ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

雨雲なんて吹き飛ばせ!ゲネだよ、ゲネ!

2015-08-02 22:54:42 | アート・文化

 やっぱり気迫だよ。念ずれば通ず。雷様も雨雲もどっかに行ってしまった。いつ降り出すか?なんて心配は皆無、気持ち良くゲネプロに入れた。いやいや、気持ち良くはない。暑い、熱い、堪らない。完全に焼き尽くされそうだ。役者も疲労困憊、セリフも弱々しい。おまけに蝉の声の喧しさ、ようやく聞き取れるかどうかって大きさだ。

 野外ステージには野外の発声がある。劇場空間をしきるのが甚だ難しい。なかなか演技空間を限定できない。明るいから舞台の素材もたっぷり自己主張してくる。コンクリートの円形劇場を山奥の観音堂に見せるのは、いっかな名演技といえども不可能だった。

 これは完全に誤算、それに引き換え、暗くなってからの雰囲気は、格別だ。コンクリートの地肌が消えたわけでもなければ、静寂が訪れたわけでもない。照明だって、雨降りに備えた関係で、使える灯体はパーライトのみだから演技エリアをくっきりと区切ることはできない。装置裏のテントの屋根だって見えている。なのに、浮かび上がるのだ、役所が。セリフが粒立ってくるのだ。

 照明も音響も合わせるのは今日が初めて、音響はまだしも、照明は暗くならなければ、色作りどころか、当たりだって合わせられない。6時30分に開演したものの、途中暗くなってから一旦中断して、当たりを合わせ、その後ゲネプロを進めながら色を作って行った。

 終了後、簡単に確認作業して、前日ゲネ終了。あとは明日の本番を待つだけ、野外ステージてのは、役者もスタッフも力量を問われる高難度の試行なんだなぁ!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする