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無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

田んぼの畑化(果樹園へ転換中)

2017-09-06 10:39:51 | 自然菜園の技術 応用
本日、ときどき


先日、自然菜園スクール見学会コースで撮っていただいた写真です。

今年は生育が遅かったものの、長雨で、セスバニアばかりが田んぼに育ち、ようやく背丈を越えたので、先日刈り敷きました。



元々ここは、田んぼでした。

去年の秋からうちで使わせていただけるようになったので、秋遅くに深く耕してもらう前日に、ライムギを全面播いて稲ワラを敷きつめたまま越冬した3月頃の写真です。




その後、5月の状況ですが、ライムギはまばらで、細く、120cmの支柱を20cm挿した100cmの支柱にも満たない貧弱な生育となったため、

ライムギは本来、2m以上の背丈で、茎葉もっと太く色も濃いものです。

本来のライムギの生育が見られなかったので、まだ田んぼのままだと判断し、次の手を打ちました。


田んぼが良く乾いているときに、セスバニア、ソルゴー、クロタラリアを混ぜた田んぼを畑に転換する緑肥mixを播いてから、浅くトラクターで鋤き込みました。

もう少し、ライムギがちゃんと育っていたら、ライムギの上からタネを播いて刈り敷くだけでよかったのですが、あまりにライムギがまばらで、タネを隠すほど生えていなかったので、今回はタネを鋤き込むことにしました。


そして、9月上旬。ようやく背丈を越えたセスバニア。花も咲き始めてきたので、




背丈の半分ほど刈りました。

いつもは、セスバニアをこのまま1カ月半位、花が咲いたら、背丈の半分を刈るを繰り返し、セスバニアたちが木化しないように、脇芽を伸ばしながら生きながらえさせるのですが、
残暑もなく、涼しい天気になってきたので、無理に引き延ばすのではなく、

今回は、10月末のライムギの播種までにまだ2カ月ほどあったので、1mのセスバニアの上から






「エンバク」と「レンゲ」を中心に、果樹園になるように、耐水性の強い、果樹園にもむいた緑肥、「イタリアンライグラス・ワセフドウ」と「ペレニアルライグラス」、そして地力と景観として「クリムソンクローバー」をブレンドしました。

「エンバク」だけが農薬コーティングしてあり不満はありますが、今回田んぼを転換するのに、耐水性の強い「エンバク・前進」を水田裏作用としてどうしても用いたかったので、妥協しました。




農薬対策として、長袖、マスク、ゴーグル、軍手は欠かせません。

来年からは、自然にこぼれたエンバクが雑草化してくれることを期待します。




15a(1500㎡)の農地全面に1mに高刈りしたセスバニアの上からタネをばら蒔きました。

※風が強い日や葉が濡れている朝夕は避けます。


こんな感じで、セスバニアなど前作の緑肥作物の根本にタネがばらまかれます。






草払い機を駆使し、播いた緑肥作物が刈り敷いたセズバニアたちの間から発芽できるように、

播いた日に刈り取り、1mのセスバニアが3分割されるように、刈った草が固まらないように、草を刈るので、通常の2~3倍の時間がかかります。

※ハンマーモアをお持ちの方は、あっという間に粉砕されるので、超簡単です。



丸一日かかって、全面を刈り敷き終わり、今日明日の雨で、レンゲ、エンバクたちが無事発芽してくれると助かります。

※セスバニアたちを鋤き込んで、土に還してから秋にライムギ播く方法もありますが、大型のトラクターでないと、からまってしまうので、ご注意ください。

セスバニアたちを鋤き込むことで、早く有機物を土に還すことはできますが、個人的には、元田んぼには畑の生き物がいないので、鋤き込むことよりも刈り敷くことの方が、残った根や敷き草、そしてまだ生えている草もあるので、生物層が多様になり、かえって早く菜園化できるように感じております。

この後は、10月末~11月上旬が当地のライムギの播種適期なので、これから生えてくる緑肥作物の上から種まきし、軽く草を刈ってライムギを越冬させようと思っております。

そして、状況次第で、ライムギを刈るだけにするか、トラクターで鋤き込むか、もう一年セスバニアたちによって深く耕して、抜本的に改善するのかは、ライムギの生育次第になるでしょう。

ライムギが良く育つように、必要に応じて、米ぬかを播いたりするかもしれません。

以前にこの地域の田んぼを畑に転換した際は、セスバニアだけでなくクロタラリアやソルゴーも旺盛だったので、菜園化が速かったのですが、今年は天候も雨ばかりで、セスバニアばかりか、ヒエも旺盛だったので、より水が抜けにくかったようです。

この田んぼは、果樹園にするつもりなので、肥沃度よりも水はけと水やりが簡単になるように、冬の間に明渠も合わせて掘ろうと思っております。

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秋ジャガポット栽培「現代農業2017年8月号」(農文協)★夏の石灰欠乏に挑む特集号★プレゼント企画つき

2017-07-13 08:48:14 | 自然菜園の技術 応用
本日、ときどき

昨日は、久々の完全オフをいただきました。何もしないでボーとするのは農業のハイシーズンではめったにないことで、何もしないということが意外と難しい(頭のどこかで、あれもこれもしていない、動画などを観て目を無駄に使ってしまう、心と身体の矛盾に悩む)こと、たまにはということで、本を読んで寝る、散歩に行くなど折り合いをつけながら休むことができました。

休むのも仕事の内と言いますが、そもそも仕事ってなんだろうと考えて20年位経ちますが、
楽しいことを仕事にすると、疲れていても楽しいのでやってしまうこともしばしば、40歳を目の前に、老後に向けて新たな仕事のあり方や休み方、隣人との付き合い方を模索中です。




今本屋さんで、最新号「現代農業2017年8月号」夏の石灰欠乏に挑む特集号は並んでおります。

石灰という切り口で、ピカピカの野菜を大量に生産する現場の苦労と工夫が盛りだくさんの興味深い号になっております。


巻末の方に、秋ジャガの記事2つの内1つに、自然菜園での試みをご紹介させていただきました。

その名も「秋ジャガポット栽培」名前までつけていただきました。

以前のこのブログを観て、現代農業さんから取材のお電話が入り、執筆投稿して今回の記事になった次第です。

このブログもプロも観ていると思うとドキドキですね。

記事にも書きましたが、自然農法、自然農、有機農業を体系的にまとめるにあたってジャガイモ栽培の問題(家庭菜園の連作障害の引き金になる問題)を解消すべく、ネギジャガ交互連作に至りいったんの問題解決はしましたが、秋ジャガの問題(種イモが高価な割に収量が少なく、寒冷地ではまともな収量は期待できない問題)が残り、ここ数年秋ジャガイモの育苗による試みをまとめた次第です。

暖地など昔から秋にジャガイモ栽培が盛んな地域の方は、育苗しなくても自然に育ちますが、
秋が短い地域、標高が高いなど寒冷地に当たる地域では、芽出しも行わず秋ジャガを育てるのは難しいのは、ジャガイモに取って不自然だからです。

そこで、ジャガイモにとってより自然な環境を調えた結果、腐葉土100%のポット育苗により暑い時期も涼しく発芽発根できるように工夫しました。
ポットで育苗することそのものは不自然な行為ですが、ジャガイモにとっては快適(自然)だったようで、2~3つしか採れなかったジャガイモが8~12個収穫できるようになりました。





2000字程度で、できるだけ詳細に、そしてまだ改良の余地を残しながらの発表なので、よく読んでいただき是非みなさんの畑でお試しいただき、このブログでもコメント欄から感想、疑問、質問などお寄せ下さい。

毎年の異常気象なので、秋の天候次第で秋ジャガ栽培は大きな影響を受けやすいので、絶対にうまくいく(10個)とは言えませんが、
夏の暑い時期に、根を損ねることなく1カ月位前倒しに生育させることなど工夫することで、ジャガイモの栽培期間が1カ月以上伸ばすことができ増産しやすくなることが特長です。


★「現代農業2017年8月号」夏の石灰欠乏に挑む特集号★プレゼント企画★

今回、この「秋ジャガポット栽培」掲載号を先着2名の方にサインつきでプレゼントさせていただこうと思います。

以下のアンケート、送付先などすべてご記入の上、メールでお申し込みください。
※プレゼントの当選は、発送をもってお知らせとさせていただきます。
※個人情報は、プレゼントの送付のみに使いますのでご安心ください。


1)氏名
2)電話番号
3)プレゼント送付先の住所(番地まで)
4)3)の郵便番号
5)アンケート
①このブログの感想
②秋ジャガに関しての思い出(失敗談、成功談、興味の有無など)
③現在「自然菜園の動画」配信を試験的に開始する予定です。自然菜園教室をご自宅かスマホなどで受信できるサービスとなっております。
もし観れるなら、どんな動画が見たいですか?希望をお寄せ下さい。


応募先
takecook3★yahoo.co.jp(★を半角@に変換してください)
件名「ブログ読者プレゼント企画係


無事2名決まりました。たくさんのご応募ありがとうございました。
当選者は、発送をもってお知らせ致します。お楽しみに~。


2017年土内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

今年度は、いつもの第1水曜日に
城山公民館 18:30~21:25

18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答


新年度も第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。お楽しみに~
新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~春編~」

8/2(水)夏野菜の延命法、秋野菜の真夏の種まき、定植のコツ


田んぼの見学会は、自然菜園スクール・自然稲作・発酵コースで
7月22日(土)
自然稲作講座⑦(水管理)
田んぼの見学会(信更・大岡)


もし単発参加の場合は、ホームページよりお申し込みください。、場所と車の関係で、先着15名限定でお受けします。
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夏野菜の育苗中~(キュウリの鉢上げ)

2017-05-05 23:54:21 | 自然菜園の技術 応用
本日、

今日はとても暑い日で、やっと午前中野良仕事の時間ができたので、遅植えのキャベツ・レタスを定植できました。
あと1か所、日が半日しか当たらない、夏が短い畑でのレタス・キャベツの定植が終われば、今度は夏野菜と田植えが始まります。


現在の育苗ハウス内の光景です。

左手は、夏野菜。

右手は、お米の苗が育っております。




当地が寒冷地ということもあり、稲の初期は田んぼでは高温が維持できないので、葉が2枚まで夏野菜の苗と同居します。

今日このコシヒカリの苗のうち半分を友人と一緒に田んぼの苗代に移動できたので、

空いたスペースが、今度は夏野菜の鉢ずらしスペースとなり、夏野菜にとって代わられます。


温床では、いつでも室温の水を水やりできるように、バケツに水を貯め、温めております。


ナス


ピーマン


メロン

などが寒さに弱いため、温床におります。


キュウリ


カボチャ


鉢上げを待つトマト

など暑すぎるのに弱い野菜は、冷床か、トンネルからすでに出してあります。

自然菜園では、自然育苗に重きを置いているので、苗が通常より時間をかけて、地上部の葉や茎よりも、根が良く張るように加温と加湿を控えて、こぼれダネのようにゆっくりがっちり育て、外の地温が高まってから若いうちに植えるのが特徴ですので、まだまだどれも小さくゆっくり育てております。


日中の外気が25℃を越す中、ハウス内の温度を35℃以下に抑え、

涼しくなってきた夕方を狙って、現在ウリ科の野菜をどんどん「鉢上げ」しております。

鉢上げとは、セルトレイのような小さな苗を、一回り大きなポット(3.5寸=10.5㎝)に移植することです。

移植することで、野菜の力を引き出しております。



例えば、キュウリですが、




ちょうど鉢上げのタイミングなので、


このように、斜めに倒して鉢上げしていきます。




あえて土を軽く落とすと、根元に種があります。
タネから栄養を吸い続けている様子がわかります。

キュウリなどは、徒長(モヤシ化)しやすい野菜なので、発芽適温内でギリギリの低温で、節水でなるべく徒長(モヤシ化)しないように、じっくり発芽させます。

モヤシ化の特徴は、タネを持ちあげてしまっていると、貧弱な苗になってしまうので、タネを持ちあげずに、がっちり太い茎で丈が短いとよい発芽をした証拠です。


このように斜めに浅く倒したキュウリも、


翌日には起き上がり、倒した茎から新たに不定根が出てくれるので、座りの良いがっちりとしたポット苗になります。

下手なキュウリ苗になってしまう場合は、キュウリの直播をお奨めします。

キュウリの直播はとてもよく、根が深く入るので、乾燥に強く、肥料依存度の低いよい初期生育ですので、モヤシ苗よりもずっとたくましい限りです。

通常の育苗は、効率重視で、即席栽培ですが、

耕さず、肥料もなく、マルチもないそんな自然界で本領を発揮できるように、苗の内に鍛えることが自然育苗の本懐です。

育苗をし始めて10年位になりますが、育苗をすればするほどに、野菜を学び、野菜の環境適応性を知り、野菜(作物)と草との違いと同じところを痛感されられます。

まだまだ100%とはいきませんが、ここ10年の中で最も良い苗に育ってくれております。

「苗半作」という言葉があるように、育苗で栽培の半分は決まってしまうとはよく言ったものです。

1年に1度しかできないから、いろいろ試しておりますが、先入観で勘違いしていた点も多く、改めて学ぶことが多くついついハウスにいる時間が長くなりがちで困ってしまいます。

