無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

11/26(土)楽園信州移住セミナー(東京)に講演に行ってきました。

2016-11-29 09:10:53 | 出張菜園教室
本日、の予報。




先週末、東京に出張に行ってきました。

久々の東京出張だったので、連載雑誌の打ち合わせ(NHKさん、学研さん)も前後に入り、移動移動の忙しい出張となりました。

メインは、長野県主催の移住セミナー「11/26(土)楽園信州移住セミナー(東京)」で、
長野県内のたくさんの市町村合同の初企画で、


県のマスコット「あるくま」君がお出迎えで






各ブースで、各市町村の相談も受けられるといったイベントでした。


開場では、うちでもお世話になっている安曇野の農家民宿「安曇野地球宿」さんも撮影協力した、
PR動画「しあわせ信州」がエンドレスで流れていました。








今回は、講演会で、講座ではないので、すごく緊張しました。

今回、現在家庭菜園の連載させていただいている「田舎暮らしの本」(宝島社)の推薦があり、ミニ講演会をさせていただくことになりました。

というのは、菜園講座であれば、家庭菜園について興味のある方が、その内容に合わせて受講するので、お話しやすいのですが、
講演会では、もっと関心事が広く、幅の広い方々に向けてお話するので、慣れておりませんし、難しいからです。

今回は、日頃お世話になっている生徒さんたちも数名駆けつけてくれ、とても助かりました。

実は、菜園教室を約10年やってきた中で、振り返ると参加者の10%位の方が、その後長野県外に移住しており、
農的なノウハウを修めて、移住したのかなーと思っておりますが、意外にも多くの方が、菜園教室後に移住しているので、

最近では、移住、自給自足をテーマにした「自給自足ライフスクール」も開校した次第です。

実際のミニ講演会では、
前半、自己紹介も兼ねて、どのような自然菜園スクールを開催しているかなどご紹介させていただき、

後半は、実際に生徒さんの中で移住した体験や、私の移住体験を加味し、
長野県への移住をする際に知っておくとよいポイントとコツをご紹介させていただきました。


午後は、一参加者として、午後は、津田 賀央さんの講演会にも参加させていただきました。

津田さんは、現在、ソニーという大企業で、週の半分東京で働き、
残りの半分は、長野県富士見町で、、「富士見町 森のオフィス」の仕掛人でもあります。
週3は東京のソニーに出社、残りは富士見町という2拠点生活をしている方です。

津田さんについては、この記事で移住の経緯が紹介されていました。

とてもハイセンスなお仕事と生き方をしている方だなーと思いました。
これからは、津田さんのように、都会と田舎をハシゴする生き方も選べる時代だと思います。
今後のご活躍を楽しみにしております。

津田さんはお仕事の合間で、菜園をやっているようで、拙著も読んでくださっているようで、個人的には、彼の菜園にも興味が湧きました。


都会にないものは、田舎にあふれていますし、
田舎にないものが、都会にはあります。

ここ数年で、田舎は人口が減り過ぎて、担い手たちもすっかり減ってしまいました。
都会は、より機能的、機械的にになった代わりに、人がそんなにいらなくなりました。

これからの時代、田舎と都会が共に良い関係を築きながらそれぞれの良さを発揮できるかが、焦点だと思います。

そして、より自由に自分らしく、自然に生き、地球に対して恩返しをしていく時代だと思います。

私は、拠点を田舎に置くことで、自給自足の暮らしを手に入れましたが、来る方やお仕事はより都会からやってきます。

今回の講演会は、改めて都会と田舎のあり方や人の流れを観ることができ、とてもよい機会になりました。

有難いことです。


来年度の自然菜園スクール2017は、より分かりやすく、より実践的にバージョンアップの予定なので、お楽しみにしていてくださいね。
ホームページから、12月末頃から募集を始める予定です。


2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

来月は12/7(水)は、18:30~長野市城山公民館で自然菜園講座です。

・冬の土づくり/米ぬか、クン炭づくり
・無農薬野菜の種や品種の選び方など
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自然菜園スクール11月(クン炭で焼き芋、堆肥の切り返し)

2016-11-23 17:36:07 | 自然菜園スクール
本日、




切り立ちこめる標高700mの長野県安曇野市で、11月の自然菜園(入門・実践合同)スクールを開催しました。

これまでに3回切り返した自然堆肥(畑の畦草、麦わら、モミガラ、米ぬかなど)を発酵させた堆肥もすっかり小さくなってしっとりとしてきました。

あと2回切り返したら、熟成させ来年から完熟した自然堆肥を畝立て、クラツキなど、教室で実際に使用しようと思っております。

自然堆肥造りは、正直手間がかかります。
手作り味噌のようなもので、自分で作るので、失敗しやすかったり、手間がかかったり、正直購入した方が早いと思われがちですが、
地域の有機物(土着菌も)を利用する点と、安全性の高い植物性の材料を使って堆肥造りするので、買えない高品質な堆肥ができます。

いきなり本を片手に造るのは難しくても、スクールで実際に造る体験をしておくと、身体で覚えてしまうので、
ポイントを押さえればその後自分たちでも再現して作ることができます。




全体の5%位の米ぬかをまぶしながら、乾いた部分に水をかけて補いながら切り返すと、失敗しにくくなります。


生徒さんも2回目の切り返しということもあり、段々切り返し積み上げるコツを覚えてきました。







今回は、寒くなってきたこともあり、先月収穫して熟成させておいたサツマイモをクン炭を焼きながら、同時に焼き芋にするコツも実践しました。

クン炭作りは、それ自体でも楽しいのですが、焼き芋やモミ酢作りも加わると、一石二鳥と楽しみ倍増です。

サツマイモは、良く洗い、焦げないように、濡れた新聞紙で包んでからアルミホイルで包む方法で、皮まで美味しく焼いていきます。






クン炭の焼き方は、いろいろありますが、短時間で3種類のクン炭を焼き分けるコツを実践しました。

種火が一番大切なので、最大火力になるちょっと手前になったら、




クン炭煙突を載せ、煙突から出る煙で、ワラや紙が焦げるまでしっかり空焼きし、




風上から空気が入りやすいように気をつけながら、もみを重ねていきます。




クン炭のクン炭たるゆえんは、鉄板の際で燻されてできていくモミの炭化です。






今回は、サツマイモを籾の間に重ねて芋も一緒に焼いていきます。


クン炭を焼き始めて、煙突から白い煙が出続けていたら、種火が消えずにしっかり火が燃え続けている証拠です。

クン炭を焼いている間に、


蕎麦の跡地の小麦の麦踏み






本科生(菜園区画つきスクール生)の個人指導。

今月のテーマは、秋野菜の美味しい収穫のタイミング、収穫の仕方、今年の反省、来年の春までにどのようなお世話ができて、
来年の菜園プランに活かせるかを自然観察を通じて学んでいきます。




私の場合、もみ殻は一度に積んでいくのではなく、どんどん加えていく方法をとっております。

最初から大きな山にすると、なかなか時間がかかってしまいますが、
ある程度焼けてきたタイミングで、クン炭煙突と焼けたクン炭の間に写真のようにもみ殻をサンドしていくととても早く焼くことができます。






ニンジン芋


上がパープルスイートロード、
下が、紅はるか


黄金千貫




低温長時間加熱と炭の遠赤外線のW効果で、3時間で270ℓのもみ殻と超おいしい焼き芋が同時に焼けました。

焼けたクン炭は、たっぷりの水(今回50ℓ以上)でしっかり水浸しになるように火を消し、灰(あく)を洗い流し、鎮圧して飛ばないように鎮火させて一晩以上置いてからしまいます。


焼き立ての煙くさいクン炭を堆肥の表面に撒くことで、冬の間ネズミの巣にならないようにします。




絨毯と薄いブルーシートで堆肥を保温し、再発酵を促します。

残すところあと1回で今年の自然菜園スクールも終わりになります。

雑誌や書籍でいろいろ伝えていても、伝えきれないことがたくさんあり、また実際に目で見て体験することで、頭だけでなく五感をフルに使って野菜と向き合えるのがスクールの特徴ともいえます。

