無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

大晦日の自然菜園

2015-12-31 09:37:07 | 日々の自然菜園

今年も多くの方に大変お世話になりました。誠にありがとうございます。

お蔭さまで、無事年越しが出来そうです。ありがとうございます。




今朝の9時の菜園の様子ですが、まさに太陽が出る前の静けさと、冬の寒さの中、野菜たちはじっとしております。


今年は暖冬で、秋が長く越冬キャベツも年内に撒いてしまったものもありますが、遅れて植えたこのキャベツはちょうどいい感じで越冬できそうです。


田んぼも秋起こしを終え、苗代と共に来年の田植えの準備を終え、静かに半年間冬眠に入りました。


菜園もすっかり食べつくし、残したアブラナ科の来春の菜の花を待つばかりです。




去年からは、鉢植えの果樹も本格的にはじめ、自然菜園に果樹も仲間入りしてきました。

まだまだ課題が多い果樹ですが、無農薬で美味しい果樹が楽しめるようにいろいろ勉強していきたいと思います。




半年前の土蔵(蚕小屋)です。外壁の土が経年劣化で、はがれてきており、朽ちていました。

大工さんが腰壁をつけて、補強してくれました。その途中の写真です。


今年は、大工さん、べと屋さんはじめ友人たちのお蔭で、自分たちで左官をし、年内に中塗り仕上げを終えることができ、生まれ変わりました!




コンポストトイレも自給自足ライフスクールで、ワークショップ形式でみんなで一から作り、だいたい完成しましたが、来年度に完成予定です。

外トイレがあると、長靴のまま入ることができ、とても重宝します。

今年は、4冊目の拙著『1㎡からはじめる自然菜園』(学研パブリック)の出版、4誌の連載などに加え、新たな試みが多く、人生で一番多忙な1年でした。
そして、来春3月に宝島社さんから『完全版 自給自足の自然菜園12カ月』の新発売という大仕事がこれから佳境を迎えます。
年に2冊も本を出していただける奇跡に感謝しつつ、できる限りのことをしていきたいと思います。

来年度の菜園スクールの準備が遅れているので、1月中旬をめどに募集要項をホームページにアップできるようがんばります。

来年度は、もっとスローに、暮らしを愉しみ充実できるように、新たな一歩を踏み出したいと思います。

2016年もよろしくお願い申し上げます。
コメント (8)
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自家製「丹波系黒大豆醤油」絞り

2015-12-27 07:57:00 | 日々の自然菜園
本日、



師走は忙しく、ブログの更新が遅くなってしまい申し訳ございませんでした。
今年2冊目の新刊『完全版 自給自足の自然菜園12カ月』(宝島社)の発売を3月に控えて、年末年始返上のハードスケジュールです。
生まれて初めての1年に2冊の書籍です。燃え尽き症候群に注意したいです。
お楽しみに~。

先日、約3年前に仕込んだ丹波系黒豆のお醤油を絞りました。
昔お醤油屋さんに来た話では、「1年目は香り、2年目は味、3年目は色が育つ」そうです。
3年熟成醤油、絞るの楽しみでした。

これは、絞る前のもろみ醤油の状態です。


3年前に、お醤油を絞っていただいた新屋 おらほ醤油の里プロジェクトの醤油絞り師の宮崎さんに来ていただき、自給自足ライフスクールでみんなで見学しました。


これが醤油絞り用の舟です。

長野には、家々を周って絞り用の舟で、自家製醤油を絞ってくれる醤油絞り師さんが昔は地域地域にいたそうです。






お湯を足して、温めたもろみを酒袋に入れて、船に重ねていきます。




袋の重さで、お醤油が出てきました。




垂直に、プレスすることでどんどんお醤油が絞られてきます。

絞りたてのお醤油は、出だしから、最後までどんどん風味が変わっていくので愉しいです。




プレスした酒袋からは、搾りかすが取れます。


お茶の時間には、せっかくのお醤油絞りなので、醤油スイーツをいただきました。




絞った一部は生醤油として、保存し、残りは、大鍋で低温殺菌し、火入れして発酵を止めます。




火入れしてからお醤油のアク取りです。

アクをしっかり取っておくことで、保存性が高まり、瓶内熟成ができ、お醤油がどんどん美味しくなってくれる一手間です。

アクは、アクで濾して、煮物などにすぐに使っていただくので、捨てません。

火入れをしたお醤油を数日樽に置いておき、澱(おり)を沈殿させて、上澄みのみを瓶詰めしていきます。
瓶内にて、冷暗所に置いておき、熟成させながら使用していきます。


小瓶に詰めたものは、お世話になった方への年末年始のご挨拶やお裾わけギフトなどで喜ばれます。

火入れしたものも、再発酵したりするので、要冷蔵で万能調味料として我が家の食卓を豊かにしてくれます。

特に、お釜で炊いたご飯に、お醤油を垂らして食べる醤油めしは絶品です。
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12/19(土)「自然農と見えない世界」 東京での講演会