今年もあと20日位で、定植までの若苗の仕上げに入ります。
今年は、昼間暑く、夜寒すぎるので、育苗難しいですが、強い苗になる予感があります。

自家採種と育苗がもっと身近になるように、技術なき技術を研磨していきたいと思います。

今日は、自然菜園スクール「自然菜園入門コース」(安曇野校)開催日です。



2017年土内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

今年度は、いつもの第1水曜日に
城山公民館 18:30~21:25

18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答


新年度も第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。お楽しみに~
新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~春編~」

6/7(水)―  初夏の土づくり①(マメ科で応援、ボカシづくり)春野菜の自家採種   
※自然苗販売会(18:00~18:25駐車場にて)


7/5(水)― 梅雨の草対策、夏野菜の種まき、ニンジンの種まき
8/2(水)夏野菜の延命法、秋野菜の真夏の種まき、定植のコツ
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踏み込み温床づくり(2)ついに完成!(今度はカエルが冬眠から目覚めた)

2017-03-29 18:24:34 | 自然菜園の技術 応用
本日、

いよいよハウスの大掃除と改良、そして踏み込み温床を完成させるべく、早朝から野良仕事しました。






ハウス内の元温床のタマネギは、駄目元でこんなに大きくなってから移植してみようと思って実験してみました。





元温床から自然に生えてきたのが、ハコベ、ナズナなどのステージ3の草たち。


もったいないので、抜き取って鶏たちにあげたら、大好評!




タマネギを移植させ、除草が終わると、元温床で動くもの発見。

2匹のカエルが越冬から目を覚まし逃げて行きました。



除草が終わったら、目見当で平らにならした後、






目の細かい無肥料の土を加え、平らにします。




2日前に焼いた、臭いの強いクン炭を重ね、今度は水平計でしっかりとレベル(水平)をとって仕上げます。




最後に、防草シートを敷き、木酢液を散布した後、ネズミ対策に、念をいれて逃避剤を四隅に設置。

中身は、ネズミが嫌うミントの臭いがついたゼオライトです。

こうして、元温床は、今年の冷床に早変わり。

アーチを50㎝間隔で設置して、いよいよビニールで被覆するところまできました。



うちでは、温床と冷床が隣り合わせで、交互に作っています。

つまり、温床⇒翌年冷床になり⇒翌年育苗土になります。

温床には、外側がとても冷えやすいので、ペットボトルに墨汁を垂らして、昼間暖めて、湯たんぽに工夫しています。





暗くなってきました。

ピンと張って、両脇をΦ19で留めて


冷気が入らないように、両脇を押さえ、


最後に、木酢液をビニールにもかけて完成です。

寒冷地なので、夜の温度を10℃以下にしない工夫で、温床も冷床もつなげて一度に管理しております。

明日から、本格的な春夏の育苗がスタートです。
温床の地温が現在20℃キープなので、今晩のトンネルでどれくらい保温できるか楽しみです。

明日からは、温床内の温度、冷床内の温度を観察し、ピーマン、ナス、ハーブ、トマトの順番で種まきです。
明日から毎日育苗ハウス中心の生活です。




2017年の自然菜園スクールの募集中~ホームページ
来年は、新しい自給稲作コースの増設、自然菜園実践コースのバージョンアップなどお楽しみに~。
自然菜園スクール安曇野校の3月は、菜園プランと緑肥mix蒔きになります。


自然菜園スクールも10年目。
10年間、生徒さんからの率直なアンケートなどのご意見を反映させてきたこともあり、2017年は受け取りやすい教室になったのではと思っております。

菜園教室では、教えきれない移住、田舎暮らし、自分らしい自給生活のノウハウと実体験を学べる
「自給自足ライフスクール」は、1泊2日なので、人数は限られてきますが、その分濃厚な時間を過ごせるスペシャルワークショップ。
半農半Xをテーマに、自給農を極め、自分の才能を開花させるのがテーマです。
今年は、薪のある生活を充実させるために、薪小屋作りやチェーンソーの使い方、ロケットストーブも作ってみようと思います。お楽しみに~

「自然菜園スクール」では、遠方からもより来やすい通いやすいように、土曜日開催の教室も充実させました。
土曜日であれば、安曇野校で開催する「自然菜園入門コース」「自然菜園実践コース」への参加に、前泊も後泊も安曇野地球宿さんですれば通いやすく、
長野校「自然育苗タネ採りコース」「自然菜園見学コース」「自然稲作・発酵コース」にもご参加いただ来やすくなったかと思います。




2017年土内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

来月は、いつもの第1水曜日に、城山公民館 18:30~21:25

4月からも第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。お楽しみに~

新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~春編~」
4/5(水)―  春の土づくり(畝立て、クラツキ、緑肥mix)
5/3(水)―  夏野菜で土づくり、夏野菜の植え付け(支柱&誘引、混植)、
春野菜の間引き、収穫
6/7(水)―  初夏の土づくり①(マメ科で応援、ボカシづくり)春野菜の自家採種   
※自然苗販売会(18:00~18:25駐車場にて)
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踏み込み温床づくり(1)ハウス内最強のガードマン(カマキリ)自然羽化

2017-03-28 19:41:37 | 自然菜園の技術 応用
本日、の予報。






踏み込み温床づくりの続きです。

橋本式踏み込み温床なので、地下に土を掘るところから始まります。


ハウスの外側は、寒いので、堆肥を多めに入れたいので、45㎝。

ハウスの内側は、暖かいので、堆肥を少なめに浅く35㎝ほど掘ります。

これ以上掘ると、元田んぼなので、水位が高く、水が出てくるので、これ以上掘れません。
掘れない分は、25cmの板を渡し、深いところで、60cmになるようにします。

寒冷地で3月末~6月上旬(5月末まで霜が降りるので)までの3カ月の育苗なので、この深さです。
温暖地であれば、2月~5月上旬までの育苗だと、40㎝前後と浅くても、大丈夫です。




