映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

「グイン・サーガ116 闘鬼」 栗本薫

2007年10月08日 | グイン・サーガ

「グイン・サーガ116 闘鬼」 栗本薫 ハヤカワ文庫

久しぶりの対談形式ですね~。
あんまり、おちゃらけるような作品を見てなかったんだよね。
テンプレートもいつのまにか変わってるし。
これ、時々出てくるドーナツの数が変わるんですよ・・・。
自分でも驚いてたりして。
ふた皿出てくるのは参っちゃうね。太っちゃうじゃない。
時々、ドーナツ1個のこともあるから、いいんじゃない?


さて、いよいよ闘技大会のクライマックスですね。
しかし、前巻から、ずっとお祭りですよね~。
テンション上がりすぎ・・・。
いささか、げんなりなんですが。
グインとガンダルの戦いの前にですね、
グインは3人と戦わなくちゃならないのだけれど、
そんなの、勝つに決まってるんだし、
逐一全戦書かなくてもいいじゃないの、と私は思ってしまった。
まあまあ・・・。それでムードを盛り上げようということなんだから。
あのね、だけど、こんな国でも、
やっぱりそれなりの戦闘家は、やっぱり気持ちよくきちんとした人たちだ・・・
ということもよく分かったじゃない。
そうだねえ・・・。変だったのは、あのイノシシ女のホンファくらいか・・・。
リギアって、あんなに強かったんだねえ。
美人で、スタイルがよくて、超強いって、できすぎじゃん。
ひがまない、ひがまない。グインの周りはそんな人ばっかりなんだよ。だからこその、「サーガ」なんだから。
しかし、さすがに、この大観衆すごいね。雑多な人ごみとその高まる緊張感。
だからさ、ここまでしつこく「祭り」を書き続けた成果なんだってば。
札幌ドームの日ハム優勝をかけた試合、って、雰囲気だね。
ドーム満員が4万人だから、おんなじくらいだよ。
そこまで、大きなスタジアムとも思えないし
、多分、ものすごい密集度だよね。
危険だ。・・・近寄りたくない。でも、テレビ中継はないしなあ・・・。
何言ってんだか・・・。

それで、待ちに待ったグイン対ガンダルの試合。
あの怪物めいたガンダルの正体は、意外にも・・・。
意外にも・・・、でしたね。
まあ、満足いくものでしたね。グインにとってもね。
私は今回栗本氏の良識を見ました。
なになに?
グインとガンダルの戦闘真っ只中、さあ、どうなる!?、
というところで、「つづく」にならないで、
一応ちゃんと決着がついて終わったところが、ですよ。
それは言えるかも、ですね。
時々そういうことありますもんねえ。

ただし、今回でもまだタイス脱出ならず、いよいよ、この次ですね。
かなりの痛手を負ってしまったグインです。
いったいどうやって、脱出を図るのか。
栗本氏のお手並み拝見。
次巻が二ヵ月後でなく、一ヵ月後に出るようなので、それも嬉しい!。

満足度 ★★★★