2月最終週に入ったと思ったら、あと3日で2月は終わり。
寒さが幾分緩み、春がそこまでやって来ていると感じさせてくれるのは嬉しいが、企業の期末を迎えいろいろな内紛が明らかになって来た。
そのひとつが『大塚家具』。
実の娘と父親の骨肉の争いだ。
今夜、父親で創業者の大塚勝久会長が記者会見し、長女の久美子社長の解任などを求めた自身の株主提案について説明した。
会見のハイライト(編集した映像)を見ていて、驚いた。
経営方針が違うのだったら社内で徹底的に話し合い、民主的なルールで決めればよいのに、創業者の想いはあろうが、現代的な経営を目指す娘に一度経営を託したのであれば、一歩下がって、見守ることも必要だろう。
しかし、お家騒動をどんどん大きくしていくなど、"大人げない"。それも、株主提案などを行って、映像から見る限り男性のみの、会長に忠誠を誓っているような社員を従え会見を開くなど、上場企業としての品位に欠ける行動だといわざるを得ない。
これまでワンマン経営で成長を続けてきた大塚家具は、住宅事情の大幅な変化に対応しようと、娘の新鮮な感覚をかって、勝久会長が実娘に経営をバトンタッチしたまでは良かったが、あまりの方針転換に驚きを隠せず、大株主の権限で周囲を巻き込み、人事面で"やられたらやり返す"の“親子喧嘩”。泥沼化した社内状況にしてしまった。
そして、大塚家具ファンの消費者(顧客)は、ますます離れてしまう可能性も出てきた。
この自信あふれるお父さん会長、これからどのように内紛を収めていくつもりなのだろうか?
あまりにも顧客不在の"内輪もめ"には呆れるばかりだ。