無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

自然菜園5年目(ハウスの換気)

2017-03-31 03:30:13 | 日々の自然菜園
本日、


昨日は、最高気温15℃を超えるポカポカの春の陽気でした。

役所に書類を出しに行くので12時にハウスに行くと、すでに25℃を超えそうだったので、ハウスの裾もまくり上げ、全開にしました。

春は太陽よりも風が寒さをもたらすので、風には要注意ですが、昨日は風が気持ちよく感じたほど暑かったですね。




トンネル内の気温も45℃を超えたので、振り切れると壊れる原因になるので温度計をはずしました。(夕方戻しました)

昨日一日中には苗を置かずトンネルは開けずにおいたので、きっと60℃以上になっていたので、
1日ですがちょっとは太陽消毒完了と地温を確保できたかと思います。

昨日の冷床と温床の温度差は、温度計の狂いでした。
全く同じ精度の温度計は意外になく、2℃前後の狂いは仕方ないのですが、今回調べてみると8℃以上の狂いがありました。

今日新たな狂っていない最高最低温度計を購入してこようと思います。

温度計そのものもちゃんと複数もっていて比較して狂ってないか調べることが大切だと思いました。




お出かけの際は、留守を嫁さんにハウス管理を頼み、ハウス内の苗には、不織布をかけて行きます。

苗は1時間位高温による極度の乾燥や、風による低温・乾燥で致命傷や死んでしまうこともしばしばあります。

そんな時役立つのが不織布です。


今年植える予定の梅の苗木です。

まだ蕾なので、春野菜の種まきや定植にはまだ早いですが、越冬できる野菜などはそろそろ移植できそうです。

自分の畑に生物暦になる植物があると、自然の息吹が感じやすくとても便利です。


玄関内には、お米の芽出し中です。水温を10℃にキープでき、常にチェックでき、水を変えたり、お湯を足したり移動も楽なので便利な場所です。

今日で自然菜園スクール『自然稲作・発酵コース』で浸水してから7日目。

今のところ、8~12℃以内で平均10℃をキープできているので安心です。


春は春一番など風が強いので、弱いときにクン炭をたくさん焼いておきます。

このクン炭は一昨日焼いたレアクン炭(育苗用)で、今日フルってから袋に入れて保存します。

焼いた翌日だと再加熱して火事になりやすいので、2日間はしっかり鎮火を確認してから回収します。



自然菜園5年目のキッチン&シードガーデンです。

去年からポツポツ出てきたハコベやオオイヌフグリなどステージ3の草たち。
今年は、かなり立派に育つようになってきたので、去年まで残っていた((開墾当初はスギナとドクダミ)スギナはあまり見えなくなってきました。




越冬キャベツ(春キャベツ)もいい感じです。

この時期に(寒冷地の長野では5月末位までお菜は収穫できない)収穫フレッシュな野菜を食べることができるのは幸せです。


ニンニクも順調に越冬でき大きくなってきました。

ハコベはまだ蕾で花は咲いておりません。




不織布の下はどうでしょうか?

菜園の端にあるトウモロコシ・カボチャの連作畝では、裏作として寒さに強いターサイやミブナを育てています。

次のトウモロコシを早く育てたいのもありますが、ここだけ不織布をしてあるので、不織布のお蔭で、一足早い菜の花が食べごろです。
ハコベも満開で、1~2週間早い春が来ているようです。

不織布は、冬の間は、鹿対策になり、越冬野菜にとっては毛布になり、そして春先は風による寒さよけになるので、1枚あると便利な自給菜園グッツです。

今日は、昨日の外まわりが順調だったので、今日は一日野良仕事と雑誌の連載の校正もできそうです。

田舎暮らしだと、急な用事がたくさんあります。

「薪いるか?」と薪の切り出し運搬に声がかかったり、「モミガラいるか?」
「今度は田んぼの溝を掃除する日が決まった」、「電柵で予算が足りなかったから280円徴収に今度来るな」
もしくは、急なお客さんで、軽く1時間は過ぎてしまうものです。

買い物や役所、ガソリンスタンドもコンビニも車で20分以上往復すれば1時間は最低かかります。

けどその不便さがなぜかとても気持ちがいいものです。

買い物は、本当に欲しいものか、検討でき、薪やモミガラは要らない人からするとゴミだけれど薪ストーブや風呂、鶏や育苗田畑を拡大するには宝物なので、タイミング次第で無料でもらえます。

また、たまの外出はドライブになり、町の活気や街路樹で季節の移ろいを知り、気分転換になります。

福岡正信さんが「便利さとは、不便を作り出し、それを一見解決させているように見えるだけ」とおっしゃっていたのが耳を離れません。

本当の豊かさと便利さはあまり関係ないようです。

今年もあっという間に3月が終わりますが、いよいよ4月春本番といった感じです。



2017年の自然菜園スクールの募集中~ホームページ
来年は、新しい自給稲作コースの増設、自然菜園実践コースのバージョンアップなどお楽しみに~。
自然菜園スクール安曇野校の3月は、菜園プランと緑肥mix蒔きになります。


自然菜園スクールも10年目。
10年間、生徒さんからの率直なアンケートなどのご意見を反映させてきたこともあり、2017年は受け取りやすい教室になったのではと思っております。

菜園教室では、教えきれない移住、田舎暮らし、自分らしい自給生活のノウハウと実体験を学べる
「自給自足ライフスクール」は、1泊2日なので、人数は限られてきますが、その分濃厚な時間を過ごせるスペシャルワークショップ。
半農半Xをテーマに、自給農を極め、自分の才能を開花させるのがテーマです。
今年は、薪のある生活を充実させるために、薪小屋作りやチェーンソーの使い方、ロケットストーブも作ってみようと思います。お楽しみに~

「自然菜園スクール」では、遠方からもより来やすい通いやすいように、土曜日開催の教室も充実させました。
土曜日であれば、安曇野校で開催する「自然菜園入門コース」「自然菜園実践コース」への参加に、前泊も後泊も安曇野地球宿さんですれば通いやすく、
長野校「自然育苗タネ採りコース」「自然菜園見学コース」「自然稲作・発酵コース」にもご参加いただ来やすくなったかと思います。




