無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

(公財)自然農法国際研究センター育種圃場の見学会(Azumino自給農スクール&あずみの自然農塾合同)

2014-07-21 21:49:43 | あずみの自然農塾(シャロムヒュッテ)
本日、


7/19(土)に、Azumino自給農スクール&あずみの自然農塾合同で、(公財)自然農法国際研究センター育種圃場の見学会をしました。

(公財)自然農法国際研究センターの育種チームはかつて、研修させていただいた私の原点の一つです。
一から自家採種を学び直し現在があります。




雨の中、職員の原田さんに、自然農法の種子の生産圃場を見学させていただきました。

ナスは、自然農法交配の紫御膳です。






実際に、雨の中、形だけでもということで、トマトの自然農法交配の仕方を教わりました。


後半は場所を移動し、種採りの師匠中川原さんの現在の圃場を見学させていただきました。

中川原さんは、共著で『自家採種入門』(農文協)を書き、現在でも現役で独自の自然農法育種方法で、新たな品種を育てています。






通常、種を播き、ポットなどで育苗し、苗を植える夏野菜(一番上、ピーマン、下2つナス)が

完熟した採種果実を土に埋め、自然生えさせて、自然選択によって野菜の野生を引き出す育種の現場を見、みんな驚いておりました。





通路に、オーチャードグラスなどの緑肥作物があり、畝は1m。

畝には収穫後草が敷かれていました。
次の野菜が育つまで、草が敷かれており、その下では土がしっとりと団粒化しておりました。


中川原さんは腰を悪くしてから、もっぱらこの特製の長鎌で通路の緑肥を刈って、野菜と草のバランスを取りながら野菜を育て、種を育てております。




鎌など、刃のある道具は、常に研ぎながら切れる状態にしておくことが野良仕事では大切です。




エンジンのある草払い機と異なり、さっさと心地よい草が刈れる音と共に、草がどんどん刈られていきます。

機械を使わず、現在64歳の中川原さんは健康法として、一反(約300坪)を草刈り鎌を中心に手入れを行っております。

現役の師匠は少なく、師匠の背中が雄弁に語る畑、野菜、に注ぐ姿勢はとても励みになり、背筋がピンとなります。

さまざまな師匠たちの言葉、業(わざ)、姿勢、哲学が現在の私を育ててくれ、いまだに教わり続けております。

師匠たちのように、真摯に自然と向き合いたいものです。
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あずみの自然農塾4月(自然農の畝立て、レタス苗床)

2014-04-22 22:16:05 | あずみの自然農塾(シャロムヒュッテ)
本日、


いよいよ桜も咲き、本格的な野良仕事が始まった。

あずみの自然農塾2014年も2回目に、本格的な野良仕事、自然農の畝立てを行った。

自然農は、「耕さない、草と虫を敵としない、持ち込まず持ち出さない」3原則があり、
自然の理を知り、生命の営みの中で食べ物を栽培していく生き方です。


今回は、線で囲んだ中に新たに畝を立てる野良仕事をしました。

自然農の畝は、一度立てると、それを保全しながらずっと使っていくため、菜園をはじめる際に、最初に行う野良仕事であり、最後までその畝を使っていく大切な豊穣の舞台です。

