★チャーミーさんへ
良い質問ありがとうございます。
最近、あることに気づきました。
コメント欄に書くにはもったいない内容なので、今日のブログに書かせていただきます。
去年と何を変えたら、タマネギがよく育つようになったか。
実は2つの事を行いました。
1)耕した。
2)自家採種した。
これをすれば絶対に上手く育つということではありません。
大切なのは、方法ではなく耕したことや自家採種したことや、肥料の量はなく、それ以前の話です。
「根」をしっかり張るように育てたことだと思います。
いくら肥料があっても、それを活かせなかったら無駄だと思います。
根が張っていなければ、吸うことも活かすこともできないと思います。
うちの場合、寒冷地で標高750mという高地なので、秋が短く8月が過ぎるとあっという間に冬になります。
そこで、以前は不耕起栽培でタマネギを育てていたのですが、タマネギの苗を植えてから急に寒くなった場合は、タマネギの巻きが甘く、締まったタマネギが上手く育ってくれませんでした。
観察していると、不耕起栽培は、大器晩成型に育つ傾向があります。
初期は、生長がゆるやかで、地上部が大きくなりません。
その間、固く、他の根がぎっしり詰まった土に「根を張る」ことで精一杯でのようです。
根を張る間は、耕した畑に比べ生長が悪いように見えますが、実は、根性を鍛えているわけです。
安曇野では、不耕起栽培では急に冷え込むと十分に根を張れずに冬に突入してしまいます。
秋の間にどれくらいしっかり根を深く張ったかでタマネギの生育は左右すると思います。
そして、春になると秋に張った根から養分や水分を吸いながら玉を肥大させていると思います。
ですから、秋にどれくらい根をしっかり張れたかが大切になってきます。
うちの場合ですと、秋が短いので耕しました。そうすることで、短い秋のうちにしっかり根が張れたと思います。
そして、自家採種したタマネギの肥大がよかった点からも、市販の農薬化学肥料で育っただろうタマネギの種子よりは、去年安曇野の私の畑を経験した親からゆずりうけた遺伝子の自家採種種子の玉ねぎの方が適していたのかもしれません。
うちで大切にしているタマネギの根をしっかり這わせる共通のポイントは、
1)採りたての元気な苗をうえること。
2)秋が短い場合は、耕すこと。
3)耕した畑で植えた後は、しっかり踏み根を活着させやすくすること。
4)油粕と米ぬかを植えたらすぐに撒き、ワラでマルチすること。
を大切にしています。
温かい地方でしたら、不耕起でも行けると思いますが、通常の定植時期よりも早めに定植したらいいと思います。
不耕起は、初期の根張りに時間がかかると思うからです。
★めえさんへ
うちもタマネギを無肥料で育てていた時期があります。
地力があって、ナスなど夏野菜がうまく育つ場所で、夏野菜の跡地では、タマネギの生育がいい感じです。
うちでも大豆やエダマメを植えて豊かになった土壌に、肥沃な大地でしか育たない野菜を植えるようにしております。
タマネギや長ネギを無肥料で育てて良かったのは、夏野菜を無肥料で育つように、草マルチをたっぷりした夏野菜の跡地でした。
肥えた場所があまりない時は、夏野菜&草マルチで土を豊かにした跡地で育てるとネギ類が上手くいく傾向があります。
もしよかったら参考にしてみてください。
無肥料に固執しない場合は、↑のアドバイスが活きると思いますし、米ぬかと油粕を混ぜたもを植えた土の上に撒いておくと一層効果的ですよ。