2017年土内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

来月は、いつもの第1水曜日に、城山公民館 18:30~21:25

4月からも第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。お楽しみに~

新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~春編~」
4/5(水)―  春の土づくり(畝立て、クラツキ、緑肥mix)
5/3(水)―  夏野菜で土づくり、夏野菜の植え付け(支柱&誘引、混植)、
春野菜の間引き、収穫
6/7(水)―  初夏の土づくり①(マメ科で応援、ボカシづくり)春野菜の自家採種   
※自然苗販売会(18:00~18:25駐車場にて)
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温床&冷床の室温チェック

2017-03-30 10:03:00 | 日々の自然菜園
本日、

今日、日中15℃なりそうぽかぽか天気です。

今日は、もっぱら今日は事務と外回りをしている間、昨日完成したばかりの温床&冷床の室温チェックをする予定です。
春は役所周りや薪集めなど、方々も回わる必要もあり、忙しいものです。






とはいっても、去年採種したピーマンとナスをポケット育苗(芽出し&発芽試験)もやり始めました。

※ちなみに、よく勘違いされるのですが、発芽試験以外では、ポケット育苗のお奨めは、ナス、ピーマンが4日前後。
スイカ、メロンが3日前後で、芽(根)が1mmちょっと出たらすぐに温かい土に播種できるようにしておきます。

つまり、高温で発芽しないトマト、キュウリなどはポケット育苗しません。
低温でも発芽できるマクワウリなどは、へたにポケットで発芽させると徒長し、軟弱になるので、発芽試験のみでポケット育苗しております。




縁側では、4歳の息子と一緒にミニトマトをつぶしてそのまま播いた実生のミニトマトが発芽してきました。



ハウス室内の気温は10時で20℃前後になるように換気しました。

本日の最低気温はハウス内で、3℃。最高気温は33℃にまでなったようです。
いなくても記録される最高最低温度計はとても重宝します。




エンドウ

キャベツ・レタスたちにとって最適温度に合わせています。







温床・冷床はビニールトンネルで密閉したままにして、今日はどれくらいまで温度が上がるか変化チェックです。

また50℃以上になれば、必然的に太陽消毒にもなるので、今日はあえて何も並べず、
ハウス内外の、トンネル内外の室温チェックと明日から種まきするのでトンネル内を暖めておきたいと思っております。

トンネルの開け閉めの時間が現状何時位になるのか目安ができるからという意味もあります。


温床内

冷床内

最高最低温度計を設置。元々の誤差が2℃位温度差がありますが、

以外にも冷床の方が室温が高いようです。

実際に計ってみないとわからないものです。

今までタマネギなどそ冬の間から育てていたので、地温の蓄積が大きかったのではと思っております。
また、今年の温床の方がハウスの入口に近いので、ドアをあげていたこともあり、室温がまだ上がっていない、温床の地温も20℃位なので、

総合すると、温床の方がまだ蓄熱できておらず、冷床の方が、温まりやすく冷めにくいようになっているようです。
まだ初日なので、ここ数日で、温床にも蓄熱が働き、冷床は安定しているので早めにトンネルを空ける必要がありそうです。

ポケットの育苗の種まきのナス・ピーマンは、4/2の自然菜園スクール『自然育苗タネ採りコース』で予定しております。

発芽までに、ポットの土を温めておきたいですね。

いよいよ育苗がはじまりました。
来週末には、お米の育苗もはじまります~。



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来年は、新しい自給稲作コースの増設、自然菜園実践コースのバージョンアップなどお楽しみに~。
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自然菜園スクールも10年目。
10年間、生徒さんからの率直なアンケートなどのご意見を反映させてきたこともあり、2017年は受け取りやすい教室になったのではと思っております。

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「自給自足ライフスクール」は、1泊2日なので、人数は限られてきますが、その分濃厚な時間を過ごせるスペシャルワークショップ。
半農半Xをテーマに、自給農を極め、自分の才能を開花させるのがテーマです。
今年は、薪のある生活を充実させるために、薪小屋作りやチェーンソーの使い方、ロケットストーブも作ってみようと思います。お楽しみに~

「自然菜園スクール」では、遠方からもより来やすい通いやすいように、土曜日開催の教室も充実させました。
土曜日であれば、安曇野校で開催する「自然菜園入門コース」「自然菜園実践コース」への参加に、前泊も後泊も安曇野地球宿さんですれば通いやすく、
長野校「自然育苗タネ採りコース」「自然菜園見学コース」「自然稲作・発酵コース」にもご参加いただ来やすくなったかと思います。




2017年土内容充実で、
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来月は、いつもの第1水曜日に、城山公民館 18:30~21:25

4月からも第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。お楽しみに~

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4/5(水)―  春の土づくり(畝立て、クラツキ、緑肥mix)
5/3(水)―  夏野菜で土づくり、夏野菜の植え付け(支柱&誘引、混植)、
春野菜の間引き、収穫
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※自然苗販売会(18:00~18:25駐車場にて)
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踏み込み温床づくり(2)ついに完成!(今度はカエルが冬眠から目覚めた)

2017-03-29 18:24:34 | 自然菜園の技術 応用
本日、

いよいよハウスの大掃除と改良、そして踏み込み温床を完成させるべく、早朝から野良仕事しました。






ハウス内の元温床のタマネギは、駄目元でこんなに大きくなってから移植してみようと思って実験してみました。





元温床から自然に生えてきたのが、ハコベ、ナズナなどのステージ3の草たち。


もったいないので、抜き取って鶏たちにあげたら、大好評!




