その昔(といってもそんなに前ではないが・・・)管理職をしていた頃、新入社員が配属されてきた。
はじめの1週間ぐらいは、おとなしく、素直に返事もハキハキしていたのだが、職場の雰囲気に慣れて来ると、フレッシュさがどんどん萎えて入ったころの元気がなくなってしまった新人がいた。
その子?は3年程で会社を辞めていったのだが、会社に残ってそろそろ10年選手になる者が今、今年入社した男性の研修役になり、少々迷ったのか私のところにやってきた。
「どんなことを研修すればいいのでしょうか・・・」と不安そうな表情で私を見つめた。
簡単に答えてしまったのだが、「焦って、これも、あれも欲張って教えないことだよ・・・」と一言告げた。
10年ほど前に比べ、世の中のテンポは速くなっているうえ、研修期間も短期集中型に変わって来ているので、大変難しい時代になっていると思う。
プロ野球でも、大学卒は即戦力として活躍しているが、高校卒のルーキーで大活躍するのはごく限られた人だけ。しかも、現役の期間は短い。
しかし、一般の企業で会社員の場合は、男性も女性も長く勤めるわけだから、焦って研修しないことが肝要ではないかと気づいたのは、定年後再雇用で同じ会社に勤めてからだった。
ただ、気になるのは、挨拶が出来ないこと、コミュニケーションが上手に出来ないことで、これを最初に直しておかないと大変なことになる。
新人研修の成否がその企業の将来を決めるといっても過言でない。
挨拶、コミュニケーション力を向上させておけば仕事はどんどん出来るようになってくるはずだ。
ガンバレ!フレッシャー!