来年度の自然菜園スクール2017は、より分かりやすく、より実践的にバージョンアップの予定なので、お楽しみにしていてくださいね。
ホームページから、12月末頃から募集を始める予定です。


2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

来月は12/7(水)は、18:30~長野市城山公民館で自然菜園講座です。

・冬の土づくり/米ぬか、クン炭づくり
・無農薬野菜の種や品種の選び方など
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いよいよ秋も深まり、越冬準備

2016-11-10 15:22:12 | 日々の自然菜園
本日、


今日は、バケツの水が氷になるほどの寒い朝、日中でした。






今年は、とてもよい天気とは言えませんでしたが、夏野菜も良く育ち、霜が降りる手前まで長期間食べることができました。
ナスの枝葉を刈っていて、幹の太さにびっくりしてさぞかしがんばって根を張ってくれたことと思います。




ピーマンも同様の太さで、親指以上の太さに育つことができる土になってきたと嬉しく思います。




アスパラガスも枝葉を刈って、敷きつめて、来年の新芽アスパラが今から楽しみです。

翌年になって土が良くなっているように、前作をしっかり育て、次にバトンをつなぐことが自然菜園ではとても大切にしております。


夏にトウモロコシ、カボチャの畝だったところは、去年同様ターサイ畝にもどっております。


こちらは、ナスの株元で育ったハクサイ。

もうじき食べごろです。


こちらは、自家採種用の越冬ハクサイ。巻かないことでしっかり花を咲かせます。


こっちは、越冬キャベツ(春キャベツ)第一弾。

もしかしたら暖冬なら年内に巻くかもしれませんし、来春に巻くかもしれないので、2回に分けて植えてあります。


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タマネギの定植

2016-11-05 18:20:02 | 日々の自然菜園
本日、

朝は真っ白な霜の世界。こうなると、野良仕事は、完全に解凍するのを待ってからになります。
そうなると、11~17時と限られた時間になるので、段取りがとても大切です。


今年は、日照不足で、苗が遅れたため、うちでは連日育った分だけ、タマネギの定植を行っております。

無農薬・家庭菜園で、タマネギほど難しい野菜に入ります。

その一番の理由が、タマネギの苗に問題があります。
タマネギの栽培は、タマネギ苗が良くないと、まず失敗しやすいものです。

特に化学肥料と相性がよいタマネギは、有機物との相性の悪さもあって、抜きたてのタマネギ苗以外では失敗する率はさらに高くなります。

市販の苗は、写真のように、抜いてから数日たっている状態で売っていることもあり、この苗から育てるのは難しいものです。






この苗は、まだいい方で、抜いてから2日以内といった感じです。

それでも植えてから活着するのに時間がかかるので、


手当として、買った後すぐに根が乾かないように、水もしくは薄めた液肥に浸して回復させます。

購入苗は、まず化学肥料で育っているので、鮮度が良いものを選び、もし根の痛みが大きい場合などは、少し切った方がましといった感じです。

化学肥料は、根が多少傷んでいても、枯れていても水に溶けて強制的にタマネギに養分を送るので、このような苗でも植えてから水やりをすると、
しっかり活着しますが、

有機肥料栽培の場合、化学肥料の根がやり直しをし、回復した頃は、寒いので、どうしても活着が良くなくなります。


実際に10月末に、自家製の苗と市販の手当て苗を植え比べましたが、植えてから起き上がってくる(活着の合図)までの期間が10日位開きがありました。

自家製の苗は、植えて3日以内に起き上がってきており、遅れて市販の苗が2週間後に起き上がってきた感じです。


うちでは、2種類の自家製タマネギ苗を育成しております。




ポットで2~4本育てるもの


根はとても長く、しっかりしていて、必要な分だけポットから土を落として植えます。






もう一つは、セル苗。

1つのポットに、1~2本育てて、そのまま


線を頼りに植えていきます。セル苗は、植えた日から立っているので、植え痛みがないのが長所ですが、その分たくさんの苗を育てるのに場所が必要です。




ポット苗は、抜きたての根を切らずに、お隣さんと絡ませるように田植えのように同じ深さに植えていくのがいいようです。

タマネギ苗は、育てるのがとても難しいので、まず苗づくりで失敗しやすいので、どうしても市販の苗に頼りがちですが、なかなか良い抜きたての無農薬・市販苗がないのも事実。