タマネギを移植させ、除草が終わると、元温床で動くもの発見。

2匹のカエルが越冬から目を覚まし逃げて行きました。



除草が終わったら、目見当で平らにならした後、






目の細かい無肥料の土を加え、平らにします。




2日前に焼いた、臭いの強いクン炭を重ね、今度は水平計でしっかりとレベル(水平)をとって仕上げます。




最後に、防草シートを敷き、木酢液を散布した後、ネズミ対策に、念をいれて逃避剤を四隅に設置。

中身は、ネズミが嫌うミントの臭いがついたゼオライトです。

こうして、元温床は、今年の冷床に早変わり。

アーチを50㎝間隔で設置して、いよいよビニールで被覆するところまできました。



うちでは、温床と冷床が隣り合わせで、交互に作っています。

つまり、温床⇒翌年冷床になり⇒翌年育苗土になります。

温床には、外側がとても冷えやすいので、ペットボトルに墨汁を垂らして、昼間暖めて、湯たんぽに工夫しています。





暗くなってきました。

ピンと張って、両脇をΦ19で留めて


冷気が入らないように、両脇を押さえ、


最後に、木酢液をビニールにもかけて完成です。

寒冷地なので、夜の温度を10℃以下にしない工夫で、温床も冷床もつなげて一度に管理しております。

明日から、本格的な春夏の育苗がスタートです。
温床の地温が現在20℃キープなので、今晩のトンネルでどれくらい保温できるか楽しみです。

明日からは、温床内の温度、冷床内の温度を観察し、ピーマン、ナス、ハーブ、トマトの順番で種まきです。
明日から毎日育苗ハウス中心の生活です。




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今年は、薪のある生活を充実させるために、薪小屋作りやチェーンソーの使い方、ロケットストーブも作ってみようと思います。お楽しみに~

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土曜日であれば、安曇野校で開催する「自然菜園入門コース」「自然菜園実践コース」への参加に、前泊も後泊も安曇野地球宿さんですれば通いやすく、
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踏み込み温床づくり(1)ハウス内最強のガードマン(カマキリ)自然羽化

2017-03-28 19:41:37 | 自然菜園の技術 応用
本日、の予報。






踏み込み温床づくりの続きです。

橋本式踏み込み温床なので、地下に土を掘るところから始まります。


ハウスの外側は、寒いので、堆肥を多めに入れたいので、45㎝。

ハウスの内側は、暖かいので、堆肥を少なめに浅く35㎝ほど掘ります。

これ以上掘ると、元田んぼなので、水位が高く、水が出てくるので、これ以上掘れません。
掘れない分は、25cmの板を渡し、深いところで、60cmになるようにします。

寒冷地で3月末~6月上旬(5月末まで霜が降りるので)までの3カ月の育苗なので、この深さです。
温暖地であれば、2月~5月上旬までの育苗だと、40㎝前後と浅くても、大丈夫です。




ワラを敷く前に、木酢液とクン炭(くず炭)を薄く撒いてネズミ対策をしてから、モミガラを数センチ敷いて保温、空気層を作って、

ワラを敷き詰めます。
ワラを逆さに敷きつめることで、保温と通気を兼ねることができます。




それから、4回に分けて、外で数日(60℃位まで)予備発酵させた堆肥を踏み込みます。

その際に、発酵しているところと、発酵していないところが良く混ざるようにし、乾いた所には水分を補っておきます。


焼きたてのクン炭がネズミ対策になるので、外で焼いておきます。


木枠も完成し、発酵し始めた堆肥で深さ60~30㎝の踏み込みが完成です。

ネズミ対策に薄めた唐辛子入りの木酢液を撒いて、




踏み込みの堆肥がだいたい水平かチェックします。

この後、土とクン炭で水平になるようにするのですが、この時点で、ある程度水平かどうか確認しておくと後々楽になります。




ネズミ対策で、木酢液とクン炭だけでは、1カ月以上の長期間ネズミ対策は無理なので、
ネズミ逃避グッツや今年は、去年収穫したクズの唐辛子を




ネズミの入りやすい四隅に並べてみました。

育苗中にネズミが入ってからの対策は、困難なので、入らないように工夫しておくことが大切です。





土を1cm位薄く敷きつめます。

うちの畑は元田んぼなので、土が塊になってしまいますので、本当はふるった山土がいいのですが、今回は、水稲用の無肥料培土を使用しました。
ちなみに、20ℓの土3袋分です。

これは、踏む込み温床が岩盤浴のように、地温として役立つだけでなく、いずれこの踏み込み温床でネギ類を育てたり、育苗土になる時に役立ちます。





クン炭を全面に敷きつめ、水平に鎮圧し、ほぼ完成です。

クン炭はネズミ対策もありますが、水平にし、遠赤外線効果で保温したり、最後に育苗土になる時にも役立ちます。





最後に、防草シートをピンと張って、地温計を挿したらほぼ完成です。

地温計は、2か所以上に刺してみて、発酵ムラによる地温差がないかチェックになります。
ここまで2日間ですでに20℃近くなので、まずまずです。

これで3日後位に最高温度20~35℃が3カ月以上続くようであればOKです。
通常の温床よりも、低温ですが、長期間安定していた方が、育苗した野菜の根が良く育ちます。

あとは、ハウス全体の掃除と、今年は、ハウス内の防草シートの強化(河原なので、ヨシやカヤ類など強烈な草が防草シートを破ってきたので)。

それが終わったら、この踏み込み温床に、ビニールトンネルをして、完成です。
温床が地温が上昇し安定してきたら、ピーマンから育苗がはじまります。


昨日ハウス内の大掃除をしていると、棚の生命の変化に気づきました。




大カマキリの羽化です。

蟷螂生(かまきりしょうず)といって、二十四節気『芒種(ぼうしゅ)』の初候『螳螂生』があり、本来6月上旬なのですが、
ハウス内の温度が上がったためか、ワラワラとカマキリが生まれ、一回目の脱皮を経て歩いているではありませんか?

ハウス内では、畑の支柱などに産み付けられたカマキリの卵を置いておくのですが、これは去年ハウス内で産んだカマキリの卵のようです。

ハウス内では、育苗中に、苗に来る虫をカマキリたちが食べてくれます。

今年は自然発生のカマキリとは驚きました!
ハウスといえども、自然の営みが重なっていたのですね。

これから、夏の野菜を育てる温床もカマキリが生まれる位なので、随分ハウス内の地温も確保され、夜間も暖かくなったのでしょうか。
これからのカマキリたちの活躍に期待ですね。

まだまだ寒いのと、カマキリの幼虫の天敵、クモやスズメなどもいるハウスなので、今年も大きくなって代を重ねてほしいなと思いました。

掃除などが終わって、温床が完成したらまたアップします。

過去のこのブログの「踏み込み温床」記事はこちら


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自然菜園スクール『自然育苗タネ採りコース②』クン炭・春野菜種まき編

2017-03-28 07:09:27 | 自然菜園スクール
本日、の予報。

本日2本目のブログ。自然菜園スクール『自然育苗タネ採りコース』の続き、


育苗土や踏み込み温床に欠かせないのがクン炭です。つまり、お米の籾の炭です。

お米の籾は、ケイ素というガラス質が主成分のため、とても固くそのままでは分解されにくく、しかも多少くず米が混ざっているのでそのまま使うと鳥や獣の害を招きます。

そこで、クン炭焼き煙突なる道具をつかって、鉄板越しに籾を焼いてクン炭を作ってから、使用すると鳥獣害もなく、炭にすることで、微生物も活性化され、根張りを良くし、焼きたての臭いは山火事を連想させ、ネズミ逃避させるのに有効です。

日本ならではの自然菜園では、何かと使うので、一度学んでおくと、重宝します。

溝を掘ってから焼くのが自然菜園流といったところでしょうか?

また、焼き加減も通常の黒いクン炭(ミディアム)の他に、レア(きつね色の籾も混ぜる)、ウェルダン(灰)もあり、用途によって使い分けます。


風が強くない日で、近所迷惑にならず、消防法に違反しないように、
また火災にならないように、周囲を前もって水でぬらしておき、水も用意しておくことが大切です。

今回は、育苗コースなので、育苗で最も使うレア(きつね色の籾も混ぜる)に挑戦しました。






ほぼ8割がた焼けてきたところに、2杯適度の生の籾を加えて、煙突つきのまま混ぜて、黄色い生の籾が、キツネ色になったら、煙突をはずして


余熱でよく混ぜて、


水(20ℓ以上)を加えてしっかり消火させて完成です。

水が下に浸み出る位たっぷりかけないと、次の日に灰になって失敗してしまいます。


レアクン炭は、pHを高くしないのがコツなので、灰にならない内に、生の籾を加え、しっかり黒く焼けたクン炭にきつね色の籾が1割位混ざる程度に仕上げると最高です。

というのは、以前クン炭に失敗し、生焼けの部分が残ってしまったのですが、そのまま育苗土に混ぜて使ってみたところ、
きつね色の籾に根が食いこんでいた経験からも、炭だけでなく、かといって生でないクン炭を育苗土に使用しております。


前回の復習で、市販の培養土に、クン炭などを加え、市販の土に生き物を入れて養分を多少薄めてあげます。




今回は、レタスとキャベツなので、セルトレーを使って種まきです。

セルトレーも畑の土と同じ湿度、同じ固さに仕上げます。




レタスとキャベツでは、種の大きさも厚みも違います。

その種や野菜の個性に合わせて種まきしていきます。

自然育苗は、自然に育てると共に、定植してから自立して草と共に育っていくことができるそんな苗になるように、三つ子の魂百までもではないですが、発芽~定植までに野菜の本気スイッチが入るようにお世話していくので、最初の種まきがとても肝心です。

このコースでは、一年を通じて、種まきからタネ採りまで一緒に学び、野菜を知ること、寄り添うことをテーマに行っております。



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自然菜園スクールも10年目。
10年間、生徒さんからの率直なアンケートなどのご意見を反映させてきたこともあり、2017年は受け取りやすい教室になったのではと思っております。

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「自給自足ライフスクール」は、1泊2日なので、人数は限られてきますが、その分濃厚な時間を過ごせるスペシャルワークショップ。
半農半Xをテーマに、自給農を極め、自分の才能を開花させるのがテーマです。
今年は、薪のある生活を充実させるために、薪小屋作りやチェーンソーの使い方、ロケットストーブも作ってみようと思います。お楽しみに~

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土曜日であれば、安曇野校で開催する「自然菜園入門コース」「自然菜園実践コース」への参加に、前泊も後泊も安曇野地球宿さんですれば通いやすく、
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春野菜の間引き、収穫
6/7(水)―  初夏の土づくり①(マメ科で応援、ボカシづくり)春野菜の自家採種   
※自然苗販売会(18:00~18:25駐車場にて)
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自然菜園スクール『自然育苗タネ採りコース②』踏み込み温床編

2017-03-28 05:59:04 | 自然菜園スクール
本日、

寒い日が続きます、先週自然菜園スクール『自然育苗タネ採りコース』では、踏み込み温床をみんなで踏み込んだり、クン炭を焼いたり、春野菜を蒔いたりしました。




去年「冷床」(加温しない育苗の場所)だったところを今年は穴を掘り、「踏み込み温床」を作りました。

奥のスペースは、去年穴を掘り温床にしていたところで、冬の間タマネギとホウレンソウを育てており、
冬の間ホウレンソウは食べ終わったので、現在タマネギが大きくなってきております。

今年は、この元「温床」スペースが「冷床」になります。




うちでは、橋本力男先生に教わった橋本式「踏み込み温床」を元に、少し改良して冷床と温床を交互に使い、途中ネギ類を育て、温床の土を育苗土熟成させます。

温床を地下に埋めることで、岩盤浴のような地熱を利用した根が良く育つ育苗になります。

※通常のワラで囲む一般的な踏み込み温床は、発酵の途中で温度が下がりやすく、切り返しが必要です。
※この穴は、友人と一緒にせっせと穴掘りしました。縁農してくださった方ありがとうございます。



手前は、ワラを敷き終ったところですが、ワラを敷く前に、木酢液を薄めたものを撒き、


クン炭を焼いたときにできるくず炭を撒き、そしてクン炭を撒いてから


保温性と水はけ、空気の層のために、モミガラを数センチ敷き、その上にワラを敷き詰めていきます。







前回の教室で、予備発酵させておいた温床の材料(2日目で40℃達成し、1週間経って60℃キープしておいたもの)を60℃になった時点で、
発酵しているところと発酵していないところを混ぜたり、水を足して水分調整しながら一輪車に入れて


