無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

金陵辺(原種ラン)からの学び

2013-01-21 18:42:29 | 日々の自然菜園
本日、晴れ。

PCのマウスのクリックが効かなくなってきました。毎日の使用にくたびれてしまったようです。
そろそろ、パソコンなど家電の寿命がきているものがしばしば、大切に使いたいです。


先日、金陵辺というシンビジュームの原種ランを買いました。

野生のランなので、新しい品種を作る際に交配されてきました。
またこの蘭は、日本みつばちのトラップとしてとても愛好家に重宝されていて現在なかなか手に入らない蘭で、
ネットなのでは、花芽つきで、1万円前後で取引されることもあるそうです。

私も3年前購入し、増やそうと思ったのですが、蘭は初めて結局花が咲かず枯らしてしまいました。

今回、たまたま寄った園芸店で、「金陵辺」が安値で売っていたこともあり、再度チャレンジすることにしました。

10数年前に、自然菜園を試みて失敗続きの時同様、園芸書からの知識だけではまた失敗すると思い、
今回は、その園芸店で蘭に詳しい定員さんを捕まえていろいろ聴いてアドバイスをいただきました。

このアドバイスが、とても適切で園芸書に載っていない目から鱗の内容で、
菜園作りにも役に立つと思い要点をまとめてみました。

【自然菜園にも通じるポイント1】
「わからないことは、上手な方を訪ねて教えを請う」



今回は、その定員さんのアドバイスの通りに洋らん用のバークを用いて鉢上げします。

【自然菜園にも通じるポイント2】
「苗とポットの大きさを合わせる」


今回買ってきた金陵辺は、大きい割に、ポットがとても小さかったので、根がしっかり伸びるように苗のポットの大きさを大きくします。


また、今回は通常の蘭のポットではなく、教えてもらった「菊用の鉢」にしました。
この方が、安定感がよく倒れにくく、根もしっかり張れるとのこと。

また、土も元々バーク培土を使っているので、環境が急に変わらないようにラン用のバーク培土を使いました。


金陵辺の茎元「バルブ」が丸くプックラしているのが、花芽がつきやすい購入の決め手だそうです。

金陵辺は咲いてはじめて日本みつばちを誘引してくれるので、この時期バルブがしっかり育っていることが重要です。




金陵辺の根は、ポットギリギリまで根を巻いていました。

本来植え替えの季節は花が咲いてからなので、今回は時期が早すぎるので根を崩さずこのまま植えかえます。




左が植え替える前、右が植え方後。

同じ大きさの苗ですが、安定感が違っています。


【自然菜園にも通じるポイント3】
「冬期、水をあまりあげない」


それは、冬は冬眠の時期で、葉も根も寝ています。水をかけすぎると根ぐされしやすい時期です。

今回は、鉢上げという植え替えをした後は、たっぷりあげました。
特にこの時期水をあげるのであれば、9~10時位。
午後に水を上げると、水で冷え、風邪をひいてしまうからです。


【自然菜園にも通じるポイント4】
「鉢上げ後、慣れるまで半日陰に置く」


鉢上げ後、すぐに日光に当てると萎れやすく、根の張りが悪くなります。
野菜の苗を大きめのポットに移した場合も同様です。

そこで、金陵辺の場合、1週間位温かく、直射日光の当らない部屋の隅に置いておくことにしました。

金陵辺は多年草植物なので、一年草の多くの野菜と異なり、長期スパンで育てなければうまくいかないそうです。
園芸書では読んだことないのですが、今までハウスなど園芸のプロが育ててきた金陵辺。
最初の一年。あまり無理をさせず、新しい環境に少しずつ慣らすことがどうもコツのようです。

そして、私のように素人で蘭専用のハウスなどない場合は、4~5年は、鉢上げしながら大苗に育ててからやっと株分けさせた方が無難だそうです。
つまり、最初のうちから株分けを繰り返さないことで、強くなるまで我慢が大切のようです。

さすが、モチはモチ屋です。
園芸書には書いていないことばかりを教わり、そのままブログに書いてしまう私も私ですが、
多年草植物、果樹に、山林、庭木などにも興味が出てきたので、これからいろいろ学んでいきたいです。

