無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

余った苗で、土ボカシ造り(苗土の再生法)

2012-06-29 13:00:24 | 出張菜園教室
本日、


先日、夏野菜の余り苗の山を発酵させて、土ボカシを造りました。

うちでは、自家用の苗以外にも菜園教室の生徒さん分もあるので、少し多めに苗を起こします。

そのため、毎年苗が余ってしまいますが、その苗を発酵させ、再生させて来年の育苗土に加えて使っています。


うちでは、鶏を飼っているので、鶏小屋に敷いてあるモミガラ(鶏ふんや土と混ざった発酵鶏フン)を加えました。


米ぬかを苗に振りかけ、


更に、壁土を加え、材料をよく撹拌させ、


水を加え、山に積み直して発酵させます。


壁土とは、昔の土蔵など壊す際に土壁が出たので、袋に詰めてもらったものです。

土壁は、材料に粘土、ワラなどを刻んだものを発酵させ、何十年も土壁として風化させたものなので、団粒や腐植に富み、堆肥など発酵させる際に、10%ほど入れると肥持ちがよい堆肥になることで知られています。

また、壁土には、豊富なミネラルもあり、窒素素材、炭素素材、微生物資材だけで造る堆肥よりも、バランスがよくなり発酵、堆肥化がスムーズにいきやすくなります。



育苗土に再生する際も加えることで、苗土の肥料切れを防ぎ、定植まで根を支えてくれるので重宝します。

堆肥造りの材料に、6割ほど土を加え、土の多く含んだボカシを土ボカシと呼んでいます。

今回は、余った苗のポットにすでに土を多く含んだ材料なので、全体の10%ほど壁土を加えました。

気をつけなければならないのは、合成剤など使用した土壁は使えないということです。
ワラと土、天然の資材のみでつくられた土壁は貴重です。

壁土がない場合は、赤玉土や畑の粘土土など加えることで代用できます。


また、発酵がうまく進むように刈ったばかりの青草も少し加えました。


発酵がうまく進むように、古じゅうたんをかけ、


更に、ブルーシートにムシロをかけ発酵しやすいようにしました。


山にしてから3日目の今日。


温度を計ると42~44℃と順調に発酵が始まりました。

土ボカシは、7日おきに水分調整しながら切り返しをしていきます。

堆肥や土ボカシ、そして踏み込み温床は、重労働かもしれませんが、
身の回りの有機物を発酵させ、病気を防ぎ、野菜を健全に育てるための、知恵がいっぱい入った伝統技法です。

本当の意味では、無農薬栽培は、種子も育苗土も無農薬でなければ片手落ちです。

最初は、市販の資材からはじめ、資材も自給自足できると、
持続可能な農になっていけたらいいなーと思います。

ゴミにせず、無駄をせず、あるものを活かせる暮らしの一歩をお試し中です。




夏・第2回・7月6(金)7(土)8(日)日@森の家
講義・夏野菜の栽培Q&Aと秋野菜の栽培について
実習・夏野菜の手入れ(春蒔き小麦の8月収穫)、草マルチ、ニンジンの種まき、ダイズの土寄せ、調理・間引き野菜サラダ作り 

単発でも参加できます。


Azumino自給農スクール
育苗コース、田畑コース、畑コース、田んぼコースを選べます。

「無農薬・ずくなし家庭菜園講座」
カルチャーセンターをはじめ3つの講座。
メルパルクカルチャー、城山教室(長野市)は、7月4日(水)、
NHKカルチャーは、7月11日(水)です。

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穂高養生園の自然菜園(6月の研修会)

2012-06-28 08:29:47 | 出張菜園教室
本日、
安曇野は空梅雨です。
ここのところ、1週間以上雨がなく、梅雨とは思えない干ばつです。
明日から、野菜によっては、水やりをたっぷりしていき、人工の夕立を降らしてあげたいと主思います。


昨日は、穂高養生園の研修会を行ってきました。

この研修会は、『土から学ぶ~永続可能な自然菜園講座・春夏秋冬~種まきから種とりまで』(全4回)の参加者が参加できる研修会で、

穂高養生園のスタッフを中心に、菜園の運営を学びます。


4月に行った、『土から学ぶ~永続可能な自然菜園講座・春夏秋冬~種まきから種とりまで』(全4回)の参加者と植えたエンドウは、


たわわに実っていました。


今月の研修会では、春野菜の最終収穫のポイントや夏野菜の管理の仕方を学びました。

写真は、キュウリの支柱への誘引を行っている様子です。


今回の夏野菜のポイントは、剪定と草マルチでした。


ナスの場合、花が咲いた頃に、伸びた枝を剪定し、わき芽を切り取ります。

そして、株元の草を刈り、刈った草を草マルチしていきます。

草を抜かずに、刈ることがポイントです。


トマトもみんなで、わき芽を欠いたり、誘引しました。


この時期は、野菜のからだ(樹)をつくる生長(栄養生長)と、実を大きくする生長(生殖生長)のバランスが大切な時期です。

実をつけ始める頃ですが、実をつけると樹に負担がかかってくるので、からだ(樹)を育てる生長が止まってしまいがちです。

まずは、樹を育てることが大切なので、実を大きくさせず収穫するのがとても大切な時期です。


ズッキーニも実をつけ始めるので、写真のように実を大きくせずに収穫します。

7月のワークショップがあります。
『土から学ぶ~永続可能な自然菜園講座・春夏秋冬~種まきから種とりまで』(全4回)には、


夏・第2回・7月6(金)7(土)8(日)日@森の家
講義・夏野菜の栽培Q&Aと秋野菜の栽培について
実習・夏野菜の手入れ(春蒔き小麦の8月収穫)、草マルチ、ニンジンの種まき、ダイズの土寄せ、調理・間引き野菜サラダ作り 

単発でも参加できます。


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NHKカルチャーは、7月11日(水)です。

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Azumino自給農スクール畑コース6月(梅雨の管理&雑穀編)

2012-06-27 07:32:45 | 自然菜園スクール
本日、

日中暑い日が続きますが、雨が降らない日が続きます。
今年は、空梅雨の模様で、野菜が恵みの雨を欲しています。
梅雨といっても1週間以上雨がない場合は、たっぷりと水をあげ、人工の夕立が必要ですね。


畑コースでは、聴講生と、菜園区画を持ちながら学ぶ本科生、そして単発参加という参加の仕方があります。

本科生の菜園区画の仕切りや通路は、緑肥作物が蒔いてあるため、
一見すると野菜よりも草が目立ち、草に飲み込まれているように見えてしまいます。

緑肥作物、クリムソンクローバーやエンバク、ライムギなどは、土を豊かにしてくれ、
周囲の草を抑え、たっぷりの有機物を提供してくれます。
たっぷりの有機物、つまり刈った緑肥作物を野菜の株元に敷くこと、草マルチすることで、草の抑えながら保湿し野菜の根の生育を助けてくれます。

