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お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

コラテラル・ダメージ

2024-02-27 | 映画(か行)

◾️「コラテラル・ダメージ/Collateral Damage」(2001年・アメリカ)

監督=アンドリュー・デイビス
主演=アーノルド・シュワルツェネッガー フランチェスカ・ネリ イライアス・コティーズ

2001年9月の同時多発テロの影響で、爆破テロ場面があるこの映画は、改変や公開延期をせざるを得なかった。

シュワルツェネッガー演ずる主人公は消防士ゴーディ。映画冒頭、彼が火災現場で活躍している様子が示される。妻子を迎えに行ったカフェ近くで爆破テロが起こり、家族を失ってしまう。テロの犯人はコロンビアの活動家ウルフとその一味で、政府要人やCIA職員を狙ったものだった。事態が進展しないこと、亡くなった妻子を"やむを得ない犠牲"と言うマスコミや政府関係者への憤りは頂点に達した。彼はコロンビアの隣国から潜入してウルフ一味の拠点に乗り込み、復讐を果たそうと考える。

筋肉を見せつけるだけのアクション映画だと期待すると肩透かしを喰らう。この映画の監督は、名作「逃亡者」でアクション映画を単なるエンタメ以上の人間ドラマに昇華させた実績のあるアンドリュー・デイヴィス。テロが起こるのは何故か、何故解決ないのか。首謀者側の主張だけでなく社会的背景にも触れており、活劇だけの映画に終わらせないのは好感。

活動家ウルフを演ずるのは、名作「クジラの島の少女」でヒロインの父親を演じたクリフ・カーティス。「ダイ・ハード4.0」でもマクレーン刑事に協力するFBIを演じており、誠実そうな役柄の印象が(僕には)ある。それだけにこのウルフは悪役なんだけど、他のシュワルツェネッガー映画に出てくる極悪非道な悪党とは違う印象を受ける。それでもやることはきっちり悪事なんだけどね。

クライマックスまでにさらに観客を裏切る仕掛けが用意されていて、最後まで飽きさせない。だけど一介の消防士がなぜそこまで強い?という違和感を感じたら、それは最後までつきまとう。大ヒット作以外で、個人的なシュワルツェネッガー映画のお気に入りは、無駄に人を殺さない「ラストスタンド」かな。





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