無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

Azumino自給農スクール畑コース7月(在来ソバの種まき)

2012-07-30 06:53:59 | 自然菜園スクール
本日、のちの予報。

残念なお知らせがございます。
実は先日お知らせしました。田鯉が5匹死んでしまいました。
原因は、合鴨と一緒の池に入れたことでした。

鯉だけで池に入れた場合は、この暑さにもかかわらず大事なかったのですが、
そこに合カモを放すと、ちょっと目を離した3時間で酸欠で死んでしまいました。

原因は、狭い池の場合、合鴨の池の水の撹拌などで、えらが詰まり呼吸が出来なかったようです。

もし、合鴨と鯉を一緒の池に放す場合は、酸欠にならぬよう工夫が必要で、
現在は、生存できた2匹の鯉と稚魚は別のケースで飼っております。


昨日は、Azumino自給農スクールの田んぼコース、畑コース共通の講座でした。

元田んぼを如何に畑にするのか、畑を如何に田んぼに戻すのか講義も含めて
今回は、小麦刈りに続き、ソバの種まきを行いました。


在来のソバの種子です。

一升瓶をうまく使用すると種子を長期間保存できますので、
去年収穫したソバの種子を箕にとり出しております。


鍬や三角ホーの使い方はとても重要で、
使い方次第では身体を壊してしまうので、今回は特に三角ホーの使い方のレクチャーを行いながら、


昔ながらの手蒔きの方法と、


友人からお借りした播種機による自給用に拡大する場合の種まきを両方行いました。


各々鍬やホーを使い、または鎮圧するために足で踏みながら、
みんなで種まきしました。

ソバそのものはとても簡単に育つ作物ですが、狭い畑で効率よく自給するにはコツがあります。


今回は、スギナのすごい痩せた山土のような畑を使用したので、
木灰と米ぬかを種まき後補いました。


また、モチアワなど雑穀を植えたりすることで、
元田んぼを借りた場合や、穀物の自給を行う基本を学びました。

その後田んぼの現在の状況を見学し、一緒に大きな木の下でお弁当を食べました。

Azumino自給農スクールは、無農薬家庭菜園から自給できる自然農園まで初めての方かでも、体験しながら学ぶ学校です。

現在失われつつある伝承の農法と最新の自然農法・有機農業の融合させ、2~3年受講することで、
自分に合った農園とのつきあいかた、栽培の方法、収穫のコツ、食べ方を習得します。


◆8月1日(水)無農薬・ずくなし家庭菜園教室
昼間は、長野駅前の「メルパルクNAGANO教室」、夜間は、「城山公民館」で、
昼夜2回にわたり季節の無農薬栽培のコツを学び、日頃の畑の疑問を質疑応答で解消できます。

◆8月4日(土)Azumino自給農スクール (田畑共通コース)
自然農法の田んぼの見学会。午前はスクールの田んぼを見学し、
午後は松本波田町にある(公財)自然農法国際研究開発センターに見学会を行います。


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田鯉の回収

2012-07-28 05:01:05 | 自然菜園スクール
本日、のちの予報。


何を探している写真でしょうか?

昨日、Azumino自給農スクール田んぼコースの田んぼで田鯉の回収をしました。

昔から田んぼに鯉を放して、除草や虫とりを鯉にしてもらういわゆる田鯉農法。
実際にやるのは初めてでしたが、合鴨と相性も良いみたいで、今後さらに研究してみたいと思います。


合鴨のいる田んぼに鯉を放していたのですが、現在落水(中干し)中なので、
鯉が水不足で酸欠で死んでしまう前に、回収しました。


若い頃、父に教わった鯉の手づかみの方法を思い出しながら、素手で鯉を6匹捕まえました。


田んぼには1㎏前後の鯉を7匹放していましたが、今回回収できたのは6匹でした。

あと1匹がどこにもいないので、明日再度探してみたいと思います。
あと一匹どこへいったのでしょう?


意外なものも採れました。

鯉の稚魚です。7月に入って放した本場佐久の養殖の鯉。
田んぼに放してから1カ月も経っていないのに、群れで泳いでいました。

今日は、ほとんど逃げられてしまい5匹だけ魚とり網で捕れました。


家の脇に、衣装ケースにホテイアオイという水草を浮かべ、


5匹の鯉の稚魚を飼うことにしました。

稚魚は、合鴨や鯉(成魚)に食べられてしまうので、別飼いになります。


生け捕った鯉(成魚)は、合鴨小屋の前に池を作りそこに放しました。


いきなり連れてこられたので、隠れたつもりでも背びれが出ているのですぐに見つかってしまいます。

中干し後、合鴨は穂が出るまで田んぼに放ちますが、田鯉は今後田んぼに入れず秋の収穫が終わるまでこの池で飼われます。

稲刈り後は、昨日紹介したコシヒカリの田んぼを冬水田んぼにして冬の間水を張るので、そちらに移動します。
今年は合鴨+田鯉でという新しいコンビで田んぼが出来、稚魚というおめでたい授かりものもありました。

生命は増えるという特性をもっています。
生命あふれる田んぼで、お米も美味しく育ってくれるよう、のこり2カ月水管理したいと思います。


◆7月29日(日)Azumino自給農スクール (田畑共通コース)
コムギを収穫した元田んぼで、今度は在来のソバの種まきをします。

◆8月1日(水)無農薬・ずくなし家庭菜園教室
昼間は、長野駅前の「メルパルクNAGANO教室」、夜間は、「城山公民館」で、
昼夜2回にわたり季節の無農薬栽培のコツを学び、日頃の畑の疑問を質疑応答で解消できます。

◆8月4日(土)Azumino自給農スクール (田畑共通コース)
自然農法の田んぼの見学会。午前はスクールの田んぼを見学し、
午後は松本波田町にある(公財)自然農法国際研究開発センターに見学会を行います。






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田んぼ落水中(軽い中干し)

2012-07-27 06:46:12 | 日々の自然菜園
本日、

30℃を越える真夏日が続きます。
見てくださっている方も熱中症などお身体ご自愛ください。

超がつくほどの農繁期なので、身体を万全に休ませて回復させてからといいたいところですが、
本調子でない身体を酷使しております。

ブログの更新がままならず申し訳ございません。



梅雨が明け、「戻り梅雨」なる長雨で一度潤いましたが、
現在の田んぼでは赤とんぼの幼虫(ヤゴ)の羽化もほとんど終わり、
オタマジャクシもほとんどカエルになり生命育む田んぼの役割も果たし、


中央に写っている水カマキリには申し訳ないのですが、


最後の手取り除草で、落水しようと思います。

写真の田んぼは、コシヒカリなどを中心に5畝(500㎡)ほど自給用に育てています。

田んぼの生き物が巣立ち、梅雨が終わった頃を見計らって落水することで、
中干しされたイネの根は、水根から畑根に生え換わりを促します。


コシヒカリの根元にはあちこちに、大きく育ったコナギ、オモダカなどが生えています。

中干し以降は、稲の根は新たに生えることがなくなってきますので、
田んぼに足を入れられるのはこれが最後になります。


このコシヒカリの5畝の田んぼは、これで4度目の草取りです。

手取り除草以前の3回の内、最初の2回は以前ご紹介したチェーン除草と出張合鴨。
3回目は、株元を除草できる手押し除草機で草が生えにくい管理をしてきました。

田んぼの除草で一番肝要なのは、「初期の草を抑えて、稲を充分に育て、稲に草を抑えてもらうこと」です。

今回最後の除草、手取り除草では、押え切れなかった株元の水生の草を、手で取って回りました。

5畝の田んぼの手取り除草は、早朝の涼しい時間帯に1~2時間ほど2日間入り、1人で合計3時間で終わりました。

この田んぼを始めた頃は、ノヒエ(草)すごく夫婦2人で8月に入っても草取りに追われていましたが、
今では、1人で難なく草取りを終える事が出来るようになりました。


コシヒカリの田んぼのすぐ上に、4畝の一周り小さい田んぼがあります。

こちらは、3年間の冬水田んぼの成果も出て、3回の除草で終わり、手取り除草に入らずに草を抑えることができました。
現在こちらも、軽い中干し中です。


うちに来て3年目のハッピーヒル。

最初の年は、暖地である愛媛育ちの晩生品種で育ちも悪く諦めようかと思いましたが、
福岡翁が育成したことと、だんだん暑くなってきてる安曇野で育つ品種に育成しようと選抜を重ねてきました。

