無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

実際に身体を動かしてみることの大切さとオンラインの便利さの両立

2020-11-22 09:00:43 | 自然菜園スクール

本日、
今朝は、一番冷え込みました。ミニハウスで―3℃最低気温でした。
日中は20℃行きそうな勢いなので、人も野菜たちもびっくりです。

来週末は、11/28(土)~29(日)にオンライン3連続集中セミナーです。
寒くなってきたので、首都圏をはじめコロナなどのウイルス性の風邪(インフルなども含む)が流行はじめてきました。皆様お身体ご自愛ください。
今年コロナ対策ではじめたオンライン自然菜園セミナー『自然菜園根本講座』から、Q&Aセミナー、自然稲作セミナー、自家採種セミナー、通常の自然菜園スクールのオンライン版などいろいろ試験運用してきて多く学びがありました。

屋外の菜園教室なのに、まさかリアルタイムで、オンライン配信を始められるとは思っていなかったこと。
遠方の自然菜園ファンや実践しはじめた元生徒さんたちからのアフターコロナでも継続要望。
リアルの方が良い場合と、オンラインの方が良い場合、収録してから配信の方がいいものなど知見も深めることができました。

まだまだ、わからないことだらけですが、元生徒さんたちのボランティアサポートにより、現在来年度の自然菜園スクールの開催にむけて最終調整中です。
今年最後の、実技を含む自然菜園スクールのオンライン版(町田校、大月校)もより安全を確保しながら、行って行こうと思っております。


そうはいっても、先週まではコロナが落ち着いていたこともあり、安曇野校の自然菜園コースでは、
屋外の活動ということと、年間受講生の希望者のみ(マスクと三密を避け)で、ビデオ撮影(収録動画後日配信)をしながらリアルスクールも行っております。




来週末行う町田校の入門コースに先立ち、安曇野校では、来年の菜園づくりにむけた越冬をテーマにモデル区を実際に自然観察しながら、
質疑応答を交わしながらの実践的なレクチャーを行いました。




通路の緑肥mixとの付き合い方や、耕すときの注意と方法、不耕起への導入の仕方、通路のテコ入れの仕方など、
まだ書籍や雑誌に未発表の継続的に畑と付き合う方法を実践を交えながら行って行きます。







去年の生徒さんと仕込んだ完熟自然堆肥のチェックの仕方など完成形を見てから、実際に堆肥造りも行いました。

堆肥造りは、理論と実践がセットで、理論だけだとどうしても片手落ちになってしまうので、実際に身体を動かして、
五感をつかって観て、重さを感じて、匂いを知って、身体で覚えていきます。




先週、10日経った堆肥の切り返しに、ボランティアスタッフの福田さんと切り返しに行ってきました。

すでに高温発酵を始めており、白いカビが甘い香りを漂わせていました。






次回の最終回の2度目の切り返しは、生徒さんたちと行いますが、それに先立って、失った酸素と水を補いながら、
様子を見ながら切り返すことで、堆肥はムラがなくなり、全体がより安定して高温発酵を続けてくれます。

堆肥造りは材料と技術と体力が要りますが、一度体験しておくと、発酵という現象を通じて、微生物の盛んな活動が見て取れ、大地が静かにかつダイナミックに動いていることを体感できます。

また、新しく菜園にする場所や、化学肥料農薬を使っていた場所、庭、広大な農地の場合、
生えてくる草を中心に造る自然堆肥は、野菜を育てる菜園に導いてくれます。

良質な堆肥が少しずつ増えてきた今日のこの頃ですが、身土不二で地元で、自分たちで造る手前味噌ならぬ自家製堆肥は、最高です。

自然菜園スクールでは、臨機応変に、オンラインの手軽さと便利さを活用しながら、できるだけ体験できるように工夫して13年目の菜園セミナーです。
最近は有難いことに、出版社6社の雑誌や書籍、慣行物、そして「自然菜園ハンドブック」DVDつる新種苗さんや農文協書店さんなど少しずつですが、自然菜園が広がってくれております。

