無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

自然菜園3年目、どんどん良くなって楽になってきました。

2014-07-26 07:29:01 | 自家採種
本日、の予報。
今日も最高気温35℃予報。無茶は禁物ですね。




去年、本格的に野菜を育て始めた新しい3年目の自然菜園では、去年以上にトウモロコシも背丈が伸び、
下では早生の「打木赤栗南瓜」がゴロゴロなって、もう少しで収穫はじめです。

自然菜園では、当初野菜が育たない場所では、緑肥作物や自然堆肥で最低限野菜が育つテコ入れを程度に合わせて1~2年行います。
その後は、ユリ科やマメ科などパイオニア野菜を導入します。

その後、夏野菜を育てながら、草マルチをしていき、野菜の株下から生き物の自然耕によって土を育て、
そして、育った野菜から自家採種し、その土地風土に合う野菜の種を育てます。

トウモロコシは、自家採種2年目の「黄色モチトモロコシ」茹でも美味しいですが、焼きモロコシが最高です。
去年より、育ちがいいのは土と種が育ってあってきたからかもしれません。






サニーレタスが今きれいに咲いております。

去年育てたサニーレタスがこぼれ種で、自然生えしてきたので、収穫後、そのままにしておきました。


田んぼの畦も梅雨が明けたので、しっかり刈り、熊手で集め、野菜の草マルチに利用します。

菜園は草をわざと生やしておりますが、畦は周期的に刈って、きれいにしておくことも周囲とうまく付き合うコツです。

大量の畦草は、収穫が長い夏野菜や乾燥を嫌う野菜の草マルチとして重宝します。
只の草刈りでは疲れてしまいますが、生き物を増やし育て、野菜育ち、近所づきあいもよくなるので、楽しいですよ。


お蔭で、夏野菜が少しずつではありますが、夏野菜も収穫できてきました。




蛇足ですが、水を1日落とした田んぼの水きりを鉄アレーを田んぼの畦から引っ張って溝を掘りました。

これから水が不足するかもしれないこと、田んぼを落水する際に水を切れやすくするためにも、実験的に導入して練習してみました。

自然菜園は、完成したやり方があるのではなく、日々育てながらいろいろ試し、より作物が自然に育つやり方を模索し続けます。
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(公財)自然農法国際研究センター育種圃場の見学会(Azumino自給農スクール&あずみの自然農塾合同)

2014-07-21 21:49:43 | あずみの自然農塾(シャロムヒュッテ)
本日、


7/19(土)に、Azumino自給農スクール&あずみの自然農塾合同で、(公財)自然農法国際研究センター育種圃場の見学会をしました。

(公財)自然農法国際研究センターの育種チームはかつて、研修させていただいた私の原点の一つです。
一から自家採種を学び直し現在があります。




雨の中、職員の原田さんに、自然農法の種子の生産圃場を見学させていただきました。

ナスは、自然農法交配の紫御膳です。






実際に、雨の中、形だけでもということで、トマトの自然農法交配の仕方を教わりました。


後半は場所を移動し、種採りの師匠中川原さんの現在の圃場を見学させていただきました。

中川原さんは、共著で『自家採種入門』(農文協)を書き、現在でも現役で独自の自然農法育種方法で、新たな品種を育てています。






通常、種を播き、ポットなどで育苗し、苗を植える夏野菜(一番上、ピーマン、下2つナス)が

完熟した採種果実を土に埋め、自然生えさせて、自然選択によって野菜の野生を引き出す育種の現場を見、みんな驚いておりました。





通路に、オーチャードグラスなどの緑肥作物があり、畝は1m。

畝には収穫後草が敷かれていました。
次の野菜が育つまで、草が敷かれており、その下では土がしっとりと団粒化しておりました。


中川原さんは腰を悪くしてから、もっぱらこの特製の長鎌で通路の緑肥を刈って、野菜と草のバランスを取りながら野菜を育て、種を育てております。




鎌など、刃のある道具は、常に研ぎながら切れる状態にしておくことが野良仕事では大切です。




エンジンのある草払い機と異なり、さっさと心地よい草が刈れる音と共に、草がどんどん刈られていきます。

機械を使わず、現在64歳の中川原さんは健康法として、一反(約300坪)を草刈り鎌を中心に手入れを行っております。

現役の師匠は少なく、師匠の背中が雄弁に語る畑、野菜、に注ぐ姿勢はとても励みになり、背筋がピンとなります。

さまざまな師匠たちの言葉、業(わざ)、姿勢、哲学が現在の私を育ててくれ、いまだに教わり続けております。

師匠たちのように、真摯に自然と向き合いたいものです。
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ツケナ(野沢菜)の自家採種