ハウス内のワラを敷きつめた穴に運び、


まずは、一番底辺の角や隅を徹底的に踏み込み、空間ができないように踏んでから、


3回に分けてよく踏み込みます。

※講座のため、足で固さや弾力、水分量を感じてもらいながら多少多めの人数で踏みました。


こんな感じになります。

発酵臭(臭くはない)が漂いながらの力仕事。


今回の講座では、タイムアウトだったので、クン炭を撒いてから




防草シートを敷き、乾燥防止・保温、ネズミ対策をしてから、
木酢液を薄めたものも撒いて、さらにネズミ対策をしていったん終了しました。

温床を作っている途中や育苗中に、ネズミに入られたら、踏み込み温床ではなく、ネズミの温床になってしまうから、入らせない工夫がとても大切です。






最初にも書きましたが、温床にした後、冬の間タマネギなどを育てることで、温床の材料は、どんどん土に近くなっていきます。

今年、元温床に防草シートを敷いて冷床にした後、もう一年今度は冬に根深ネギを育て、温床の土をネギや、微生物やミミズの力を借りて育苗土に仕上げていきます。

踏み込み温床は、材料集め、発酵技術、管理などがとても大変ですので、発酵させて温床にした後ネギを2毛作させて、楽々育苗土にする方法を研究中です。

※通常の踏み込み温床の土は、未熟だったり、そのままでは、発根障害、発芽障害、病虫害が出やすいので育苗土にならないので、
2年間雨ざらしにしたり、1年間再発酵させ熟成させる必要があります。

まだまだ、研究は続きますが、近いうちに踏み込み温床と育苗土を同時に造ってみたくなるような自給の仕組みを完成させて発表したいと思っております。

その後のつづきの踏み込み温床の完成まではおってブログでご紹介させていただきます。お楽しみに~

踏み込み温床、菜園の無料のご質問は、ブログのコメント欄から受付中です。



2017年の自然菜園スクールの募集中~ホームページ
来年は、新しい自給稲作コースの増設、自然菜園実践コースのバージョンアップなどお楽しみに~。
自然菜園スクール安曇野校の3月は、菜園プランと緑肥mix蒔きになります。


自然菜園スクールも10年目。
10年間、生徒さんからの率直なアンケートなどのご意見を反映させてきたこともあり、2017年は受け取りやすい教室になったのではと思っております。

菜園教室では、教えきれない移住、田舎暮らし、自分らしい自給生活のノウハウと実体験を学べる
「自給自足ライフスクール」は、1泊2日なので、人数は限られてきますが、その分濃厚な時間を過ごせるスペシャルワークショップ。
半農半Xをテーマに、自給農を極め、自分の才能を開花させるのがテーマです。
今年は、薪のある生活を充実させるために、薪小屋作りやチェーンソーの使い方、ロケットストーブも作ってみようと思います。お楽しみに~

「自然菜園スクール」では、遠方からもより来やすい通いやすいように、土曜日開催の教室も充実させました。
土曜日であれば、安曇野校で開催する「自然菜園入門コース」「自然菜園実践コース」への参加に、前泊も後泊も安曇野地球宿さんですれば通いやすく、
長野校「自然育苗タネ採りコース」「自然菜園見学コース」「自然稲作・発酵コース」にもご参加いただ来やすくなったかと思います。




2017年土内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

来月は、いつもの第1水曜日に、城山公民館 18:30~21:25

4月からも第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。お楽しみに~

新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~春編~」
4/5(水)―  春の土づくり(畝立て、クラツキ、緑肥mix)
5/3(水)―  夏野菜で土づくり、夏野菜の植え付け(支柱&誘引、混植)、
春野菜の間引き、収穫
6/7(水)―  初夏の土づくり①(マメ科で応援、ボカシづくり)春野菜の自家採種   
※自然苗販売会(18:00~18:25駐車場にて)
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自然菜園スクール『自然稲作・発酵コース』3月

2017-03-26 06:58:08 | 自然菜園スクール
本日、のちの予報。


昨日は、自然菜園スクール『自然稲作・発酵コース』が開校しました。

初回なので、ガイダンスと自己紹介を行ってから、


まず、自然稲作では、「地域風土」×「品種」×「稲作(栽培)スタイル」によって真ん中を射抜くように行うことが、
最も自然に稲が育つ方法になってくるキモの話や、後半予定している稲の芽出し、育苗の目標とその方法を座学で勉強しました。


その後田畑の見学会を通じて、
元農薬・化学肥料で行っていた畑をどのようなステップで無農薬栽培に切り替えたのか見学していただきました。

畑でも、元農薬・化学肥料をベースで長年育てていた土は、生き物に乏しく、疲弊しているので、
いわゆる病んで入退院を繰り返し、薬(農薬)と点滴(化学肥料)で行っていたので、1年目から不耕起・自然菜園は、いきなりフルマラソン(無肥料・不耕起)に出場するようなものです。


そこで、

ステップ1)【リハビリ】
土壌分析を行い、過不足を調整した後、ライムギが育たないほどにひどかったので、自然堆肥とクン炭を鋤き込んでからまずは緑肥を数種類育て、

ステップ2)【基礎トレ―ニング】
米ぬかと緑肥を鋤き込んでから、畝立てし、緑肥mixを播き育て、

ステップ3)【ウォーキング~ランニング】
1~3年の間、虫害を真正面から受け止め、天敵を増やし、4年目からとても美味しく病虫害に負けない野菜が育つ畑になった経緯を説明し観てもらいました。


畑でも、いわゆる慣行栽培(農薬・化学肥料栽培)で、無農薬に切り替えるのに3年はかかることを学んでいただき、
田んぼも現状から無農薬栽培に切り替えるには、現状から向かう先(一番栽培したい方法)にどれくらいかかるのか、どのようにそこに行くためにステップを考えることが大切です。




この田んぼは、

1)土壌分析&大豆栽培からはじめ
2)無投入で耕して栽培しはじめ、米ぬか除草で微生物などを増やし
3)田んぼの周辺の畦草、ワラ、モミガラ、米ぬかなどで造った完熟堆肥を2年目から徐々に秋に投入し

去年、10アール(=1反)当たり、11俵を超え、食味も99~100をキープでき、草も一昨年ヒエ2本。去年コナギ3株のみに抑えることができました。

自給稲作の場合、田んぼは狭いに限ります。
①収量が多くなる【エッジ効果】
②手が生き届く【除草が簡単】
③水管理や畦草なども楽
なので、楽しみで美味しいお米が育つ上に、地域の信頼も獲得できるので、お奨めです。





