ステージおきたま

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地場産ミュージカルの2歩目に向けて!菜の花座公演『ガード下★魔女は踊る』報告②

2018-12-18 09:38:44 | クッキング

 まずは最初の一歩は踏み出せた。たった2か月半の稽古で、全9曲の歌と踊り、2時間半を超える舞台、よくぞ乗り切った!これ、何度だって言っちまうぜ、大したもんだ。頑張り通した役者たちの意欲と執念は絶賛なんだが、その裏にはけっこう周到な手立ても隠されていたんだ。

 まず、ダンス。9曲、って言っても全部踊る役てのはない。多くて7曲、少ない人は1曲とか、無理のないよう、また役者のダンス力?を考慮してダンスシーンを置いてある。出番についても同じ、役を組み合わせて適当に休める?よう考えてるんだよ。こんな隠れた気遣いも、短期完成の秘密の一つだってこと、この際だから、知っておいてもらおうか。ただ、出番をグループ分けして、同時進行で2か所、3か所に分かれて稽古できる台本にできればよかった。これは次回に向けた作者側の反省点だな。

 若手二人を中心に据えたことも仕上げを楽にする効果があった。なんせ若いんでね、セリフの入りもダンスの覚えも早い。演技についても演出の意図を素早く理解してくれた。まっ、出来たかどうかは別にしてね。二人の絡みのシーンがいくつかあるんだが、常に稽古は後回し、1,2度チェックしてあとはお任せで、浮いた時間は集団演技に費やすことができた。これも、想定内、ほんと。

 シニアを中心に役者たちが稽古の追加日程を組んで自主練に励んでくれたことも大きい。これは嬉しい想定外!菜の花座メンバーが2曲だけでも振り付け担当できたこともこの先に繋がるな。

 とは言っても、歌も踊りも演技もまだまだ未熟、もっともっと力を付けなくちゃならんよね。演技について言うなら、微妙な感情表現はほとんどパスだったし、役作りも表面的だった。笑いのセリフもわざわざ外してすべってたしなぁ。歌唱やダンスについては、定期的に基礎レッスンの機会を設けるとか、大事だろうな。シニア、特に男優陣には、いつまでも俺、添え物的意識を振り払って、腹据えて頑張ってもらわにゃね。それとこれから中心になっていく若手には格段の努力が求められるな。難しいこと、出来そうにないことを当てられたら、よしっ、与えられた試練だな、ってぶち当たる気概を持って欲しい。経験豊富な若手ベテランにゃ、どんどん難役当ててくから、そうか、能力、評価してくれてんな、って発奮してくれよな。せっかく主役に抜擢したのに、仕事忙しい時期で困ったなぁ、なんて迷惑がってるなんて、もう、まったく、がっかりだぜ。

 あべあいこさんの曲作りは、言葉が明瞭に散りばめられていて、そこが彼女を買った点でもあって、今回の曲もはっきりと歌詞が客席に伝わってとても良かった。課題としては、音域を歌い手に合わせるとか、メロディーラインや前奏、間奏、後奏なんかも全体の流れにつながるようにするとか、これから積み重ねて行くことが必要だね。それと、サウンドに厚みが欲しいし、できれば、もっとジャンルを跨いだ音作りもお願いしたいところだ。あと、場転の際に流す音なんかも考えて行ければね。

 

コメント
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