そこで、ポット苗とセル苗で誰でもタマネギ苗が簡単に育てることができるように、研究中です。


新鮮な無農薬のタマネギ苗があれば、タマネギ栽培がより手軽になると思います。


2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
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オクラのタネ採り

2016-11-04 03:26:49 | 日々の自然菜園
本日、の予報。


周囲の落葉樹も色づき、秋の深まりを感じる今日この頃。




我が家のハクサイも最終形態に近くなってきました。

ハクサイは難しい秋野菜の一つですが、ナスの株間の空いた所に夏に定植することで、とても簡単に育てることができるようになってきました。




オクラのタネ採りは、採種果であるオクラが良く育つこと。

そしてしっかり熟すまで樹で完熟させることと、カビさせないことがとても大切です。

風があり、雨の当たらないところで、良く乾燥させて、の間に一気に採り出すのが採りやすいものです。


タネ採りは愉しいもので、種が野菜になるように、野菜が種になっていく下りをみることができ、

実際に野菜の中に種ができているのを採り出すときは、わくわくドキドキします。

中のタネを採り出していると、「な~に」と息子が聴いて来るので、説明すると熱心に手伝ってくれました。




寒冷地では去年まで十分に種が採れなかった島オクラとも付き合いが長く、今年で5年目になります。

今年は、十分に種が採れたので、来年はもっと育てて、いっぱい食べたいと想います。

小さな種に詰まった大きな生命。

来年が今から楽しみです。


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サトイモ・ショウガの収穫保存

2016-11-01 11:49:41 | 日々の自然菜園
本日、






昨日の予報では、今日2度目の霜が降りそうでしたので、前日菜園教室明けで休もうと思いましたが、気合いを入れてサトイモ、ショウガ掘りを行いました。

寒冷地なので、2度目の霜では芋も傷みやすくなるので、1度目の霜で収穫保存を基本にしておりますが、
霜の翌日大雨だったので、晴天続きに収穫したかったので掘るには最高の条件でした。

まずは掘って、どれを種イモに残すのか決め、その株は日中干しておきます。




食べる用の芋の株は、子芋、親芋にばらしてからすぐに水で洗ってしまい、乾くように日中干します。




種イモにするものは、うっすら乾いたら、ばらさずにそのままは保存場所に移動させます。






現在は、ハウス内に穴を掘って埋めると、水位が高いため越冬できないので、落葉広いなどで使うバケットにワラを敷き詰め、埋めない簡易保存用バケットで来年まで保存します。




ばらさないで半乾燥させた株をひっくり返し、並べて籾と土を半々に混ぜたもので隙間を埋めて保湿します。


その上で、モミガラをたっぷりかけて保温します。

途中、木酢液を薄めた水やクン炭を併用しネズミ対策も怠りません。


最後に、ワラで覆い、補強します。

こうすることで、湿度を保ちつつ、保温させ、サトイモの保存の適温12~15℃になるように、5℃以下にならいように保存させます。




ショウガは今年大豊作でした。

45㎝オーバー、大きすぎる感じもします。ショウガは保存(15℃で湿度90%)がとても難しく、寒冷地では種イモ保存をあきらめております。

これからショウガの佃煮、ジンジャーシロップ、乾燥ショウガ、冷凍ショウガにし、美味しく1年間いただきます。




収穫後の畝は、米ぬかをうっすら撒いてから、隣の田んぼの稲ワラをうっすらマルチして、来年の準備に養生します。

今年の大干ばつ、大雨にも負けず、
年々、サトイモもショウガも良く育つ畝になってきてくれているので、来年も楽しみです。


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明日11/2(水)は、18:30~長野市城山公民館で自然菜園講座です。
・野菜の収穫・越冬保存のポイント/菜の花、野沢菜、ニンジン、ゴボウなど
・冬の土づくり/畑の片づけ方、土壌分析、有機物の種類と使い方、冬の米ぬか
利用法
・越冬野菜の越冬のコツ/保温材の使い方、モミガラ、ハコベ、ワラなど
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