無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

雑穀畑 彩豊かに満開

2015-09-18 04:43:54 | 日々の自然菜園
本日、


昨日は、Azumino自給農スクールの田んぼで、田鯉の回収に行ってきました。

回収に夢中で写真がなく、帰ってきてから水槽にて撮影しました。

今年の田んぼは賑やかで、ネットと糸を張ったにもかかわらず(イノシシ?)獣に乱入されたり、全長88-98cm。翼開張150-170cmもありそうな大型の鳥類アオサギ(コウノトリ目サギ科アオサギ属に分類される鳥類)が来ていたり自然稲作も極まった感じです(苦笑)




7月の放流当初3cmの稚魚の鯉。

50匹放流。


9月の回収後18cmにも育った田鯉。※手の幅が約15㎝です。
田んぼの豊かさを物語っております。

サギの被害にあい5匹無事回収できました。






ついでにスクールの畑も見に行くと、蕎麦の花が満開でした。


いろとりどりの雑穀も綺麗です。


アマランサス


キヌア


モチキビ


タカキビ


エゴマ

当スクールでは、食の自給自足をテーマにしているので、雑穀は外せません。

痩せた畑でも良く実り、食卓を豊かにしてくれます。

今回は、ダイズと混植などをしてダイズも収穫できる畑プランにしてみました。

ちょっと大きな畑を借りたら育てやすい雑穀はお奨めですよ。


コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自然菜園見学会

2015-09-14 08:12:20 | 日々の自然菜園
本日、の予報。


昨日は、自然菜園に切り替えて3年目の田畑の見学会を、自然菜園教室の生徒さん対象にオプションツアーを午前と午後行いました。

カメラの調子が悪く、3枚しか写真がないのですが、「一見は百に如かず」とはよく言ったもので、多くのことを見て感じて学び愛ができたように思います。

残念ながら、私の田畑は、ど田舎にあり、四方田んぼに囲まれているため、農道を占拠してしまいすれ違いができないことや
ほぼ1人で田畑をやっている傍ら、菜園教室や雑誌の連載の取材&執筆などをおこなっているので、見学を受け入れることができません。


そこで、今回のように、年に数回位受け入れる努力をしてみようと、今年お試しで見学会を行ってみました。


私も若い時分、師匠たちの田畑や有機農家さんの田畑に足しげく通って、お手伝いしながら見学させていただきました。

はじめは細かいことまではわかりませんでしたが、それでもいい田畑とそうでない田畑の違いや自分の好みの田畑の状態はわかりました。
理想とする田畑のイメージづくりにとても役立ったと今でも思います。


目を肥やしてから、理想形に向かってイメージをしながら、そのギャップを埋めたり、失敗したのはなぜかと考えて早20年近く経っていました。

お蔭さまで現在は、自分の性格や野菜の個性、そして地域風土に合わせて少しずつ理想に近い形で田畑を営むことができるようになってきております。


今回の見学会は、日頃の感謝と観て感じてほしいことがたくさんあったので、開催しました。



ナスの自家採種している様子を見学してもらっている一枚です。

真黒早生というナスですが、つきあって8年目になります。
樹によって違いますが、1株あたり3~4本のタネ用の採種果がなっています。

ナスが自然に育っている姿を観てもらえてよかったです。
米ぬかを1株一握りほどで上々の育ち加減です。

今年の感じからすると来年からはナスはまったくの無肥料でも良く育つと思えるほどです。
元田んぼを緑肥作物の力で畑にすること1年半。その後野菜を育てて2年目。ようやく本格的な自然菜園になってきた感じです。

人の力ではできない土、野菜や草や土の生き物たちによって耕され、豊かになってきました。


最後にこの畑で、育ったスイカの自家採種をみんなで行いました。
スイカを食べて、タネを採る。

スイカは見た目よりも重く、この大きさで8kg。
自然農法らしい見事な風味でした。

とても楽しい自家採種。
来年も美味しい実がたくさんなってくれたら、みんなでタネ採りを楽しみです。

もうすぐ稲刈り、それまでに、ニンニク・ターサイなどを植えようと思います。


コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

無農薬リンゴを分けていただきました。

2015-09-07 07:43:13 | 日々の自然菜園
本日、ときどきの予報。


お蔭さまで、先日9/1新発売になりました拙著新刊『1㎡からはじめる自然菜園』(学研)も高評価をいただき、感謝です。

菜園教室をはじめて9年目。生徒さんの疑問やご要望と数々の質問から生まれた自然菜園が、
今度は、菜園プランと混植の特集でつづる新しい菜園本です。

堆肥や肥料による土づくりも大切ですが、無農薬で無化学肥料の場合同じような考え方で土づくりするとすごく難しく、足りなくても多くても病虫害に悩まされる傾向があります。
それよりも相性の良い組み合わせを混植し、野菜自身が耕し、野菜を育てながら生き物が住める環境を調え、生き物によって土を豊かにし、次に相性の良いものを植えることの方がシンプルで無難です。

つまり、菜園プランが大切です。


そこで今回は、1㎡から大きな畑まで、持続可能で、どんどん豊かになる組み合わせで繰り返し育てることができ、どんどん良くなるリレープランをご紹介させていただきました。
このプランは、無農薬で、有機資材も低投入で育てることができる自然菜園プランなので、草を刈って敷いて草マルチしながら育てることがコツになります。

このブログのコメント欄から、菜園に関するご質問の他に、本の感想や疑問点、そして今後知りたいことなどご要望ございましたら、どんどんお寄せください。
今後もみなさんの疑問、質問、学びのシェアによって菜園が身近なものになっていってくれたらなーと思います。





8/1にAzumino自給農スクールで行われた自然農法見学会で気になったのが、この1本のリンゴの樹でした。

「つがる」というリンゴの種から育てた樹で、無農薬でたわわに実をつけていました。

このリンゴの実が落ちずに赤くなっているのか、味はどんな感じなのかとてもに気になったので、週末の菜園教室を終えてから再び師匠中川原さんの畑を訪れてみました。






赤く色づいてきているリンゴが落ちずに実っていました。


外見も「つがる」と「フジ」を合わせたような感じでした。

かじってみると採れたてのリンゴらしい詰まったパリパリ感に加え、ジューシーな汁の中に、酸味と風味が豊かでちょっと若かったので、粉っぽさと青リンゴ感がありましたが、皮と実の相性もよく、一気に1つ食べてしまいました。
リンゴの産地長野県で生まれ育ったので、他県の方よりもいろいろなリンゴを食べてきましたが、好みのリンゴでした。

リンゴがあまり好きでないことと、最近のリンゴは甘すぎるだけで1個完食できないほどの単調な甘みと異なり、酸味の風味の良さに、完熟したらさぞ美味しいのだろうと思いました。


帰宅後、元生徒さんでもあり友人でもあるリンゴ農家さんがくれた採れたての「つがる」と食べ比べを一緒にしました。

左が、無農薬のリンゴで、右が友人の落下防止剤を打っていない「つがる」です。

通常の市販の「つがる」は、落下防止剤がほぼ使われております。
というのは、みのると落下してしまい商品価値をなくす「つがる」がなぜ育てられるようになったというと、落下防止剤により落下を防ぐことができるようになったからです。

友人も試しに3本の「つがる」を落下防止剤を打たなかったところ、その3本は多くの落下してしまったそうです。
これは、貴重な落下防止剤を打っていない「つがる」ということになります。

落下防止剤を打つとパリパリ感がなくなり、軟化しやすく、味が落ちやすいのですが、落下した実は市場に出せないので、仕方ないそうです。


手で持った感じが違います。どちらも採ってから24時間以内で、ほぼ同一の標高のリンゴですが、重さが違いました。
無農薬のリンゴの方が、小さいのに比重が重いのか、盛った感じが重く感じ締った感じでした。



落下防止剤なしの「つがる」

無農薬リンゴ

を割って比べてみると、
実生で生まれた無農薬リンゴはまだ若いので、若干青く、無肥料でもあるので、肩が張りお尻がくぼんでおり、タネが充実していました。

それに比べて、「つがる」皮も全体的に真っ赤で実も真っ白で、均一で、タネは未熟で、全体的に丸く調った綺麗な形でした。

今回いただいた貴重な無農薬リンゴは出荷はありません。また「つがる」と「フジ」の交雑種なので、「つがる」より晩生になっているようです。

私も「紅玉」リンゴの実生から3年間苗を育てているので、今回の試食と見学は有意義で、今後の指標になる出会いでした。
実生が一つの品種になるのは何百分の一の確率と伺ったことがあります。

また、奇跡のリンゴでしられる木村さんのように、8年かけて無農薬無肥料で育てられているリンゴもいまだ一般的にはなく、青森でも有機JAS規格の無農薬リンゴ農家も3軒のみと伺っております。

まだまだ未知数な無農薬のリンゴ。
通常長野県では、12回の農薬散布が防除の基本になっており、産地だからこそ、無農薬で育てると病虫害を増やすと、試験栽培も犬猿されるほどで、
減農薬栽培も産地では忌み嫌われる次第です。

それほどに、無農薬の道は遠いかと思われるリンゴの栽培ですが、今回改めて無農薬リンゴの可能性と道筋が見えてきました。

家庭菜園で、無農薬を自給するところからできたらなーと思い、地域と共に歩めたらと思います。
改めてリンゴが好きになりました。
コメント (25)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする