無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

ナタネの越冬

2008-11-29 13:11:20 | 自家採種
本日

研修生が旅立つのもまじか。
寂しいし、彼の今後も楽しみな気持ちでいっぱいだ。

今年春はじめて菜種油を1kg自給してみて油の自給の身近さを感じた。

今年種が1kgしか採れなかったのには畑が原因だった。

ナタネは本来痩せた土地でも育ち、かえって土を肥やす働きゆえに、田んぼの裏作などで活躍してきた。

いただいた菜種の種子は、うちの元田んぼには合わなかった。

つまり、肥えたところで育っていたためか、より暖かな場所で育っていたためか、
去年の生育状態では、採種できる状況ではなかった。

よく「自家採種って大変じゃないですか?買った方が安いし、しっかりしている」って聞かれる。


しかし、現実は、予想と違う。
特に無農薬で低肥料で風味豊かに健康に育てる場合。
買ってきた種ではうまく育たないことが多い。


それはどうも、かってきた種の多くは、
農薬に肥料で管理され、同じ状況を作ってあげないとうまく育たない。

しかし、自家採種した種子は、

一年目過酷な状況で育ったものから良かったものを自家採種する。
そうすると、数年で、以前過酷であった農地でも平気な顔をして育つ。


そこで、1年目は自家採種に専念して見る場合が多い。

今年の菜種も採り逃したものをトラクターで鋤き込んだところ、
自然に生え、写真のように育ってくれた。

来年の春、塔だつ前に株間を空けてのびのび育つようにしてあげようと思う。

とういのは、今寒い時期にあまり間引いてしまうと寒かろうと思う。

来年は、きれいな菜の花畑になると楽しみである。
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麦踏み&そば殻撒き

2008-11-28 18:15:11 | 日々の自然菜園
本日

昨日のブログが操作ミスでアップされていませんでした。ごめんなさい。

さて、今日は連日続いているハウスの整理整頓でした。
だいたい終わって、来年の育苗まで正月用の野菜のために使えるようになってきました。ほ~~

先日、そば粉が製粉所からあがってきて生蕎麦も100食分機械打ちしていただきました。いつもお世話になっている方々にお歳暮のつもりでお配りし、今年の蕎麦を味わいました。

蕎麦は3立てといって、挽き立て、打ちたて、茹でたてが美味しい条件のようですが、今年の機械打ちは、賞味期限が切れてから(打ってから6日目)が風味が一番美味しかったです。不思議でした。今度なぜか、製粉所の方に聞いてみようと思います。

さて、蕎麦を打ったあとに残るのがそば殻。
そば殻の枕に入っているあれです。

うちでは、蕎麦が採れたところの跡地に、
小麦を栽培しているので、小麦の麦踏みがてら、土に戻します。

痩せて、霧が立つほどの寒暖の差が大きい畑で採れる蕎麦が美味しく、
来年も美味しい蕎麦を食べたい一心で、小麦を育てています。

毎年、わずかですが、蕎麦を自給できる喜びはたまりません。
今年は、去年よりももっとうちで蕎麦打ちをしようと思います。
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田んぼの準備(苗代準備)

2008-11-26 21:25:50 | 自然菜園の技術 基本
本日

昨日は、最後の田んぼの準備をした。

田んぼは、2枚ある。
1枚は、5畝位で、今年からはじめた田んぼ。
2枚目は、今年大豆を育て、来年から田んぼにする予定。

どちらも借りたばかりの田んぼなので、
従来の耕して、代をかく有機自然農法式で今年はお米を育ててみた。

田んぼによって、
地力・土質・水管理・家からの距離・大家さんなどいろいろ条件が異なる。

自然農法や自然農で田んぼをやる場合、
一番大切なので、近所との人間関係。そしてあいさつ・世間話だ。

いきなり、「耕さない」・「草を生やす」、「うんちくだけを述べる」はなるべく避けたい。


まずは、信用を得るためにも、あいさつ回りに始まり、従来の方法とあまり変わらない方法で移行期間を設けた方が、末永くお付き合いが出来る。

今年は、一枚を耕して有機農業で育てたのもそのためだ。
それと、一年通してやってみて田んぼのでこぼこや近所との人間関係などを築きながら田んぼの特性をつかんで、お米にとって一番育ちやすい環境を見つけることが大切。

今年は耕し、代をかき、尺角(30×30cm)植えをした。そして、米糠&ボカシを3度、表面施肥した。

結果、初期の生育不足と中盤の除草が出来ず、地力を余らせてしまった結果になった。

お米にとっては、初期の根張りを助け、除草をもっとしっかりしてほしかったといったところだ。

そこで来年のために、田んぼの4分の1を耕さず藁を撒き、4分の3を無施肥で秋起こしした。

そして2枚目の3畝の大豆跡地田んぼでは、周りだけ耕し、一部苗代&里芋畑にした。

苗も、ミノル式プラグ苗と畑苗代(自然農タイプ)にし、一番この田んぼにとって良い苗を育てようと自然する予定だ。

【自然農タイプの苗代準備・初年度版】
0)大豆(小麦)を植えつける。
1)地上の草を刈り、種を含む表土を両側に退かす。
2)低めの畝を田んぼ内に立てる。板や鍬で平らにし、鎮圧する。
3)地表に米糠を補う。(土が隠れる程度の米糠を撒く)
4)藁を丁寧にマルチする。
5)藁マルチが飛ばないように棒などで重石をする。【写真参照】


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一足早い雪化粧

2008-11-26 21:00:05 | 日々の自然菜園
本日

おととい雪が一晩中降って、昨日は写真の通り真っ白でした。

昨日は、雪がまだあり一日、ズッキーニやトマトなどの自家採種でした。

雪が降る前に、『自然栽培やさいギフト』の野菜も収穫・発送できたのが何よりです。

薪ストーブの炎がとても暖かく、
出来た農舎に早く薪を確保・保存しなくちゃと気ばかりあせります。

保存食の加工も佳境に入り、
我が家のベランダなどは、干し柿・干し芋・切干大根などが並び、
ストーブの周りは、ズッキーニなどの自家採種子が所狭しと干されています。

いよいよ冬です。
一年の締めくくりと、今後どうしたいのかを修整しながら来年の予定を決め時期です。

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自家製キムチ教室&研修生の送別会

2008-11-24 15:42:00 | 出張菜園教室
本日

昨日は、恒例のキムチ教室が無事開催できました。

今年で3年目になります。

今年は、白菜・ニンジン・ネギ以外にもニンニクやショウガなど自給野菜をふんだんに使い、年々買う材料が減ってきているのが嬉しいです。

菜園教室の会員さんに、キムチ作り20年の名人がいます。
彼の指導のお蔭で、カクテキとキムチを自家製できるのは本当にありがたいことです。

作りおわってから、今年の新蕎麦の試食会&チゲ鍋をほおばり、今年の菜園教室が無事終わったことでほっとしました。

帰宅後、うちの研修生のための送別会に16人もの有志が集まり、
自給した小麦や野菜、そして地酒で宴会でした。

研修生のお蔭で、鶏小屋・ハウス・資材倉庫など出来ただけでなく、
いろいろ教わることや、楽しかった思い出も出来、本当に感謝してます。

自給するための農業は、一人でやるのも楽しいですが、
地域や仲間と繋がる瞬間も楽しく、
感謝感激の一日でした。
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三度目の挑戦!!(玉葱自家採種)

2008-11-22 19:31:48 | 自家採種
本日

ブログの更新途中でした。ごめんなさい。

昨晩は徹夜でニンニク2kg皮むきしていました。

というのも、今日菜園教室『あづみの自給農スクール』のイベントで、キムチ作りの準備だったからです。

「金郷」という中国でも香り高い品種を一生懸命一人で剥きながら、キムチにして美味しく食べたいと思いました。

さて、ブログのタイトルの三度目の挑戦は、
玉葱の自家採種です。

ここ2年連続失敗しています。

一年目は、畑の移動のため。
二年目は、越冬できず枯れてしまったためです。

反省を踏まえて、今年こそは玉葱の種を自家採種できるように、いろいろ聞いて回りました。

【玉葱の自家採種のポイント】
1)自分の残したい玉葱の品種をまず育てる。
2)1年後、中でも良かった中位の玉葱を10月上旬に浅く仮植えする。
3)玉葱から根っこが発根してきたら、土を寄せて埋める。
4)越冬できるように、稲藁や不織布で防寒する。
5)翌年、他の品種と交雑しないように、隔離する。

