山岳ガイド 眞さんの山がいど日記

山岳ガイドが出あった自然、感動、日々の様子など綴ってみました。このブログで、のんびり"ねまらっしゃい"!

旅八 じっくりプラン

2013年07月05日 | 東北の山

いつもお世話になっている香川県にある旅行会社「旅八」のお仕事をいただいて、5人のお客様と新人ガイド一人の同行研修を兼ね添乗員、ガイド、ドライバーの三役兼務と忙しい“プチな山旅”となりました。
今回は岩手県の八幡平、岩手山、早池峰山へ、北の山々は春から初夏の花がいっせいに咲き乱れていました。
7月1日 八幡平

Dc070401

Dc070402

Dc070403

Dc070404

Dc070408

Dc070412

7月2日~3日
岩手山は、馬返しから登り、八合目の避難小屋に泊まり、夕飯は、ご飯を炊いて五目寿司、背負ってきた大根を使ってサラダやおつまみを調理したりと山小屋の生活をみなさんでゆっくりのんびり楽しんでみました。

(“インスタント食品を使って簡単な食事をつくるな!”という大学山岳部の先輩の教えがいまも体にしみこんでいるのです、、、)

Dc070418

翌日は、南にあった梅雨前線が突然消え、日本海側へ現れ前線通過中の強風雨の中の山頂となりました。

Dc070422

そんな天気もめげずに咲いている、焼け走りコースのシラネアオイ、コマクサの群落にみなさんは感激。

Dc070427

この焼け走りのコマクサも、樺やヤナギの成長とともに、後数十年で消えるといわれています。

Dc070421

Dc070425

7月4日 早池峰山 

ガイドを始めた頃、山に咲く花の楽しさを教えていただいた山のひとつが早池峰山です。その後も何度も足を運び、花の名前を覚えさせていただきました。

この時期は、きれいな花が出迎えてくれます。

Dc070446

Dc070447

Dc070450

ハヤチネウスユキソウ(上記画像3枚)だけではなく、ミヤマウスユキソウ、ミネウスユキソウと3種のウスユキソウにも出会える山でもあります。 

Dc070442

蛇紋岩と濃霧に映える、アズマギクやミヤマオダマキ、チシマフウロウの紫系の花、

 

Dc070439

Dc070443

Dc070444

Dc070456_3


ミヤマシオガマやナンブトラノオ、のピンク系の花。

Dc070461

Dc070440

Dc070460

カトウハコベ、チマゼシキョウ、コバイケイソウの白系の花。

Dc070451

Dc070454

Dc070462

ナンブイヌナズナ、ヤマガラシ、ホソバノイワベンケイ、ウコンウツギ、キバナノコマノツメの黄系の花。

Dc070458

Dc070468

Dc070465

Dc070459

Dc070472

どの色の花も、梅雨空を借景に生き生きと咲いていました。 

Dc070463

Dc070475

オサバグサ

Dc070473

 

もうひとつ、早池峰山から教えていただいたのは“宮沢賢治”。早池峰にゆかりの作品には、“早池峰山を巡る抒情詩”や“どんぐりと山猫”という童話もあります。

Cam00301

早池峰山を登り終えたら、“「早池峰と賢治」という小さな展示館”にも立ち寄ってみてください。

Cam00296

Cam00298

Cam00299

Cam00289

「いつ見るの、山から下りた 今でしょう!」

というわけで、無事みなさまを仙台空港へ送り届け、搭乗手続きを済ませていただき、お見送りをして今回の仕事は終わりました。

新人ガイドさん、ガイド試験に合格しただけではわからないことばかり、、、

ガイドのノウハウをからだで覚えるのは、

「いつやるのか、今でしょう!」 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする