Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

ラブ&ドラッグ

2021-05-17 | 映画(ら行)





◼️「ラブ&ドラッグ/Love & Other Drugs」(2010年・アメリカ)

監督=エドワード・ズウィック
主演=ジェイク・ギレンホール アン・ハサウェイ オリヴァー・プラット

アン・ハサウェイが見たいだけの動機で観始めたら、ジェイク・ギレンホール演ずる口が達者なチャラ男の成功物語に話が変化して、さらに恋愛映画としての純度が極度に高まってくる後半にウルウルしてしまった😢。原作はノンフィクション「涙と笑いの奮闘記 全米セールスNo.1に輝いた〈バイアグラ〉セールスマン」。あのED治療薬大ヒットの裏側にこんなドラマがあったのか。予備知識皆無で純粋にラブコメディだと思ってたからいい意味で期待と違った。でも映画の主眼はあくまでもラブストーリー。

ヒロインは若年性パーキンソン病患者のマギー。彼女は病気のせいで深く異性と関わりを持つことを避けていた。お互いカラダの関係を楽しむはずだったのが、主人公ジェイミーにとってマギーの存在が大きな意味を持ってくる。アン・ハサウェイはお人形さんみたいな役柄ばかり観てたせいか、正直苦手だったのだが、等身大の役柄ではハッとする自然さと巧さがある人だと最近になって気に入ってきた。この映画でも綺麗。表情がいい。眉の角度に対してタレ目で、口角上がってる笑顔を見ると、観てるこっちも気づくと口角上がってたりする。彼女の映画をイメージすると笑顔が身につくかも?w

成長物語は映画を感動に導く方法のひとつだが、この映画に登場する人々は、みんな最初と最後で言動に変化がある。チャラ男だったジェイミーはマギーに一途になり、マギーは病気を理由に人との間に築いていた心の壁をブレイクする。二人をとりまく脇役も同様で、事業にしくじったジェイミーの弟の立ち直りも、ジェイミーの仕事上のパートナーも、映画の終わりには愛すべき存在になっている。



『ラブ&ドラッグ』予告編


コメント (2)
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