今年は、耕さない通称「不耕起」の区画に植えています。
もともと耕さない自然農法品種なので、ハッピーヒルにとっては最適だと思ったからです。

うちでは、9種類の稲を育てていますが、それぞれに魅力があり、稲から教わることも多くなかなかやめられそうもありません。

身体が本調子でないので、稲の草取りが楽になったのは嬉しい限りで、
今後もイネの生育を見ながら、水管理でイネの畑根の力を引き出し、収穫10日前まで水を張っていこうと思います。



◆7月29日(日)Azumino自給農スクール (田畑共通コース)
コムギを収穫した元田んぼで、今度は在来のソバの種まきをします。

◆8月1日(水)無農薬・ずくなし家庭菜園教室
昼間は、長野駅前の「メルパルクNAGANO教室」、夜間は、「城山公民館」で、
昼夜2回にわたり季節の無農薬栽培のコツを学び、日頃の畑の疑問を質疑応答で解消できます。

◆8月4日(土)Azumino自給農スクール (田畑共通コース)
自然農法の田んぼの見学会。午前はスクールの田んぼを見学し、
午後は松本波田町にある(公財)自然農法国際研究開発センターに見学会を行います。
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自然農法センターの見学会

2012-07-21 07:03:00 | 出張菜園教室
本日、時々

連日超がつくほどの農繁期で、ブログなどが更新できず申し訳ないです。
この時期は、小麦刈りと梅雨の草マルチの仕上げなど8月に入る前の過密スケジュール(AM5,6:00~PM7、8:00)でほぼ田畑に居ます。


先日、16日(祝)海の日に、(公財)自然農法国際研究開発センター(以下、自農センターと略)しますの育種課の中川原敏雄さんと一緒に、

「Azumino自給農スクール」と「あずみの自然農塾」合同見学会を開催しました。


中川原敏雄さんは、『自家採種入門』生命力の強いタネを育てる(農文協)の著者でもあり、
私の自家採種の師匠の一人です。

以前は、大手種苗メーカーにいた経験から、
自然農法に適したタネを育てることで、自然農法に合った種子の研究と生産を手掛けはじめ、
育種課の課長として自農センターの「自然農法の種子」をリードしてきました。