といった感じです。うまくかはわかりませんが、2)3)が重要です。

無農薬・無肥料栽培できる美味しい保存性高い品種を育成できたら本望です。
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西村和雄先生の有機農業特別講座

2008-11-21 23:57:58 | 自然菜園の技術 基本
本日ときどき

寒い日が続きます。

研修生のお蔭で、無事薪小屋兼農機具ハウスが建ちました。
また、鶏小屋のプレイルームの拡張工事やハウスの年末大掃除など着実に終わってきています。研修生様さまです。

先日、研修生を連れ立って、母校(財)自然農法国際研究開発センターに行ってきました。

08年度の本科研修生のための西村和雄先生の特別講座『有機農業の定義』を聴講するためでした。

西村和雄先生は、三十年以上前から無農薬・有機農業の研究実践家で、最近京都大学フィールド科学教育センター講師を辞し、現在有機農業技術会議代表を勤められて積極的に活動しておられます。

彼の著書『スローでたのしい有機農業コツの科学』http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%81%A7%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%97%E3%81%84%E6%9C%89%E6%A9%9F%E8%BE%B2%E6%A5%AD%E3%82%B3%E3%83%84%E3%81%AE%E7%A7%91%E5%AD%A6-%E8%A5%BF%E6%9D%91-%E5%92%8C%E9%9B%84/dp/4822804909/ref=sr_1_3?ie=UTF8&s=books&qid=1227280142&sr=1-3は痛快で目から鱗ものです。

以前何回か彼の出るセミナーで勉強さえていただき、今年自分の畑を見ていただいて以来、師事しています。

単なる研究だけでなく、彼のすごさは、実際に自分が食べるために育て、あくなき探究心で世界35カ国以上も有機農業を指導している経験です。

今回は、『有機農業の定義』という前代未聞の内容で、有機農業の本質と、有機農業の分類、そして農業の楽しさを教えていただきました。

有機農業は、単に化学肥料の代替でなく、また有機質肥料の依存でもなく、身の回りにある環境全てを見方につける、自律的持続可能な農業にこそ本質があると教えていただきました。

つまり、有機質肥料などに依存するのではなく、低投入で、低栄養でも自律できる育種や、混植・間作・コンパニオンプランツなどによる複合型の持続可能な農業こそが今後の有機農業である。と力説されていました。

僕も研修生も大変励みになり、良い刺激となり
一層この道を学ぼうと思いました。
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茄子の自家採種(博多長ナス)

2008-11-20 23:58:36 | 自家採種
本日

昨日の初雪に引き続き雪が舞う一日でした。

すっごく寒いので、午前中は買い物に行くことにしました。

現在、研修生と薪小屋兼農機具倉庫をハウス資材で建設中で、部品や今月末に行く公魚釣りの準備のための買い物でした。

だいたい薪小屋&農機具小屋は完成し、明日以降真冬に備えて、薪割りや、農機具の整理整頓を始めようと思います。

昨日から茄子の自家採種もはじめたので注意点とポイントを紹介します。

【茄子の自家採種】
茄子の自家採種は、茄子の種の充実のためにかなりの日数樹につけておくことが最大のポイントになります。
1)茄子の収穫量が多く、病気に強く、茄子の味がよく、茄子の形状も良い樹を選ぶ。(3株以上の樹を選ぶのが最適)
2)60日以上樹に実をつけて置く。(うちでは8月10日に着いた実から選日、10月10日以降に収獲)
3)収穫後、更に1ヶ月位日のあたる温かい場所で追熟させる。
4)茄子の皮に切れ目を入れて、茄子を二つに裂く。
5)中のワタから種子だけ採る。
6)水でよく洗い、沈んだものだけを選ぶ。
7)風通しの良い、雨のあたらないところで1週間以上乾燥させる。
8)乾燥後、封筒に入れて冷蔵庫で保存。(3年くらい持つ)

