小学校の入学式で、緊張と不安の心で満開の桜の校庭に入って行き、上級生や先生が各教室に連れて行ってくれたとき、校庭ではチラチラと桜吹雪が舞っていた事をつい最近思い出した。
そんな時代から数えて約60年、地球が温暖化したのだろうか?桜の開花がかなり早くなり、入学式では、満開の桜が新入生を迎えるというシーンが大幅に減ってきた。
先日、近くの中学校に咲くソメイヨシノをデジカメで撮影していた中年の男性が、「入学式までこの桜が持ってくれればよいのに・・・」と話しかけてきたが、今年は何とか花が少し残りそうな気配だ。
4/6現在、ポツポツと散り始めてはいるが・・・。強い雨や風がない限り週末まで満開ではないが大丈夫かもしれない。
入学式の象徴だった満開の桜がないというのはちょっぴり寂しい。これから桜が開花して行く地方で入学式を迎える方がちょっぴり羨ましく感じる。
今年春就職したフレッシャーズは、歓迎会や研修などで緊張が続いたはずだが、満開の桜が新人たちを激励してくれたことだろう。
満開の桜というのは、"スタート"の気持ちを後押ししてくれるムード作りを務め、それぞれに大きな希望を抱かせてくれている。
今年もいろいろな場所でいろいろな種類の満開の桜を見せてもらい、勇気と希望を脳裏に描かせてもらったが、桜前線はスピードを増して北上を続けている。