無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

タマネギの収穫&根深ネギの自家採種

2014-06-28 06:52:01 | 日々の自然菜園
本日、ときどき


昨日は、雑誌「田舎暮らしの本」(宝島社)さんの取材も兼ねて長野市の自然菜園の野良仕事に行ってきました。

今年は、3社3誌の雑誌の連載がはじまり、野良仕事と連載を並行しながら行っております。
連載していただくだけでもありがたいことですので、写真に耐えうる仕事をしなければと励みにしております。

先日、晴れ間に収穫して畑にそのままほしておいたタマネギを紐でしばって保存しようと思います。




麻ひもで、首が閉まるように数個まとめて紐の両端に縛り、風通しのよい雨が引き込まない場所に干していきます。

今年のタマネギの出来は良すぎるぐらいでした。
自然菜園に切り替えて3年目。来年は補いの量を減らしてみようと思います。

固く締った保存性の良い、美味しいタマネギが好物なので、大きく育つようになってきたら、今度は質を高めます。




ジャガイモ⇔ネギ連作区の中央に植えた松本一本ネギのネギ坊主も種がはじけんばかりに実ってきました。




そのままにしておくと種がこぼれてしまうので、トレーなどに新聞を広げ、風通しの良いところで陰干しし、追熟を計ります。

ネギの種は一斉に咲かないため、追熟が必要です。


大きなタマネギは、紐で縛って干しておき、小さなタマネギはネットの袋に入れて同様に干します。

タマネギや根深ネギが自給できるようになると、保存性が料理への万能性から重宝します。
畑にとってもユリ科のネギ類が育つと、病虫害が抑えられ、野菜も育てやすくなるので空いている場所や前作などでぜひ取り入れたい野菜です。

新しい菜園では、新たに自家採種をし始め、この新天地に合った野菜に、種子を育て鍛え直します。

昔は、ユリ科ネギ属が栽培が下手で苦手だっただけに、素直に育ってくれると本当に嬉しいものです。
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梅雨の晴れ間の野良仕事

2014-06-26 06:54:08 | 日々の自然菜園
本日、のちの予報。




田植えをしてから、1週間おきにチェーン除草していたため、ほぼ草はないのですが、

稲の生育を促進する意味でも、まだ見ぬ草を抑えるためにも今回手押し除草に入りました。

稲の生育を促進し、その結果草も抑えられるのが理想です。


手押し除草にはいると水が濁り、草の抑える効果もあります。


今年の畦は最高の出来です。




畦豆も忘れずに播きます。

今年は、クン炭で畦豆を播きました。


タマネギの収穫です。

今年はかなり大きめのタマネギになってしまったので、もう補いの量を少なめにしていく必要がありそうです。


晴れ間が続く日を狙って、タマネギを引き抜き、畑に並べて乾燥させておきます。

その後、縛って日陰干しにすると日持ちがしやすくなります。


小麦もそろそろ収穫ですね。




コウタイ菜という中国野菜の種採りです。

雨で種の入った莢がカビが生えたり、発芽しないように晴れ間に刈り取り、タライなどに入れて雨の当たらない風通しの良い場所で日陰干しします。


カエルが鳴き、空がどよめく雷の音がしたかと思ったら、予報通りの大雨が降ってきました。

梅雨時期の晴れ間はとても貴重です。

晴れ間にしかできない収穫や野良仕事がたくさんあるので、天気と相談しながら行っていきます。
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Azumino自給農スクール6月自然稲作コース(田んぼの草とどのようにつきあう?①自然堆肥造り)

2014-06-22 06:31:23 | 自然菜園スクール
本日、のちの予報。

本日は、Azumion自給農スクールの自然菜園基本コース開催日です。
今朝は、久々の梅雨らしい雨模様。開始までに止んでくれるとなお最高です。


昨日は、Azumion自給農スクールの自然稲作コースでした。

このコースでは、田んぼを中心にコムギ、ソバなど自給できる穀類を体験学習し、育ったお米はみんなで分け合います。

田舎に移り住んだり、田んぼをやり始めると、ほぼ必須になってくるのが、草払い機。
地域の草刈りの日に、各自で持参して集合し、集団で道路など草を刈るのが露の風物詩です。

そんなこの時期大活躍の草払い機ですが、事故も多いものです。
今回は、草払い機の使い方など、注意点も含め講座で紹介することにしました。




田んぼの畦草は、そのままにすると、地域の信頼を失い、モグラやネズミを増やし、田んぼの水漏れの原因にもなるので、
草の生育に合わせて、定期的に刈ってあげる必要があります。


イネミズゾウムシも畦から来るので、田植え前後はしっかり草刈りが必要です。

特に、田舎で田んぼを始める際には、地域で草刈りをする時期に合わせてしっかり畦の草を刈ることが重要です。

刈った草は、熊手などで集めて、一輪車で一か所に運びます。

刈ったままににすると、枯れ草の下でミミズなどが湧き、モグラやネズミなどが増えてしまいますし、滑って危なかったり、
次回の草刈りが大変になるので、必ず運び出します。

