http://movie.goo.ne.jp/special/oscar/index.html
『ザ・コーヴ』が、第82回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー部門賞を受賞した。
『ザ・コーヴ』は世界の映画祭で多数受賞していて、今回のアカデミー賞で24冠目の受賞ということだ。
私はこの映画を観ていないので、なんとも言えないが、和歌山県太地町の人たちにとっては複雑な心境だろう。
この土地で古くから続けられているイルカ漁を“隠し撮り”して批判している内容だという。
ネットなどで調べると反捕鯨映画で、長編ドキュメンタリーと銘うって捕鯨発祥の地を撮影するために立ち入り禁止区域に入ったり、リモコン飛行機で隠し撮りしたとして地元からは猛反発を受けていたという。
テレビだとドキュメンタリー番組の基本は、隠し撮りをするなどというのはあまり称賛されない。これが映画になると許されるのだろうか?
鯨の乱獲に反対しているシーシェパードの抗議行動が年を追って激しくなっているが、この作品の意図は何なのか。外国人にとってみれば鯨もイルカも一緒に映っているとしか思えない。
確かに両方とも乱獲は良くないが、欧米人は牛や豚を殺して食べてもOKなのに、鯨やイルカはいけないのは何故なのか?
この映画が権威あるアカデミー賞長編ドキュメンタリー部門賞を受賞したことで、全世界に“反捕鯨”のWAVEが高まりそうだ。