Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

Greatest Albums(その52) Digitalian Is Eating Breakfast/小室哲哉

2007-02-13 | 僕のGreatest Albums
 僕の節操なき音楽的ルーツを探求する企画第52回(過去のレビューはこちら)。これまでもキーボード弾きのアルバムをいくつも取りあげてきた。今回は小室哲哉のソロ第1作「Digitalian is eating breakfast」。TMNは一度登場してるし、ソロ作だから省こうか・・・とも思ったが、僕にとってはかなりの重要作。

 実は哲チャンのソロ作ってTM本体以上に好きだったりする。この「Digitalian~」は、80年代ブリティッシュのピコピコした感じ・・・そうだなぁ例えば初期のデュランデュランあたりが好きだったら気に入る人はいるだろうね。このアルバムでの哲チャンは気合い入りまくってるので、ラップまがいのヴォーカルだってこなしちゃう。このヴォーカルでよくフロントに立つよなぁ・・・と思う人いる多いだろうけど、そこがナルシストたる哲チャンの真骨頂なのさ。このアルバムを聴く意義は、陶酔しきった哲チャンを聴くことにある。Opera Nightが僕は特に好きで、今でも打ち込みライブやらせてもらえるなら是非やりたい曲でもある。もう楽譜は手にはいらないだろうなぁ。それくらいに僕にとってはお手本のように思ってきたアルバム。北九州市のスペースワールドがオープンするとき、哲チャンはソロライブを行った。園内にスペースシャトルがでーんとそびえているのだが、そこに特設ステージが設けられた。このアルバムの曲を多数やってたよなぁ・・・懐かしい。

Digitalian is eating breakfastDigitalian is eating breakfast
小室哲哉
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 ソロの哲チャンはかなり節操がない。「tk Trap」でプログレぽいことをやったかと思えば、「HIT FACTRY」(この頃の髪型は嫌いだ)ではアイドルに提供した楽曲を恥ずかししげもなくこなしちゃう。「天と地と」は映画は大嫌いだが、サントラは言うことなし。「二十歳の約束」サントラも美しかった。極めつけは日本二大ナルシストの共演V2!(実は大好き!)。・・・そんな哲チャンを憎めない。あ、globeですか?あれはあんまり好きじゃないんだよなぁ。

背徳の瞳~Eyes of Venus~背徳の瞳~Eyes of Venus~
V2

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Greatest Albums(その51) Los Angeles/the brilliant green

2007-02-06 | 僕のGreatest Albums
 僕の音楽的ルーツを探求する企画。1アーティスト1枚、僕の無節操な音楽的嗜好に影響を与えたアルバムについて書いております。100回を目指して折り返し。ここからは主流からグッと外れるものもあるかもしれませんが、おつき合い下さい。

 90年代末期からギターサウンドがJ-POPでも主流となっていき、キーボード弾きたる僕は何かさみしさを感じていた。鍵盤に向かう人々が急にヒットチャートから姿を消したから。それは音楽を志す若者はギター片手にストリートに出る・・・みたいな構図がだんだんと出てきたからなのかも。キーボード弾きは気軽に真似できないもんなぁ。ニッポンの音楽シーンはギターポップ/ロックが花盛り。そんな中で僕が不思議と心を許したのが、the brilliant greenだった。


 There will be love there - 愛のある場所 を初めて聴いたときに、不思議な懐かしさを感じた。ストリングスの暖かみのあるアレンジ、とびきり巧くもないけど独特の雰囲気がある川瀬智子のヴォーカル。アルバム「the Brilliant green」を聴いて、ギターの”ひずみ方”ってこんなにあるんだ・・・と再認識させてくれたサウンドの面白さ。「ブリグリ(この略し方嫌いだ)が好きなら、マイラバも好きでしょ?」とよく言われるのだが、あれは何故だか好きになれない。あの大ヒット曲には確かに涙したけど、それ以外はちょっとねぇ。

 the brilliant greenのアルバムで最も好きなのは、3作目「Los Angeles」。2作目「TERRA2001」でちょっと甘めのサウンドになったのが、この3作目ではロック色と甘ぁいポップス路線が程よくバランスがとれ、随所にこだわりを感じさせるのがいい。インストロメンタルが1曲入っているのもいいし、名曲 angel song -イヴの鐘 やシングル曲 hello another way -それぞれの場所- だけでなく、特に前半4曲の並びは完璧。結成して10周年ということだし、そろそろ復活を・・・と願っているのは僕だけじゃないだろう?。