ワラを敷く前に、木酢液とクン炭(くず炭)を薄く撒いてネズミ対策をしてから、モミガラを数センチ敷いて保温、空気層を作って、

ワラを敷き詰めます。
ワラを逆さに敷きつめることで、保温と通気を兼ねることができます。




それから、4回に分けて、外で数日(60℃位まで)予備発酵させた堆肥を踏み込みます。

その際に、発酵しているところと、発酵していないところが良く混ざるようにし、乾いた所には水分を補っておきます。


焼きたてのクン炭がネズミ対策になるので、外で焼いておきます。


木枠も完成し、発酵し始めた堆肥で深さ60~30㎝の踏み込みが完成です。

ネズミ対策に薄めた唐辛子入りの木酢液を撒いて、




踏み込みの堆肥がだいたい水平かチェックします。

この後、土とクン炭で水平になるようにするのですが、この時点で、ある程度水平かどうか確認しておくと後々楽になります。




ネズミ対策で、木酢液とクン炭だけでは、1カ月以上の長期間ネズミ対策は無理なので、
ネズミ逃避グッツや今年は、去年収穫したクズの唐辛子を




ネズミの入りやすい四隅に並べてみました。

育苗中にネズミが入ってからの対策は、困難なので、入らないように工夫しておくことが大切です。





土を1cm位薄く敷きつめます。

うちの畑は元田んぼなので、土が塊になってしまいますので、本当はふるった山土がいいのですが、今回は、水稲用の無肥料培土を使用しました。
ちなみに、20ℓの土3袋分です。

これは、踏む込み温床が岩盤浴のように、地温として役立つだけでなく、いずれこの踏み込み温床でネギ類を育てたり、育苗土になる時に役立ちます。





クン炭を全面に敷きつめ、水平に鎮圧し、ほぼ完成です。

クン炭はネズミ対策もありますが、水平にし、遠赤外線効果で保温したり、最後に育苗土になる時にも役立ちます。





最後に、防草シートをピンと張って、地温計を挿したらほぼ完成です。

地温計は、2か所以上に刺してみて、発酵ムラによる地温差がないかチェックになります。
ここまで2日間ですでに20℃近くなので、まずまずです。

これで3日後位に最高温度20~35℃が3カ月以上続くようであればOKです。
通常の温床よりも、低温ですが、長期間安定していた方が、育苗した野菜の根が良く育ちます。

あとは、ハウス全体の掃除と、今年は、ハウス内の防草シートの強化(河原なので、ヨシやカヤ類など強烈な草が防草シートを破ってきたので)。

それが終わったら、この踏み込み温床に、ビニールトンネルをして、完成です。
温床が地温が上昇し安定してきたら、ピーマンから育苗がはじまります。


昨日ハウス内の大掃除をしていると、棚の生命の変化に気づきました。




大カマキリの羽化です。

蟷螂生(かまきりしょうず)といって、二十四節気『芒種(ぼうしゅ)』の初候『螳螂生』があり、本来6月上旬なのですが、
ハウス内の温度が上がったためか、ワラワラとカマキリが生まれ、一回目の脱皮を経て歩いているではありませんか?

ハウス内では、畑の支柱などに産み付けられたカマキリの卵を置いておくのですが、これは去年ハウス内で産んだカマキリの卵のようです。

ハウス内では、育苗中に、苗に来る虫をカマキリたちが食べてくれます。

今年は自然発生のカマキリとは驚きました!
ハウスといえども、自然の営みが重なっていたのですね。

これから、夏の野菜を育てる温床もカマキリが生まれる位なので、随分ハウス内の地温も確保され、夜間も暖かくなったのでしょうか。
これからのカマキリたちの活躍に期待ですね。

まだまだ寒いのと、カマキリの幼虫の天敵、クモやスズメなどもいるハウスなので、今年も大きくなって代を重ねてほしいなと思いました。

掃除などが終わって、温床が完成したらまたアップします。

過去のこのブログの「踏み込み温床」記事はこちら


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菜園教室では、教えきれない移住、田舎暮らし、自分らしい自給生活のノウハウと実体験を学べる
「自給自足ライフスクール」は、1泊2日なので、人数は限られてきますが、その分濃厚な時間を過ごせるスペシャルワークショップ。
半農半Xをテーマに、自給農を極め、自分の才能を開花させるのがテーマです。
今年は、薪のある生活を充実させるために、薪小屋作りやチェーンソーの使い方、ロケットストーブも作ってみようと思います。お楽しみに~

「自然菜園スクール」では、遠方からもより来やすい通いやすいように、土曜日開催の教室も充実させました。
土曜日であれば、安曇野校で開催する「自然菜園入門コース」「自然菜園実践コース」への参加に、前泊も後泊も安曇野地球宿さんですれば通いやすく、
長野校「自然育苗タネ採りコース」「自然菜園見学コース」「自然稲作・発酵コース」にもご参加いただ来やすくなったかと思います。




2017年土内容充実で、
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城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

来月は、いつもの第1水曜日に、城山公民館 18:30~21:25

4月からも第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。お楽しみに~

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土壌分析の家庭菜園活用法(土の化学性と土壌改良の基本)

2016-12-02 09:12:27 | 自然菜園の技術 応用
本日、




いよいよ12月、師走に入りました。
十二月初日からは、急な打ち合わせで、松本に車を走らせたり、今年度最後の菜園教室の準備をしたり、仕事柄走る月になりそうです(笑)

このブログではご存じのように、コメント欄を無料の菜園質問boxにさせていただいております。
というのも、ほぼ一人で田畑をやりながら、菜園教室もあるので、個別の対応がどうしてもできませんし、
自然菜園コンサル業も有料で行っているので、菜園教室以外でご質問をお答えする方法をコメント欄にさせていただいた次第です。


今回、土壌分析に関して以下のようなご質問があり、限られたコメント欄ではもったいない良いご質問だったので、
「土壌診断についての記事がなかったので、質問します。
家庭菜園で畑を借りて1年経ち、土壌診断してもらおうかどうか考えています。
客観的なデータで今年の反省と来年どうするか決めようかな、と思っています。

農家では土壌診断する方はいますが、
家庭菜園の場合、どのようなメリットがあるのか、
どこに依頼すれば良いのか、値段など
教えて頂ければありがたいです。」


ブログにてご回答させていただきました。

雪も降ったりすると、春まで野菜を育てることはできませんが、雪の下で春までに土が良くなっているように秋に野良仕事しておくことはできますし、
春から菜園を行う方は、冬の間に土壌分析結果を知ることで、春からどのように土作りした方がいいのか計画を立てることもできます。

土壌分析は、プロの農家さんではもはや必須のデータになりつつありますし、堆肥・肥料屋さんは土壌分析なしでは商売にならない位ポピュラーな存在になってきましたが、

まだ家庭菜園で導入するのは珍しく、浸透していないことですので、基本的なことと、考え方、観方をご紹介させていただきたいと思います。



私は、自然菜園コンサルタントとして、個人や企業の田畑を菜園プランを立てる際に、必ず簡易土壌分析を行ってもらって、
3年計画で土作りとその方の希望が形になるようなアドバイスや指導をさせていただいております。


というのは、作物を育てているのであれば、作物を観ればある程度、生えている草があれば、その種類や生え方や分布などで、
土の善し悪し(化学性・物理性・生物性)がわかるので、時間をかけていけば数年後にはある程度の田畑になるようにお世話できるのですが、