2014-07-14 04:30:09 | 自家採種
本日、の予報。




昨日、Azumino自給農スクール(自然菜園不耕起コース)で、野沢菜の自家採種を行いました。

不耕起コースは、私の講座を1年以上受講された方が中心ですので、去年一緒に育て、収穫した仲間で野沢菜の自家採種を2年越しで行いました。

生育が良かった野沢菜を選び、春先とうが立ってきたら、最初に咲いた野沢菜の株は抜き取ってしまい、
残りのとう立ちにくかったものに、寒冷紗をかけ、外部からの交雑を防ぎながら結実するまで放置しておきます。

昨今の菜の花を咲かせる野菜の自家採種は、GM(遺伝子組み換え)作物が雑草化しているためと、
近くの同じナバナ科の交雑を避けるため、寒冷紗は必須になりました。




刈り取った状態は、まだ完全に枯れておらずとも、種は基本入っている状態がベストです。


追熟乾燥のため、刈り取った種がこぼれないように、タライに入れ、鳥などに食べられないように、寒冷紗で覆い、
風通しのよい日陰に干して、種の充実を図ります。

2週間後の昨日、




土が入らないように、ブルーシートの上から踏みつけ脱穀します。








脱穀したものをふるい分けます。




いっそう目の細かいフルイでフルって


だいたい種だけになるように、徐々に目を細かくしながらフルイわけます。

※外が雨のため、ブルーシートの張った簡易ハウス内(室内)で撮影しました。




あとは、箕という道具を使い、ゴミを飛ばします。


ある程度きれいになると、野沢菜の種子が目立つようになってきます。

種採り後、種と共にいる生き物が逃げることができ、乾燥もしっかりできるよう半日ぐらいは、天日で干してから瓶などで冷暗所で保存すれば3~5年ほど利用できます。

信州といえば、野沢菜が有名ですが、
種屋さんで購入するときに、種の袋の産地を見ると、長野県産以外に、岩手県産をはじめ、最近目立ってきたのがイタリア産。

出来る限り、自分の菜園で結実した種子を自家採種できれば、無農薬でも育てやすくなるので交雑しないように心がけながら自家採種出来たいいなーと思います。
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Azumino自給農スクール小麦刈り

2014-07-13 05:59:15 | 自然菜園スクール
本日、のちの予報。

今日は、Azumino自給農スクール自然菜園不耕起コース開催日です。




昨日は、真夏日の快晴で、全コース共通の小麦刈りでした。

スギナが生えるまだまだ畑になりきれていない大地で、小麦を育てています。
小麦跡地では、蕎麦が育ちやすいので、蕎麦を育てるための小麦を育てています。

コムギ刈りは、草刈りの良い修行になります。
コムギが見事に枯れるようになると、菜園の草刈りはとても上手になっているから不思議です。




田んぼの見学会もしました。

田んぼの畦で、田んぼ周辺で出る稲ワラ、モミガラ、米ぬか、畦草で田んぼの苗専用の堆肥を仕込んでおります。
切り返し2回目のプンプン臭う堆肥をみんなで切り返し体験をしました。

完熟自然堆肥を完成させるには、堆肥造りのルールを守りながら、定期的に水と酸素を堆肥にいきわたるように、天地返しをしてあげます。

完成までに4~6カ月間。そして完成後、田んぼで来年まで土の馴染ませて熟成させて、お米の苗代の土になってくれ、苗を育ててくれます。


今まで育苗ハウスとして使っていたハウスを移築、昨日みんなで総仕上げをしました。

今後は、雨や強い日差しから身を守る休憩小屋として活用する予定です。
木陰なかったスクールの畑に、3年越しで完成させた休憩こ屋です。

強い日差しをカットできるように、ブルーシートを張り、風で飛ばないようにマイカ線でしっかりとめました。

生徒数が増えて、老若男女が楽しく菜園での野良仕事ができる場にどんどんしていきたいと思います。

試行錯誤の菜園教室ですが、菜園同様年々充実してきております。ありがたいことです。
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ニンニクの収穫。晴れ間の野良仕事