この時期、野菜も生長しますが、草もとても生育します。
草を敵とせず、草マルチして、栽培に役立てることが梅雨の野良仕事の要です。


エゴマです。

エゴマオイルや、粒を擦ってエゴマ味噌にしたり暮らしの油が自給できます。


午前中は、エゴマの株元除草をしました。

耕した畑は、直蒔きしたエゴマが草負けしないように、しっかり育てるために、初期除草は欠かせません。


写真を取り忘れましたが、

夏至を過ぎて、ダイズの種まきの時期です。

丹波系黒豆をみんなで蒔きました。


前日の田んぼコースの続きで、大麦のムギ刈りをした後、


レトロな非電化脱穀機「足踏み脱穀機」でムギの脱穀を体験しました。


足踏みミシンのように、足で踏むことでドラムが回り、

ドラムについた歯がムギの穂から実を脱穀してくれます。

スクールでは、菜園だけでなく、豆やムギ、雑穀など穀類を取り入れた自給農園の作り方も学びます。


左がアマランサスの苗、
右がモチキビの苗です。

雑穀は、最初草に負けやすかったり、草と見間違えたりしてしまうので、
苗を育てておくと、栽培が簡単になります。


大麦を刈った後の跡地に、耕さずそのまま


雑穀を定植しました。

冬の作物であるムギの跡地では、豆や雑穀がとても向いています。

毎回収穫後、耕してリセットし、土作りしてから栽培するのではなく、後作のために前作に相性の良い作物を育て、リレー栽培していくことで、栽培そのものが土作りになるように作付すると、
持続可能な自給農園になっていきます。


持続可能で自給できる農園を体験学習することで、
野菜だけでなく、穀類も自然に育てることができるようになっていきます。

穀物を育てることができると、粉や加工品、そして発酵食品に発展し、暮らしが更に豊かになります。
便利だけでなく、食や生き方に豊かさが生じると、充実できる暮らしになります。

今日は、穂高養生園で、内部農の研修会の日です。
7月のワークショップ、『土から学ぶ~永続可能な自然菜園講座・春夏秋冬~種まきから種とりまで』(全4回)には、


夏・第2回・7月6(金)7(土)8(日)日@森の家
講義・夏野菜の栽培Q&Aと秋野菜の栽培について
実習・夏野菜の手入れ(春蒔き小麦の8月収穫)、草マルチ、ニンジンの種まき、ダイズの土寄せ、調理・間引き野菜サラダ作り 

単発でも参加できるので、よろしくお願いたします。


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Azumino自給農スクール畑コース6月(梅雨の管理&雑穀編)

2012-06-27 07:00:52 | 自然菜園スクール
本日、

日中暑い日が続きますが、雨が降らない日が続きます。
今年は、空梅雨の模様で、野菜が恵みの雨を欲しています。
梅雨といっても1週間以上雨がない場合は、たっぷりと水をあげ、人工の夕立が必要ですね。


畑コースでは、聴講生と、菜園区画を持ちながら学ぶ本科生、そして単発参加という参加の仕方があります。

本科生の菜園区画の仕切りや通路は、緑肥作物が蒔いてあるため、
一見すると野菜よりも草が目立ち、草に飲み込まれているように見えてしまいます。

緑肥作物、クリムソンクローバーやエンバク、ライムギなどは、土を豊かにしてくれ、
周囲の草を抑え、たっぷりの有機物を提供してくれます。
たっぷりの有機物、つまり刈った緑肥作物を野菜の株元に敷くこと、草マルチすることで、草の抑えながら保湿し野菜の根の生育を助けてくれます。

この時期、野菜も生長しますが、草もとても生育します。
草を敵とせず、草マルチして、栽培に役立てることが梅雨の野良仕事の要です。


エゴマです。

エゴマオイルや、粒を擦ってエゴマ味噌にしたり暮らしの油が自給できます。


午前中は、エゴマの株元除草をしました。

耕した畑は、直蒔きしたエゴマが草負けしないように、しっかり育てるために、初期除草は欠かせません。


写真を取り忘れましたが、

夏至を過ぎて、ダイズの種まきの時期です。

丹波系黒豆をみんなで蒔きました。


前日の田んぼコースの続きで、大麦のムギ刈りをした後、


レトロな非電化脱穀機「足踏み脱穀機」でムギの脱穀を体験しました。


足踏みミシンのように、足で踏むことでドラムが回り、

ドラムについた歯がムギの穂から実を脱穀してくれます。

スクールでは、菜園だけでなく、豆やムギ、雑穀など穀類を取り入れた自給農園の作り方も学びます。


左がアマランサスの苗、
右がモチキビの苗です。

雑穀は、最初草に負けやすかったり、草と見間違えたりしてしまうので、
苗を育てておくと、栽培が簡単になります。


大麦を刈った後の跡地に、耕さずそのまま


雑穀を定植しました。

冬の作物であるムギの跡地では、豆や雑穀がとても向いています。

毎回収穫後、耕してリセットし、土作りしてから栽培するのではなく、後作のために前作に相性の良い作物を育て、リレー栽培していくことで、栽培そのものが土作りになるように作付すると、
持続可能な自給農園になっていきます。