この田んぼは、来年から果樹園と鶏小屋になるようです。

現在、元田んぼを如何に畑に転換するのかを、実施中です。
ライムギ(春播き)とエンバク(田んぼ転換用品種)が発芽してきました。





ハウスに移動してのお米の消毒、選別、芽出しを実際に観てみます。

消毒といっても、無農薬の「温湯(おんとう)消毒」です。

お鍋に65~70℃位にしておき、

乾いたお米の種籾を投入し、きっかり60℃で10分(ウルチの場合)を計って、種モミ全体が均一に、消毒されるようにします。


途中、ヤカンの熱湯をお米に当たらないように投入し、60℃をキープします。

※65℃以上ですと加熱しすぎで発芽率が下がるので、ご注意ください。


きっかり10分経ったら、10℃位の冷水でしっかり冷やして、種モミの荒熱をしっかり取っておくことも重要です。


「塩水選」です。



18ℓに4.8㎏の塩を溶かすと、1.14の比重の重い塩水ができます。
フレッシュな生卵が横に浮きます。




そこに、「温湯消毒』して冷やした種モミを水を良く切って投入すると、

水では、浮かなかった種モミが、比重が重くなると、こんなに浮いてきます。


浮いたものはザルで受けて取り除き、


残ったものだけをしっかり水を何回か代えて、塩分を洗い流し、




その後8~12℃で10日間(積算100℃)で、発芽直前の状態をむかえます。
毎日水を変えて、最後の日には、食酢2.5%のぬるま湯(25~32℃)で芽出し(鳩胸状態)を行います。




最後は、ニンジンとバナナのオーガニックケーキを食べながら、質疑応答でした。

コムギが収穫できるようになると、うどんやパンだけでなく、醤油、そしてお菓子とバリエーションを増えていきます。

てんこ盛り盛りの半日でした。
稲作を勉強する機会は少なく、ましてや自給用の稲作になると皆無に近いのが現状です。

今回も県内外だけでなく、東京や三重など遠方からの参加者もあり、1年間楽しみです。



2017年の自然菜園スクールの募集中~ホームページ
来年は、新しい自給稲作コースの増設、自然菜園実践コースのバージョンアップなどお楽しみに~。
自然菜園スクール安曇野校の3月は、菜園プランと緑肥mix蒔きになります。


自然菜園スクールも10年目。
10年間、生徒さんからの率直なアンケートなどのご意見を反映させてきたこともあり、2017年は受け取りやすい教室になったのではと思っております。

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「自給自足ライフスクール」は、1泊2日なので、人数は限られてきますが、その分濃厚な時間を過ごせるスペシャルワークショップ。
半農半Xをテーマに、自給農を極め、自分の才能を開花させるのがテーマです。
今年は、薪のある生活を充実させるために、薪小屋作りやチェーンソーの使い方、ロケットストーブも作ってみようと思います。お楽しみに~

「自然菜園スクール」では、遠方からもより来やすい通いやすいように、土曜日開催の教室も充実させました。
土曜日であれば、安曇野校で開催する「自然菜園入門コース」「自然菜園実践コース」への参加に、前泊も後泊も安曇野地球宿さんですれば通いやすく、
長野校「自然育苗タネ採りコース」「自然菜園見学コース」「自然稲作・発酵コース」にもご参加いただ来やすくなったかと思います。




2017年土内容充実で、
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来月は、いつもの第1水曜日に、城山公民館 18:30~21:25

4月からも第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。お楽しみに~

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4/5(水)―  春の土づくり(畝立て、クラツキ、緑肥mix)
5/3(水)―  夏野菜で土づくり、夏野菜の植え付け(支柱&誘引、混植)、
春野菜の間引き、収穫
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春の風物詩【田んぼの春起こし&野焼き(畦焼き)】

2017-03-21 17:49:47 | 日々の自然菜園
本日、

全く、降っていなかったので久々ので、春の長雨でした。
昨日は、春分でていたので、が降る前にやってしまいたい野良仕事がありました。




田んぼによってどのような管理がいいのかは変わってきますが、湿地に生えている草に困っている田んぼは、冬期乾かすに限ります。






うちの田んぼも粘土強くコナギ、オモダカなど湿地の草が生えやすい田んぼなので、冬の間しっかり乾くように秋起こししておきます。

荒く耕した秋の田んぼの土は、一見すると粘土の塊ですが、冬の凍結などを繰り返して乾燥させたので、風化しており簡単にサラサラになります。








今年は、去年の秋に生ワラを鋤き込んだので、春起こしの際に、ワラの分解を促進させるために、米ぬかをしっかり嫌気発酵させておきました。

甘酸っぱい臭いが特徴の乳酸発酵したよいボカシになっておりました。








それを生の米ぬかと混ぜて、半生ボカシにすることで、まだ分解が進んでいない稲ワラの分解を促進するために、田んぼに薄く撒いてから、




畦(あぜ)も毎年作り直すので、半分鍬で壊しておきます、

畦は水をたたえるダムですから、ネズミやモグラの穴があると水漏れしてしまうので、漏水対策の要です。




管理機(ミニ耕運機)に羽をはずした土寄せ機を鋤きに見立ててつけてあります。

本当は、馬や牛に犂(すき)を引かせれば一番いいのですが、、、。






こんな感じで、凸凹に耕すことで、表面積が広くなり、空気と触れて土が乾燥し、ワラの分解が進むような気がします。


4アール(400㎡)に1時間あまりかけて、春起こしを無事終えることができました。

畦といえば、


春や秋に野焼き(畦焼き)をする風習が風物詩としてが残っております。

畦には、ネズミやモグラが越冬し、病気や虫が畦から入らないように、草の種ごと焼いてしまう昔ながらの防衛手段です。

ただし、春は「春一番」に代表されるように大風のため、日にちを選び、風を読み、場所によっては届け出を出してから、万全を尽くして丁寧に焼きます。


この畦は、今年から行う新しい田んぼなので、数年伸びた畦草を刈ろうかと思いましたが、

水路がふさがる位伸びている草が、雪で押しつぶされていたので、そのまま焼いてしまった方が理に適っていたので、久々に野焼きを行います。

師匠について野焼きを仕込まれているので、腕が鈍っていないか腕が鳴ります。




隣の田んぼなどに火が飛び火しないように、前もって水を撒いて炎上しないようにしておくことも大切です。


風上から燃やしたり、畦の下から燃やすのは、炎上するのでご法度(厳禁)なので、

風速3m以下で、次の日に雨が降り、草がしっかり乾いている昼間、というと昨日がベストの日和でした。


ビフォアー

アフター
です。

畦草がしっかり水路の側溝ギリギリまで焼けきることができました。

草刈りをすると、刈った草が側溝に溜まり、掃除が大変ですから。


風下から火をつけ、草が生えていなかった場所は、乾いた稲ワラを配り、1回の着火で、全面を自然の理のみで焼いていきます。

綺麗に、1面焼けました。

今日は、なので、明日以降、早めに白クローバーなどの背が低いほふく性の緑肥mixを蒔きます。

緑肥を蒔いた後、熊手で灰と混ぜてあげることで、半年位踏まなければ、緑肥たちが草を抑えながら育ってくれるので、草刈りをしなくてよくなります。
緑肥で草を抑えるやり方はいろいろありますが、タイミングが大切です。