20年前は、ほとんど無農薬で家庭菜園を行う方がいなかったのに、
今は、その地域風土を活かしたその人らしい自然な家庭菜園、自給菜園が広がっているのは本当に嬉しいものです。

屋外で、一人菜園を向き合っているとき(マスクもなく)
静かな大地と鳥のさえずり、野菜の成長と共に感じる世界は、まさに安心安全のホッとできるオアシス時間です。

まだまだ予断を許さない時期ではありますが、是非皆様のオアシス時間の手助けになるように精進したいと思っております。


【ZOOM配信+録画動画】『しばるだけで収穫倍増!! 〜栽培の革命児・道法正徳さんによる野菜と果樹の自然栽培~』

今度、12/12 (土) 09:30~に、自然菜園スクールの東京ボランティアスタッフのメンバーで、
私の師事しリスペクトする道法さん本人による道法スタイルの初のオンラインセミナーも開催します。

リアル参加は、30名限定ですが、オンラインでも参加できるようになりましたので、是非、今大人気の道法styleを直接学んでみませんか?
植物ホルモンを極めると、野菜の底力を引き出し、無肥料栽培も可能になります。

私も植物ホルモンをより知ることで、自然菜園がパワーアップし、ナスやソラマメの支柱の仕方がやっと確立し、
本来、無肥料栽培プロ農家用の道法styleですが、
手軽に家庭菜園で、自家採種もできる道法styleを研究、発表中です。

お奨めですよ。もしかしたら、私も参加するかもしれません(現在調整中~)


無料動画「自然菜園LifeStyle」YouTubeもたくさんできてきました。こちらもどうぞ。

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オンライン自然菜園セミナー 自家採種入門&Q&A

2020-11-16 09:06:09 | オンライン自然菜園セミナー
本日、

昨日は、初猟(解禁)日だったので、猟友会員として、地域の巻き狩りに参加してきました。
紅葉がキレイで、日頃見える景色と違って見えたので、身体はクタクタでしたが、楽しい一日でした。




一昨日は、2つオンライン自然菜園セミナーを開催しました。

13:30~は、第1回目の自然菜園自家採種入門セミナーで、

取り扱った内容は、
1.F1(交配種)と固定種とは?(自家採種しやすい野菜とは?)
2.自家受粉と他家受粉とは? (自家採種しにくい野菜とは?)
3.種子の寿命と保存法とは?   (短命種子、長命種子、保存の注意)
です。

今まさに種苗法の改定が国会で審議されている最中の開催となりました。
昔は、各家庭でおばあちゃんやおじいちゃんがタネ採りをしながら自給菜園をやっていたものなので、そんなに難しいことはなかったのですが、

近年は、
GM(遺伝子組み換え作物)汚染拡大防止、ゲノム編集作物の流通があり、また種子法の廃止、種苗法の改定審議、
そして、タネもF1(交配種)が多くなり、その採種の方法も不稔(ふねん)を利用したものや、海外からの輸入など複雑な時代です。

基本的な知識を学んだり、注意する必要があります。
例えば、アブラナ科やトウモロコシなどを自家採種する際は、交雑しないように自家採種する必要があります。

県によっては、条例でアブラナ科作物の自家採種禁止(GM汚染拡大防止)されている地区もありますし、
トウモロコシなどは、自然交雑によって、南米全体でGM汚染がひろがっており、在来種との交雑に被害が出ています。

遺伝子組み換え作物の場合、風や虫によって遺伝子が交雑すると回収不可能になり、被害がどんどん拡大してしまうからです。


また、オンライン自然菜園セミナーでは、かならず30分Q&Aのお時間もとっているので、
参加者との直接オンラインで質疑応答「一問一答」ができます。

写真は、モロヘイヤの自家採種の質問にお答えしているところですが、
自家採種すると、食べる分が減ってしまったら、食べる方に夢中になっているとタネ採りができない年があったりしますが、
自家採種が簡単な野菜でもちょっとしたことを工夫すると、収穫しながら自家採種が確実できます。