持続可能で自給できる農園を体験学習することで、
野菜だけでなく、穀類も自然に育てることができるようになっていきます。

穀物を育てることができると、粉や加工品、そして発酵食品に発展し、暮らしが更に豊かになります。
便利だけでなく、食や生き方に豊かさが生じると、充実できる暮らしになります。

今日は、穂高養生園で、内部農の研修会の日です。
7月のワークショップ、『土から学ぶ~永続可能な自然菜園講座・春夏秋冬~種まきから種とりまで』(全4回)には、


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Azumino自給農スクール田んぼコース6月(草取り&大麦刈り編)

2012-06-26 12:12:00 | 自然菜園スクール
本日、

久々の投稿です。
週末のAzumino自給農スクール田んぼコース、畑コースと2日連続でした。


田んぼは、今のところ、1回目の除草しました。

この田んぼの特徴でもあるコナギが株元に生え始めています。


今年改良を加えた、チェーン除草機(改)です。

前年度しようしたときに、チェーンが軽かったようなので、田んぼに合わせてU字波打つように改良を加えました。


農学部の学生さんも参加して、チェーン除草を体験してもらいました。

大学ではなかなか体験できない無農薬田んぼだと思います。


試験場からお借りしてきた除草機をもって、


合鴨たちと一緒に草取りをしました。

無農薬栽培での田んぼでは、除草剤は使いませんので、稲が生育するまでは、
人間やカモなどによって、草を抑え、稲が大きくなり、根を張ってしまうまでは、対策が必要です。

手除草などは、除草剤のような万能な除草対策では、ありません。

その場その時の条件に合わせた除草の仕方を組み合わせ、草が生えにくい状況を作りながら除草し、稲の生育を促します。

稲さえ根を張ってしまえば、稲の根が草を抑えてくれます。
それまでは、草を生えないように、稲の根がよく張れるように水管理をします。



手弁当を食べた後、近くに自生している木イチゴを


みんなで取り放題、食べ放題で心行くまで自然の恵みをいただきました。


午後は、大麦の収穫を行いました。


六条大麦です。

いわゆる麦茶に使ったり、うちではその他に鶏エサ用に育てています。


二条大麦です。

いわゆるビール麦です。麦芽糖も作れます。


みんなで刈り取り、


まだちょっと粒が固くなかったので、稲のようにハザ掛けし天日干しにしました。

これから、大麦に続き、小麦の収穫ラッシュに入ります。
ムギを自給できるようになると、お菓子にうどん、飼料、醤油、麦味噌など生活に幅が出来るようになります。

また、麦を育てた農地は、あとの野菜もよく育つようになります。
刈ったムギのワラは、夏野菜の敷き草にもってこいですし、麦をやらない手はありません。

この時期、畑と田んぼの両方が忙しい時期ですが、
リズムよく、お茶、昼寝など休憩を取りながらボチボチ淡々と野良仕事を行います。


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あずみの自然農塾7月(耕さない田植え-2)

2012-06-20 07:08:46 | あずみの自然農塾(シャロムヒュッテ)
本日、

台風4号は大丈夫でしたか?
恵みの雨も過ぎたれば、災害を招きますね。
うちの田畑も雨が多く、今日は田んぼに水を入れずにすみそうで、畑はどうなっているのかドキドキです。


