道灌様にお貸しする蓑一つもございませんということを、山吹に託して告げたのですと答えました。これを聞いた道灌は自らの無学を恥じ、それ以来和歌に精進し、立派な歌人になったと言われています。この逸話も有名です。
八重のヤマブキ
コバンソウは、イネ科の一年生植物で、小判に似た形の小穂をつけることから名付けられました。日本では雑草として見られるもののひとつで、その中ではやや大きく偏平で、小判型の小穂が目につきやすいです。成熟するとカラカラと音をたてることから「スズガヤ」の別名もあります。
コバンソウ
ナガミヒナゲシは、ケシ科の一年草または越年生植物で、紅色または肉色と評されるオレンジ色の花を咲かせます。花弁は基本的に4枚ですが、多少の変動があります。開花時期は4月から5月で、高さは栄養状態によって異なり、15cmから最大60cmほどに成長します。茎には硬い剛毛が生えており、葉は細かく切れ込んでいます。果実(芥子坊主)は細長く、和名の「長実雛芥子」はここから付けられました。果実が熟して乾くと、風に揺れて種を地面に落とす特徴があります。
ナガミヒナゲシ
ヘラオオバコは、ヨーロッパ原産の雑草で、日本では帰化植物として見られます。和名の「ヘラオオバコ」は、葉がへらのような形をしていることに由来します。この植物は、細長いへら状の葉を持ち、水平から斜め上に放射状に伸びます。花穂は30〜50センチメートルくらいに伸び、高いものは70センチメートルに達します。花期は春から夏にかけてで、小さな花が密生しています。オオバコよりも大きく高いですが、踏みつけ耐性はありません。また、花粉症の原因植物としても知られています。
ヘラオオバコ
オオムラサキツツジ(大紫躑躅)は、ツツジ科の常緑樹で、街路や公園に多数植栽されています。最も大きな紅紫色の花を咲かせるため、その名前が付けられました。ヒラドツツジ系統の園芸品種であり、野山に自生はありません。ツツジの中では古くから親しまれる品種で、単に「ツツジ」と言った場合、通常はオオムラサキツツジを指します。同様に、ツツジを代表するサツキと共に街中で普通に観察できます。オオムラサキの来歴は不詳ですが、リュウキュウツツジとケラマツツジの交配種とする説や、キシツツジとケラマツツジの交配種とする説があります。
オオムラサキツツジ
オドリコソウは、多年草で、シソ科オドリコソウ属に属します。基本種はタイリクオドリコソウ(Lamium album var. album)で、北海道から九州にかけて分布しています。花のつき方は、笠をかぶった踊り子達が並んだ姿に似ています。近縁種には、ヒメオドリコソウ(Lamium purpureum)やホトケノザ(Lamium amplexicaule)があります。オドリコソウの名前は、「踊子草」の意味で、花が輪生した様子が笠をかぶって踊る踊子に似ていることに由来しています。
オドリコソウ
シロバナマンテマは、ヨーロッパ原産の越年草で、日本では江戸時代末期に渡来しました。庭などに植えられたものが野生化し、本州から九州の海岸などに群生しています。この花は、高さ20〜30cmになり、全体に開出毛があり、上部には腺毛もまじります。葉は長さ2〜4cmで、茎の下部の葉はへら形、上部の葉は倒披針形で先がとがります。花は直径約7mmで、花弁は白色で舷部の中央に紅紫色の大きな斑点があり、基部には披針形の小鱗片があります。さく果は萼に包まれたまま熟します。
シロバナマンテマ