古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

魚は粗がいちばん旨い 粗屋繁盛記 小泉武夫

2023-11-06 05:49:08 | 小説の紹介
新潮文庫  2018年

魚は粗が旨い、大根と煮るのはよく冬場に致すが

粗でこんなに料理ができるとは、まあ、ウソかホ

ントか分からんが。初め、実録ものかと思って読

んでいた。実に登場人物の肩書などが細かく設定

されていて、リアリティがあるからだが、粗神様

とかがでてきて、ああ、これは小泉氏の完璧な創

作なのか、と気づく。あれば、行ってみたいものだ。

とにかく、デテールに凝った小説で、その粗に及

ばず、、発酵に対する見識の深さには目を見張る

ものがあった。兎に角、おもしろくて、一日で一

気読みしてしまった。さて、ナイス! に行って

粗でも仕入れてくるか!

(読了日 2023年9・20(水)24:53)


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