たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

葉室麟著 「蒼天見ゆ」

2023年11月16日 19時11分45秒 | 読書記

図書館から借りていた 葉室麟著 「蒼天見ゆ」(そうてんみゆ)」(角川書店)を、読み終えた。先日、葉室麟著 「秋月記」を読んだが、本書は、その続編とも言える作品である。同じく、九州の小藩、秋月藩の史実を基にした長編時代小説であり、「秋月記」から継承した作品になっているが、時代は、開国、攘夷に揺れる幕末から明治への大転換期に変わっている。武士の世の終わりが告げられた後、時代にあらがい、信念を貫いた、最後の武士の生き様が描かれている。

▢主な登場人物
臼井亘理(わたり)・清(きよ)、六郎(主人公)・いゑ、つゆ、
文(ふみ)、
黒田長徳、間余楽斎、原菜蘋(猷・みち、霞窓)
吉田悟助、海賀宮門、戸原卯橘、中島衡平、
山岡鉄舟・英子、勝海舟、西郷隆盛、大隈重信、犬養毅、大久保利通、森鴎外、
江藤新平、星亨、伊庭想太郎、
一瀬直久(山本克巳)、萩谷静夫(伝之助)
鵜沼不見人、

▢あらすじ等
日本中が開国か攘夷かに揺れる時世に、西洋式兵術の導入を進めていた秋月藩執政・臼井亘理は、ある夜、尊攘派により妻清もろとも斬殺されてしまうが、藩の裁きは臼井家に対し徹底して冷酷なものだった。眼の前で父母を斬殺された息子の六郎は復讐を固く誓うが、世は明治に移り、「仇討禁止令」の発布により、武士の世では美風とされた仇討ちが禁じられてしまう。生き方に迷いながら上京した六郎は、剣客・山岡鉄舟に弟子入りするが・・・。
時代が変われば、生き方も変われるものなのか、周囲から諫められても、六郎の生き様は、一生を、命を、そして武士の矜持を懸けて仇討ちを果たすこと・・・・。
父親亘理の言葉、「青空を見よ。いかなる苦難があろうとも、いずれ、頭上には蒼天が広がる。そのことを忘れるな・・・」
明治13年(1880年)に、日本史上最後の仇討ちを果たした実在の人物臼井六郎を、史実に基づいて描いた、深く胸に突き刺さる作品である。
明治37年2月、日露戦争勃発、
「わたしはいったい何を為したというのだ」、六郎の胸に寂寞の思いがあふれた。
六郎は、東京を離れ、九州へ・・・。下関駅のホームで、妹つゆと再会、九州の上の青空を見つめる六郎の目に涙・・・、
47歳になった六郎、いゑと結婚し、門司駅前で饅頭屋を営み、佐賀県鳥栖へ移り住み、59歳で没している。故郷の秋月の古心寺の墓地には、両親の墓に寄り添うようにして、六郎の墓が建っているという。
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「目」に関わる慣用句

2023年11月16日 14時00分49秒 | つぶやき・うんちく・小ネタ・暇つぶし・脳トレ

クロスワードパズル、漢字パズル、等々、クイズ解答が趣味の妻が愛用している辞典や参考書の中に、「直ぐ役立つ、故事・ことわざ・慣用句、辞典」も有る。
ブログ書き込みの際等には、時々借りて、確認したり、参考にしているが、昨日も、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」を引き、その時、「目に関わる慣用句一覧表」が、目に止まった
「へー!、こんなに有ったかー」、
ビックリである。
そう言えば、「相互フォロワー登録しているある方のブログを拝見していて、◯◯◯が目に止まった」等と、「目に止まる」等も、しょっちゅう使っている慣用句のひとつ。
誰しも、日常生活でよく使っている慣用句ばかりだが、とりあえず書き出してみた。

(1)目が良い(いい)
(2)目が利く(きく)
(3)目が冴える(さえる)
(4)目が覚める
(5)目が据わる(すわる)
(6)目が高い
(7)目が届く
(8)目が飛び出る(とびでる)
(9)目が無い
(10)目が離せない
(11)目が光る
(12)目が回る(まわる)
(13)目が寄る(よる)
(14)目から火が出る
(15)目で捕らえる(とらえる)
(16)目と鼻の先
(17)目に余る(あまる)
(18)目に浮かぶ
(19)目に掛ける
(20)目に障る(さわる)
(21)目に付く
(22)目に止まる
(23)目にも止まらない
(24)目に物を言わせる
(25)目の色を変える
(26)目の上のこぶ
(27)目のかたき
(28)目のくすり
(29)目の黒いうち、
(30)目の毒
(31)目の中に入れる
(32)目も当てられない
(33)目も呉れない(くれない)
(34)目を疑う
(35)目を落とす
(36)目を掛ける
(37)目を配る(くばる)
(38)目を肥やす(こやす)
(39)目を凝らす(こらす)
(40)目を皿のようにする
(41)目を白黒させる
(42)目を潰す(つぶす)
(43)目を通す(とおす)
(44)目を盗む
(45)目を離す
(46)目を光らす
(47)目を細くする、
(48)目を丸くする
(49)目を回す
(50)目を剥く(むく)

日本人には、その意味合いが直ぐ分かるが、
日本語を初めて勉強しようとするような外国の方々等には、
これらの慣用句も、なかなか、「難問」になるのではないかなあー、等と
思ってしまう。

(ネットから拝借イラスト)

 

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