これで、今年も本格的な野良仕事が始まった感じです。
春分には、育苗や春の野良仕事がはじまるので、冬のなまった身体が起きる感じです。



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自然菜園スクール 自然育苗タネ採りコース3月(土の調整、越冬野菜の種まき、踏み込み温床準備)

2017-03-21 08:35:03 | 自然菜園スクール
本日、

昨日は春分でした。いつも春分は身体が動きます。
昨日は、久々の畦焼き、田んぼの春起こしを行いました。春の野良仕事はタイミングが命なので、いいタイミングでよい仕事ができて嬉しいです。




先週末は、ブログでご紹介した自然菜園スクールの「自然菜園・実践コース」と、

「自然育苗タネ採りコース」が連日開校しました。

育苗には、目的がいろいろあります。
化学肥料農薬を使い、効率的に大量生産するための育苗もあれば、耕さず肥料に頼らないで育つための育苗もあります。

この「自然育苗タネ採りコース」では、持続可能で、より自然に野菜を育てるために、自家採種と自然育苗を学べます。

まずは、参加者で自己紹介をし、自然育苗講座を1時間位受講して、
自然育苗とはなにかを座学で学びます。

今回は、完熟堆肥チェックからも目指す育苗土の状態を視覚と臭覚で感じてもらいました。




実際に育っている自然育苗のエンドウ苗とソラマメを見てもらい学んだこととイメージを近づけます。




後半は、ハウス内外での実習です。

ハウスの中では、去年の踏み込み温床で育ったタマネギ(ホウレンソウは食べつくした)を見てもらい、
踏み込み温床が、育苗土になるまでの過程も一年通じて学びます。


畑の慮質な土などは奮ってから、


市販の土8割に、1割クン炭。1割畑の土を加え、






そこに、20ℓにゼオライトとバーミュキュライト合わせて一握りを加えてから、水分を加えて混ぜて、自然育苗土の基本の型を覚えます。

市販の培土は、殺菌されているので、悪い生き物も良い生き物も入っておらず、生き物が住むには単純すぎるので、良質な畑の土やクン炭を加え、
養分持ちがよくなったり、水持ちが良く根が張りやすいのように、ゼオライトとバーミュキュライトなどもちょっと加えます。

ゼオライトとバーミュキュライトは国産で調達できる資材です。








ポットの底に、腐葉土などをちょっと敷き、土をタップ入れ、土を均一に入れます。

耕さない畑であれば、土はフカフカというよりもしっとりとやや締まった感じなので、自然な適度な硬さの土詰めが大切です。


エンドウのタネは、エンバクと一緒に蒔いて


土を丁寧にかけてから鎮圧し、タネたちが自然に丈夫に発芽してくれるようにします。


芽出し済みのエンドウは、根が下になるように丁寧に蒔くのが特徴です。




芽出ししたソラマメは、根がちょっと出た時点で、根が刺さり、芽が自然に出て来れるように、やや斜めの状態で土に、挿しこみます。

たっぷり水をあげた後、


発芽しない3日間新聞紙をかけておきます。





春の育苗は、夏野菜が発芽できる温度にするために、堆肥の発酵技術を使って、「踏み込み温床」を造ることから始まります。

落葉、モミガラ、米ぬか、ワラ、去年の畦草、鶏床土などに加え、土もちょっと足して材料を積み混ぜます。

よく混ぜてから、


川の水を加え、


水分調整しながら富士山型に積み上げます。


その後、飛ばないようにシートを被せて予備発酵させます。

発酵するかしないかは、以下の発酵条件がすべてそろってはじめて発酵するので、

【発酵条件】
①チッソ資材、炭素資材の割合2:8でよく混ざっていること
②水分50~60%
③空気(空気層があり、空気が出入りできること)
④富士山型に積むこと


2日目の比較的表層に近いところで、40℃と発酵が始まっているので、今回も参加者全員の苦労が報われ無事発酵がはじまったようです。

本当は、発酵温度が50℃に行った時点で、ハウス内に加水調整しながらムラなく踏み込み、温床にしてしまった方がいいのですが、今回は、
1週間後の3/26に参加者全員で踏み込む予定です。

「苗半作」という言葉があるように、育苗は大切です。
自然菜園スクールの自然菜園入門コースと実践コースが月一だけで教室になるのも、自然育苗あって初めて成立します。

耕さない畑でも、肥料農薬がない畑でも、自立した根性のある自然苗はとても良く根を張り、どんどん成長を続けるからです。

今年の育苗もはじまり、これからが超農繁期突入といった感じです。



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自然菜園スクール(自然菜園・実践コース)ガイダンス・菜園プラン・堆肥切り返し(熟成)・緑肥mix蒔き

2017-03-19 06:36:03 | 自然菜園スクール
本日、の予報。

今日は、自然菜園スクール「自然育苗タネ採りコース」の初日です。ガイダンス、自然育苗講座①、踏み込み温床(予備発酵)を行う予定です。




昨日は、同スクールの「自然菜園実践コース」の初日ガイダンスでした。

実践コースでは、最重要テーマが、一年を通じての菜園プランの体得にあります。

自然農法を研究して早20年目。長くかかりましたが、土づくりよりも大切なテーマ「育土」に関して精進しております。
自然農法では、土の威力を発揮することが重要で、作物が本気を出してくれるように、土を育て鍛えることが課題の一つでした。

その中で、少量多品目の野菜を狭いスペースで育てる家庭菜園では、いかに多種多様の野菜が良く育つ土に育て上げるかに腐心してきました。

そして、一つの結論として、菜園プラン抜きに、この課題はクリア―になることは難しいということになり、

無計画な菜園失敗例を分析し、連作障害がでない菜園プランを研究していく中で、野菜が野菜のための土を育て、鍛えることに注目し、研究し、実際に行い、この10年間生徒さんと共に磨いてきたわけです。