次回以降の予定は、

★次回の予定★
12/26(土)13:30~
『自然菜園 自家採種入門セミナー』第2回テーマ「交雑を防ぐ」
・自家採種の3ステップとは?  (よりよいタネの採り方)
・他家受粉の交雑の防ぐ方法とは?(ちょっとした工夫で品種維持)
・少量多品種の維持管理とは?(たくさんの固定種を自家採種したい工夫)

1/16(土)13:30~
『自然菜園 自家採種入門セミナー』第3回テーマ「育てやすくする」
・どんどん育てやすくなる自家採種法とは? (育種の仕方)
・よりより種を残し方は?採り方は?(野菜の選抜基準、無肥料栽培)
・自家採種を続けていくには? (原種の管理、発芽率、種苗交換)

参加のお申し込みは、1ヵ月前~2週間前に
自然菜園Lifestyleネットショップから行うことができます。

テキスト付なので、私がテキストを作るのが遅くなって販売が遅くなりがちですみません。


また、各オンラインセミナーで行っているQ&Aセミナーがとても面白く、白熱するので、Q&Aセミナーだけが独立して、
オンライン自然菜園Q&Aセミナーとして毎月開催しております。

Q&Aセミナーは、質問したい方はもちろんなのですが、
質問がなくても質疑応答「一問一答」を聴いているだけで、潜在的な疑問が解消されたり、自然菜園の書籍や雑誌の裏話や秘話が飛び出たり、
もしくは、自然菜園の最新話題などいろいろな体験から聴いている参加者全員に響くように立体話法でお話させていただいております。

そのためか、その日のオンラインのすべての質問の根底に流れている共通の疑問質問が浮き彫りになったりして、
質問1つ一つ重ねていくうちに、深いディープな話になっていくので、自然菜園の理解が深まること請け合いです。

そのため、参加者によっては子育て中や家事の合間に「耳」参加(ラジオ感覚)で参加していただいたり、
受講生限定の復習用収録動画を30日間毎日聴き流している方もおられると聞いています。

私もそうでしたが、師匠や他の参加者の質問や回答は、とても勉強になり、理解が深まります。

まだまだオンラインとリアルの仕事がうまく両立できていないのですが、
オンラインならではの、便利さ(移動なし、どこでもいつでも)は手軽で、初めての方でも、長年家庭菜園を行っている方でも活用していただきやすいセミナーだと思っております。

特に遠方の方や、農繁期に移動ができない方は、オンライン自然菜園セミナーを続けてほしいとのご要望により、来年も続けていこうと思っております。

11/28(土)~29(日)はオンライン自然菜園セミナー3連続です。
『自然菜園 根本講座』第8回11/28(土) 9:15〜
『おおつき棚田コース』第5回 11/28(土)13:30~
『自然菜園 入門コース』第5回 11/29(日)9:30~


もしよかったら、ピンとくるものに、参加して体験してみてください。


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タネから育てる自然菜園『自家採種の乾燥&調整』

2020-11-12 07:50:44 | 日々の自然菜園
オンライン自然菜園セミナーのお知らせ 
11/14(土)13:30~『自然菜園 自家採種入門セミナー』第1回もアップされました。

11/14(土)『オンライン自然菜園Q&Aセミナー』第5回19:00~

11/14(土)はオンラインセミナーWです。どちらでも直観で自分にピッタリのものを選んでくださいね。

本日、の予報。
ついに最低気温0℃。ついに来たかといった感じです。


日中天日乾燥

室内でナスの追熟中

洗った種は室内の風通しの良いところで、乾燥仕上げ中。

ここ数週間は、自家採種三昧です。
現在国会で種苗法改定の審議がなされるという不穏な空気の中、毎年10月の晴れ間に行うタネの乾燥、脱穀、調整が、10月は雨でなかなかできなかったので、
11月までかかりましたが、お蔭様で、確実に終わってきております。

もちろん、種苗法の改定は反対です。農家のタネを採る権利の侵害だからです。
現在自家採種している野菜は登録されていない品種ばかりですが、改正、改訂によって一律自家増殖(自家採種)禁止の可能性もあります。