運び出した草は、畦で育てている里芋や畑の野菜の草マルチに活用できます。
今回は、来年の稲の苗を育てる苗代用に、田んぼ用の自然堆肥造りに活用します。






田んぼ用の自然堆肥造りには、田んぼ由来の材料を使います。

今回は、2年前の稲ワラを野積みしておいたものを使います。
半腐れの稲ワラからは、カブトムシの幼虫が大量に出てきます。

今回は、別の場所に移動させたり、お土産に持ち帰ってもらいました。




畦草と稲ワラともみ殻を主体に、米ぬかなどを交互に重ねていきます。


それらのものをかき混ぜてあと、水をかけながら積みこんでいきます。


堆肥を発酵させる場合は、山型に積み込むことが大切です。

この形が最も発酵に適した形だからです。
しっかり高温で発酵させることで、病気や草の種を発酵熱で防ぎます。






発酵させるには、絨毯を乗せてから、薄いブルーシートをしっかり被せて養生します。

熱や蒸気が逃げないように、空気が入るように、また雨で養分が流れないように、被せます。

4日後に、中心温度40℃以上あれば、発酵がうまく始まった証拠です。
発酵が始まってから、1週間後、2週間後、4週間後に水などを補いながら切り返しして、発酵を維持し、半年熟成させたのち、
苗代に浅くすき込み来年の育苗に役立てたいと思います。

畦の草は通常、厄介な存在です。
暑い日に重い草払い機を背負って、急な斜面の草を刈る重労働です。

しかし、その刈った草が田畑の野菜や苗の生育に役立つものであれば、草刈りそのものが楽しみになります。
またきれいにしておくと、次回草がきれいに生え、刈りやすくしておくと、景観もよく、近所から信用もできます。

畦草はありがたい存在です。
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自然菜園3年目の春野菜

2014-06-14 06:37:49 | 自然菜園の技術 応用
本日、の予報。


お蔭様で、新著『育ちや味がどんどんよくなる自然菜園で野菜づくり』(家の光協会)が発売されました。

自然に家庭菜園を行うことは、化学肥料・農薬の感覚など今までの頭ではなかなか難しいのかもしれないと菜園教室を開催する度に思います。

化学肥料・農薬は野菜を劇的に変える力を持っています。
肥料をあげれば大きくなり、肥効(肥料の効果)が切れるととたんに育ちが緩慢化します。
農薬で病虫害を防除していれば、病虫害や草をを抑制することができす。
いわば、作物以外の生き物がいない秩序は、いろいろなものに依存しながら維持管理する必要があり、

自然に野菜を育てようとすると、肥料で育て、農薬で防除していた時のように、管理コントロールするのではなく、
野菜が自然に育つ環境を調えたり、野菜の個性を尊重したり、草や虫たちとのバランスを感じながら草刈りをしたり、
何が自然で何が不自然かをその場その場で判断して行っていきます。
そうなると作物以外の生命も豊かな無秩序(自然)を育み、そして付き合っていく必要があります。

野菜がその畑の草のように自然に育つには、自然によりそって最低限のお世話をし、野菜が自然に育つ環境を育むような栽培を心がける必要があります。
そんな栽培の手助けになってくれれば幸いです。

前著『これならできる!自然菜園』(農文協)さんが難しいと思った方は、イラスト豊富な新著は読みやすいと思います。



久々に、ブログを更新。

実は、数日倒れておりました。
3~5月の田畑野良仕事に加え、各菜園教室や取材、出版など無理をしていたため身体が動かなくなってしまいました。過労です。
働き盛りといってもやはり無理はいけませんね。

数日野良仕事をお休みして、5時間以上の睡眠を貪っておりました。お蔭で、かなり身体が軽くなってきました。
みなさんも平日お仕事で週末菜園でがんばりすぎて無理しないようお身体ご自愛くださいね。

田植えをしてから2週間。新たな根が無事張れたようで、葉は色が濃くなり、背丈も出てきました。
草もほとんどといっていいほど出ておらず、概ね想定通り順調に育っておりますが、冷夏かもしれないこともあり、慎重に水管理したいところです。


水口は、レンゲを生やしておき、そこに不耕起で田植えを実験的に行ってみました。

水を張ったためレンゲが枯れる際の灰汁が凄く、鏡のように怪しく光かがらいています。

今年は無農薬の田んぼ2年目なので、去年のようにはいかないはずです。稲に教わりながら手を入れていきたいと思います。


レタスやキャベツ、ハクサイを植え付けた3年目にして初の野菜たち、意外と良く育っているため軌道に乗れたような気がします。
粘土がきつい元田んぼなので、天気によってずいぶん様相がまだ左右されやすいので勉強です。


春ハクサイもうまく巻いてきました。


ブロッコリーも思った以上に素直に育ちました。


玉レタスは、雨が適度にあったせいもあり予想以上にいい出来です。


キャベツは、モンシロチョウが多少食べていますが、結球し始めたので概ね順調です。


春植えの大株仕立てのソラマメも食べごろを迎えました。


葉菜類もムラはありますが、思ったよりもいい感じです。


清瀬中葉シュンギクです。食べながら、自家採種できる株を育てていこうと思います。


オランダエンドウも遅植えでしたが、実をつけ始めました。


鹿に食べられ2本だけ越冬できた打木源助ダイコンもいい種採りができそうです。


今年は赤タマネギの自家採種に挑戦です。

土質や風土が全く新しい菜園では、新たに自家採種を重ねはじめ、新天地に合った品種に育成し直していきます。
固定種の強さは、地域風土に根ざしていることなので、選抜・育成しながらその場にあった野菜に自家採種しながら鍛えていきます。

新たに開墾中の3年目の自然菜園。
粘土の強い土ですが、3年でずいぶん菜園らしくなってきました。
今までは緑肥作物や自然堆肥による土の改良の2年でしたが、3年目の今年は本格的に野菜を導入しながら野菜と株下への草マルチによって土を本格的に育てていこうと思います。


コメント (14)
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