草も生えていなく野菜も育てたことがない新しい菜園で、3年間である程度の結果を出すとなると、簡易土壌分析は欠かせなくなってしまいます

実は、土壌分析と一口に言っても、分析方法やどこまで分析するかによって、土の集め方、その量、価格がピンからキリまであります。
しかも、すべて数値化されているので、その数値をどこまで読み解くのかということがとても重要で、その上でその数値をどのように変化させるかという技術も加わるとプロ級の知識と技術が必要になるので、


家庭菜園の場合、pH、塩基Ca、Ng、K、P、そのバランス、EC、CECがわかればで十分ですので、
それがわかる簡易土壌診断、価格が3,000円前後で、農協(JA)、堆肥資材屋さん、ネットから、その分析に必要な土(その状態で)を採取して送ると1~2カ月で、
上の写真のようなデーターが届くと思います。

簡易土壌分析は、土の化学性のみが、数値で出てきますので、その数値がよけば絶対に良いということではありません。
例えば、人間でいえば、人間ドックの数値と同じで、その数値がよければ良い人かというと、調べた範囲で健康的に数値がよいというだけのことであって、
人の性格や、仕事ができるかどうか、どんなことに適性があるのかまではわからないように、
簡易土壌診断の結果によって、その菜園の個性や、風土、どんな野菜が育つか、なにが合わないのかまではわからないということ
です。

それでも、簡易土壌新してみると、みんなびっくりするのですが、余りにも塩基バランスが悪かったり、異常数値が出たり、野菜が育たない大きな理由はわかってきます。
それに、過去10年の私の生徒さんの数値を観ていると、その異常数値から勝手な思い込みで土作りされてきた結果の数値と思いました。
このまま無農薬・無化学肥料栽培するには、ハードルが高すぎる偏った農地が多すぎるので、現在では、どの菜園教室でも、簡易土壌診断を推奨
させていただいております。

土壌診断をして3年間、毎年同じ月に診断すると、土壌診断前の状態からどの程度改善したのか、野菜の育ちと共に観ていけるので、
実際1度土壌診断下から、良くなるということではないのですが、スタートの状態を知っておくのは大切だと思います。

それでは、実際にご相談いただいた上の2つの簡易土壌分析を観ながら、基本と要点を観ていきたいと思います。


Aの畑(庭)


Bの畑(元田んぼ)

Aの畑では、野菜を育てているが、全然大きくならない。
Bの畑では、まだ育てたことがない。という状況なので、

A,Bはいずれも家から5分以内のところにあり、土も掘ってみると同じ色の粘土質。生えている草も似たような感じ。
そのため、簡易土壌分析をしなけらば、いずれもクン炭、米ぬかを補って、様子を見るといった感じになりそうな状態でした。

ところが、実際に土壌分析を出してみると、全く違うことが明白でした。


今回わかりやすく、赤(最低欲しい数値:下限値)と青(これ以上要らない数値:上限値)で色をつけてみましたが、
この赤と青の間にレーダーチャートの線が入れば、バランスがよい、野菜が最低限育つ数値と観ることができます。

※あくまで、化学肥料農薬を使用した場合のレーダーチャートなので、赤と青の間で、正六角形になっても無農薬で最適値とは言えませんが、

このため、このAの畑の土は、
苦土(Mg)マグネシウムが欠落しており、リン酸(P)とカリウム(K)、石灰(Ca)カルシウムは、十分すぎるという感じですね。

栽培していて、野菜が全然大きくならないという理由が、苦土(Mg)マグネシウムにありそうですね。

リン酸(P)とカリウム(K)過剰による苦土(Mg)マグネシウム欠乏ともいえます。


一方、Bの畑では、リン酸(P)の欠乏、石灰(Ca)カルシウムがやや多すぎで、全体的には、苦土(Mg)マグネシウムとカリウム(K)もギリギリといった感じです。

水田に戻して、化学肥料を入れれば稲は育つかもしれませんが、
これからはじめて栽培する前に、リン酸(P)の欠乏を解決しないことには、野菜は難しいでしょうし。
最低限のリン酸(P)だけでも補給しても野菜は大きく育たないかもしれないので、石灰(Ca)を入れないように、その他の数値も底上げして、全体的な塩基バランスを良くすることで、野菜が育つ畑になると予想できます。


この正六角形レーダーチャートの塩基バランスだけで、ある程度の予想がつくのも簡易土壌分析の良い利点です。

では他の情報も併せてみていきましょう!


Aの野菜が大きくならない畑では、
一度の簡易土壌分析でこれだけ数値が出てきます。


大まかに見れば、

①CECが26.6という数値なので、

CECとは、菜園の胃袋の大きさ、器という意味では、
20以上あれば、良いので合格です。

10以下の場合、一度に養分などが野菜に行かず、漏れてしまうので、追肥が必要だと
警告してくれます。

詳しくいうと、
腐植に富んだ団粒構造が発達したり、粘土鉱物が強ければ、20以上ですので、
施用した肥料は長く保持されるが、反面、いったん微量要素が不足すると直りにくい。酸性化した場合、矯正に多くの石灰を必要としやすいので、
今回の傾向ですと、苦土(Mg)が欠乏しているのが致命傷だったとここでも観ることができます。

10以下ですと、保肥力が小さい為、肥切れが早い。肥料を多く施用すると、塩類濃度障害により根痛みや根腐れを起こしやすい。又、土壌が酸性化することが多い傾向があります。

②pH(H2O)が6.6なので、
pHとは酸性~アルカリ性かを示す指標で、1~14の数値で表します。
『7』が中性で、数値が小さくなるほど酸性が強いことを示し、逆に大きくなるほどアルカリ性が強いことを示します。

作物の種類によって生育に適した土壌pH値は違いますが、だいたい5.5~6.5であれば良いでしょう。

今回は、良い数値ですが、苦土(Mg)は一般的にアルカリが高い資材なので、種類や入れる量が多ければ、塩基バランスは良くなりますが、pHは高くなりすぎてしまうという矛盾が出てしまうので、資材の選び方がとても大切です。

③ECが0.06でした。
EC(Electro Conductidity:電気伝導度)とは土壌中に存在している肥料分の含有傾向を数値で表したものです。

つまり、チッソイオン濃度といったり、現在水に溶けている肥料養分の数値で、
農薬・化学肥料を使用しない場合は、0.08 ~0.12位になっていれば病虫害も少なく、野菜も育つといえますので、
今回の畑では養分不足もあり野菜が大きくならないという側面も見えてきました。