アズキの莢取りは、天日で乾燥後、踏み、風でゴミを飛ばして、洗って干して、手選別。
現在、残りを株収穫し、天日干し脱穀が始まりました。




オクラも天日乾燥させ、脱粒し、ゴミを飛ばして、手選抜。
その後、封筒にしまって、密閉容器に乾燥剤と入れて完了しました。








モロヘイヤも長野は寒冷地なので、ちょっと工夫しないと自家採種できないのですが、お蔭様で今年は良質なタネが採れました。


コンニャク芋は、3~4年で食べられる大きさになるので、種芋を天日である程度干してから、段ボール保存。






トウモロコシは、遺伝子組み換え作物との交雑(GM汚染)を避けながら、より良いものを風乾させていたものを、
最終的には天日干しし、






脱穀、調整終了。


残った葉や芯などは、トウモロコシ連作区の草マルチの上に戻す。

といった感じで、天気を仕事の合間を相談しながら、隙間時間を活かして、自家採種の調整&保存を行っていきます。
種子屋さんなどに頼まれて採種農家もやっておりますので、混入、交雑しないように、自家採種するのは骨ですが、その分良い種が残せるので励みになっております。

私には夢があります。「無農薬で、無化学肥料で、安心安全の美味しい食べ物を自給できる家庭菜園が誰でもできること」
20年前に掲げたこの夢は、ある意味この20年で〇〇を除いて、とても現実的になっており、今では無農薬栽培は可能と世間認知され、
家庭菜園を始めるの多くが無農薬は当たり前、むしろ自然農法、自然農、有機農業、無肥料栽培、炭素循環農法など選ぶことができるほどに一見自由化し、定着したとも言えます。

ところが、〇〇=種子については、まだまだそれほど重要視されておりません。
20年前には、農薬済み種子がほとんどで、輸入オーガニック種子などは、売っておりませんでしたので、この20年で、無消毒種子、無農薬種子は市場には出てきました。
ところが、国産の固定種、在来種の野菜の種子が年々減っており、市販の固定種の多くが海外産で、海外の大手種子メーカーが海外の農薬、栽培基準で採種したものを輸入に頼っております。

私が23年前から、実感を強めているのは、自分の菜園で育てた野菜から自家採種した種子(タネ)は、すこぶる育ちやすくなるが、
ただ採っていても美味しく、品種を維持することは難しいのですが、
ちょっと工夫して交雑を防ぎ、美味しく健康に育った野菜から種子を選抜することで、飛躍的に育てやすく美味しくなるということです。


最初は、無農薬のタネが欲しくて自家採種、そして育てやすくするための自家採種が、どんどん進化して美味しくて育てやすい品種を育成する自家採種に変わってきました。
今では、家庭菜園で育てやすく、美味しい品種の育成になりました。

まだまだ趣味のレベルを出ず、自然菜園スクール生用の種苗が手一杯ですが、いずれ国産の無農薬種子の種屋さんや自家採種できる家庭菜園を指導、普及できるように精進できればと思っております。

長文になりましたが、タネから安心安全な家庭菜園が楽しめたらいいなーと思っております。
今や固定種で国産、しかも無農薬の種子というのは、極々一部の農家さんが自家採種しているから守られており、そのような野菜を食べられるのは稀有なことです。
ところが、家庭菜園で、タネ採りまで無農薬で自家採種できれば、自分の家でも旬の野菜をタネから安心安全に育てることができます。
是非、タネから安心安全を育ててみてください。タネ採りは楽しいですよ~。


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自然菜園コンサルタントについて

2020-11-09 08:09:58 | 日々の自然菜園
オンライン自然菜園セミナーのお知らせ 
11/14(土)13:30~『自然菜園 自家採種入門セミナー』第1回もアップされました。

11/14(土)『オンライン自然菜園Q&Aセミナー』第5回19:00~
11/14(土)はオンラインセミナーWです。どちらでも直観で自分にピッタリのものを選んでくださいね。

本日、ときどき








昨日は、宮下さんの自然菜園の土壌改良コンサルに行ってきました。
宮下さんの自然菜園は理想的で、宮下さん自身も熱心に探究しながら行っている方で、私も学びが深くなるので行くたびに進化する畑を拝見するのが楽しみです。
※コンサルがメインだったので、ブログ用に菜園全体の写真がほとんどなく、その一部しか撮っていないので、実際はもっと良い野菜や景観がよく、
Facebookをやっている方はの宮下さんのFacebookで公開された菜園写真をご覧ください。

いつもは農閑期の12~2月に行う年間スクール生限定の自然菜園コンサルタントですが、たまたま別の講習会が空いたため、
今年はたまたますきまを縫って11月の野菜のまだまだある時期に伺うことができました。

元々は菜園教室を行っている家庭菜園の先生だったのですが、生徒さんがレストラン業や宿泊業などを行っており、
是非自家菜園(お店に出す野菜の菜園)を個人的に指導してほしい
ということになり、10数年前から、個人やグループ(企業など)を対象に、3年計画で自然菜園をご指導させていただいております。

現在は、自然菜園を1から指導する勉強会つきのコンサルのお時間は取れないので、基本1年以上自然菜園スクールを受講して、
自然菜園をご理解いただき、基本をマスターしている方、される方のみで限定で年間数(グループ)人程度の規模でやらせていただいております。


自然菜園コンサルメニューとしては、
1)土壌改良コンサル
主に、土壌分析結果から、圃場土壌改良に重きを置き、3年計画で理想的な環境(育土)指導(土壌改良、水脈、畝立て、緑肥mixの配置など)
2)菜園プランコンサル(土壌改良コンサルを含む)
1)の土壌改良を前提に、菜園プランを一緒に考え、3年後の理想な菜園指導
のいずれかを選んでいただき、面積や作物種類、用途(自給、業務)、個人やグループ(企業、大学)に応じて個別に対応させていただきております。

スクール生は、土壌改良の簡単なアドバイスは、スクール中の質問の時間にも行えるので、土壌分析した結果の解説、アドバイスはスクール中にも行っておりますが、
自然菜園コンサルの場合は、事前に土壌分析結果を送付していただき、アンケートにもお答えいただいた上で、
現地に赴き、
ご一緒に午前中現地確認、昼食をはさんだ3年後の理想についてヒアリング、そして午後1)2)についてご提案、1日かけてご指導させていただいております。

土の上にも3年かかるため、基本3年(1回のみでもOK)間で計画を立て、ご指導しております。
①1年目:3年後の目標を設定する
②2年目:理想と現地の差を確認、修正
③3年目:3年間を振り返り、ご自身の自然菜園の理想によりカスタマイズする

基本的には年1回。あとはスクール受講中に合間にご質問いただき、理想的には3年間行うと今までだいたいの方がご自身に合った理想的な自然菜園(育てたい野菜がほとんど自給できあとはご自身で出来るように)が展開できご満足していただいております。
10年の中で、2件ほどは、さらに理想の状態(より高級野菜を育てたい、担当者の引継ぎ)などで4年かかったことはありますが、ほとんど3年間で卒業していただいております。




宮下さんも当初は両親のやっていた菜園を継続する際に自然菜園に切り替えたいといった基本(菜園プラン)のご要望でしたが、
自然菜園にはまってしまったらしく(野菜が美味しい、菜園の変化が楽しく、育つ喜びから)、ほとんどの野菜も自家採種もしたり、
毎年土壌分析と実際に現地確認のコンサルを行い、今年で3年目になりました。

プライバシーに関することは言えませんが、前任者の方々がやっていた当初の化学肥料も使用した無農薬栽培から、自然菜園に切り替える際に、土壌塩基のアンバランスや地力が低く、生態系が崩れていたので、現在、5か所の区画をそれぞれ土壌分析しながら、実際に育ててみて最終調整に入ってきた感じです。

土壌分析は、あくまで目安なのですが、実際に数値を見ながら化学的な側面を観ることで、過剰と過少をなくし、ミネラルバランスよく、風味豊かな野菜に育つバロメーターの一つとさせていただいております。

実際には、化学性だけでなく、物理性、生物性とのバランスが何より大切になるので、化学性だけにとらわれると迷宮入りになってしまいます。
特に家庭菜園の場合、少量多品目なので、単一の野菜に合わせて土壌改良するというより、物理性と生物性が活性化するような最小限のテコ入れをしております。

自然菜園は、地域風土と野菜と生活の三位一体なので、一人一人違った理想の自然菜園があり、書籍やスクールでは、基本的なことを応用できる野良仕事を発揮できるきっかけをご指導させていただいております。

個別のコンサルは、その方の理想の自然菜園に近づけるのが特徴なので、その地域風土を教わりながら、育てたい野菜の個性を活かし、その方の生活リズムと性格に合わせていきます。

宮下さんもご多忙な方ですし、その中で、タイミングよく野菜と折り合いをつけながら本当によくお世話をしております。
だからこそ、応援したくなりますし、ご指導させていただいた内容を自問自答しながら1年間野菜を向き合っているので、素晴らしい質問力があり、こちらもとても勉強になります。
また、美食家でもあるので、好みも合うのでご一緒させていただく際のお食事やデザートが秀逸で、忙しくても合間を縫ってでもコンサルする理由(笑)かもしれせん。

今回のブログで会えて自然菜園コンサルのことを書いたのは、コンサルをしてほしいと数件お問合せがあったからということと、
なによりも、自然菜園というのは、自分自身と野菜のと間に答えがあるので、野菜がよく育たないときこそ、野菜からのメッセージがあり、3年後にどのような菜園にしたいのか、3年後の理想を目指して、土壌分析や自然観察、書籍などを参考に、ご自身の理想の自然菜園に近づけることが大切ですと伝えたかったからです。

そのきっかけになればと、自然菜園スクール、オンライン自然菜園セミナー、雑誌、書籍を手掛けております。
皆様の理想の自然菜園にお役にたてば幸いです。


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3000本のタマネギの定植終わる 超農繁期まだまだ延長中~

2020-11-06 09:32:14 | 日々の自然菜園
11/14(土)『オンライン自然菜園Q&Aセミナー』第5回19:00~

本日、のち
久々のブログ更新。季節の変わり目で、風邪をひき(コロナではない)、体調を崩していたこともあり休み休み仕事をやってきました。
昨日は、宝島社さんの「田舎暮らしの本」連載(料理)の他に、本社からわざわざ、出版部の担当の方がお越しいただき、
新著の打ち合わせを行いました。来春「自然菜園健康やさい」の新著お楽しみ~。来春2冊新著が出ます。今年は冬も執筆三昧決定です(笑)






小麦700㎡
現在、超農繁期(平日2~3社の取材×雑穀の脱穀調整×スクール×執筆)が続く中、天気と体力の狭間で、タマネギの定植3000本と小麦の種まきが無事終わりました。
※現在、コメント欄からの菜園のご質問はなかなかご返信できず11月いっぱいは少なくてもお休み延長でお願いいたします。

元々田んぼなので粘土が強い土なので、晴天続きで助かります。
雨が降ると、日が短くなったので、5日間位乾かさないと耕せないなど制限があるからです。

急に寒くなって、タマネギも植えてしまたいと思いつつ、取材が毎週2~3社あり、体力と時間が限れており、人生最大のハードワークが続いた1ヵ月でした。






最新のセルトレー育苗のタマネギ苗を、ホウレンソウのタネ採り圃場に混植しました。

ホウレンソウとタマネギはコンパニオンプランツなので、どちらもよく育ってくれます。








3000本植え終わって5日目、途中雨も降りいい感じになってきました。

タマネギを育てることで、元田んぼの土が一気に菜園として育土が進むので、タマネギを育てながら土を育てたくて、全面植えた結果でした。
ちょっと植え過ぎた感はありますが、両親たちの分と自家採種の母本も含めて、タマネギが1年分自給できると嬉しい限りです。

今年は生育が、遅れておりますがダイズと小豆の収穫祭り(収穫×脱穀×調整)が待っているので、天気の良い内にその他色々終わらせておきたいものです。

オンライン自然菜園セミナーが盛り沢山なので、読書の秋、晴耕雨読で是非お立ち寄りください。
今年は、オンライン自然菜園セミナーの可能性を模索するために、もう少しチャレンジしてみようと思っております。

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