現在は、あとで紹介する「自然生え」による育種や肥料農薬に依存しない自然に野菜を育てる方法を一層研究している第一人者です。


有料配布されている「自然農法の種子」を研究、生産している圃場です。

この圃場の特徴は、1m幅の平畝が3本順番にならんでいることです。

左:キュウリ畝
右:緑肥作物草生帯
中央:ムギ跡地にササゲ畝

そして、
更に右:緑肥作物草生帯
一番右:トマト畝

となっています。


写真は、中央のムギ跡地にササゲ畝です。

耕さないため、小麦の刈った後の切り株の中央に、ササゲが芽を出しております。

その両脇には、緑肥作物であるオーチャードグラスを主体に芝生のような草生帯が1m幅あります。


この草生帯の草を定期的に刈って野菜に敷くことで、草の中で育ちやすい野菜を育種しております。

刈る道具は、鎌や長鎌で、手仕事ですることで、身体を鍛えながら、楽しく菜園をできることが中川原さんのこだわりであり、健康の秘訣です。


よく研がれた鎌を腰をひねらず、刈るフォームは、
ゴルフのスイングにも似て機械よりもスマートで、静かでした。


刈っていると、キジの卵を発見しました。

キジは、警戒心の高い野生の鳥で、農薬化学肥料、そして機械を使う畑では見ないものです。

その卵が野菜の傍らに産んで育てているところを見ると、
この圃場が如何に自然の中で営まれているかわかります。


刈って敷かれた草によって、野菜に根元は乾燥や草を防止できるだけでなく、
ミミズなどが集まってくることで、


日中の暑い日差しの中の見学にも関わらす、しっとりとしていて野菜の根を育んでくれています。


土の表面には、フトミミズでしょうか、
ミミズの糞土が蓄積され、耕していない畑がミミズによって作られている様が見学できました。


これはナスの自然生え育種です。

完熟したナスの実を秋口畑に並べておき、腐ってきたら土をかけ春に自然に生えてきたナスの姿です。

自然生えを3~4年繰り返し自家採種していくことで、その畑に合った品種ができるそうですから、人智を超えて、自然が選んだタネの自然力には驚かされます。


圃場では、トマトやキュウリを主に観察するポイントを教わりました。

同じように見えても、トマトやキュウリの品種によって、その圃場の自然環境に合っているもの、
病気に弱いもの強いもの、美味しい実をつけるものなど実際に並べて育てることで、
その違いが一目瞭然になります。


見学会の後半では、室内でのスライドを使った復習をしました。


自然農法を行う際、大切なことは、根をイメージして育てること、そして生命力が強いタネを育てながら行うこと。

それらを野菜の一生を通じて観察し、栽培に活かすポイントを学びました。

改めて学ぶことで、私自身も深く学べましたし、
5年前にお世話になった頃、初心を思い出しながら、
現在に生かされていることに感謝の気持ちでいっぱいになりました。

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キャベツの2回目の収穫にむけて(1度で2度美味しい話)

2012-07-15 06:10:23 | エコ菜園プランター
本日、の予報。

本日は2日目のあずみの自然農塾です。
鶏や合鴨、この時期田んぼの水管理などあるので、昨日夜中に私はシャロムに宿泊せずにいったん帰宅しています。
シャロムと近いのは助かります。



4月に、レタスと混植したキャベツプランターも


6月に入り無事巻き、売っているキャベツかと見間違うぐらい見事に収穫にいたり、

キャベツステーキや、サラダで美味しくいただきました。


収穫後のキャベツをそのままにしておくと、


切り口から小さなキャベツが3~4個生えてきます。

実は、キャベツは多年草植物です。
そのため、軸に貯めた栄養で、再生し、また小さなキャベツが生えてきます。


そのうちの大きな1個を残しすべてかき取ると、
栄養が残した1つに集中するため、残りの1つが大きく育ち、またもう1回キャベツが収穫できます。


今回は土が限られたプランターなので、表面に完熟堆肥を敷きつめ有機物マルチをたっぷりしました。

1回目のキャベツほどは大きくなりませんが、一回り小さめのミニキャベツが収穫できる予定です。

耕さない畑や、プランターでは、多年草植物を何回も再生させ長いこと楽しむことができます。

それでは、シャロムに行ってきまーす。
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田んぼの除草クライマックス(あれ?1羽アヒルが混じっている?)

2012-07-12 05:51:23 | 日々の自然菜園
本日、

暑中お見舞い申し上げます。日中暑いので、熱中症などに気をつけてくださいね。

農繁期ということもあり、なかなかアップできず申し訳ございませんでした。

ここのところ重なる出張や、忙しかったこともあり6月までの疲れも出たようで、
朝起きれず、涼しいこともあり夜中までの野良仕事、そして死んだように寝る日々、
あまり人にはお奨めできません、、、

貯まってしまったメールなど今日中になんとかしなければ、、、申し訳ございません。


Azumino自給農スクールの田んぼの稲も大きくなりました。

あれ?1羽完全に見た目真っ白いアヒルが、、、
合鴨は、マガモとアヒルの混血なので、先祖還りか?交配ミス?
同じ生命ですし、よく働いてくれるのでマイッカ。


合鴨たちも産毛から大人の羽毛に生え換わってきました。

最近は目に着く田んぼの生き物を食べつくした感があり、
朝夕の小屋でのご飯(古いモミ米)をがっつく日々。食べ盛りです。


田んぼの脇の畦豆(ダイズ)丹波系黒豆も大きくなりました。
エダマメが楽しみです。


こちらのプランベートの田んぼでは最終除草。

ちなみに写真はコシヒカリです。


農具を使った除草の最終道具は、

稲の株間を除草してくれるプロペラ付き除草機。
今年入手した、古くて新しい頼れる存在です。


プロペラには、コナギなどの根っこがびっしりからみつき、ゴシゴシやるだけでかなりきれいに取れます。


この田んぼには、合鴨は常時いないので、生き物がたくさんいます。

写真は、ドロムシ


泥の中には、幼虫が隠れていて稲の葉を真っ白くしてしまういわゆる害虫もいます。

ドロムシは、通常農薬を使い防除に努めますが、
箒や手で簡単に払え、水の中で溺れてしまうので、簡単に対処できます。


生えているわずかな大型に育ってしまった草は、後日
有機農業最終技「テデトール」(手で取る)で、9畝の田んぼ2~3時間で除草を終えます。

この程度なら後から生えてくる草は適度に残しても稲が大きくなってしまっていので大きく育たず無除草で行けます。



合鴨のいない田んぼでは、赤とんぼの羽化が最盛期で、あちこちで脱皮したヤゴがイネの株元に抜け殻があります。

合鴨除草の最大の欠点は、生き物の多様性が少なくなり単調になってしまうことです。

すべての田んぼに向いているというよりも、合鴨向きの田んぼがあり、上手に適度に付き合うことが大切なようです。

今週末は、あずみの自然農塾があります。

今日は雨ですが、貯まっている野良仕事、草マルチを行います。
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ツケナの自家採種(コマツナ類)

2012-07-03 22:34:33 | 自家採種
本日、のち

今日は雨が降る前の午前中、友人たちの援農の御蔭で、種採り用のトマトの雨よけトンネルの設置ができました。
通常のトマト栽培には、雨よけをせずに育てているのですが、自家採種するためには、多少の施設があった方が無難です。
年々、新たな虫の動きが出ているので、毎年工夫しながら安定して無農薬で自家採種する方法を試しております。


新戒青菜です。
(公)自然農法国際研究開発センターの有料配布のコマツナ類の一種で、うちの定番葉もの野菜です。

コマツナは、ツケナ類(ノザワナ、チンゲンサイなど、アブラナ科の非結球葉菜の総称)の一種で、江戸時代初期に現在の東京都江戸川区小松川付近で、ククタチナ(茎立ち)を品種改良して栽培され始めたといわれています。

将軍吉宗の鷹狩りの際に献上され、そのときに地名から「小松菜」の名がつけられた、といわれています。

今は、従来の小松菜に、ターサイなどいろいろな野菜が交配された野菜がコマツナとしてして出回っているのが現状です。

うちでは、無農薬無肥料で育てやすく、美味しいので、新戒青菜が春秋に育てています。


今年は、越冬したコマツナに写真のように寒冷紗(ネット)をかけて、自家採種しました。

ツケナ類は、蜂などの虫媒によって、花粉が他家受粉されので、他のアブラナ科のツケナ類があると簡単に交雑してしまい、
そのまま自家採種すると異なる野菜になっていってしまうので、
ネットなどで隔離して他のツケナ類の野菜の花粉が運ばれないように工夫します。


越冬し、塔だってくると、


ネットの中で花が咲き、


2カ月もすると半分以上枯れてくるので、


枯れてきた鞘を根元で刈りとり、


大きなタライなどで受け、


直射日光が緩和される状態で、乾燥させると、


鞘の中に、種子が結ばれ、自家採種できます。

ネットで囲む(隔離する)ことを除けば、さほど難しくない自家採種です。

今では、タマネギ以外の野菜は、ほぼ自家採種できるようになりました。
タネから育て、タネを採り、また栽培すると、無農薬栽培がしやすくなるような気がします。

きっと自分の菜園で、育ったタネが、環境を学習し、自分の菜園にぴったりのタネになってくれるからだと思います。

自家採種は、楽しいです。

明日は、長野市に出張し、2つのずくなし家庭菜園教室です。




『土から学ぶ~永続可能な自然菜園講座・春夏秋冬~種まきから種とりまで』(全4回)夏・第2回・7月6(金)7(土)8(日)日@森の家
講義・夏野菜の栽培Q&Aと秋野菜の栽培について
実習・夏野菜の手入れ(春蒔き小麦の8月収穫)、草マルチ、ニンジンの種まき、ダイズの土寄せ、調理・間引き野菜サラダ作り 

単発でも参加できます。


Azumino自給農スクール
育苗コース、田畑コース、畑コース、田んぼコースを選べます。

「無農薬・ずくなし家庭菜園講座」
カルチャーセンターをはじめ3つの講座。
メルパルクカルチャー、城山教室(長野市)は、7月4日(水)、
NHKカルチャーは、7月11日(水)です。

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合鴨の出張(まさかの野性カモと合同除草!?)

2012-07-01 07:38:12 | 日々の自然菜園
本日、

梅雨なのに、10日間位は雨が降っていませんでした。
今日は久々のなので、野菜も私も大喜びです。


合鴨を入れていないプライベート田んぼにイネミズゾウムシなど稲の葉を食害されていたので、

ここ何回か、軽トラの助手席に洗面器のヘルメットをかけてAzumino自給農スクールの田んぼから車で数分の田んぼへ移動しました。


田んぼに着くと、一気に田んぼの中へ飛び込み、
澄んだ田んぼの水の状態をいいことに、濁る前にオタマジャクシを追いかけて行きました。


田んぼの畦(あぜ)では、


今年も連作5年目に突入したサトイモとショウガのコンパニオンプランツの定植も無事終わりたっぷりの草マルチで覆っています。


合鴨たちは、日に日に大きくなり、泳ぎもとても早くなりました。

小さい来たばかりの時は、いつまでも虫などに興味津津で、田んぼの中にいたのに、

この頃は、食べる速度も速くなったのか、興味がなくなったのか、
よく陸に上がり、毛づくろいや日向ぼっこが大好きになりました。

トンビはタカがいる田んぼなので、陸に上がったカモは標的にされやすいのでこっちはドキドキです。


この田んぼは、3年前から冬の間水を張っておく、いわゆる「冬水田んぼ」で、
今では生える草も変わりました。

写真の不耕起の区画の稲(ハッピーヒル)も順調に大きくなってきました。

そのかいもあってか、最近では朝や昼時に野性のカルガモのつがいがやってきて、
勝手にカモ除草していってくれます。

しかし、カルガモの食性は主に、水田の草に限られ、
イネミズゾウムシなどは減らなかったので、合鴨の出張の出番になりました。


今回初めて、野生のカルガモと合鴨がご対面するファーストコンタクトになり、
どんな反応を示すかドキドキしていましたが、


お互い何のコンタクトもなく、スーとすれ違ってしまいました。

カルガモは飛ぶこともできる野性のカモで潜ることもできます。

合鴨は、カモとアヒルの交雑種で、余り飛べません。

食べ方も、食性も同じカモなのに違って、鶏とウコッケイのように一見すると同じでもかなり違うようです。

今まで飛来したことのない田んぼに、今年から突然野性のカモが来たのも、
周りの環境の変化や、冬水田んぼの効果かもしれません。

毎年同じようにやっていても、自然は毎年違います。
非常に面白いです。



『土から学ぶ~永続可能な自然菜園講座・春夏秋冬~種まきから種とりまで』(全4回)夏・第2回・7月6(金)7(土)8(日)日@森の家
講義・夏野菜の栽培Q&Aと秋野菜の栽培について
実習・夏野菜の手入れ(春蒔き小麦の8月収穫)、草マルチ、ニンジンの種まき、ダイズの土寄せ、調理・間引き野菜サラダ作り 

単発でも参加できます。


Azumino自給農スクール
育苗コース、田畑コース、畑コース、田んぼコースを選べます。

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カルチャーセンターをはじめ3つの講座。
メルパルクカルチャー、城山教室(長野市)は、7月4日(水)、
NHKカルチャーは、7月11日(水)です。

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