Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

機動戦士Zガンダムlll 星の鼓動は愛

2006-03-05 | 映画(か行)
職場のガンダム好きたちとともに3作とも初日観賞達成っ!。チケットをチェックされるところで、前を歩いていたお客さんは「7番です。」と案内されたのに、僕と大将は何故か「はいっ、ガンダムですねっ!7番です。」と声大きめでご案内。職場の映画観賞倶楽部は、そもそも昨年の「Zガンダム」第1作から始まった。4月以降も存続させたく思います。ともちん、Mたん、よろしく。新規加入者歓迎。


■「機動戦士Zガンダムlll 星の鼓動は愛」(2006年・日本)

監督=富野由悠季
声の出演=飛田展男 池田秀一 榊原良子

 今回の新訳Z三部作、いよいよ最終話。それにしても劇場内はいかにも好きそうな方々(ほとんど男)ばかりです・・・。みんなで行けば怖くない。僕はTVシリーズの「Z」をリアルタイムでほとんど見ていなかったため、前作の「恋人たち」は消化不良。予習不足で反省したのでした。ファーストへの知識と愛情だけでは太刀打ちできなかったので、今回はDVDでしっかり予習(恥)。”誰も知らないラスト”・・・どんなだろ?という期待と不安。

 今回の第3作はこれまでのハイピッチのストーリー展開とは異なる。エゥーゴとティターンズだけでなく、ザビ家再興をめざすアクシズを加えた巴戦と、巨大なレーザー砲を備えたコロニー、グリプス2をめぐる攻防戦に焦点が絞られているだけに、とてもすんなり入っていける。群像劇としても宇宙線のドンパチも見応え十分。TVシリーズへの思い入れがあればなおさらであろう。

 思えばここまでの「ガンダム」は、反戦をもちろんテーマとして置きながらも、その時代の嵐に翻弄される人間、特に少年少女たちを描いてきた。訳もわからず戦闘に駆り出される少年達はやたらと泣く。「Z」シリーズではその流される涙が純粋に”愛”ゆえである。カミーユ・ビダンは女の子が姿を消す度に号泣するし、カツ・コバヤシの戦場では考えられない行動の数々を見れば、これは立派な恋愛大河ドラマだ。でもその人間的な弱さは誰しもがその年代に経験することだ。また、戦場で目の当たりにする”死”に怯える少年たちは、ほとんど主要人物が死ななかったファーストガンダムではお目にかかれなかった場面。戦争の厳しさがこれまで以上に描かれるクライマックス。その悲壮感は「さらば宇宙戦艦ヤマト」を経験している僕ら世代は、悲しい結末であっても十分に免疫ができている。

・・・そして今回のラストシーン。これはこれでアリでしょう(というか、今ドキの若い子たちにはこのラストでないとウケナイかも)。ただシャアの末路だけはTVシリーズと同様に思わせぶりにして欲しかったなぁ・・とだけ言っておきましょう。あなたが「ガンダム」ファンなら、自分の目で確かめろ。

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安彦良和 大河原邦男 藤田一己

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コメント (5)
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