まずは、午前中は、どのようなことをしたら、連作障害になりやすいのか、家庭菜園で失敗しやすい3大原因、相性の悪い組み合わせ、前後作を徹底的に学びました。

この10年間、生徒さんからの質問やこのブログからのコメント欄からの質問、そして自分の失敗体験、師匠、諸先輩方の見聞を元に、失敗する原因をざっくりですが見えてきたことをまとめてお話しした感じです。


ランチは、予約制でGlocal foods NAVELさん特製菜園ランチボックスをいただきました。

実践コースでは、1日コースなので、9月を除く毎月担当が代わり、旬菜ランチも楽しみの一つです。



午後は、スクールの畑に移動し、麦踏みで午後から行う緑肥mixの種まきの練習もしました。






去年の10月に2016年生と一緒に造った自然堆肥も高温発酵期を無事経過でき、昨日は、熟成発酵に入る前の切り返しをみんなで行いました。

高品質の土着菌の完熟堆肥は、購入することができません。
自分の菜園の草、近くの落葉、ワラ、米ぬか、モミガラなどで1年以上かけて発酵熟成したものを造れるようになるのもこのコースの魅力の一つです。

もちろん、今まで完熟堆肥などを投入したり、有機栽培してきた畑であれば、堆肥をいまさら自作しなくても、
生えてきた草を刈り敷く「草マルチ」と少々の米ぬかがあれば、こと足ります。

しかし、今まで元田んぼや庭や空き地の菜園でなかった場所、化学肥料農薬を使用疲弊した畑、病虫害が絶えない菜園で無農薬栽培を行うのであれば、
正直、1年間堆肥をしっかり仕込み、適度に使用することで、数年以上かかる土づくりが必要なくなり、初年度からある程度の成果を上げながら、一気に野菜が育つ基礎を築きやすいのも事実なので、実践コースでは、いろいろな菜園で自然に野菜が育つ技術を1年かけて見学、実習、経験して学んでいきます。




例えばですが、この時期なら、堆肥を切り返した跡地(元々積んであった場所)は、そのままにせず、米ぬかをぱらりと撒いておくと次に切り返すときに便利です。

ぬか床もそうですが、一度失敗した容器はいくら殺菌しても、ぬか床が上手くいかないように、発酵させる場所が健全に保たれることが発酵の保険になります。

夏場なら、刈った草を敷いておいたり、ときどきに合わせてあるもので、保全していくことができます。
(梅雨時期に同じように米ぬかを直接土に撒くと、米ぬかが腐敗し、かえってダメになるので、ご注意ください)






午後は、自然菜園の最新の菜園プランをご紹介し、実際に菜園区画をもった本科生は次回までに菜園プランを立てて来て、4月から種まき植え付けが始まります。

私が書籍化する場合、最低3年、長くて20年ほど実際にやってみたことを、まずは菜園スクールで発表し、実際にお会いした方々に伝え、数年様子を見ます。
長野県(寒冷地)だけでなく、生徒さんは全国にいますので、各地で実施してみて、実際に菜園スクールでいろいろな方に行っていただき、検証を重ねるわけです。


そうして、ある程度普遍的に再現できるものや、注意事項を見極めて、そして伝達する際に生じる誤解や語弊をなるべく是正して、から雑誌などで発表し、数年経ってから書籍化されるので、書籍になるのは、たくさんの技術のなかでもほんの一握りで、最短で3年以上かかってしまうほどです。


家庭菜園には、絶対といえる方法はなく、

実践者の生活(菜園への頻度、経験、個性、正確、方向性など)×野菜の個性(ルーツ、特徴、品種)×地域風土(土質、天候、地域の栽培方法)のちょうど真ん中に答えがあるように思えます。

そのため、正しい方法ややり方よりも、考え方や自然や野菜との向き合い方の方が大切で、ちょうど野菜と草と人の真ん中に答えがあるようなものです。

だからこそ、一人一人感じて考えて、学ぶことができるので楽しいですし、野菜が良く育ってくれるともっと楽しいですし、食べると幸せだと思います。

今日は自然育苗タネ採りコースの初日なので、新たな出会い、そして学びが楽しみです。



2017年の自然菜園スクールの募集中~ホームページ
来年は、新しい自給稲作コースの増設、自然菜園実践コースのバージョンアップなどお楽しみに~。
自然菜園スクール安曇野校の3月は、菜園プランと緑肥mix蒔きになります。


自然菜園スクールも10年目。
10年間、生徒さんからの率直なアンケートなどのご意見を反映させてきたこともあり、2017年は受け取りやすい教室になったのではと思っております。

菜園教室では、教えきれない移住、田舎暮らし、自分らしい自給生活のノウハウと実体験を学べる
「自給自足ライフスクール」は、1泊2日なので、人数は限られてきますが、その分濃厚な時間を過ごせるスペシャルワークショップ。
半農半Xをテーマに、自給農を極め、自分の才能を開花させるのがテーマです。
今年は、薪のある生活を充実させるために、薪小屋作りやチェーンソーの使い方、ロケットストーブも作ってみようと思います。お楽しみに~

「自然菜園スクール」では、遠方からもより来やすい通いやすいように、土曜日開催の教室も充実させました。
土曜日であれば、安曇野校で開催する「自然菜園入門コース」「自然菜園実践コース」への参加に、前泊も後泊も安曇野地球宿さんですれば通いやすく、
長野校「自然育苗タネ採りコース」「自然菜園見学コース」「自然稲作・発酵コース」にもご参加いただ来やすくなったかと思います。




2017年土内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

来月は、いつもの第1水曜日に、城山公民館 18:30~21:25

4月からも第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。お楽しみに~

新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~春編~」
4/5(水)―  春の土づくり(畝立て、クラツキ、緑肥mix)
5/3(水)―  夏野菜で土づくり、夏野菜の植え付け(支柱&誘引、混植)、
春野菜の間引き、収穫
6/7(水)―  初夏の土づくり①(マメ科で応援、ボカシづくり)春野菜の自家採種   
※自然苗販売会(18:00~18:25駐車場にて)

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