明日は、西村和雄先生の特別講座『有機農業の定義』について書こうと思います。
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マクロビオティック料理教室&ナスの自家採種

2008-11-18 19:29:39 | 日々の自然菜園
本日

今日は、家内の代理でアサヒカルチャーセンターでのマクロビオティック料理教室(応用編)に急きょ行って来ました。

10年ぶりのマクロ(玄米菜食)の勉強会。陰陽五行の「腎臓」の説明。そして腎機能を高める料理。

懐かしかったし、ためになりました。

帰宅後、研修生の友人たちが集まっていたのでついついお茶の時間が長くなり、楽しい一時を満喫しました。

その後、鶏を小屋に戻した後、
自家用の在来種のナス「博多長ナス」の自家採種を行いました。

自家採種することで、
1)エコロジー…種を買わない。
2)オリジナル品種の育成
3)無農薬農業か簡単にできるようになります。今日も充実していました。


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野菜の種芋保存法(越冬編)

2008-11-17 22:17:52 | 自然菜園の技術 応用
本日

朝から暖かく、大いに助かりました。

今日は昨日のシャロムの仕事明けなので、ゆっくりズムで野良仕事をしました。

●ナスの自家採種(大口終了)
●去年の漬物樽の掃除
●種芋の選抜・保存(サツマイモ・里芋・ショウガ・ヤーコン)
●正月用の葉もの野菜のハウス種蒔き
●はと麦の収獲
●大野芋の収獲&来年の準備
などです。

研修生がいてくれるお蔭で、3倍くらい早く仕事が片付き、明日から薪小屋作りに入れそうです。

今日のメインの野良仕事に、種芋の越冬保存がありました。

秋に収獲した野菜のうち、来年の種芋になる親株や来年食べるものをハウス内に穴を掘って埋めておきます。

今日埋めたものは「里芋」「サツマイモ」「ヤーコン」「ショウガ」があります。

【保存方法のポイントと方法】

保存させる種芋は、形や収量など次世代に託したい形質のものを選びます。そして、特に種芋にするものは、無肥料で育ったものが適します。

収獲してから、サツマイモはよく乾燥させておきます。ヤーコンやショウガ、里芋は、収獲してから今日まで、倉庫や土の中に仮埋めておきました。

そして、一定の温度・湿度(凍らない状態)を保ち、野菜が発根しないように逆さに埋めます。

1)雨のたまらない温かい場所(今回はハウス内)に深さ50cm以上穴を掘ります。
2)一番下に、3cmくらい籾殻を敷き、その上に藁を束で並べます。
3)土を藁の上に少しかけて、野菜を並べます。(写真参照)
4)ヤーコンや里芋は、掘った形状の逆さに並べます。
5)真ん中か、上部に藁束を差し込みます。野菜の呼吸が出来るように、地上まで出しておきます。
6)野菜に土を被せ、麻袋で覆います。
7)その後土を地下30cmほどまでかけます。
8)籾殻・藁束の順で、たっぷり覆います。(大体元の地面の高さまで)
9)藁の上から土を被せ、5)の藁がちょっとでているところまで、地上20cmくらい土を盛ります。
10)ハウス以外の方は、9)の上から更に麻布・藁・ビニール・古絨毯などいずれかを被せ、雨が入り込まないように工夫します。

来年の4月頃まで暖かくなるまで、そのままにします。
トマトやナスなどの育苗が落ち着き、西瓜やメロンの鉢上げ頃に掘り出して、ポットや仮植えなどし、苗(芽だし)にかかります。

野菜の苗は最初は購入しますが、余裕があれば自作してみると一層愛着が湧きます。

来年は、久々にサツマイモの苗採り(苗作り)や、ショウガ・里芋・ヤーコンを育苗しようと思います。

それに、うまくいったら、4月ごろ里芋やサツマイモが食べることもできます。

夢膨らむ越冬技術。まずは失敗を恐れずにやってみましょう。

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