2014-07-10 19:12:48 | 日々の自然菜園
本日、ときどき




田んぼに新たな仲間を投入しました。

信州長野は、海なし県です。
昔は貴重なタンパク源として鯉やフナ、そしてドジョウは田んぼでの収穫物。

昔はどこにもいたドジョウもタニシも農薬などでいなくなったと話を聞き、
現在タニシは復活しましたが、ドジョウは復活せず。

今回は、川魚の活魚屋さんから購入して放流してみました。
生き物が安心して暮らす田んぼで、お米も自給できたらと思い、試行錯誤中です。


連日雨で、連続した晴れ間の日が少なく、その晴れ間を狙ってニンニクを収穫しました。

うちではいろいろなニンニクを育てていますが、左側の「無臭ニンニク」、「福地ホワイト六片ニンニク」。
今年はとても大きく育ちました。


ニンニクは、収穫したに日、根を落とし一皮むいて、中央のように綺麗にしておき、後日15cm残してカット保存します。




この状態で、葉付きのまま乾燥させて、種イモを選抜します。


先日、収穫した「松本一本ネギ」のネギ坊主も追熟乾燥できてきました。

梅雨が終わったり、晴れ間が続く日があれば叩いて種を自家採種したいと思います。


タマネギ(大玉)もつるして乾燥してきたので、今年の冬~春のタマネギも確保できました。

今年は、自然菜園3年目。
2年の緑肥作物、畝立てを経て本格的に野菜を育てはじめた1年目です。

本格的な野菜栽培の前年にユリ科野菜(ネギ、ニンニク)を育てておくと、病虫害の少ない畑になるばかりでなく、
ミミズなど土の生き物も増え、ネズミを抑制し、野菜が育てやすい状態になってくれます。

前作のユリ科野菜の生育が悪い場合は、補いを多めに野菜を育てますし、
生育がいい場合には、補いが必要ないので、減らすか、なくすことも栽培する上で良い目安になります。

コンパニオンプランツとしてのユリ科野菜の導入もいいですが、夏野菜の前作としてユリ科野菜の導入もお奨めです。
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~畑から食卓へ~持続可能な自然菜園入門講座(夏)

2014-07-07 06:53:43 | 出張菜園教室
本日、の予報。
ここ数日、梅雨らしい天気が続き、木々や野菜や草たちがたっぷり水で潤っております。


穂高養生園さんで、~畑から食卓へ~持続可能な自然菜園入門講座(夏)
今年は全4回(各1泊2日)
・2014年7月5日(土)~6日(日)
2014年9月6日(土)~7日(日)
・2014年11月8日(土)~9日(日)
開催です。

まだ赤字の日程は若干単発参加枠がございます。ご参加ご予約お待ちしております。

先日は、第2回目でした。

春から野菜を育ててきた場所では、土はフカフカです。
野菜の株下の草マルチの下では、生き物によって土が耕され、団粒化が促進されていました。


参加者みんなで、ソラマメの収穫。

このワークショップでは、収穫したもので次の日にマクロビオティックで料理教室を行い、自然菜園の恵みをいただけます。

今回は、ニンニク、シュンギク、レタス、ソラマメが旬の食材です。


種の播き方がとても大切です。

種の播き方が不自然では、その後自然に育てることができず、
自然の理に適った種の播き方がとても大切です。


今回は、梅雨が上がる前に播きたい旬のニンジンの種まきを体験してもらいました。




三時のお茶の時間は、ズッキーニのパウンドケーキやレモングラスやレモンバームの入ったお茶で一息し、

質問タイムとなりました。






この時期、インドのモンスーン気候出身のナスも生長期です。

根がしっかり張れるように、支柱に麻ひもで誘引してあげます。

誘引を体験学習してもらいました。






その日の晩の夕食風景です。

揚げたての手作りの日竜頭にモロヘイヤのお味噌汁。酵素玄米、シュンギクとひじきのカブの和え物などに加え、

豆乳でつくったレアチーズ風ケーキを美味しくいただきました。

自然菜園をプチ体験していただき、穂高養生園で大自然の中で養生ワークショップでした。
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懲りずに田鯉に挑戦!!

2014-07-02 22:59:35 | 日々の自然菜園
本日、のち、でした。






自給用の4畝の田んぼの稲も元気に分けつを始めました。

いろいろなことを組み合わせてみて、現在のところ稲の生育もよく、草もほとんど皆無です。

自給を考えたとき、田んぼは手入れができる広さで、小さくても十分自給に必要なお米+α収穫できるにこしたことありません。

現在、試行錯誤ですが、週末の手入れで十分自給できるやり方やコツを模索しております。




畦豆(ダイズ)も順調です。

田んぼの畦(あぜ)はとてもダイズ・アズキに最適地です。




今年は久々に、大好きなクウシン菜も畦で育てています。


じゃ~ん。

2種類の鳥よけの糸です。

この田んぼに鯉を放ち、稲も鯉も育てる手筈を調えております。

去年は、最後の最後に、一晩で80匹もの鯉がハクビシンとタヌキなどによって全滅させられたので、今年はリベンジです。


田んぼの四隅に杭と支柱で糸を2種類張って、鳥やハクビシンなどが侵入されにくいようにしました。

また、それだけでは不足なので、鯉を引き上げる時期も早めにしようと思います。

失敗は成功の元。試行錯誤です。




3年前に生まれた田鯉も友人の家の池で15cmを超えるサイズにまで成長していました。

残し少ない匹数ですが、今年田鯉と稲を育て獣対策にめどをつけたいものです。




田んぼに放たれた鯉たち。

元気に大きくなっておくれ~。

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