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Greatest Albums(その50) Hour Of Restration/Magellan

2006-12-05 | 僕のGreatest Albums
雑食性の音楽的嗜好をもつ僕takの音楽的ルーツを探求するこの企画、ついに第50回です。1アーティスト1枚で100回を目指すぞぉ。既にこのブログ自体があれやとれやで節操がないので、なかなか進まんが・・・。

さて久しぶりにプログレッシヴ・ロックを。今回ご紹介する僕のお気に入りアルバムは、マジェランの「Hour Of Restration(伝承)」。プログレを専門とするマグナカルタというレーベルから最初にリリースされたのが、このマジェランだった。キーボードを全面に出していながらシンフォニックすぎず、テクニカルな部分をひけらかすこともない。打ち込みドラムでキメのフレーズをビシバシ繰り出してくるアレンジは、大げさなことが大好きなキーボード弾きにはたまらない。イエスやラッシュの影響?とも思えるサウンドを持つバンドだ。


このアルバムがリリースされた年、僕の職場にロック好きの後輩が入社してきた。帰りがやたらと遅い仕事だったけど、二人でCD店で物色したり、部屋に遊びに行ってあれこれ聴かせてもらったりしていた。ちょうどカラオケネタの仕入れに忙しく、洋楽離れが進行しつつあった頃。彼は僕を音楽的に引き戻してくれた。しかもよりマニアックな方向へ。でもクラシックロックへの興味を高めてくれたのは彼だったと思う。僕の節奏のない音楽の幅はこれでさらに広がることになる。彼が進めてくれたのがマジェランだった。

当時、僕はシーケンサーで音楽製作するDTMにハマっていた。バンドやりたくともメンバー集めもままならない。オリジナルを形にしようと、帰宅しては8小節だけ打ち込む。そんな日々だった。僕が取り組んでいたのは打ち込みでプログレッシブロック的なオリジナルを作ること。そこにマジェラン。影響を受けないはずがない。夜な夜なの打ち込み作業の結果できあがったのは7分を超える大作だった。僕はその曲で、地元FM局主催のコンピュータミュージックコンテストに応募した。結果はオリジナル部門3位。地方紙のテレビ欄の裏に小さく名前が載った。マジェランを聴くと、忙しくて仕方なかったけど懸命に音楽を聴いていたあの頃を思い出す。”日々に流されたくない。本当に好きなことだけは誰にも負けない自分でありたい。”そう思っていた20代がよみがえってくるのだ。


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Greatest Albums(その49) Heart/Heart

2006-10-23 | 僕のGreatest Albums
ハートハート
ハート

東芝EMI 1999-07-28
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「女性ロックヴォーカルで好きなのは誰?」って話題になると、僕の周辺では様々な人の名が挙がる。パット・ベネター、クリッシー・ハインド、グレイス・スリック・・・でも僕が迷わず選ぶのは、アン・ウィルソン。ハートのウィルソン姉妹のお姉ちゃんだ。ハート以外では、映画「フットルース」愛のテーマAlmost Paradiseや「テキーラ・サンライズ」のSurrender To Meとデュエット曲がヒットしている。僕は「ゴールデンチャイルド」の主題歌Best Man In The Worldが好きだったなぁ。その後、80年代末期からは、ブクブクとお姿が一変。PV見て「誰?」と思わず口にしてしまったこともある。されど、あの力強いヴォーカルは健在だった。

ハートの楽曲を初めて聴いたのはBarracudaだったかな。70年代のハートも実はけっこう好きで、デビュー作「Dreamboat Annie」は愛聴盤だった。映画「ヴァージン・スーサイズ」でも使われたMagic ManやCrazy On Youは何度聴いてもいい。80年代の復活作「ハート」は外部のライターによる曲が目立つけれども、それをこなせるのも実力あってのこと。1曲目のIf Looks Could Killから最後のShell Shockまで捨て曲なし。ナンシーが歌った名バラードThese Dreamsや大ヒットしたNeverも忘れられない。What About Loveは浜田麻里もアルバムでカヴァーしていた。

当時僕は女声ヴォーカルのバンドをやっていた頃で、何度となく選曲会議にハートは登場した。Nothing At AllやWho Will You Run Toもやったっけ。アン・ウィルソンの歌い方はメロディーを崩している部分が多々あるんで、うちのヴォーカルは常にやりにくそうだったけどね。

Dreamboat AnnieDreamboat Annie
Heart

EMI-Capitol Special Markets 1995-06-16
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Greatest Albums(その48) Airplay/Airplay

2006-10-15 | 僕のGreatest Albums
音楽的に雑食性であるtakのルーツをたどる企画。100回めざして・・・と思いつつもなかなか進まぬこの企画。ぼちぼち続けて参ります。まだビートルズもクィーンも出てないし・・・・(というか温存してあるんだけどね)。

今回はエアプレイの名盤「ロマンティック」。
ロマンティックロマンティック
エアプレイ

BMG JAPAN 2005-07-20
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多くのアーティストに楽曲を提供し、プロデュースを務めたデビッド・フォスター。僕ら80年代青春組は、彼がかかわった多くのアルバムに魅了されてきた。キーボード弾きでもある僕は、彼の楽曲が大好きだ。自分の結婚披露宴で映画「セント・エルモス・ファイアー」の愛のテーマを使用することは、絶対!と決めていたし。

ギタリストのジェイ・グレイドンとフォスターが組んだユニットがエアプレイ。AORの名盤と名高い「ロマンティック」には、EW&Fに提供した 「After The Love Is Gone」、マンハッタン・トランスファーに提供した「貴方には何もできない」も収録。1曲目の「Stranded」からの疾走感はドライブ・ミュージックに最高。後にこのユニットはジョセフ・ウィリアムズらをゲストに迎えて再結成。こちらも爽やかな印象。

デビッド・フォスターの業績の中でもっと認められてもいいのになぁ・・・と思える楽曲は、「We're The World」のLPに収められたカナダのアーティストによる「Tears Are Not Enough」。あれはいい曲だったよなぁ。求むCD化。
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Greatest Albums(その47) Royal Straight Flush/沢田研二

2006-10-05 | 僕のGreatest Albums


ドラマ「寺内貫太郎一家」で悠木千帆(現・樹木希林)が毎回ポスターに向かって腰を振りながら「じゅりぃ~!」と叫ぶのが、子供心に好きだった。小学校の頃、70年代。ジュリーを初めとして、テレビに登場する大人たちがとてもまぶしく見えたものだ。沢田研二はシンガーとしてブラウン管に登場するだけじゃない。「8時だよ全員集合!」でドリフとコントをすることだってあった。でもそれはスタアとしての余裕すら感じられた。

近頃自分が40歳になって興味があるのは、まだませたガキだったあの頃に「カッコいい!」と思えたものたちが、実際に今見たり聴いたりするとどうなのか。その一環とし数ヶ月前にドナ・サマーを買ってみたりもした。そして今回入手したのが沢田研二のベストアルバム。「ロイヤル・ストレート・フラッシュ」と題されたアルバム。ポーカーの一番強い手と題されたこのアルバムには、その名に恥じない名曲たちが並んでいる。

酒瓶をズボンに差して踊る「カサブランカ・ダンディ」。今思えばそれは不謹慎なんだけど、当時の僕はあれが大人だ・・・と信じていた気がする。「勝手にしやがれ」の歌詞で、”バーボンのボトルを抱いて・・・”と出てくるし、ジュリーには酒が似合う。いや、いい男には酒と共にある・・・そんな妙なあこがれを抱いたのだ。今改めてヒット曲たちを聴く。「サムライ」は当時感じていた以上の美学を感じたし、「ダーリング」の歌詞に不思議な気恥ずかしさを感じた。この僕も「LOVE抱きしめたい」の切ない世界がわかる年齢になっていた。今巷で流れているJ-POPの楽曲に、あの頃のヒット曲みたいな普遍的な輝きは感じられない。まぁ、自分が年くったといえばそれまでだけど。あぁ、今日も「危険な二人」を口ずさんでしまうぅ♪。


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Greatest Albums(その46) Hydra/Toto

2006-07-07 | 僕のGreatest Albums
ハイドラハイドラ
TOTO


Sony Music Direct 2005-12-21
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 僕の無節操な音楽的嗜好のルーツを探るこのシリーズ。今回は大好きなロックバンド、TOTOの登場。まだまだ取りあげていない大物たくさんいるなぁ。初期のTOTOは何気なく聴いていたと思うのだけど、本当に彼らの音を意識して聴き始めたのは、ボズ・スキャッグスのアルバム「シルク・ディグリーズ」だった。当時僕はブラスバンド部で、♪We're All Aloneを演奏していた。それでオリジナルを聴いたのだ。あ、スティーブ・ルカサーじゃん、ジェフ・ポーカロもいるじゃん・・・。それ以来僕にとって、彼らが参加するアルバムは、JISマークが付いているようなのもの。そんなセッション・ミュージシャンとして活躍していた腕利きたちが結成したバンドがTOTOであることは、ご存じの通り。

