幼稚園か小学校のときだから、もう半世紀以上まえのこと。
祖母が祖母の友人や先輩を誘って、お花見に連れて行ってくれたことがある。
当時は太平洋戦争後数年しか経ってなく、まだまだ荒廃した時期だったので、大勢で出掛けるお花見や祭りが楽しみの1つだった。
物資も少ない中で、祖母や母が前の晩からいろいろ用意し、翌日参加者が持ち寄った食事を、桜の花の下で車座になってわいわい喋りながら食べるのだが、我が家はちょっぴり贅沢し、この日は手作りの巻き寿司を持って行っていたのを幼いときのことだが鮮明に覚えている。
この車座の中では当然、年齢層が高く、大人の話しが見えない。つまらなく退屈だったことも印象に残っているが、祖母たちは話に詰まると幼少の私と妹を話題に出し、場を持たそうとしていた。
当時は、ゲームがあるわけでなく、結局、子供は食事が終わると大人の輪から離れていたようだ。
今は大人になって、花見というと酒が入るのは当たり前だし、当然酒の肴や弁当が豪華になり、車座のなかの話題は豊富になっている。
しかし、食料が少なかった時代に比べ、ごみの処理も大変で、あっという間にゴミ箱が一杯になってしまう。食べ物を残すのはもったいないという時代から、今はそうでない。宴の後は生ごみの山である。
お酒、特にビールが入ると満腹になり、あまり食べられないのに沢山買い込んで持っていくからこのようになるのだろう。
花見には少しずついろいろな食べ物を持ち寄るのもいいかもしれない。
http://blog.goo.ne.jp/info/special/hanami/?fm=topic_admin ←のサイトをクリックして。