この菜園では痩せているので、米ぬかの補いに加えて、半分油かすにしたり、周囲の畦草などもしっかり敷いた方が良いと思われます。


最後に、なぜ、3,000円前後の安値でここまでの数値を分析してもらえるかというと、

資材使用量が明記されているように、
この畑では、以下の肥料を10アール辺りでいえば、深さ10㎝に、硫酸苦土(硫マグ)を80kg施肥してください。

つまり、勝手撒いてくださいと肥料屋さんが適切に、肥料を売るために開発されているからです。

その通り施肥してテコ入れしてもいいのですが、

今回は、有機JAS適応のpHがあまり高くない天然の水溶性マグネシウム(硫酸マグネシウム)を使用してもらいました。
そして、同時に土の団粒化も進める意味で、畝の上に、モミガラ堆肥、米ぬか、クン炭を混ぜて浅く耕してもらいました。

同じように、Bの元田んぼを観ていくと、




CECはOK。

pHもOK。

ECは、この畑であれば、米ぬかの補いよりも、米ぬかと油かすを合わせたものを発酵させて早めに補うか、
クラツキなどして前もって植える場所を豊かにしておいた方がよさそうです。



この資材使用量を元に、

ようりんも塩化カリウムも化学肥料なので、

ゆうきJAS対応のバッドグアノとクン炭、そして元田んぼなので、数値に出ていない水はけを良くしながら、数値の改善も含め、
モミガラ、モミガラ堆肥、米ぬかを畑全面に施してもらってから、畝立て、通路に緑肥mixを蒔いてもらいました。

とても石灰が多い畑だったので、石灰系は投入しなかったのも特徴です。

というのは、市販の堆肥の多くが、pH6.5など調整済みのものが多く、
堆肥を短期間につくるために、表示義務のない石灰を使い堆肥化するので、隠れ石灰があるので注意がいる
場合が多いからです。


つまり、今回同じ地域の同じような土を簡易土壌分析してみたら、全く傾向が違い、投入するテコ入れ資材が異なり、

原因が分かったので、それに加えて、簡易土壌診断には出て来ない物理性や生物性も改善できるようにご指導させていただきました。


その結果は、まだ1年目なので途中経過に過ぎませんが、概ね野菜が育つようになりました。

ところが、土壌分析以外の問題(地下水の移動、獣の害)なども出てきたので、を今後対策しながら、
今年、来年土壌分析も同じ時期にしてみて、土(菜園)を育てながら、野菜も育つ、3年後には、実際にお世話する方にとって野菜が自然に育つ菜園になってくれることと思います。

土壌分析がすべてではありませんが、きっかけであり、ツールとしてはとても便利でわかりやすいので、使わない手はないと思います。

まだ、地面の地温が10℃以下になっていない方であれば、冬を迎える前に、土壌分析の結果を受け、土にテコ入れをし、春を迎えたときに、改めて土壌分析をし、栽培中のお世話に役立てるというのが、農家さんも取り入れている方法です。

簡易土壌診断をやる際は、前もって土を提出する量や土の状態(乾燥させるか、させないのか)を調べておき、
調べる菜園の5か所から深さ10㎝の土を集めて、混ぜてすぐに検体として送るのが大切です。


土を適当に採り、時間が経ってから、必要量以下ですと、数値があてになりませんから。

参考にしてみてください。




来年度の自然菜園スクール2017は、より分かりやすく、より実践的にバージョンアップの予定なので、お楽しみにしていてくださいね。
ホームページから、12月末頃から募集を始める予定です。


2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

来月は12/7(水)は、18:30~長野市城山公民館で自然菜園講座です。

・冬の土づくり/米ぬか、クン炭づくり
・無農薬野菜の種や品種の選び方など
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タマネギ苗の鉢上げ

2016-09-28 02:59:21 | 自然菜園の技術 応用
本日、のちの予報。

昨日は、宝島社さんの「田舎暮らしの本」連載中の取材でしたが、久々ので最高気温29℃。暑かったです。
また今日から雨にもどりそうで、うまいこと晴れ間を利用し、お米の脱穀、野菜のお世話をしようと思います。


先日は、育苗中のタマネギの鉢上げをしました。

というのは、タマネギの育苗は、育苗の中でも最も難しいものです。また、タマネギの栽培自体を決定づける要素が育苗にあるため、苗が悪いと栽培も難しくなってしまうので、
タマネギの苗づくりを誰でも簡単にできるようにするのは長年の研究課題でした。

無農薬で、無化学肥料栽培のタマネギ栽培の成功のポイント

1)太さ5~6mmの苗
2)苗を抜いた日に植えること
3)苗の状態で、リン酸を十分に吸収できていること
4)不耕起栽培の場合、1週間程度早く植えること
5)丁寧に植えること
6)化学肥料で追肥は2~3月の肥大期に行うが、有機肥料の場合、年内に米ぬか+油かすを補うことが有効
7)霜に浮かない程度の浅植え


1)太さ5~6mmの苗
2)苗を抜いた日に植えること
3)苗の状態で、リン酸を十分に吸収できていること
を満たすのは、十分な土づくりができた苗床を準備し、適期に播種し、発芽させた後、土が乾かないようにした上で、水やりが必要になってきます。
また、タマネギ苗は草に弱いため、除草が必要です。




そこで、誰でも週末家庭菜園や畑と自宅が離れている方でもできるように、市販の育苗土にちょっと手を加え、タマネギ専用の育苗土を作ります。

市販の育苗土に5%のクン炭、数パーセントのバーミュキュライトとバッドグアノを加えます。

そうすることにより、タマネギの根張りが良く、バットグアノの有機リン酸肥料をごく少量でも、育苗中に直接タマネギにリン酸を十分に補えるので、その後の結球肥大も順調になります。
また、市販の培土には、草のタネがないため、草に負ける心配がなく、苗の生育も揃うため、誰でも育てやすくなります。


72穴のセルトレーで約25日間育苗したものを、


下穴から棒で押し出してから




2寸ポットに鉢上げしていきます。




しっかり根づくためにも鎮圧が大切です。




こんな感じです。

この後水やりをたっぷりして、後日残り2週間位の間土が乾かない程度に引き続き水やりをします。

市販培土にもよるのですが、
鉢上げ後、タマネギの育苗は水やりが必要なので、養分が抜けやすいためもあり、その後苗の上から米ぬかと油かすのボカシを補い、クン炭を撒いておくとよりよいでしょう。