 Totoの楽曲には様々な魅力がある。
①フュージョンのようなハイテクの演奏に支えられた楽曲
②AOR的な楽曲
③ロックミュージックとして
・・・ファンにとってもどの辺に魅了されているかが分かれるバンドでもある。TOTOのアルバムはそれそれにカラーがあって、その時代の空気が感じられるものでもある。どのアルバムにも思い入れがあるのだが、最も好き!と言えるアルバムは2枚目の「ハイドラ」。楽曲として構成に起伏があるものが僕は大好き(要はプログレ好き?)なだけに、1曲目のタイトル曲に完全にノックアウトされた。これは上記①に支えられた③曲だ。また名曲♪99が収められたのもこのアルバム。②的な味わいをもつ楽曲だが、その完成度の高さは実に素晴らしい。♪White Sisterも純粋にロックとしてかっこいい。キーボードのリフで始まるストレートなロック。

 他にも繰り返し聴いている盤はもちろんある。世間的に評価の高い「TOTO lV」やヴォーカルがジョセフ・ウィリアムズになってからの「Seventh One」もお気に入り。最近ではカヴァーアルバム「Through The Looking Glass」は、その選曲の幅広さと①的な魅力に参った。カーオーディオでよく聴くのは、実はベストアルバム「Past To Present」だったりする。物足りないベストではあるけれど、1曲目の♪Love Has The Powerが聴いていて心地よいんだよなぁ。あぁ~!コピーバンドやりたい!。そう心底思えるバンドでもある。

グレイテスト・ヒッツグレイテスト・ヒッツ
TOTO


Sony Music Direct 2004-03-24
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Greatest Albums(その45) The Dream Of The Blue Turtle/Sting

2006-05-22 | 僕のGreatest Albums


今回はスティングの「ブルータートルの夢」。僕がスティングの楽曲に惹かれ始めたのは、ここから。遅いでしょ。ポリス全盛期が実は僕の洋楽離れ期と重なっており、「見つめていたい」とか「孤独のメッセージ」など有名曲しか知らなかったのだ。恥ずかしながら、ポリスは後に聴くことになる。

音系サークルに所属していた大学時代。鍵盤弾きとしておシャレに音楽を奏でるためには、プレイヤーとしてのセンスが必要。僕はそう悟った。そのためには、単にポップスばかり聴くのでなく、幅広いジャンルに及ぶこと。特にフュージョン/ジャズのプレイを勉強するべきだ。そういう意味で、当時新進のジャズミュージシャンを配したこのアルバムと、続く「ナッシング・ライク・ザ・サン」、「ブリング・オン・ザ・ナイト」は、僕にとって刺激となるアルバムだった。「セット・ゼム・フリー」の独特なグルーヴ感、「フォートレス・アラウンド・ユア・ハート」の渋さ。社会派「ラシアンズ」にうなづき、そして「バーボンストリートの月」の雰囲気に酔う。「ブリング・オン・ザ・ナイト」のライブ映像にも夢中になったなぁ。あのちょっとしたフレーズが、どうしてこんなにかっちょいいんだ!。テクもないくせに真似しようとしてたっけ。以後もスティングはお気に入りのアーティストだ。

以前とある上司に
「takさん、スティングに似てますね。」
と言われたことがある。悪い気はしなかった。でもよーく考えると、おデコ広いってことなのかな?。また、カラオケでアン・ルイスをうなっていたら、バンド歴ある人に話しかけられ、こう言われた。
「いい声ですね。ポリスの「ロクサーヌ」似合いそうだな。」
ルックスもスティングで、声もスティング(!)。しかしてtakのその実体は!。



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Greatest Albums(その44) 女王陛下のピチカート・ファイヴ/ピチカート・ファイヴ

2006-05-07 | 僕のGreatest Albums
女王陛下のピチカート・ファイヴ女王陛下のピチカート・ファイヴ
ピチカート・ファイヴ 小西康陽 田島貴男