今回は、まず生えている草などをのこぎり鎌で刈りながら、畝にする場所の現状を自然観察しながら畝立てをしていきます。




草の根を残して、地上部の葉や茎のみ刈って持ち出したら、
草の根でびっしりの大地を浅く、スコップや鍬を使用して「根切り」を行います。

「根切り」とは、土を天地返ししないように、鍬やスコップの刃先を土に刺し、根を切ることです。


通路予定の場所の土を掘り上げ、通路と畝をスコップで作っていきます。

畝の高さは、通路の土をどれくらい盛るのかで決まります。
畝の高さの目安は、地域の畝の高さです。

粘土が強い場合は、高畝。火山灰土などでは、低い畝になります。


通路の土を乗せ、多年草の根を除いたり、土の塊をほぐしたり、しながら畝の上の土を平らにし、その後鎮圧していきます。

※鎮圧の写真はありませんが、板や鍬の背など平らなもので土を軽く叩きしっとりと締った状態にします。


最初に刈ってのぞいておいた草を元に戻し、自然農の畝立ては完成します。

自然農の畝立ては、去年の秋うちに行っておけば、生き物が冬時間を使って、土を調えておいてくれます。


畝立てしたばかりのできたての畝の草をどかし、今度は一部をレタスの苗床にします。


作ったばかりの畝は、まだ上の土と下の土が一体感がいまいちなので、小さなレタスを播くにはもう一度鍬の刃を入れ、根切りをし、鎮圧し直しました。


人差し指と薬指の間からレタスの種が1~2cmに等間隔に落ちるように種を下ろします。


被せる土にも一工夫。

深い土をかけてあげることで、草との競争をさせてあげます。


土を被せたのち、しっかり鎮圧し、種を土を一体感を増してあげた後、
刈った草を再びパラパラと被覆します。

草を被覆することで、土が保湿され、種の発芽を促し、今後出てくる草を押さえてくれ、いずれ生き物に分解され土に還っていきます。

自然農では、そこにある草と上手に付き合うことで、作物と草も虫も敵とせず、共存の道を探します。

草のある自然の中に野菜が育っていく様は、とても幸せです。
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あずみの自然農塾はじまる 3月(自然観察&菜園プラン)

2014-03-17 22:59:46 | あずみの自然農塾(シャロムヒュッテ)
本日、


いよいよ「あずみの自然農塾2014」がはじまった。

「あずみの自然農塾2014」とは、3~12月(今年は11月)の月1回。シャロムヒュッテさんに1泊2日で自然農を体験学習する学習会です。
今年で、8期生。

冬の間、安曇野では農業はできない。そのため12~3月まで農閑期です。
菜園スクールが始まると、今年も野良仕事のはじまりを告げる。

鈍った身体が、重く感じ、気ばかり焦り、まだ身体がついてこない感がある。

今年は、一つの節目を迎えているような気がすることもあり、今回出会ったあずみの自然農8期生と、改めて初心にかえって自然農を取り組もうと思いました。

子どもと大人の参加者と一緒に、耕さない畑に生える草や去年の野菜の亡骸の名前当てクイズから始まった。


代々塾生がつないできたアオバ小麦のムギ踏み。

去年の先輩が播いたムギを翌年の交配が育て、刈り取り、うどんやおやきにしていただく。
コムギは、越冬作物なので、こうして自然に、自家採種しながら続けてきました。

ムギを踏み、ムギのたくましさを引き出す。
耕さない大地に播かれたムギは、一層たくましい根を張っている。


去年のハクサイが、押し花状になっています。


その朽ちた葉の下には、丸々太ったヨトウムシが越冬していました。

ヨトウムシといえば、害虫?一般的にはそうなっています。

自然農では、草と虫を敵としないので、敵視はしません。
実際に、ヨトウムシだけでなく、いろいろな虫や小動物が多種多様混在する自然農の畑では、
害虫がいてもさほど虫害が少ないので、無視できます。