**************************
イベント
2月2日(土)に、第33回長野県有機農業研究会大会の開催予定です。
ビオファームまつき 松木一浩さんをお招きして、13:00~ 講演会
場所は、安曇野市三郷農業環境改善センターです。

**************************

2013年度の自然菜園講座の一つ「あずみの自然農塾2013(第7期)」の募集が始まりました!(12/25~2月末)

2012年12月の講座での集合写真
「あずみの自然農塾2013(第7期)」の募集が始まりました!(12/25~2月末)
先着24名。耕さず、草と虫を敵としない川口由一さんのはじめた自然農に特化したシャロムヒュッテに1泊2日しながら、全10回の体験型ワークショップです。

耕さない田んぼに、畑で実際に、自然の理を学び、実践できます。
しかも、自分の小さな菜園区画が付いているので、3~12月の間自然農で野菜を育てることができます。

半農半Xの暮らし、自然農にご興味がある方にお奨めの講座です。

只今準備中ですが、
自然農法で自給自足の農園が学べる「Azumino自給農スクール2013」
穂高養生園で、日帰りも食事、宿泊もできる自然菜園入門講座も間もなく募集がはじまります。
お好みでお選びください。

【お迷いの方へ】
・耕さない自然農を学びたいなら→「あずみの自然農塾2013(第7期)」
・無農薬栽培の基本から応用を学び、我が家の自給率をアップしたいなら→「Azumino自給農スクール2013」


1月23日(水)は長野、9日(水)松本で、
無農薬ずくなし家庭菜園教室の菜園プランと土づくりをテーマに、「春準備号」がはじまります。

長野メルパルク教室
長野城山公民館教室
松本教室

【拙著のご紹介】

『これならできる!自然菜園』


『コンパニオンプランツで失敗しらずのコンテナ菜園』

好評発売中~

「蕎麦とりい」さんでの菜園菜園教室が決まりました!!
『これからはじめる!自然菜園入門』

日程 2月 8日 (金)自然に育つ土づくり編
   2月22日(金)自然に育つ菜園プラン編


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穂高神社 蕎麦とりいさんにて

2013-01-18 00:05:06 | 出張菜園教室
「蕎麦とりい」さんでの菜園菜園教室が決まりました!!
『これからはじめる!自然菜園入門』

日程 2月 8日 (金)自然に育つ土づくり編
   2月22日(金)自然に育つ菜園プラン編



本日、晴れ。


先日、お蕎麦を食べがてら、新春の「自然菜園入門講座」の打ち合わせに、穂高神社にある「蕎麦とりい」さんに行きました。


写真を撮り忘れるほど、温かい最後まで飲むことができるダシの効いた「きつね蕎麦」は美味しくこの時期いいですよ~。

お蕎麦を撮り忘れてすみません。


ここを切り盛りするお二人は、中村君とマキちゃん。共にシャロムヒュッテの元スタッフでその時以来の友人です。

縁あってご主人は、松本の名店「野麦」さんで修業し、
九一(9割ソバ粉、1割小麦粉)の細い蕎麦が得意で、安曇野で温かい蕎麦で一番好きな味です。

パートナーのマキちゃんは、菓子製造業の許可をとり、お店でもそば粉を使った焼きかりんとうが大人気です。

お店の中は、シンプルで自然な感じで、安曇野で女性一人で入れるお店ナンバーワンとささやかれています。

温かい蕎麦の他にも、この時期限定のそば餅の入ったお汁粉など穂高神社参拝の折りや、JR穂高駅をご利用の際はお立ち寄りください。


お蕎麦をいただいてから、置かせていただいている本やハッピーヒルなどの在庫を売れた分だけ納品し、

新春の「自然菜園入門講座」の打ち合わせもしました。

今年は去年出版させていただいた拙著『これならできる!自然菜園』(農文協)フェアーで、2月に「蕎麦とりい」さんでも出張講座を行うことが決まり、2/8,22(金)に行おうと思っております。

自然農、自然農法を始めたい!
半農半Xで生きたい!
自給自足、持続可能な生活をしたい!
など自然な形で菜園を始めたい方の基本からの入門講座を行う予定です。

詳細は、まだですが、決まりましたらこのブログやホームページなどから追ってお知らせいたします。

お楽しみに~

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イベント
2月2日(土)に、第33回長野県有機農業研究会大会の開催予定です。
ビオファームまつき 松木一浩さんをお招きして、13:00~ 講演会
場所は、安曇野市三郷農業環境改善センターです。

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2013年度の自然菜園講座の一つ「あずみの自然農塾2013(第7期)」の募集が始まりました!(12/25~2月末)

2012年12月の講座での集合写真
「あずみの自然農塾2013(第7期)」の募集が始まりました!(12/25~2月末)
先着24名。耕さず、草と虫を敵としない川口由一さんのはじめた自然農に特化したシャロムヒュッテに1泊2日しながら、全10回の体験型ワークショップです。

耕さない田んぼに、畑で実際に、自然の理を学び、実践できます。
しかも、自分の小さな菜園区画が付いているので、3~12月の間自然農で野菜を育てることができます。

半農半Xの暮らし、自然農にご興味がある方にお奨めの講座です。

只今準備中ですが、
自然農法で自給自足の農園が学べる「Azumino自給農スクール2013」
穂高養生園で、日帰りも食事、宿泊もできる自然菜園入門講座も間もなく募集がはじまります。
お好みでお選びください。

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1月23日(水)は長野、9日(水)松本で、
無農薬ずくなし家庭菜園教室の菜園プランと土づくりをテーマに、「春準備号」がはじまります。

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『これならできる!自然菜園』


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2/2(土)講演会:それぞれの「農と食」の豊かさ ビオファームまつき“松木一浩さん”と語ろう!

2013-01-15 12:31:10 | 出張菜園教室
本日、


車で5分の鶏小屋に、歩いて餌と水を交換しに行った際の今朝の安曇野の畑の写真です。


一日で40cmほど、長靴も埋まってしまう積雪です。
安曇野市でもこれほどまとまった雪は、近年なく、久々だと思います。

大雪の年は、お米も野菜も豊作で、美味しくなるので嬉しいものです。
今朝やる予定の薪割りは中止し、雪かきに変わりました。

この時期、新しい菜園教室の申し込みの事務的な仕事が主な業務になるのですが、
初めての子供との新生活、育児は裕子さん中心に、家事は私担当です。
慣れない家事は、意外大変で、あっという間に一日が過ぎ、ここ数日でようやく一日のペース配分ができてきて、
溜まってしまったパソコン仕事の合間に、ブログの更新です。

冬はとても大切な期間です。
去年までは3年間執筆、今年は育児です。今までの人生でなかったことで新鮮です。


2月2日(土)に、第33回長野県有機農業研究会大会の開催予定です。

ビオファームまつき 松木一浩さんをお招きして、13:00~ 講演会

場所は、安曇野市三郷農業環境改善センターです。

松木一浩さんは、
1962年 長崎生まれ。ホテル学校卒業後 ホテル、レストランサービスの世界で主にフランス料理サービスを担当。
90年渡仏しパリのにニッコー・ド・パリに勤務。

帰国後、銀座のフランス料理支配人を経て、恵比寿の「タイユヴァン・ロブション」の第一給仕長を務める。

99年、有機農業の道に進むことを決意し栃木県での農業業研修後、静岡県芝川町(現在富士宮市)に移住。

現在4ヘクタールの野菜畑を有機栽培しています。 

07年、富士宮市に野菜惣菜店「ビオデリ」をオープン、
09年には「ビオフィ-ルド1,000プロジェクト」として畑の中のレストラン「ビオス」をオープン。

著書「ビオファームまつきの野菜レシピ図鑑」(学研)、「人気シェフの本格パスタ113」(日東書院)、「ビオスのテーブルから」(東京地図出版)「ビオファームまつきの野菜塾」(角川SSC)、「農はショーバイ!」(アールズ出版)、「畑から届いた採れたてレシピ」(学研)、「ビオファームまつきの旬のおいしい野菜レシピ」(静岡新聞社)
があります。


縁がございまして、第二部のパネルディスカッションでは、私が司会!?で
地元の農業者、レストランシェフ、消費者、農家民宿と松木さんがパネルディスカッションでトークを行います。

参加してくださるのは、
シャロムヒュッテ・レストランシェフ「崎元伸郎さん
モモやリンゴの果樹農家「松村暁生さん
農家民宿安曇野地球宿「増田望三郎さん
合鴨稲作、エゴマ農家の嫁で料理人「津村寿美さん
消費者代表「千葉範子さん
です。

今注目の安曇野に「農と食」についての語りを是非、聴きに来てください。


2013年度の自然菜園講座の一つ「あずみの自然農塾2013(第7期)」の募集が始まりました!(12/25~2月末)

2012年12月の講座での集合写真
「あずみの自然農塾2013(第7期)」の募集が始まりました!(12/25~2月末)
先着24名。耕さず、草と虫を敵としない川口由一さんのはじめた自然農に特化したシャロムヒュッテに1泊2日しながら、全10回の体験型ワークショップです。

耕さない田んぼに、畑で実際に、自然の理を学び、実践できます。
しかも、自分の小さな菜園区画が付いているので、3~12月の間自然農で野菜を育てることができます。

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1月23日(水)は長野、9日(水)松本で、
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読者プレゼント先着2名様(現代農業2013.2月号)

2013-01-14 22:53:30 | 日々の自然菜園
本日、

最高温度7℃と、5℃以上になったのは久々。とても温かく感じました。


そんな寒い冬。うちの時計型薪ストーブに強力なサポートがつきました。

その名も「エコファン」。
ストーブの熱で発電し、ファンが回り、ストーブの熱を部屋の中に循環するファン装置です。


ストーブの温度によって回転速度が変わり、ストーブから離れた場所にも温かい空気が届きます。

我が家の10畳の部屋では、最大火力時のストーブの周囲だけが30℃でも、部屋の端は18℃だったり温度差が大きかったのですが、
「エコファン」をつけたら、部屋の端でも20℃を超える平均的に暖まりやすくなりました。

薪暖房もエコですが、もっと効率よく熱を活かせるようになりました。


先日、農文協から雑誌『現代農業2013.2月号』が3冊届きました。


そういえば、去年の暮れに電話で「ジャガイモの自家採種」についてアンケート取材されたので、そのお礼でした。


p255に私の自家採種の事例が載っています。

ただ、原稿を拝見していなかったので、2つ訂正箇所が、、、

まずは、名前「竹内孝功」が、「功孝」と逆になっている。

また、内容でも「雨が降らない3日連続晴れた日に収穫する」が、「雨から3日後の乾いた日に収穫」と大きく違っておりました。
ジャガイモは、茎が肥大した芋なので、雨の後の収穫では芋が腐りやすく。
必ず晴天が3日以上続いた乾燥した土から掘り上げることが種イモにする際重要になってきます。

電話でのアンケート取材のため、掲載するとは思わなかっただけに原稿の校正がなく残念な記事内容になってしまい申し訳ございませんでした。

他のページでは、そのようなことはないと思います。

***********************************
この記事を読んでくれた方の中から、
先着2名に雑誌『現代農業2013.2月号』をプレゼントしたいと思います。


プレゼント宛先は、竹内孝功

件名「雑誌『現代農業2013.2月号』プレゼント係」
takecook3☆yahoo.co.jp ※☆を@に変更して、メールください。

メールには、

お名前、住所、〒番号、携帯を明記の上送信ください。
※プレゼントの当選は、発送を持ちましてお知らせ致します。

落選された場合は、なにもございません。


定員に達しました。
たくさんのご応募誠にありがとうございました。
当選者は、来週届くと思います。お楽しみにしていてくださいね。



2013年度の自然菜園講座の一つ「あずみの自然農塾2013(第7期)」の募集が始まりました!(12/25~2月末)

2012年12月の講座での集合写真
「あずみの自然農塾2013(第7期)」の募集が始まりました!(12/25~2月末)
先着24名。耕さず、草と虫を敵としない川口由一さんのはじめた自然農に特化したシャロムヒュッテに1泊2日しながら、全10回の体験型ワークショップです。