2015-12-21 18:47:04 | 出張菜園教室
本日、




12/19(土)に、現在自然菜園のコンサルでお世話になっているせた農さんとのご縁で、
「自然農と見えない世界」の講演会を東京の空間工場で行わせていただきました。


レトロな建物で、20数名の小さなイベントにもかかわらず、元生徒さんや遠方からさまざまな方がご参加いただき、

土の中の生き物の視点で、自然農について語らせていただきました。

耕さず、肥料農薬を用いず、生命の営みの中で、なぜ野菜たちが育つのか、
自然農で大切にしてきていることはなにかを映像、語り、Q&Aで行った講演会でした。


お茶の時間には、参加者全員に、あんむすびさんのおはぎがふるまわれ、終始和やかに愉しい空気と場でした。


自然菜園での農産物の販売をしてほしいとのことで、
わずかでしたが、雑穀や乾麺など持参したものもおかせていただきました。

私が自然農・自然農法をはじめて19年目ですが、10数年前とは違い、自然農そのものを知っている方も多く、実践されている方や、田舎に移住しようとする方も多くなってきていることにびっくりしました。

私も田舎暮らしを目指して十数年で今の、自給自足ライフですので、これからの方々のお世話をする番になってきたようです。

この東京出張で、今年の仕事納めでしたので、
これから1月にむけて来年度の菜園スクールの募集要項を準備する時期なのです。

来年3月に、新刊が宝島社さんから出版される追い込みの時期でもあります。

褌を締め直して、年末年始残り少ない日程を全うさせたいと思いました。

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山芋掘り

2015-12-09 21:40:57 | 日々の自然菜園



本日、

今日も土蔵の壁塗り日和。

今年は、土蔵の改修に勤しんだ年でもありました。
自給自足ライフスクールでも、大工さん産の力と友人たちのお手伝いであと少しで壁塗りも終わりそうです。




週末の今年度最後の自給自足ライフスクールのおやつように、山芋を壁塗りの合間に掘りました。

もうツルは枯れておりましたが、この下に芋が埋まっているはずです。


上には、食べきれなかったムカゴがぎっしり。

これは山芋の苗用に、地面に転がしておきます。




掘っていると山芋が見えてきました。




山芋が掘れました!

掘りやすいように、地元の短系の自然薯を植えておきました。


見事な自然薯です。


先っぽは折って、




収穫した隣の場所に埋めて枯れた草を元に戻しておきます。

こうすることで、来年、再来年大きくなった山芋がまた収穫できます。

山芋は芋やムカゴ(実)で殖えてきます。
食べるのが楽しみです。
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【バケツ稲選手権】ハッピーヒルが1粒が17,289粒に増えた!!

2015-12-02 05:27:55 | 日々の自然菜園
本日、の予報。






実は、ひそかに農文協の子供から家族で楽しむ農業雑誌「のらのら」にある企画バケツ稲選手権に興味を持ち、バケツに1粒から出た、1本の稲を植えてみました。


田んぼの脇で、こっそり育てるはずが、目立ち過ぎる様相にびっくり。

実は植えたのは、師匠の一人福岡正信さんの自然農法品種「ハッピーヒル」というお米。




周囲のお米(交雑し)に迷惑をかけないように、一時ハウス内に移動。続々穂が出て、開花しました。


11月の最終的な姿。

たったい1粒からおそらしいほどのたくましさ。




丈も予想外に高く、120㎝。
1本植えで、113本に分けつ。




穂の形が、他のお米からすると以上な様。

最高についたもので、1穂に371粒ついていました!

コシヒカリで、100粒位が相場なので、3.7倍もついていたことになります。

バケツ稲選手権に出場した関係で、夜な夜な数えてみると、1粒のお米が17,289粒になっておりました。
暦の上で、1粒万倍とありますが、今回は、その1.7倍の1粒1万千倍になったわけです。すごいですね。

今回の選手権の条件では、化学肥料も使用可だそうですが、ハッピーヒルに使うわけもなく、有機肥料のみの使用でここまで育ちました。

ハッピーヒルの凄さを体感し、福岡老の凄さを見せつけられたように感じ、自然農法の可能性を垣間見ました。
コメント (13)
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