草も虫もいて、野菜も育つ。だから、草も虫も敵ではなく、同じ生命。


あずみの自然農塾では、塾生専用の自然農区がある。

これも代々塾生で、育て守ってきた畑。
今年の塾生は、どんな野菜を育てるか楽しみです。






初回の夜は、シャロムレストランでマクロビフルコース。

穀物菜食の艶やかなお皿を語りながらみんなで食べるのも楽しみの一つ。

2日目

3月の安曇野の朝はまだ寒い。
耕された周囲の畑の土は、霜柱が立ち、寒さを視覚で伝えてくれる。




お米のもみ殻を煙突でいぶして作るクン炭作り。

塾生の中には、子供のころの親のクン炭作りが記憶によみがえったとか。

ちょっと前では当たり前に、農家で作って利用してきたクン炭も今では珍しいらしい。
お米のもみ殻を炭にして土に戻す。伝統的な暮らしの知恵です。


エンドウの種まき。

両手ともエンドウ。
カラフルな左手のエンドウは、農薬の一つチウラム剤による処理の種子。
右手は、自家採種してきた「オランダエンドウ」の自然な種子。

自然農を始める際には、できるだけ地元で無農薬で育った種子か、自家採種してきたその畑に馴染んだ種子が育てやすい。

最初は、農薬が着いたものしか手に入らない場合、できるだけ自家採種して風土に馴染んだ無農薬種子に育てていきたい。


去年のオクラの根元に、ムギと一緒に6粒種を下ろしていく。


ゴボウの樹。

根菜のゴボウも生命を全うすると、こんな姿になる。
野菜の種を残す工夫が詰まった姿です。

野菜を種採りすると、野菜がどのように種を下ろしてほしいのか、見えてきます。


落ち葉を堆積した下の土は、腐葉土と土が一体になった素晴らしい育苗土。
そこに、クン炭など混ぜて、




ソラマメなどを種まきし、水を上げ苗を育てる。

まだ寒い安曇野では、6月まで野菜が採れないので、ポットなどの力を借りて、ちょっと早く育てはじめる。


来月4月からは実際に自分の自然農区画で野菜を育て始めます。

そのために、どんどんよくなる菜園プランを学び、次回までに菜園プランを立ててくる。

全く家庭菜園が初めての方、何年かやって来られた方、いろいろな方が一斉に学び、プランを立てる。

菜園プランはとても大切です。
どんどん悪くなるプランもあれば、その逆もあります。

1年を通じて、野菜が教えてくれる自然の理に沿った栽培。自然農を学ぶ学習会がこうしてまた始まりました。

まだまだ本調子ではないですが、少しずつ身体を馴らし、自然の息吹と共に作物を育てることができたらいいなーと思います。

今年のあずみの自然農塾、これからが楽しみです。
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あずみの自然農塾11月での自然観察(ダイコンの自然生えから学ぶ)

2013-11-23 08:42:30 | あずみの自然農塾(シャロムヒュッテ)
本日、


先週末、あずみの自然農塾11月での自然観察の様子の写真です。

写真では分かりにくいのですが、2本のダイコンが自然農の畑で自然に生えていました。いわゆるこぼれダネから育った自然生えのダイコンです。

2本ならんだほぼ同じ場所で育ったにも関わらず、様子が違います。

自然農法の修業時代、先人たちの教えで一番重要視されたのが「自然観察」、自然から学ぶ、野菜に教えてもらうことです。

最初は、わけがわからない。どこを見たらいいのかわからない。
師匠たちは、野菜の言葉が分かるように、多くのことを自然観察から読み解き、自然の力、野菜の力を引き出すヒントを引き出していきます。

もの言わぬ野菜ですが、しかし雄弁でした。




二本並んでいるのに、葉の色が違います。

葉の出かた、葉の展開の仕方、全体の育ち方が違いました。


掘ってみると、

上の写真のダイコンが、左(根がいじけ、短くいびつ)。
下の写真のダイコンが、右(根が素直に育ち、バランスがよい)。

地上部の葉の様子が違うと、今まで土の中で見えなかった根の分がかなり違っていました。

地上部の様子はいろいろ教えてくれていました。

葉や茎は、根の張り方と関係が深く、お互いに相互依存的な関係です。
根を伸ばし、水や養分を吸う、そして葉や茎を伸ばす。葉や茎が光合成して、また根が伸びる。

お互いに手を取り合って育っているので、どちらかが不自然になると、引っ張られてしまうので両方不自然になっていくようです。

逆に、根が素直に育つと、葉も茎も素直に自然に育つ。そのように育った野菜はなぜか病虫害の被害が少なく、美味しくなったように思えました。

自然耕(不耕起)も、肥料を多用しないのも、根を自然に素直に育てたいからです。
根性のある素直な根を育てるようにした結果、野菜はすくすく育つようになりました。

自然菜園で、根に目を向ける、根をイメージするのはそのためです。

今回、あずみの自然農塾でも大きな学びの機会を得ることができました。
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あずみの自然農塾8月その2(福岡正信老にささげる粘土団子づくり)

2013-08-24 10:11:52 | あずみの自然農塾(シャロムヒュッテ)
本日、


昨日はたっぷりのでした。
先週のシャロムヒュッテでのあずみの自然農塾で、2008年の8月に亡くなった福岡正信さんのご冥福、平和を願って粘土団子を作り大無為自然に種まきした様子をPCの調子が悪くのせられなかったので、遅れましたがご報告いたします。

耕さない田んぼでは、お米の穂も出始め、10月の稲刈りが今から楽しみです。


日中余りに暑く35℃を超すなかで野良仕事は無理なので、
みんなで登山口にある名水を汲みに、涼を楽しみに山に行きました。




渓谷では、冷たい雪解け水が流れており、足を入れて涼を味わったり、

タネ採り用のスイカを冷やしたり、真夏の喧騒を忘れ森に一時、包まれました。





福岡正信老に教わった粘土団子。

自然農法の究極のアイテムであり、砂漠緑化の希望の光です。

今回は、古くなった種子をたくさん(レタス、シュンギク、ダイコン、カブ、野沢菜、ミニトマト、キャベツ、モチキビ、ハッピーヒルなど)にクリムソンクローバー、シロクローバーも混ぜます。