シャロムヒュッテでの自然農の田植えの続きです。


自然農の田植えは大変丁寧なため、なかなか進みませんが、

コツコツと植えているとどんどん植えた稲が眼前に揃って顔を出すので、やりがいがあります。


苗代のあった田んぼの隅は、他よりも少し低くなりましたが、田植えができます。


冬草の中に、耕さず田植えをすると、畑に稲を移植しているような仕上がりです。


田んぼには、トノサマガエルが居ました。

トノサマガエルは、水田環境と密接に結びついているため、
宅地開発などにより水田環境そのものが失われ、生息地が減少しています。

それは、指に吸盤がないため、コンクリート護岸された水路では落ちたら這い上がれなくなるからです。

トノサマガエルなど大型の生き物がいる田畑は、貴重な生き物のスポットです。


田植えが終わり、水を入れる前に、刈って敷いた冬草が浮かないように、
みんなで稲の株間を踏んで回りました。


別のシャロムの田んぼです。

こちらは耕した田んぼなので、トロトロです。


うちの合鴨も連れてきたので、一緒に草取り、虫とりをしてもらおうと思います。


耕した田んぼは、土が柔らかく稲の根の生育が耕さない田んぼよりも早く生育できますが、
その分、草の発芽や生育も早く、田植えから稲刈りまで3~5回草取りに入る必要があります。

合鴨は、田んぼの草も虫も食べます。
最初水が澄んでいるうちは、オタマジャクシなど水の中の生き物を食べ、
水が濁ってくると、葉の上に出ているイネミズゾウムシを食べてくれるので、助かります。

イネミズゾウムシは、稲の葉を食べ、その後根に卵を産み、幼虫が根を食べてしまいます。
しかも雌のみで繁殖できるため爆発的に増え、稲の収量が減収してしまうので、被害が大きい虫害になります。


田んぼの中には絶滅を危惧される生き物がたくさんいます。

トキをはじめ田んぼには、田んぼのリズムに合わせて多くの生き物が生活し、生き続けてきました。
ところが、農薬、化学肥料、除草剤、水路のコンクリート化などで生き物が生きられない環境になりました。

写真の左は、タイコウチ(準絶滅危惧)
農薬、営農形態の変化で減少個体数が減少しつつあるが郊外の水田などではまだ見ることができる 。
泥の中に身を隠し、獲物を待ち伏せることが多い初夏に水辺の草上などに産卵します。

写真右は、コオイムシ(絶滅危惧IB類)
雄が卵を背負って保護するかつては水田などに多く見られたが、昭和30年代に大量の農薬散布が始まってから徐々に姿を消していった。水田環境に適応してきたため、農薬、農地整備の影響を受けやすく珍しくなった昆虫。

シャロムの田んぼはもちろん無農薬無化学肥料で、地域としても農薬の空中散布がないため生き物が集まってきます。


合鴨とみんなが触れ合うこと、田植えや草取りをすることで、
肌で、足で耕した田んぼと耕さない田んぼの違いを感じてもらいました。

合鴨もお腹いっぱい食べてお腹がプッくらしていました。


自然農塾は人との交流も魅力の一つです。

今回は、寺田本家の蔵人が立ち寄ってくれ、お酒を造る際に歌う唄を披露してくれました。


午後は、畑で各自の自然農菜園区画のお手入れです。

トマトの芽かきや誘引を伝え、


ナスやピーマンなどは一番果のちぎり方、その後の根を張るための処方を学びました。


各自の菜園では、伸びた草を刈って敷き、誘引や春野菜の収穫を楽しみました。


シャロムの畑でキュウリ支柱のネットの張り方も学びました。

キュウリは、ネットに張ることで、20%多く収穫できるそうです。
台風にも耐えられるようにしっかりネットを張っていきます。
ネット張りにはコツがあるので、みんなで協力しながら張りました。

シャロムでは、自然農をはじめ自然農法、有機農業、炭素循環農法など様々な農法を行っております。

さまざまな農法を見学し、体験し、各農法の特徴を学び、自分の好みや地元の風土に合わせて各地で自然な形で農が広がってくれるといいなーと思います。

来月は、2泊3日で、自然農法センターやうちの田畑の見学会もあります。
楽しみです。


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あずみの自然農塾7月(耕さない田植え-1)

