現在、
『竹内孝功さんの自然菜園講座』オンライン動画サイト試験発信中~
本日、
。
最低気温8℃と一気に冷え込む肌寒すぎる朝でした。
昨日のブログの続きです。
うちのハウスでは、温床(踏み込み温床)4mと冷床(去年の踏み込み温床)4mが1つにつながった8mのタイプです。
通常の踏み込み温床は毎年掘り上げ、中身を空にして、新しい落葉や米ぬかなどを交互に踏み込みます。
中身である発酵が止まって未熟な床土を再発酵させ、熟成させて育苗土にするか、2年間位畑に積んでおき腐葉土のようにして育苗土にするなど、重労働で手間か技術が必要でした。
うちでは、温床も冷床も育苗中も終わった後も、中身が乾かないように、たっぷり水やりをしたり工夫をしています。
そうすることで、温床の床土が乾かないので、中のミミズや微生物たち生き物が分解し続けてくれます。
これは、今年の春に踏み込んだ温床です。
温床を踏み込んだあと、2~3cmの土とクン炭を敷き詰めてあります。その下は、踏み込んだ有機物(落ち葉やワラ、モミガラ、米ぬかなど)です。
中身が壊れないように、掘り起こすと、表層の土クン炭の3cm以下も15㎝位はすでに土のようになっておりました。
15㎝以下は、ワラやモミガラがそのまま湿っているだけで、少し嫌気発酵の臭いもしております。
3月から踏み込んで、6月中旬に育苗が終わるまで、2週間に一度は、バケツで発酵床土水を供給し、
育苗後、6~9月まで1カ月に1度水をあげたり、乾かないようにブルーシートをかけたり、草を生やしたりした結果、生き物の力で、分解が進んでいたわけです。
そこに、秋~冬にかけてタマネギやネギ苗、そしてホウレンソウを育て、その後来春冷床にするわけです。
そうすることで、春までにネギの根とホウレンソウの根が張り、微生物が活性化することで、さらに深くまで有機物の分解は進みます。
※ちなみに、ホウレンソウ、ネギ以外を育てると、ウリ科、ナス科、アブラナ科の連作障害、もしくはネズミの害が出やすいのでご注意ください。
温床の土を混ぜると、ホウレンソウ、ネギといえども発芽発根障害で育たなくなるので、混ぜずに播種しますが、発酵した床土が多少凸凹しているのも事実なので、
芝の目土や水稲用培土の無肥料の極少の赤玉土などを薄く1cm前後で敷きつめ、平らに整地してから種まきをします。
平らにしておくと、水やりの回数が減りますし、芽が細かい土ですと、セルトレーの育苗土にも最適です。
今回タマネギは、500円玉~1円サイズのものを約10㎝間隔に溝に押し込んで、植えました。
3日後には発根しておりました。タマネギが根を張って抜けなくなるのを待ってから、覆土(タマネギの半分土をかける)をします。
ホウレンソウは、ハウス内なので、ハウス用の品種(F1)を主体に、今回は、在来種も浸水させて、
芽出し一歩手前にしてから播種します。
タマネギ、ホウレンソウが交互に15㎝条間で植え付け完了です。
温床の床土は、こうして秋冬の間、春までに、タマネギとホウレンソウを育みながら、徐々に分解を進め、来春冷床になり、そして2年後に根深ネギの栽培を経て、育苗土になります。
踏み込み温床の床土の材料は、落葉、ワラ、モミガラなど育苗土として最適なものばかりですが、未熟や腐敗、焼けなどで育苗土としてそのまま使えない状態です。
未熟や腐敗の床土で育苗すると、発芽・発根障害だけでなく、育苗中に病虫害、養分切れなどを起こし、さらに育苗を難しくなってしまいます。
ちょっと時間がかかりますが、重労働の切り返しが3~翌春3月まで不要で、ネギもホウレンソウも育つなら、こんなやり方いかがでしょうか?
育苗土を買わずに、最高品質の育苗土も自給できるそんな温床になればと日々研究しております。
先日、ご紹介した、
つる新種苗さんとコラボ『自然菜園の緑肥mixレギュラー』も新発売されました。
取り扱い説明書付きなので、よく読んでから、通路50㎝なら中央(1条)に、80cmなら畝肩下に(2条)植えしてみてください。
今後、1年草のみの『自然菜園の緑肥mix市民農園』版も発売を近日予定しております。お楽しみに~。
2017年土内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。
今年度は、いつもの第1水曜日に
城山公民館 18:30~21:25
18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答
新年度も第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。お楽しみに~
新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~春編~」
次回10/4(水)
・秋野菜の収穫のポイント?/ダイコン、カブ、サツマイモなどの収穫
・秋の土づくり/堆肥の造りと施し方、緑肥作物の導入法
・越冬野菜の定植・種まきのコツ/タマネギ、キャベツ、エンドウ、ムギなど
ちなみに、忙しすぎてご紹介できていない自負出版の菜園教室の公式テキスト『自然菜園ハンドブック』(自負出版)も農文協さんの「田舎の本屋さん」からネットでも書店で東京で唯一購入できます。
農閑期に入りましたら、改めてお知らせし、売っていただけるカフェ、ネットサイト、お店など募集し、なおネットからも買えるようにシステムを構築するつもりです。
現在農繁期なので、何もできておらず申し訳ございません。
現在、長野県松本にあるつる新種苗さんにも縁あって『自然菜園ハンドブック』を置かせていただいております。こちらからも購入できます。
※現在2店舗のみ販売中~