これから播く粘土団子は、菜園用なので、たくさんの野菜のタネを混ぜました。




タネに、粘土をくだいて作った粘土パウダーを加え、水を加えて練っていきます。


練っただけでは、割れやすい団子になってしまうので、トントンと空気を抜くように
福岡老曰く「革命の音」を鳴らしながら、四角くまとめます。




一つまみ取っ粘土の塊にはタネがたくさん入っているので、くるくると掌で、種が中心に集まるように、


粘土団子を作り、新聞などの上に置き、日陰の風通しの良いところで、よく乾燥させます。




今回は、粘土団子を乾燥させずに、シャロムヒュッテにある自然農法区に、子供のようにポンポン投げました。

粘土団子は、自然とタネが発芽してきて、その場に叶った野菜が自然に育つことから、
耕さない畑にタネを自然に播け、鳥や小動物から身を守ってくれる優れモノです。

教わって十年以上経ちますが、あずみの自然農ではここ数年亡くなった年から、命日前後の8月に粘土団子講習会を開き、粘土団子を伝えつつ、タネを播いています。

福岡老曰く、「一年目は人が播き、二年目は鳥が播き、三年目は、自然(神)が播く」
そのきっかけを皆と一緒にやることで、改めて自然農法の初心に立ちます。

本当に多くの師匠たちから教えられたことを伝えられて、幸せなことです。


8月の自然菜園教室/strong>

明日は、8/25(日)Azumino自給農スクール 自然菜園実践コース
訂正8/28(水)NHKカルチャー 自然菜園入門
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あずみの自然農塾8月その1(夏の自家採種)

2013-08-21 07:36:23 | あずみの自然農塾(シャロムヒュッテ)
本日、時々

久々の雨です。雨が多すぎる地域と、逆に降らない地域に二極化し、野菜だけでなく人の生活にも大きな影響が出ています。
昔のような天気に戻すには、地球規模で環境を守っておく必要があると思い、せめて自分の菜園だけでも緑化していきたいと思う次第です。




先週末は、シャロムヒュッテにて、あずみの自然農塾が開催されました。

今回は、猛暑の関係で、いきなり外でのワークは厳しいと思い、
室内で、自然農講義から始まりました。

お盆期間は、夏と秋の境目で、季節の変わる節目ともいえます。
自然に育てるコツは、この変わり目に野菜も菜園も上手に季節に乗ることです。

今回扱ったテーマは、
夏野菜の復活のコツ、秋野菜の種まき、植え付けのコツでしたが、
なによりも生き物のバイオリズムと季節の移ろいをイメージしながら野菜のお世話できるかが大切だと伝えたつもりです。




ちょっとした室内講義の後は、
外での野良仕事、ちょうど春野菜たちが花を終わらせ、実(タネ)をつける季節。
写真は、ニンジンの自家採種の様子です。








ダイコンの自家採種の様子です。

足で踏んで、サヤの中から種子を出し、
フルイや箕でサヤとタネをより分け、種子を採り出します。


最終的には、人の目でゴミや虫、傷んだ種子などをはねます。


バケツを持って何をやっているかというと、

レタスのタネ採りです。

レタスは、何回かに分けて花を咲かせるので、最初の内は熟したタネが落ちる前に、
バケツの中で綿毛をたたき落とし、種子を採っていきます。

自然農では、自家採種は当たり前のことです。
生命の営みが繰り返されること、つまりタネを採り、またそのタネを菜園に降ろし、またタネを採る。
野菜の収穫のみで終わらないのも自然なことです。

最初の内は、ただ採る自家採種から始め、
慣れてきたら、その菜園に合った野菜を育てるつもりで、選抜し野菜を育成する自家採種に移行していけると最高です。
ただ採っただけの種子と、選抜育成を繰り返した野菜では数年経つとずいぶん結果が違ってきます。
野菜も人も同時に成長したいものです。


8月の自然菜園教室/strong>

8/25(日)Azumino自給農スクール 自然菜園実践コース
訂正8/28(水)NHKカルチャー 自然菜園入門
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耕さない田んぼの草刈り(あずみの自然農塾7月)

2013-07-24 11:54:50 | あずみの自然農塾(シャロムヒュッテ)
本日、


田んぼの草刈りです。

自然農の田んぼは、耕さず田植えを先月してから、稲の紛れて草が生え放題になっていました。


アップでみると、

稲と草の一種「ヒエ」が、紛れています。
どれがヒエかわかりますか?


正解は、ヒエ2本が稲に紛れて生えていました。


稲のアップの写真です。

節目に毛が生えています。


ヒエには、毛がありません。

ヒエは、稲に擬態して生き残ってきました。
ヒエがタネをこぼす前に刈って敷いて土に還します。


キシュウスズメノヒエとセリは、刈って敷いても、茎から根が出て再生してしまうので、
一か所にまとめて、持ち出します。


草を刈って、すっきりしました。

草を刈った後は、稲がぐんぐん伸びて育ってくれるでしょう。


自然農の田んぼでは、水カマキリや、ミズスマシ、ドジョウの稚魚など生き物も豊富です。


畦に撒いた畦豆(ダイズ)も大きく育ってきました。

自然農の田んぼでは、お米を育てながら、いろいろな生き物が育ち、活かし活かされていることを実感します。
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あずみの自然農塾6月その1(耕さない田んぼに田植え)

2013-06-21 07:42:56 | あずみの自然農塾(シャロムヒュッテ)
本日、の予報。
今日は夏至。一年で最も日が長い一日です。

先週末、シャロムヒュッテにてあずみの自然農塾が開催され、初日雨にもかかわらず田植えができました。


田んぼに隅に作った苗代から、根を傷めないように鍬を使って苗を取ります。


さて、どっちがイネで、どっちがヒエという草かわかりますか?


答えは、耳に毛がある左がイネで、右がヒエでした。
ヒエを誤って植えると、当然イネは実らず、来年からヒエが多くなるので、大変になるのでしっかり見極めて植える必要があります。


これは「キシュウスズメノヒエ」という草です。

畦から侵入し、手ごわい多年草のイネ科の草です。
自然農の田んぼでは、「キシュウスズメノヒエ」は増えるのに格好の条件を持っているため、一度増えるとイネが収穫できなくなりとても大変なので、今年は徹底して取り除きました。


これは「ノゼリ」です。

セリもヒエもいずれも水陸どちらでも育つことができ、自然農の田んぼによくみられる草で、根を残すと増えるので初期には抜き取ります。


雨の中、雨具を来て、紐を張り横一列にイネを田植えしていきます。




耕さない田んぼでは、今までの生き物の亡骸が厚く重なり、それらをかき分けながら、草を刈りながらの手仕事の田植えです。


はじめは頼りないくらいの小さな苗。

最初は耕さない田んぼなので、すぐには大きくなれず、根を張ることに一生懸命。
その後は、耕した田んぼに負けないくらいの健脚に育ってくれます。


田んぼの畦も直して、


鍬で穴を空け、




畦豆(黒ダイズ)を2粒播きました。




濡らした草を被せて、畦豆が大きくなることを願います。

今年もとても変わった天気なので、
不自然な自然な天気に負けず大きくなってきてほしいものです。


今週末はAzumino自給農スクールです。
6/22(土)自然稲作コース、23(日)自然菜園実践コースです。
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あずみの自然農塾5月その1(種降ろし&間引き)

2013-05-20 22:21:40 | あずみの自然農塾(シャロムヒュッテ)
本日、

今日は最高気温28℃と夏日が続いております。


週末は、シャロムヒュッテであずみの自然農塾5月が開催され、
先月雪で出来なかった春野菜の種降ろしと、間引きを行いました。




草の中にどのように野菜の種を降ろしていくのか、
まずは、稲刈りに使われるのこぎり鎌を使い、地表の草を播く幅の1.5倍丁寧に刈ってきます。

そして、表面の草の種が発芽の準備できている数ミリの土は両脇にどかすのもポイントになります。


根を残して刈った地表面は綺麗に土がむき出しになりましたが、
土の中にびっしりた草の根は、そのまま野菜の種を播くには手ごわいので、のこぎり鎌の葉先を土に入れて、

もしくは、


草の先端をつかい、耕さずに根だけ切っていきます。


根切りの後は、でこぼこの土を平らにならし、

鍬の背か、


足で平らに踏み固めます。

ある程度固めておくことで、平らな面に種を均一に降ろすことができるからです。

自然農では、種蒔きのことを、「種降ろし」と言います。
野菜の種が自然に降ってきたように、播くためです。




今時の野菜の種は、どれも農薬コーティングされているのが現状です。
今回のニンジンも種子例外ではなく、特にニンジンは農薬処理していないものを探す方が難しいものです。


