久し振りにコンビニで朝日新聞を買う。150円だった。
昨日の出来事『朝日新聞第三者委員会報告書』の記事を見るために。
当事者がどのような記事を書くのだろうかと注目して、歩いて10分ほどのコンビニエンスストアへ。読売新聞、産経新聞が1面トップで扱っていた。
地元紙はそうではなかった。
家に帰って1面の見出しで『読者の信頼裏切った』というのが目に入って来た。すぐ下には〜池上さんコラム見送りで第三者委『前社長、実質的に判断』と認定、あらためて深くおわびします 〜とあった。
12月23日付の同紙は第三者委員会関連ページに多くの紙面を割き、天声人語では司馬遼太郎さんの「仲間立」(なかまりつ)のことばを出して、事実を真摯に報道するという原点に立ち返るしかない。内向きの発想を捨てて、仲間とともに読者の皆さんと向き合いたい。と締めていた。
同社の発表が二転三転したことは、大変遺憾だ。
経営が優先してきた同社はマスコミとしての立場を放棄した形で新聞を発行してきたともいえる。ここ数年の動きだけではないはずだ。慰安婦報道誤報問題が表面化してきた後も、自己弁護の姿勢が目立っていた。体質がそうさせたのか?謙虚な反省がなされていなかった。このことは第三者委報告書も述べているが。
新社長が「検証結果を重く受け止めます」とは言うものの、重く受け止めてこれからどのように大改革を実施して行くのかが課題だ。
創刊135年という長い歴史を誇る朝日新聞社が、口先だけの改革で終わるのか、それとも本来のマスコミの形を取り戻すことが出来るのだろうか?
すぐには出来ないはずだが、読者を裏切らない新聞社にだけはなってほしいものだ。1部150円に値する体質の新聞になってほしい。