2012-06-19 07:00:15 | あずみの自然農塾(シャロムヒュッテ)
本日、時々


先週末は、シャロムヒュッテでの「あずみの自然農塾」でした。

耕さず、虫も草も敵とせず、持ち込まない持ち出さない「自然農」の田植えでした。

4月にみんなで蒔いた稲の苗代では、3種類の稲が無事育っていました。


苗代(稲の幼稚園)には、蒔いた稲だけでなく草のノビエも生えています。

写真左がノビエ。右がイネです。そっくりです。

見極めのポイントは、節目に「耳」と呼ばれる毛が生えているかどうかです。

ノビエはイネに擬態することで生きのびてきました。

田植えの際に、間違って植えないように注意が必要です。


耕さない田んぼの土を切り出しました。

最上部は、草などの亡骸のがそのままあり、更に上部1cmくらいには、腐食化した亡骸が土になろうとしています。
その下は、田んぼの土に、いろいろな草の根が入りこんでいました。


耕さない田んぼへの田植えは、注意が要ります。

通常の耕した田んぼの場合、トロトロの泥のみなのでそのまま苗を挿しこめば田植えになりますが、

自然農の場合、亡骸の層があり、植える際に穴に草などを一緒に混ぜてしまうと、
草が発酵し、新しい根が傷んでしまうからです。

そこで、今田んぼを覆っている草の亡骸をどかし、土にのこぎり鎌で穴をあけ、2本ずつ丁寧に苗を移植していきます。

田植えというより、畑で野菜を定植するのに似ています。


塾生が一列に並んで、紐を印を頼りに、田植えしていきます。


通常の田植えと異なるので、難しいことと、うまく植えられていないと水を入れた後浮いてしまうので、

1本1本、しっかり植えられているのかチェックしています。
もしうまく植えられていないものは、原因を明らかにして、やり直していきます。

お米という生命は最初はか細いものです。
草の生える耕していない自然農田植えは、とても手間がかかりますが、
丁寧にやっておくことで、後々の生育が活発になり、自然に育ってくれるので欠かせない手間です。


1日目は、田植えは3分の1程度で終え、みんなで夕食をいただき、身体を休めて2日目に備えました。

自然農は生命を育む農的な生き方です。
生命を育む農を通じて、自然との共存を学びことが出来ます。


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我が家のコンパニオンプランツ(夏-ナス科)

2012-06-16 22:17:51 | 自然菜園の技術 応用
本日、ときどき、

今日はシャロムヒュッテでのあずみの自然農塾。
耕さない田んぼに田植えをしました。
明日も続きを行いまとめてブログにアップしますね。


今日はナス科のコンパニオンプランツをご紹介しますね。

写真のように、トマトに間にバジル、定番ですね。

バジルを植えることでトマトの虫害が避けられ、トマトもバジルも美味しくなるから不思議ですね。


トマトとトマトの間に、


ラッカセイを殻ごと種を蒔きました。

ラッカセイとトマトの相性は、出身が近いこともあり畑でもよく育ちます。


ナスの間には、発芽して間もないエダマメがいます。


青ナスの間には、スープセロリもあります。


まだ夜間が寒い日が続くので大きくなっていませんが、

ピーマン類の傍らには、トマト同様バジルを植えています。


トマトの間には、チャイブ(西洋ネギ)やニラなど相性の良いユリ科を植えることで、
連作障害、病気予防にもなります。

ナス科には、ジャガイモ、トマト、ナス、ピーマン、シシトウ、パプリカなど
連作しがちな野菜が多く、単独で植えると連作障害が顕著に出やすいので、コンパニオンプランツと混植することで、
多様性を生み、バランスが崩れにくくなるので助かります。

コンパニオンプランツを活かすことで、畑が多様化し、
食べるものも豊富になります。

育てる楽しみも食べる楽しみも増すのでお奨めです。


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我が家のコンパニオンプランツ(夏-ウリ科)