ニンジンは、5mm間隔に種子が降ろされるように播きます。

今回は、とても暑く乾燥が続いていたので、ニンジンの種にカブの種子をちょっと混ぜて播きました。




土をかける際も、土にすぐに出そうな草の種が混ざらないように、
通路の深いところの土をもみてしながら被せていきます。


土を持ってこない場合は、のこぎり鎌の背で、軽く叩いて土をかけてあげます。


土をかけた後、土をしっかり鎮圧し、水をかけないのも大切なことです。




はじめに刈った草と、周囲の草を刈って播いたところに厚く草マルチしておくことで、発芽を促します。

発芽したら、草をどかしましょう。


違う場所ですが、10日もすればこんな感じに出てくればOK。

1週間経っても発芽しない場合は、ニンジンは蒔き直しが必要です。




カブの間引きです。

カブの葉同士がぶつかりはじめたら、間引きのタイミングです。




間引きは、基本的にハサミを使い、根を残して収穫します。

収穫した間引き菜は、サラダやお味噌汁の実にすると美味しいものです。

自然農という名前の響きから、放っておいて自然に野菜が収穫できるわけでなく、
草の中に、食べ物の生命の種を降ろす野良仕事は、とても丁寧で、美しいものです。

初めて種降ろしを見た方は、その丁寧さにとてもびっくりします。
そして、とても難しいと思ってしまいがちです。

最初に自転車に乗る練習をしたことを思い出してください。
最初は、こける想いをしてまでも自転車に乗るよりも、歩いた方がいいのでは?と思うくらい自転車に乗るのは大変なことです。
ところが、一度習得してしまうと、とても簡単に乗りこなすことができるように、

自然農の種降ろしも、とても簡単にできてしまうから不思議です。
わざわざ耕して、畝を立てて、そして種を播いて、水をかけ、肥料をあげ、農薬で防除するよりも、簡単です。

野菜が自然に草のように育てるコツは、種蒔きや苗の植え付け方にポイントがあります。
ただ蒔いたり、植えたのでは、草に負けてしまうからです。

草のように、たくましく、無為自然に育つ野菜のために、種降ろしは丁寧に行います。



◆5月の長野市の出張「これなら出来る!無農薬 自然菜園入門」GWの関係で5/29(水)、
6/5(水)は通常通りです。

無農薬栽培の基礎から、より簡単に、自然に、おいしい野菜を育てるコツが学べます。
講座後半の質疑応答で日頃の菜園での質問や悩みが解消できます。
  5月 夏野菜の植え付け(支柱&誘引、コンパニオンプランツ)
  6月 マメ科で応援、ボカシ造り、春の自家採種

基本第1(水)  メルパルク教室 13:30~15:30
         城山公民館教室 18:30~21:20
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あずみの自然農塾4月その2(野菜苗の定植)

2013-04-24 21:15:40 | あずみの自然農塾(シャロムヒュッテ)
本日一日、でした。


週末のあずみの自然農塾2日目は、なんと雪でした。

桜も散りかけていたところに、重い春の雪。
枝が折れそうでした。


雪の中の野菜の定植は、どうしようか迷いましたが、
月に一度の勉強会でもあるし、穴を掘ってみると耕さない自然農の畑、地表面は団粒化した土が凍ってますが、
深いところの土は根がぎっしり張って、凍っていませんでした。

安心して以下の苗を植えていきました。


ソラマメ


エンドウ


レタス


キャベツ


ネギも植えました。

自然農では根深ネギは、ちょっと深めに植え始め、元々の土の高さまで戻していきます。
そして、土寄せ以上に、刈った草を厚く敷いていきます。


キャベツの苗は、元々そこに種が降りたようなくらい自然に植えます。


キャベツの周りに、米ぬかも補っておきます。


ジャガイモは、写真では分かりにくいですが、スコップをテコに穴をあけ、その穴にジャガイモを落として終わりです。

今回、雪のなかでの野良仕事でしたが、みんなで寒い中がんばって苗だけ植えました。
種子は、次回5月に蒔こうと思います。

今日の雨で、しっかり雪が消え、植えた野菜たちも元気になっているといいなーと思います。

次回のあずみの自然農塾は、5/18~19です。


◆お知らせ
せた農こと、「せたがや自然農実践倶楽部」からお知らせです。
前回『東京で自然農をはじめよう!』で講師をさせていただいたことをきっかけに、二子玉川にあるせた農の畑にお迎えして『自然農講座パート1:春の種まき編』を行います。

4/29(月・祝)『東京で自然農をはじめよう!自然農講座パート1:春の種まき編』

来月の菜園スクールは、
5/18(土)&19(日)シャロムヒュッテであずみの自然農塾
5/26(日)Azumino自給農スクール 自然菜園実践コース
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