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しかも、自分の小さな菜園区画が付いているので、3~12月の間自然農で野菜を育てることができます。

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・無農薬栽培の基本から応用を学び、我が家の自給率をアップしたいなら→「Azumino自給農スクール2013」


1月23日(水)は長野、9日(水)松本で、
無農薬ずくなし家庭菜園教室の菜園プランと土づくりをテーマに、「春準備号」がはじまります。

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長野城山公民館教室
松本教室

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重粘土(田畑)の畑化について

2013-01-12 11:07:36 | コメントの公開
本日、
最高気温3℃、最低気温-8℃。とずいぶん冷え込んだ日が続いております。

久々の投稿で申し訳ございません。

改めまして、明けましてお出とうございます。

友人の一斉メールでご存じの方も多いかと思いますが、去年年末に男の子を授かり、
正月は初めての、育メンをやっており、事務的な仕事が滞ってしまったのでご迷惑おかけして申し訳ございませんでした。
これから、今年の菜園教室の案内、申込み事務手続きを復活させて、順次行っていこうと思います。

本年もよろしくお願いいたします。


去年の8月に出版させていただいた拙著『これならできる!自然菜園』(農文協)を手にとっていただけた方が予想以上に多く、
出版社共々、感謝を申し上げます。本当にありがとうございます。

自然菜園を執筆させていただいたことで、今までまとまっているようで、まとまっていなかった事柄が整理整頓され、
今年は今までと異なったアプローチでより分かりやすく、菜園教室ができるように思えます。
内容一新したリニューアル菜園教室2013楽しみにしていてください

菜園教室のご案内は、
@自給自足Lifeホームページに掲載されます。


先日、以下のようなご質問をコメント欄にいただきました。
コメント欄に返すには重要な内容だったので、ブログでご返信とさせていただきます。

※このブログのコメント欄では、菜園に関するご質問が無料でできます。
自給自足の生活のため個人的なご質問はお仕事の依頼以外、現在すべてお断りさせていただいております。
詳細なご質問は、菜園教室にご参加いただきその際、お願いたします。

*****************************

ところで、この場を借りて、たけさんに質問です。
畑の土に苦戦しています。

水はけが極端に悪く、日照りの日はカチカチに固まり、雨が続くと海苔のような苔が生えてきてしまう
いわゆる重粘土質です。


昨年、自然農にチャレンジしましたが、②作物の成長はすこぶる悪く、麦と大豆だけ辛うじて育ったような状態でした

畑の現状を整理すると、以下のような状態です。
・重粘土質
10年程前から耕すのみで作付けはしていない
・それ以前は、農薬除草剤化学肥料をバリバリ使用

④春に向けて少しでも土を良くしたいと考えていますが、
今からできることはありますでしょうか。

以前のたけさんの記事を参考に、④一部の畑で麦類とレンゲとクローバーをばらまいています

*****************************

1)そうですね。①のような重粘土質では、畑が難しい一方、元々は田んぼであればお米は野菜に比べ無農薬栽培で育てやすいので、
無理をせず、畑に向いた場所以外では無農薬栽培での稲作にするのも一つの手です。

また、水抜きができる暗渠(あんきょ)付きの畑であれば、稲作→大豆→麦の輪作体系を組んで村全体で有機農業に転換に成功した埼玉県小川町のように、稲と穀物、そこに野菜を組み込んで行う方法も考えられます。

粘土土といっても専門的には種類があり、特性がありますので、それを知っておくのも大切です。
土壌情報閲覧システムから全国の土質が調べることができます。

2)②作物の生長が悪い理由は、いくつか考えられますが、
③からも無農薬で野菜そのものが育つ環境が調っていない可能性が高いですね。
まずは、養分があるか、塩基バランスがどうか、PHはいくつか、EC値は?が一目でわかる簡易土壌分析などを行って、
目で観ることができない、化学成分を調べてみることをお奨めします。
いわば、人間でいえば健康診断で、血圧、尿酸値など現在の健康状態を数値で確認する作業です。

簡易土壌分析は、1サンプル500~5,000円位で、ホームセンター(カインズホームなど)、農協さんなどいろいろなところで行っており、レーダーチャートで一目でわかるグラフで出してくれます。
※畑の深さ10cmのところの土を5か所とり、5つを混ぜたものが1サンプルにするのが一般的です。

3)②からも粘土でも割と育てやすい野菜を選んで栽培するのも手です。
粘土土でも肥えていれば、よく育つ順に書くと、レンコン、マコモ、クワイ、稲、サトイモ、ショウガ、ダイズ、エダマメ、タマネギ、ニンニク、ラッキョウ、アサツキ、ネギといった感じです。

私の場合、マコモ、サトイモ、ショウガ、黒豆などは、田んぼの畦(あぜ)など粘土で水はけが悪いことを利用して育てています。

来年からは、田んぼを半分に分け、半分稲、半分畑にし、その間で、サトイモ、ショウガなど育てようと思っております。

4)④ですが、その後順調に緑肥作物が育っていますか?
緑肥作物を栽培することで、土を肥やしたり、水はけを改善したりする方法はとても有効です。
しかし、適当に行ってもなかなか緑肥作物そのものが育たなく、その効果が半減してしまっているケースが多いものです。


水はけが悪いのであれば、水はけに強い緑肥作物を選び、
痩せているのであれば、痩せ地に向いてもの、もしくは堆肥などを入れて土壌改良してから、
適期に、種を充分必要量播いてから耕し、土を覆土する必要があります。

幸い、以前に書いたブログにその要点を紹介させていただいておりますので、ご参照ください。
ブログ「緑肥作物で元田んぼの粘土土質を改良」シリーズ

5)④の春からの対策ですが、
雪が降り地面が凍っている現在は特に畑でする野良仕事はありませんが、
現在使っている畑のすべてで簡易土壌診断をする、結果が1カ月位先になりますので、前もってサンプルを採ってすぐに提出する

また、土壌分析の結果を受けて抜本的に土壌改良する菜園計画を立てて、1~3年は、主に土づくりを軸に栽培計画した方がいいかと思います。

最初の1、2年はしっかり土づくりした方がいいと思います。
水はけ・肥持ちを良くするために、堆肥や緑肥作物の投入、明渠の設置、高畝対策など、
まずは耕し有機農業ではじめ、団粒構造も発達し、腐植もできてきたら(畑になってきたら)、順次自然農に切り替えていく方が無難だと思います。

自然農の創立者川口由一さんも、戦前まで伝統農法=有機農業でやっていた田畑で、伝統的な農法で栽培しており、
その後数年農薬・化学肥料を使い中毒したの結果、自然農に3年かかって転化していった経緯があります。

まずは、野菜が育つ畑にし、地域風土を活かした栽培歴、栽培法を学びながら、移行していくことが無難ですよ。

日本中、元水田を畑として使いたい要望は多くなってくると思います。
稲を栽培するのが最適ですが、畑にしたい場合、恵まれている場合を除きある程度覚悟して取り組む必要があると思います。

粘土の強い土は、最初は「水はけが極端に悪く、日照りの日はカチカチに固まり、雨が続くと海苔のような苔が生えてきてしまう」大変な土かもしれませんが、
上手に畑化すると「水持ちが良く、肥料も流失しにくく、美味しい野菜が育つ土」になってくれます。

また何かご質問があれば、コメント欄からご質問ください。
もし、菜園コンサルが必要な場合は、別にご相談ください。

今年も実り多い年になりますように~


2013年度の自然菜園講座の一つ「あずみの自然農塾2013(第7期)」の募集が始まりました!(12/25~2月末)

2012年12月の講座での集合写真
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先着24名。耕さず、草と虫を敵としない川口由一さんのはじめた自然農に特化したシャロムヒュッテに1泊2日しながら、全10回の体験型ワークショップです。

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しかも、自分の小さな菜園区画が付いているので、3~12月の間自然農で野菜を育てることができます。

半農半Xの暮らし、自然農にご興味がある方にお奨めの講座です。

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1月23日(水)は長野、9日(水)松本で、
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