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 僕の音楽的ルーツを振り返るこのシリーズ。副題「又はいかにして私が雑食的音楽嗜好をもったか」。1アーティスト1枚の原則でお気に入りアルバムを紹介している。今回はまさに”雑食的趣味”にふさわしいグループ、ピチカートファイヴ。あらゆるジャンルに渡る音楽性と多彩なアレンジのアイディアはまさに音の玉手箱。どのアルバムもそれぞれのカラーがあって実に楽しい。

 僕のピチカートとの出会いは高校3年。松任谷正隆だったか坂本龍一のだったかのNHK-FM「サウンドストリート」。そこでデビュー曲である「オードリー・ヘップバーン・コンプレックス」を聴いたのが最初であった。初代ヴォーカルは佐々木麻美子。細野晴臣プロデュースらしく軽い音がピコピコしているテクノっぽい曲だった。テクノというと”頭よさそうな人が機械駆使してやってる音楽”というイメージが当時の僕には強かったのだが、僕は「オードリー~」にこれまで聴いたことのない”お洒落”を感じた。それがピチカートと僕の出逢いだった。

 野宮真貴嬢がヴォーカルを務めるようになって、ご存じのように大ブレイクするのだが、僕がピチカートの作品中、最も愛するアルバムが3枚目の「女王陛下のピチカート・ファイヴ」。ヴォーカルは後のオリジナル・ラブ、田島貴男だ。2枚目の「ベリッシマ」も傑作だった。特に田島貴男のヴォーカルの巧さに、初めて聴いたとき鳥肌がたったものだ。この「女王陛下~」は後のピチカートのようにヴァラエティに富んだ楽曲と、洒落たセンスのアレンジが楽しいアルバム。
秘密の愛がしたい/誰も気付かないような/きみとジョイントしたい/いますぐにコンタクトしない?
「トップ・シークレット」
愛していると言って/ぼくの可愛い女王陛下/愛していないなんて/信じないさ
愛しているきみを/永遠にさ女王陛下/そしてぼくは/裸の王様

「女王陛下よ永遠なれ」
本当は好きじゃなくたっていい/ほんのサーヴィス/本当のことなんてつまらない
さぁ、きみとサーヴィス/朝までふたりきり

「リップ・サーヴィス」
このアルバムで歌われるのは、ジェームズ・ボンドを気取る主人公が遭遇する恋のサスペンス!。相手はオードリー・ヘップバーンのように奔放で魅力的な女の子。そして彼は「女王陛下」とひざまづくのだ。そしてアルバムの最後を飾るのはオリジナル・ラヴの持ち歌としても知られている「夜をぶっとばせ」。恋のコンセプトアルバムを堪能あれ!。
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Greatest Albums(その43) The Six Wives Of Henly VIII/Rick Wakeman

2006-04-17 | 僕のGreatest Albums
ヘンリー八世の六人の妻(紙ジャケット仕様)ヘンリー八世の六人の妻(紙ジャケット仕様)
リック・ウェイクマン


ユニバーサルインターナショナル 2003-05-07
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 僕の音楽的ルーツを振り返る企画、久々の第43弾。今回はリック・ウェイクマンの「ヘンリー八世の六人の妻」をご紹介。これまでも僕が憧れた鍵盤弾きたちが登場してきた。オルガンを押し倒すキース・エマーソンも、白玉の美学トニー・バンクスももちろん好き。だがテクニックとカリスマ性ならやっぱりリック・ウェイクマンだ。手癖とも思えるくらいの早弾きととにかく目立つ音色、そしてコスチュームと派手なキーボード弾きの代表格たる人物。僕もバンドやってた頃は、派手なキーボード弾きだった。それはアクションがない分だけ、”音の存在感”を出したかったのね。そういう面ではウェイクマンはまさにお手本だった。

 イエスでの派手なプレイも魅力的だが、僕が一番好きなのはソロアルバム「ヘンリー八世と六人の妻」。チューダー朝をめぐる男と女のエピソードが、お話として好きな僕としては魅力的な題材。キーボードに囲まれるウェイクマンの勇姿。僕は2曲目の「クレーヴのアン」が好きだった。この疾走感がたまらなくかっこいい。続く「キャスリン・ハワード」の美しいピアノ。

 そういえばカヒミ・カリイのアルバム「Journey To The Centre Of Me」の中に「The Seventh Wife Of Henry Vlll」という曲があるが、これが完全にウェイクマンのパロディなのね。モーマスも実は好きだったのかな?このアルバム。
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