ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ネット通販と付き合う法!ただし極私的ですが

2015-08-22 08:39:43 | 暮らし

 たはっ!!ど派手ぇぇぇ!こんなん着るられるか?これはいて走れるか? 包装解いたとたんに、めげた。

 けっこう長い時間かけて迷って、悩んで注文したW3のランニングパンツ、色が違いすぎ!通販サイトの写真ではもっとパステル調に見えたのに、届いたのは完璧に文句なくグリーン!こんなにも鮮やかなグリーンてあったんだ!目は覚める、心臓は早鐘を打ち、息は詰まる、それほどの待ったなしのグリーンだ。

 途方にくれた。かなり怒った。後悔した。でもまっ、ネットで買い物ってこんなもんだよな。届いてみなくちゃ品物は判らない。いくら商品説明やら評判やらチェックしたところで、現物を手に取って吟味する具合にはいかないさ。だいたい、血眼になってネット探し回った安物のわけだから、まっ、そんなもんだ、と諦めの気持ちがわき上がってくる。

 しかも、僕の場合、こういうピンチで心をなだめる回路を二つも持っている。

 一つは、使ってるうちに慣れるさ、っていう楽天主義だ。以前買ったリーボックの革靴も、ミズノのランニングシューズも、届いた時は、なにこれ、小さくてん履けないじゃん!サイズなんのためにあんだよ?って呪いの言葉を吐き散らしたが、仕方ない返品効かないし、履くしかないか、と履き続けるうち、足が馴染んでくるのか、靴が変形して行くのか、今じゃけっこうお気に入りグッズにエントリーしつつある。人間、慣れってとっても大切な心の緩衝作用なんだよな。

 もう一つは、周囲の人たち、そんなに見ちゃいないよって事実。若いうちははた目が気になって気になって、服をとっかえひっかえしてみたり、髪型に思い悩んでみたりもしたもんだけど、いつの頃から、はたと気付いたんだなあ。他人は当人が気にするほど、見ちゃいない!ってこと。これ、ふつーの人のふつーの在り方なんじゃないだろうか。頭のてっぺんから足のつま先まで、じろじろと吟味されるのは、アイドルとかタレントとか格別の美女、イケメンなんかの話しであって、常人はそんな熱い好奇の目にさらされるなんてことはないのだ。それどころか、冷たいくらいに、スルーされている。だから、似合わなくって恥ずかしいなんて気にしてるのは自分だけだってことがほとんどだ。

 こうやって二つの心の安定機構の存在を知った今となっては、なに恐れることやある。ど派手だろうと、突飛だろうと、年甲斐もなかろうと、全然気にならない。気に入ったものを好き勝手にまとえばいいのだし、自信持って着れば、それなりに似合ったりもしてくるものなんだ。

 てことなので、ど緑のパンツ、さっそく履いて、ジムで10km走ってきた。ほれ見ろ、誰も見向きもしない。人は他人になんか大して興味ないんだよ。うーん、この厳しい現実を寂しいと感じるか、気楽だと感じるかで、日々の重荷も目方がだいぶ変わってくるんじゃないかな。

 あっ、そうか、そりゃそうだ、爺さんが何着てようと関心なんかないわな。

 

コメント
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