このようにポットに鉢上げしておけば、定植まで身近で育苗できますし、

移動も簡単で、その日に植える分だけ、ポットから株分けして植えてあげればいいので、残りはそのまま育苗を続け、必要分だけ定植できます。




もっと簡単にたくさん育てたい方のためには、128穴セルトレーで1~2本で育て、セルトレーのまま苗箱に土を詰め、そのままセルトレーごと鉢上げします。

その後、セルトレーから抜き取り、セルのまま定植することができます。


タマネギは、元々中東出身で、日本生まれでなく、日本ではノビルやラッキョウの大きさしかタマネギの近親の野生種はなく、
しかも品種改良が進んで大玉になっているのため、より自然に育てようとするとどこでもだれでもができにくい作物です。

鉢上げ後、ボカシを補い、クン炭マルチをして定植を待ちます。

タマネギ栽培は、苗が命なので、セルトレーや市販の培土を使い、タマネギにとってよりよく育ちやすい環境を整えてあげる。
つまり、育苗方法そのものは不自然でもタマネギには自然と育つ環境が準備できるため、どこでもだれでも無農薬・無化学肥料栽培でタマネギ栽培できるようになればと思っております。

まだまだ改良の余地はありますが、こんな育苗方法もありかと思います。


2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
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次回は、10/5(水)18:30長野市城山公民館です。
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土ボカシ&再生育苗土の発酵切り返し

2016-09-06 19:19:55 | 自然菜園の技術 応用
本日、
30℃を超える暑い日が続きます。








友人から山ぶどうの剪定枝をもらってから、5年目にしてはじめてたわわにブドウが実ってくれました。

現在、無農薬果樹栽培を勉強中です。
キュウリパイプを使った山ブドウ栽培の様子を観ています。

キュウリパイプでの棚づくりであれば、通常のブドウ棚よりも簡単ですし、山ブドウ特有の問題も解決でき、無農薬でのブドウ栽培が容易になりそうな感じです。

山ブドウでジュースにしたところ、とても濃厚で美味しかったです。
来年から本格的な収穫になると思うので、たくさんジュースができたらビネガーもつくってみたいですね。


雨の予報があると、その前に焼いてしまいたいのがクン炭です。

その日は、風も穏やかで、クン炭日和でした。

クン炭は、育苗、種まき、堆肥造り、雪とかしとして重宝しますので、年内にある程度焼いてつくっておくと重宝します。


簡易踏み込み温床の土も発酵から1週間たちましたので、一回目の切り返しを行いました。




厚みは15㎝位でしたが、酵母菌?糸状菌?が発達しておりました。

ボカシ造りでいうはんぺんと呼ばれる自然の菌の集合体ですね。
材料の割合と、水分、空気が適切ですと、発酵は菌などの働きのお蔭で、スムーズです。

このままだと、発酵で失われた水分で、水分不足のため発酵が止まってしまうか、焼け堆肥(過発酵堆肥)になってしまうので、
水分と切り返しによる酸素を供給し、


表面だけでなく、全体が発酵できるように、菌糸が全体に行くように切り返しを行いました。

現在は、日中暑いので、発酵の勢いが良く、水切れ、酸素不足になりがちなので、初期の切り返しがとても大切です。




同じく先週の自然育苗タネ採りコースで行った土ボカシも1週間目の最初の切り返しをしました。

こちらもいい感じに発酵してくれていたので、水分をたしながら、切り返し、また富士さん型にし、発酵を促進させます。

コツを得れば、堆肥造りはとても簡単で、失敗も少なく、なにより売っているものよりも良質な完熟堆肥を手に入れることができるのでお奨めです。

市販の堆肥は、完熟チェックを行うと腐敗もしくは未熟のものが多く、
昔でいう厩肥と呼ばれる、家畜フンの比率の多いものが主流です。

というのも家畜のフンは産業廃棄物で、処分できない場合は、堆肥化することが条例などで義務化されているので、堆肥≒厩肥になっております。

家庭菜園の場合、現在は、輸入トウモロコシ(輸入の大半が遺伝子組み換えトウモロコシ)、ホルモン剤、抗生物質投与が主流の家畜フンは安心できるものではありませんし、
素食で放牧ではなく、ハイカロリー食で、厩舎などでほとんど運動させない家畜のフンのためか、野菜の味もいまいちになりがちです。

私の堆肥の師匠である橋本力男先生の経験と、先生の堆肥で育った野菜を高級料亭に下ろした経験から、植物性の材料8割、堆肥2割以内が野菜が美味しくなることもわかっておりますし、
何より、草や落葉を主体とした堆肥で育った野菜は保存性が良く、風味が豊かで気に入っております。

野菜の栽培に加え、家庭菜園の醍醐味の一つとして、自家採種、育苗、完熟堆肥造りが加わると楽しさ3倍だと思います。


話は飛びますが、先週育苗し始めた秋ジャガも芽を出してきました。

来週には、定植し始めることができそうです。


家庭菜園用のクン炭、土ボカシ、育苗土が自家製で高品質につくることができるマニュアル化を研究、発表中です。


2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

次回本日は、9/7(水)18:30長野市城山公民館です。
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ハクサイとブロッコリーの定植

2016-08-29 10:22:36 | 自然菜園の技術 応用
本日、


昨日は、自然育苗タネ採りコースでした。
はじめてのタマネギの苗づくりニューバージョンの紹介や、秋ジャガの苗づくりなど秋の自然育苗と、
トマト、スイカ、ニンジン、レタスなどのタネ採りを行いました。

今年から秋野菜の苗づくり、本格的な自家採種の菜園教室なので、まだ手探り段階です。
自分で10年以上やってきたこととはいえ、教える=伝えることは難しいものです。

自家採種と自然育苗がより手軽に、より自然に、より愉しくできれば、家庭菜園はもっと楽しくなると思います。
自家採種も育苗も最低限のルールを知ること、基本技術の習得、経験しながら学んでいくことなどハードルが高く、失敗も多いのですが、

ほんの10年前まで無農薬の家庭菜園は、難しく不可能とされてました。
今では、無農薬栽培は誰でもでき、失敗も多いですが、失敗を通じて楽しむ場になってきております。


前回、このコースで育てたハクサイ、ブロッコリーの苗を植えたので、ご紹介したいと思います。

台風9号が来るまでは暑く菜園の土は乾燥しきっており、なかなか定植できませんでした。
台風前後の雨に合わせて定植しました。

どんなに良い苗が育っても、定植で失敗しがちです。
なぜなら、ハクサイは、まだ残暑きびしい中に植えて、食べざかりのコオロギやナメクジの食害を受けやすく、育つよりもダメージの方が大きくなりがちだからです。