2012-06-15 19:41:12 | 自然菜園の技術 応用
本日、

今日も暑かったです。明日は1日雨なので、ありがたいお湿りです。
今日までがまんした野菜の根は、明日の雨のご褒美で一層根張りが強くなってくれると思います。


今日は、我が家の菜園のウリ科のコンパニオンプランツをご紹介します。

ウリ科の定番のコンパニオンプランツは、ネギです。
ネギと一緒に育てることで、連作障害やツル割れ病などの予防になります。

写真は、ネギを先に植えた後に種を蒔いたズッキーニです。


カボチャもネギと一緒に植えてあります。

両脇には、エンバク(左)、小麦(右)が生えています。

ムギが脇にあると、アブラムシの天敵などの住処、バンカープランツになり、
病虫害の予防にもなりますし、風よけにもなり、最終的には、敷きワラになり便利です。

また、ムギ類をウリ科と混植すると、うどんこ病の発生も軽減し、
カボチャの葉も小さくなり、実つきがよい姿になるから不思議です。


カボチャの列には、メロンも栽培しています。

メロンの株間にはエダマメを混植し、メロンの生育を助けてくれます。

エンバクを刈って敷き草にしてあるので、雨の跳ね返りも少なく病気の発生が抑えれれます。


カボチャの列の隣りには、スイートコーンとエダマメを交互に栽培しています。

トウモロコシの間を広めに取り、間に極早生のエダマメを混植すると生育もよく、
エダマメとトウモロコシを収穫し、夏のおつまみに最高です。

しかも、隣りにあるカボチャなどが相性の良いトウモロコシの林の中に入ってくるので、
相性の良い者同士を近隣に植えると楽しいですよ。


別のところに栽培しているキュウリも順調です。

ネギと混植したキュウリの両脇には、
ソルゴー(左)とエンバク&クリムソンクローバー(右)が生えていて、
一度甘く刈って草マルチに利用しました。

イネ科の植物は一度刈られても、再度復活してくるので、また敷き草の材料を大量にくれるのでありがたいものです。

前回のアブラナ科のコンパニオンプランツの混植は、
主に、虫害の軽減でしたが、

今回は、複合的に色々な相性の良いものをウリ科に混植し、複合的に効果を狙いながら、
楽しく、たくさんのものが少量多品目採れる植え付けです。

明日から2日間。シャロムヒュッテでのあずみの自然農塾6月
梅雨で雨ですが、田植えなど盛りだくさんなので、楽しみです。




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「無農薬・ずくなし家庭菜園講座」
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メルパルクカルチャー、城山教室(長野市)は、6月6日(水)、
NHKカルチャーは、6月13日(水)です。

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我が家のコンパニオンプランツ(春)

2012-06-14 13:55:03 | 自然菜園の技術 応用
本日、

今日は、最高気温25℃。今月一番の夏日でした。


現在のうちの自然菜園の様子です。

左にキャベツ、真ん中にサニーレタス(赤)、左はハクサイです。

サニーレタスを植えることで、モンシロチョウなどの虫害を軽減することができます。


レタスの他に、

真ん中にモンシロチョウが苦手なソラマメを植えることも効果的です。


アブラムシなどいわゆる野菜を食べる害虫は、なぜか赤色が苦手のようです。

そのため、食べても美味しく、虫が食べない辛みのあるリアスカラシナの両脇に、
カブや春ダイコンが育っています。


赤くなくても、シロザに紛れて生えているシュンギクなども、虫が食べないので無農薬栽培しやすく、
虫にやられやすいアブラナ科の野菜と一緒に植えると、被害が軽減します。

いわゆるコンパニオンプランツ(相性の良い共栄植物)を混植することで、
菜園に多様性がうまれ、害虫による被害が軽減する効果が知られています。

害虫と呼ばれる虫による食害などは、原因があるので生じることです。
本当の原因を改善しない限り、改善はありません。

コンパニオンプランツを混植したからといって病虫害がなくなることはありませんが、
多様性がうまれているので、単独で植えるときよりも軽減し食べる野菜が残ります。

自給菜園にぴったりのコンパニオンプランツの混植。
是非やってみてください。



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