そこで、自然菜園では、ハクサイが育ちやすい場所に植えることで、定植後のハクサイが良く育つようにします。

写真のハクサイ苗を観てください。

ナスの株間の空いた場所に、草マルチをちょっとよけ、植えようとしております。

そうなんです、ナスが良く育った場所はそのままハクサイを植えるのに最適な環境になっております。

ナスが良く育ったということは、
①土も肥沃で、
②ナスを育てながら草マルチを重ねてきたので天敵も多く住んでおり、
③ナスの株間などは、ハクサイはナスが木陰になり半日日陰になっているので、暑すぎませんので良く育ちます。
④ハクサイはナスの株間などで物陰なので、モンシロチョウなどからも見つかりにくくなります。




しかももう一つ裏技を重ねます。

ナスのコンパニオンプランツとしてエダマメを植えてあった場所にハクサイを植えます。

エダマメは収穫する際に、根を残して切り取り収穫。
切り株はそのままにしてあります。

エダマメは、根に根粒菌などの微生物を寄生させ、チッソを固定したり土づくりをしながら育つ野菜です。

そこで、エダマメによって耕され、チッソなどを固定され、草マルチしていたので団粒構造が発達したこの場所に、


丁寧に午後定植します。




定植後はこんな感じです。

まだ収穫していない極早生のエダマメもありますが、
ナスが、エダマメ、ラッカセイと共存する空間に、さりげなくハクサイがまるで発芽してきたかのように植えられえました。

この自然菜園今年はじめた1年生で、元々畑ではなく、元田んぼという野菜が育ちにくい場所ですが、
今までナス、エダマメ、ラッカセイを育て、土を育成してきました。
もし、ハクサイが自然菜園1年目から今後も良く育ったとしたら、これはすごいことだと思います。

今後が楽しみです。


こちらは、同様にトマトの株間にブロッコリーを植えました。


もちろん、エダマメ跡地に丁寧に定植し、


株元の草や、エダマメの枝葉も草マルチに活用し、


最後に、トマトと一緒に植わっていたバジルをちぎって草マルチに加えました。

バジルの香りで、一時でもブロッコリーの虫よけなればと思ってやっております。

つまり、今回のハクサイ、バジルの定植は、元々予定していて、その予定場所にあらかじめエダマメを播いておき、同時にトマト、ナスたちにとってもコンパニオンプランツとして共存させておいたという感じです。

ブロッコリーの代わりに、キャベツでも同様です。

このやり方であれば、残暑厳しい中、無農薬で難しいとされるキャベツ、ブロッコリー、ハクサイが無難に育ちますよ。

自然菜園1年目でも、ハクサイ、ブロッコリーが育ちますように。


2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

次回は、9/7(水)です。

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緑肥作物の活用法(2)緑肥mixなど混植での利用方法、その注意点とは?

2015-10-21 12:37:34 | 自然菜園の技術 応用
本日、

最高気温21℃過ごしやすい温かい秋晴れです。

過日投稿した「緑肥作物の活用法(1)その目的とは?その一例 土の団粒化促進について」
では、緑肥作物が優れた根の働きや、その有機物が土に還ることにより土の団粒構造化に貢献する事例をご紹介し、
今回は、単独で使いがちな緑肥作物を混播して、他の野菜と共に育てる活用法について自然菜園での事例をちょっとご紹介しょうと思います。


自然菜園でたびたび出てくる緑肥mix。
緑肥mixとは、いろいろなバージョンがあり、目的や用途によって異なりますが、
単独の緑肥作物を栽培するよりも、相性の良い例えば、マメ科とイネ科の緑肥作物を混ぜて蒔くことで、お互い相乗効果で育ちやすくなり重宝します。

通路用の緑肥mixの写真です。
入っているものは、エンバク、イタリアンライグラス、オーチャードグラス(イネ科)とクリムソンクローバー、アカクローバー(マメ科)です。


市民農園など短期間で返す畑の場合は、一年草のみブレンドが後腐れなく、その場合は、エンバク、イタリアンライグラス、クリムソンクローバーのみにします。

写真は、クリムソンクローバーで、景観にもよく、人気の緑肥作物です。


自然菜園では、通路の真ん中に緑肥mixと呼ばれる複数の相性が良い緑肥作物を混播して活用します。

通路(畝間)は通常、歩くことで固くなりがちで、雨が降った後などは水たまりができやすいものですが、
通路の踏まない場所に、緑肥mixを蒔くと
緑肥mixを踏まないように歩くためと、緑肥mixが根を張ることで、通路が固くなりにくく、水はけも良くなります。


発芽して間もない春の緑肥mixのアップ写真ですが、生育の早いエンバクの株元に、イタリアンライグラスやクリムソンクローバー、アカクローバーが守られるように生えてきております。

多年草の緑肥作物は、根を張ってしまいひと冬過ぎるととても強いのですが、それまではとてもか弱い存在です。
そのため、生育の早い一年草と一緒に種まきすると、一年草の株元で守られて、生育が良くなりがちです。

通常の緑肥作物は、単一で播種し、鋤き込んで緑の肥料(緑肥)として使われるのですが、
野菜との混植もお奨めです。


カボチャと緑肥作物エンバクの組み合わせもお奨めです。

この組み合わせは、3~4月に先にエンバクをカボチャがツルを伸ばす場所、つまりカボチャが育つまで空いているスペースにタネを蒔いておきます。

5月にカボチャを植え、ツルが伸び出す前に、写真のように刈ってカボチャの草マルチとして敷きワラしてあげます。

ワラが手に入りにくい家庭菜園でもワラが自給でき、しかも、カボチャはコンパクトに生育するようになるので、重宝します。






キュウリも同様にエンバクなどと育てると乾燥から根を守ってくれ、初期生育が良くなります。


注意点として刈り遅れないことです。

緑肥作物は草よりも強い場合があるので、播けば必ず良くなるものではなく、利用の仕方次第ともいえます。


ヘアリーベッチ

ヘアリーベッチは、強力なアレロパシーという他感物質を出し、ツルでの見込み草を抑え込む緑肥作物です。

暖地では暑さで花が咲くと同時に枯れてしまうので、除草効果が期待されますが、、、


シロクローバーは

野菜との混植がとても難しい。もっといえば寒冷地では絶対にむやみに畑に播いてはいけない強力すぎる緑肥作物です。

寒冷地では、ヘアリーバッチは、タネを残し雑草化し、手に負えなくなるので、むやみに蒔かないことをお奨めします。

シロクローバーは、公園の芝生にも使われる多年草の植物なので、
野菜の多くは一年草なので、シロクローバーがはびこってしまうと、野菜の根が張れなくなってしまったりして生育を抑えられます。

私は、菜園にはシロクローバーを蒔かずに、田んぼの急な畦などにばらまきしたりして利用します。
シロクローバーがはびこると、畦草をあまり刈らずに済むからです。

緑肥作物は、両刃の剣ともいえます。
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